栄通記

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2010年 03月 01日

1214) ②大通高校 「アーティスト黒田晃弘さんのラウンジ教室」 終了・2月23日(火)24日(水)26日(金)

※ アーティスト黒田さんのラウンジ教室 ※
    講師:黒田晃弘

   
 会場:市立札幌大通高校・1階ラウンジ
    中央区北2条西12丁目
    (東西に走る道路の北側。道路東側は植物園。)
    電話

 会期:2010年2月23日(火)24日(水)26日(金)
 時間:1回目 → 10:00~11:50 
     2回目 → 15:15~16:45 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・23 26)

 (1214番の①の続き。)

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 ほんのチョッピリ最終日に訪問。
 窓ガラス一杯に生徒の作品が貼ってあった。なかなか壮観だ。聞けば、二日目にフィーバーしたとのことです。50枚以上、ということはそれだけの人が描いたわけだ。描かなくても廻りでワイワイガヤガヤと野次なり声援を贈って楽しんだ人も居るはずだ。皆な絵を描いたり見たりするのが好きなんだ。 

 その中で2枚だけピック・アップ。

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 幸いにも、先日の描き残していた女学生が現れた。最後の仕上げはこの会場だ。黒田さんに見られながら、作業の続きだ。

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 紫に宮殿の妖しげさが漂っているみたい。渋い色が好きな人かもしれない。

 模写した作品も見せてくれた。

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 原本は版画家・小林ケイセイ(敬生?)とのこと。原本はエッチングかと思ったが、小口木版かもしれない。氏は、それで有名のようだから。タイトルは・・・、忘れてしまった。
 写すこと自体が大変だったとのことだ。薄い部分で失敗したところがあり、消すわけにもいかずに濃い仕上げになったという。「模写」、全ての基本だろう。沢山したらいいのだ。なかなか良い物を見させてもらった。「コバヤシケイセイ」、記憶しておこう。


f0126829_1681234.jpg 左は、前回感動した人の最終的な姿だ。記録しておこう。


     ~~~~~~~~~~~~~~

 ところで、今回のアーティストによる課外授業、単なる思いつきだけのイベントではなさそうだ。
 話の始めは作家からか大通高校関係者なのかはともかくとして、学校側が外部のエネルギーを学内に取り込みたいという姿勢の表れだろう。
 今は2年生が最高学年だ。今年から3年生も誕生し、普通の高校の形をなす。いや、「卒業までに3年間」という形を取っていないから、まだまだ骨組みも固まってはいないのだろう。それに、今年の新年度から、札幌市立の定時制・通信制の学校もこの高校に統合されるとのことだ。午前・午後・夜間の通学、通信制、商業科も加わり、生徒数も1000人単位の大規模化することになるという。 
 今の建物は壊されて、新築に完全移転するそうだ。跡地はグランドになるのだろう。先生のとってもあわただしい日々が続くのだろう。
 そんな学校が、非全日制というスタイルの長所を高めるために、外部の知を感性をエネルギーを欲しているのだろう。そこに「アート」が当然加わる。
 今回のイベントは先を見据えた手慣らしかもしれない。居室にグランドにと外の人が入り込むかもしれない。あるいは生徒や先生が外に出るかもしれない。再び黒田晃弘氏が登場するのか?見知らぬ不思議なユニークな人が登場するのか?どんなイベントを企画するのか?札幌近圏の人が活躍できたらと思う。お金という実入りは期待できないが、表現者も自分を震い立たせる場になればと思う。
 偶然にも知人のアーティストから今回の情報を得た。黒田さんとは意見交換の経験があった。高校美術サークルの顧問の先生も顔見知りだった。気楽なギャラリー巡りの延長気分で楽しむことができた。


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     ↑:「札幌市立大通小学校 児童通用門」。

 旧大通小学校跡地が高校になったのか。

by sakaidoori | 2010-03-01 17:01 | 学校構内 | Trackback | Comments(1)
2010年 03月 01日

1213) ①大通高校 「アーティスト黒田晃弘さんのラウンジ教室」 終了・2月23日(火)24日(水)26日(金)

※ アーティスト黒田さんのラウンジ教室 ※
    講師:黒田晃弘

   
 会場:市立札幌大通高校・1階ラウンジ
    中央区北2条西12丁目
    (東西に走る道路の北側。道路東側は植物園。)
    電話

 会期:2010年2月23日(火)24日(水)26日(金)
 時間:1回目 → 10:00~11:50 
     2回目 → 15:15~16:45 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・23 26)

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 ひょうんなことから、似顔絵画家・黒田晃弘氏の出張授業を知った。
 場所は一昨年開講した非全日制・大通高校の1階ラウンジ。そこにたむろしている学生の自主参加だ。
 授業は二つ用意されている。
 一つは、学生にテキストの塗り絵を与えて描いてもらう。
 一つは、黒田さんが白板を前にして何やらお話をする。
f0126829_10594445.jpg 当然面白いのは学生の絵描きだ。側で眺めてはあれこれと彼女らと会話した。
 彼女達にしてみれば単なるリフレッシュであったろう。ノートにする落書きと違うのは、描いている様子を他人に見られること、何やかにやと質問されることだけだろう。始めはこわばった表情での丁寧語ではあったが、年の差なんて気にもせず受け応えていた。

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 僕は2度行った。
 1回目は初日の午後3時からのお絵かき時間。参加者は4名。互いに友達同士がテーブルに座り、相手にお構いなく自分ペースで描き始めていく。僕はその様子を眺めるだけなのだが面白い。4人の筆の持ち方も、タッチの違いがそのまま現れていて全く違う。鉛筆で輪郭を収め、色鉛筆、クレヨンとすすんでいく。気分の迷いはあるのだろうが、淀みなく筆は進む。こうして「絵描き体験」に参加しているのだから、普段から描くのは好きなのだろう。腕の運びやテンポ、見ていても気持ちが良い。


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 小さな塗り絵用紙が、一つ一つ物が入り込んでいく。薄い下地の線は消え、上から太い線が被さっていく。

 人物の輪郭にシャシャシャと色鉛筆が重なっていく。「何色重ねたの?」「○○、○○、○○・・・」10色あまりの色言葉が次から次に出てくる。頬をピンクにして応えてくれる。健康な顔だ。向かいの友達に感想を聞いたら、「普段はもっと大胆なのに~・・・、どうしたの?」。壁に落書きをするスプレータッチを得意としている学生らしい。今日は、小さな世界に思いをギュッと詰め込みたかったのだろう。
 一人はリボンの好きな学生だ。本人も赤い大きなリボンネクタイを締めている。飴玉をしゃぶりながらの夢見心地の絵だ。細かく描いた髪型の線は見えなくなってしまった。何事においても目立つのは濃く太い世界。その影で遊んだ細い世界は描き手だけのものなの。太い世界の支えだ。

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 本日の圧巻は上の絵だ。
 「鏡に写る夢見る少女」、ちょっとボーイッシュでオシャレな女の子を描きすすめていた。頭の中には物語が進行している。説明を求めたら、頬を染めてはにかみながら応えてくれる。そのたどたどしい言葉とは裏腹に、線に悩みはない。
 突然、背景を消し始めた。紙を動かすこともなく、「SAPPORO ODORI HIGH・・・」と描き始めた。チアガール風のポスターになった。大通高校を讃え始めたのだ。驚いたね~、このサービス精神、母校への愛情、学校に通う仲間達へのエールでもある。しかも、アルファベットをデザインとして頭に描けているのだ。等分線を引く出もなく、紙を動かす出もなく、斜めや反対になって文字を書いている。「栄通ペーパー」でも発行したら、彼女にイラストを頼みたくなった。もちろん謝礼はチョコレートで・・・。


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 さて、良い意味で困った学生がいた。テキストをヌリ絵感覚で描くことができない人だ。「絵」にしなければ気が済まないのだ。
 薄く丁寧に鉛筆で下絵を描く。そこまでは迷いがあっても描き直しができるから、筆先は軽やかだ。色、それもクレヨンが入り始めたら手が止まった。消されないから手が震えるのだ。結局、この日では描き終えない。また来る事になった。もー、やる気満々だ。見る方としては、「そんなに頑張るなよー」、「満足いくまでこだわったらいいのだ」という気持ちが混じり合う。
 画題はヨーロッパ中世の宮殿、そこに住むお姫様だ。さて、どんな結末と相成るか?気になるから、最終日にも見に行くことにした。

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 1日目の参加者の作品。未完成のお二人を加えて8名の参加。
 午前の部も1時間ぐらいは描いていたとのことだ。



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 (余りにも長くなりすぎました。不本意ながら②に続く。)

by sakaidoori | 2010-03-01 16:44 | 学校構内 | Trackback | Comments(0)
2009年 08月 28日

1082) イワミザワ90°  「黒田晃弘の展覧会」 8月22日(土)~9月23日(水)

○ 黒田晃弘の展覧会

   ・岩見沢の商店街の顔を描く!
    「岩見沢似顔絵プロジェクト at iwamizawa 90°」
    ・岩見沢の8つの景色を描く!
    「岩見沢八景」


 会場:イワミザワキュウマル(iwamizawa90°)
     岩見沢市3条西5丁目5-1
     (JR岩見沢駅より駅前通りの左側を徒歩5分。
      通りに面した東南角地。)
     電話:(担当・遠藤)090-7645-0671 

 会期:2009年8月22日(土)~9月23日(水)
 休み:期間中は無休
 時間:10:00~19:00
    (初日は、11:00~17:00。)

  主催:岩見沢アートホリディ実行委員会

※ 1dayイベント ⇒ 「似顔絵カフェ」 8月22日(土) 11:00~17:00
              A4サイズ・1枚2,000円 お一人30分程度 特性額・1枚800円


ーーーーーーーーーーーーーーーー(8・24)

 この日は2泊3日の小旅行の初日。目的は富良野周辺の登山なのだが、どうしても岩見沢を通らなければならない。いい機会だからイワミザワ・キュウマルに立ち寄った。街起こし美術展ということで、市内各地で小規模だが作品の発表を含めたいろんな展覧会・イベントが開かれ始めたばかりで、その中心基地が当館(イワミザワ・キュウマル)だ。

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 1階の奥は「マイ・ラビリンス」で前回記事にした。
 入り口付近に上の写真のようなコーナーがある。
 「看板道中膝栗毛」・チーム☆デザイヤ(太田博子・小坂祐美子・南俊輔)、絵画とビデオのようだ。時間が無いのでこのコーナーは次回に楽しむということでパス。
 2階の黒田展を紹介します。


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 商店街の店長さんなどの似顔絵コーナーと、「岩見沢八景」という黒田流似風景画。

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 お馴染みの似顔絵。ホッペに唇に鼻に顔の輪郭線と、やや膨らみ気味で幸せそうな顔顔顔。描かれた顔よりも画いている作家の好調な心理状態を見る思いだ。

 今回は顔よりも「風景画」が面白い。黒田晃弘の選んだ岩見沢の切り取りだ。
 好みの順番に何枚か載せます。

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     ↑:左から、「製材所」、「JR岩見沢駅」。


 勝手に決めた今展の傑作。
 どこが良いかというと、ご当地選定風景画なのに余計な褒め描写(言葉)が無いことだ。しかも、「岩見沢」ならではという特定な場に対する視座がない。あくまでも画家・黒田晃弘の好み中心主義だ。

 「製材所」。国道12号線を岩見沢に向かって行くと右側に見える。広い敷地だからか、木材は低い高さしかなくて、その代わりに異様に傾けて積んでいる。辺りが広いので、それほどの大木に見えないが、実際はどうなのだろう?近くに行ってこれらの伐採木と挨拶をしたいものだ。

 「・・駅」。新装成った駅構内を描くのをためらっての絵だ。「製材所」といい、単純な輪郭線だけの拘りが見て取れる。


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     ↑:「岩見沢グリーンランド」

 誰もいない遊園地、そういう場所はなぜかは知らないが詩情が立ち込めている。


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     ↑:左から、「百餅祭り」、「レールセンター」。

 「百餅祭り」、どこか懐かしい響きがある。今展で一番清々しい絵。
 「レールセンター」、壁が人の顔に見えて笑ってしまった。



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     ↑:、左から、「玉泉館跡地公園」、「岩見沢公園バラ公園」。


 ともに画家の遊び心満点の絵だ。チョッとした日本画趣味という古さと、新婚模様の100万本のバラの花束。
 余りにも通俗趣味に笑ってしまった。笑いはしたが「跡地公園」、気になるので見に行こう。

by sakaidoori | 2009-08-28 12:30 | [岩見沢]キューマル 他 | Trackback | Comments(0)
2008年 11月 22日

811) エッセ 「黒田晃弘・展」 11月11日(火)~11月30日(日)

○ 黒田晃弘・展
       
 会場:ギャラリー・エッセ
     北区北9条西3丁目9-1 ル・ノール北9条ビル1階
     (南北に走るメイン道路の東側。隣はモスガーバー。)
     電話(011)708-0606
 会期:2008年11月11日(火)~11月30日(日)
 時間:10:00~19:00
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(11・21)

 似顔絵を描き始めて5年。僕は彼の個展を見るのは3回目である。似顔絵画家として、ますますはじけた作品展だ。今回は画家としての心意気を感じる幅の広さがあった。


         

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          ↑:一番下の写真はレジデンスとしてバングラデッシュ滞在でのバングラデッシュ人の似顔絵。


 黒田晃弘の似顔絵はコミュニュケート・アートとして語られる。似顔絵は画家と描かれる人のコミュニュケートの手段という意味だ。だから、彼が似顔絵を書く時は、相手と常に何かを語り合っている。
 仮に、「あなたの右目は不安の固まりに僕には見える。左目はそれを隠そうとしているように見える」と画家が言ったならば、その言葉に触発されて描かれる人は占い師に相談をするように自分の内面を語り始めるかもしれない。
 僕が画家ならば、目の前の輝く女性を相手に、「貴女は恋をしているでしょう?その喜びが前身を覆っている。恋人の背丈はどれくらい?面長?」と尋ねて、彼女の顔の横に彼氏を描くかもしれない。
 比喩は悪いが、彼の似顔絵は描かれる人との心の交流が目的なのだ。もちろんそれは一期一絵だ。誤解だらけかもしれない。だが、真剣に画家は相手を見つめ、手は顔を作っていき、相手はその動きに日常とは異質な自己のさらけを意識するのだ。それをつかの間の「嘘」と言うこともできる。だがその「嘘」は傍観者の僕らにとっても刺激的だ。そもそも心の触れ合いとは高貴な嘘でもある。それを信じるか信じないか、その触れあいに満足出来るか出来ないか、心に「事実」という鏡はそぐわ無い場合がある。芸とは心と事実との隙間を埋める方便かもしれない。

 今展、今までとの違いは展示された似顔絵に絵としての幅がある。作家自身の心象が強く投影された作品がチラホラと並べられている。更に、キュビニズム風の研鑽的作品もある。相手を描くというよりも、その時の画家自身の感情を抑えきれずに描いた絵もある。そういう絵は叙情的で魅入られてしまう。
 つまり、相手を描くという段階から、画家自身と相手との関係で似顔絵が成立し始めたのだ。それは相手を見る画家の自信の現われでもあろう。突っ込んで言えば、いままでの似顔絵に満足しきれない画家の模索の一里塚でもある。

 黒田晃弘、面白い男だ。北海道人なのによく動き多弁でグイグイと相手に襲いかかっていく。攻撃的な画家だ。充分に若い人だ。エネルギーは溢れんばかりだ。人に嫌われるのを意に介さずに、ドンドンと前に進んでもらいたい。似顔絵でどこまで出来るかは分からない。似顔絵の先にも何かは必ずあるだろう。

 痛快な男との会話は実に楽しい。ベレー帽姿の彼の動きは、体が言葉と和してリズミカルに踊っていた。こういう画家との出合いは今年は二人目だ。


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     ↑:上段中央の作品は、2年前の近美のFIX MIX MAX!・展会場での制作作品。僕はその時そこに居て、彼等の関係を見ていた。作品の仕上がり具合もつぶさに見た。ここで出会えて幸いである。

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     ↑:似顔絵と絵画が混在している。
 左下、極く初期の作品。痛々しい。当時の画家の置かれた環境と心境の反映だろう。漫画的ではあるが記念すべき作品だ。
 右上、カルメン・マキとのことだ。あまり似ていないが気になる作品だ。口元の線描は、製作中に雨が降って自然出できたものとのこと。苦痛ともエクスタシーともとれる。

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     ↑:2枚ともバングラデッシュ人。下の写真の上段中央の青年はストリート・チュルドレン。
 黒田君が貧民窟なり最下層階級の生活現場に行って描いたわけではない。彼はダッカ大学を中心に制作したからそれなりの階層の人間達が似顔絵の中心だろう。だが、人口過多で貧困層の厚き国で、弱者青年少年は垣根を越えていろんな所に出入りしているのだろう。その日の食い扶持を求めての命がけの彷徨だろう。
 寂しい顔だ。少年の顔は普通に生き生きしていたという。生きることが懸命だから、一々寂しい顔をする暇はないのだろう。黒田君の心が寂しい顔にしてしまったのだ。
 少年の顔を生き生きと迫真に迫って描くか、思わず寂しく描いてしまうか、画家の評価の分かれるところでもある。だが少なくとも人間・黒田が表に出てきた絵である。
 

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     ↑:歩道からの風景。

 

by sakaidoori | 2008-11-22 22:04 | エッセ | Trackback | Comments(0)
2008年 09月 29日

767) 昭和ビル CAI02 「常設展 黒田晃弘・作品」 ~2008年10月?日(初旬)

⇒常設展) CAI02 「常設展 黒田晃弘・作品」 ~2008年10月?日(初旬)

○ 常設展 (黒田晃弘を中心に紹介)
     
 会場:CAI02・raum2&3
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438
 会期:~2008年10月?日(初旬)
 休み:定休日は日曜日・祝日
 時間:13:00~23:00 

 主宰:CAI現代研究所
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 地下ギャラリーの大通・CAI02では企画展として「山口賢一・展」が開かれていました。(27日で終了。)こちらは写真撮影厳禁なので紹介は省略します。

 隣のスペースは取り立てて企画や利用者が居ない場合は常設展とのことで、そちらを簡単に写真で紹介します。今回は奥の方に展示されていた黒田晃弘・作を中心にします。ドローイングのコピー作品なのですが、非常に廉価での販売です。次回の岡部昌生展(10・4~11・1)までの展示です。チョッと立ち寄って、ご覧になっては。僕は2点買いました。1点、1,250円です。

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 ↑:手前の部屋を上の写真は入り口から、下の写真は裏側から撮影。
 真ん中の装置のような作品は端聡・作、「水は常に流れたがっている」。

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 ↑:端聡、「水は常に流れたがっている」。
 牛乳をスクリーンにして映像が流れています。その牛乳はパイプを使って常に循環するシステムになっています。端さんのテーマの一つに、「水は記憶する」ということがあります。それに彼は人の顔が好きです。確かに「記憶」すると思いますが、「同じ川には二度入ることは出来ない」という諺もあります。その記憶は何時開かれるのでしょう?

 どこか苦しそうな顔、「水への顔の記憶」は「水死」をイメージしてしまいます。何かを語ろうとしているその顔が、白い波間の中に消えていく。この装置は循環としての永劫回帰です。その循環時間はわずかの間でしょう。それは美術作品の象徴的な表現だから仕方がない。
 果たして記憶された水は何時再び顔を出すのでしょう?記憶への思考は哲学を生むかもしれない、その視覚化は美術を生むかもしれない、この顔に愛情が育てば倫理が生まれるかもしれない・・・都会的で知的な作品、どこか沈鬱で出口を求めたくもなる。


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 ↑:今村育子、「わたしのおうち」。
 壁紙をくり抜いて支持体に貼り付けた作品。どうと云うことは無いのですが、気になる小品。


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 ↑:奥まった部屋。飲食ルームに見える作品は岡部昌生氏の御馴染みのフロッタージュ。モノトーンの鋭さがいつも印象的です。同室には菊池又男・作が2点あります。見ごたえ充分ですが今回は省略。
 以下、黒田晃弘・作を載せます。

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 ↑:「JAZZ 3」。

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 ↑:左から、「JAZZ 2」。「JAZZ 1」。

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 ↑:左から、「HOKUDAI」。「日本橋」。

 支持体はセピア色で和紙?だったと思います。なかなか凝っています。音楽と風景という組み合わせです。セピアに黒いドローイングと絵が重なっていて、どこか物憂げで懐かしい感じです。
 黒田さんといえばモデルとの対面での似顔絵が有名です。そういう緊張した時間とは違って、作家の気楽な気分と遊び心が暗い会場と重なって独特なムードになっています。栄通ご推奨の隠れ家のような部屋、そこでの心和み染み入る一時でした。

by sakaidoori | 2008-09-29 11:47 | CAI(円山) | Trackback | Comments(0)