栄通記

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2011年 04月 15日

1497) 終了「中村理紗・展」・さいとう  3月29日(火)~4月3日(日)

   

○ 中村理紗・展


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2011年3月29日(火)~4月3日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.1)

 既に終わった展覧会です。
 道都大学の学生の作品展を随分と見ている。それなりに楽しんではいるが、ブログにはご無沙汰してしまった。他意はありません。これから先も道都の学生展は続くでしょう。楽しませて下さい。


 今春卒業の中村理紗、一つの区切りとしての展覧会でしょう。その様子を写真中心に報告します。


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          ↑:「意味のある欠点」・シルクスクリーン。


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          ↑:「だんだんと」・シルクスクリーン。



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          ↑:「成長痛」・シルクスクリーン。



 モデルは作家自身でしょう。モノトーン特有のストレートさが重い印象を与えそうだが、それは「モノトーンが大好き、黒で心模様を表現したい、黒を追求したい」という感じだ。沈鬱だとか根暗だとか闇夜という比喩や象徴性とは違うみたい。ほんのチョッピリお洒落気分、動物と交わる幸せ気分、すねて怒って日めくり気分、そんな若い女性が一杯の部屋だ。恋心のないのは少し寂しいが、いろいろな心模様の後ろ側でチラチラとたむろしていることだろう。

 中村理紗、今春で道都大学を卒業だ。プロフィールによると印刷関係に就職のようだ。直向きにシルクスクリーンという技法に取り組んでいる。画題が「自画像」から抜け出れなかったのは物足りないが、脇を固めて一心不乱な発表姿勢は好感が持てる。社会人としての制作は大変でしょうが、ペースをつかんでより自由にしなやかに自己の表現を開いていって下さい。

 
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          ↑:左から 「吸収」、「そこにいた」。


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by sakaidoori | 2011-04-15 08:48 | さいとう | Trackback | Comments(0)
2011年 02月 17日

1467) 「道都大学建築学科・駅逓模型展 『紋別市 旧上藻別駅逓所』」時計台 終了1月31日(月)~2月5日(土)

○ 道都大学建築学科・駅逓模型展

     「紋別市 旧上藻別駅逓所


    所在地:北海道紋別市上藻別297番地1
         (国登録有形文化財 上藻別駅逓保存会管理 鴻之舞金山関係資料他展示)
    公開期間:4月末~11月末
           9:00~15:30
           休館=月曜日


 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
    電話(011)241-1831

 会期:2010年1月31日(月)~2月5日(土)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・1)

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 (バカチョン・デジカメを間違って接写モードで撮ってしまいました。少しピンボケ気味です。)

 道都大学駅逓模型シリーズの第5回です。今回は紋別市にある旧藻別駅逓です。

 駅逓の場所は紋別市外から南に旧鴻之舞金山に向かって約20㎞強の位置です。道道305号線紋別丸瀬布線にあります。
 「旧鴻之舞金山」、まさしくこの鉱山に行く為の駅逓です。出発地は紋別。紋別は港もあり、オホーツク海岸の大きな拠点です。

 この地域一帯は明治維新以降、砂金取りの注目するところであった。そういう一攫千金を夢みる強者(つわもの)たちによって鴻之舞金山も発見された。1916(大正5)年にようやく採掘願いが出された。翌年、大手の住友が山を買い取り、いよいよ本格的に鴻之舞金山の歴史が始まった。
 旧藻別駅逓所は1926(大正15)年に官設の駅逓所として建てられた。鴻之舞金山が発展する中で、紋別からの中継地として必要だったのだ。鴻之舞までの30㎞強の距離は遠い。

 最初の建物の姿は、写真の後ろの屋根の低い部分だけです。高い部分は1934(昭和9)年に増築されたものです。金山の採掘量は1933(昭和8)年に国内2位になるほどだから、盛んになる鉱山の流れをうけて増築したのでしょう。見事金山は1940(昭和20)年に東洋一の実績を上げたのです。ですが、戦争により国策として採掘は休止となった。それに連動するかのように駅逓も1940(昭和20)年に業務を廃止し、駅逓取扱人・高地氏の高地旅館として再出発することになった。
 一方、拡大する金山の便宜の為に、鴻紋軌道が1943年に開通した。が、肝心の山は休止となっていたから、金山の整理物や残った人間の為にか細く営業するということになった。戦後に山が復活すると、軌道の活躍も期待されたが、道路が整備されて、あえなく1950年頃に廃止になった。
 期せずして、駅逓を改めた高地旅館も1949(昭和24)年に営業を中止した。道路が整備されては旅館の必要性がなくなったのだろう。

 ところで肝心の鴻之舞金山は1955(昭和30)年に最大規模の採掘実績を残した。そして、1973(昭和48)年に閉山となって、いまでは往時を示す施設も少ないとのことだ。
 僕はたまたま1979(昭和44)年頃、鴻之舞金山跡を訪れている。全くのゴースト・タウンで、多くの施設があった。夕方近いということで、ぽっかり現れた廃墟群の不気味さに戸惑ったものだ。豆電球の灯った建物が一つあったと記憶する。今思い出しても夢のような空間だった。真っ暗な夜道をドライブして帰ったのだが、薄気味悪かった。


 ながながと鴻之舞の概略を書いてしまった。

 今回の模型展示はいままでになく大作、力作だ。実寸が約22m×10m、その10分の1の縮尺だから、2m×1mを越える大きさだ。しかも今回は屋内の畳の様子などもキチンと作っている。屋根も広い。細かい板を張るのに苦労しただろう。磨りガラスもリアルだ。
 年々バージョン・アップの道都大学・模型駅逓だ。来年は馬や人間や小道具も登場するかもしれない。
 それはともかくとして、来年はどこの駅逓だろう。毎年楽しみにしています。


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          ↑:初期の建築。平屋建てで、約14.5m×10m。


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     ↑:平屋部分の飛び出た部分が正面玄関。


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     ↑:平屋部分の飛び出た部分が屋内のトイレや洗面所。


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     ↑:2階建て部分が増築部分。


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     ↑:増築部分の屋内風景。


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     ↑:増築部分。正面の三角屋根の部分は脇玄関。


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          ↑:脇玄関からの中の様子。四角いのは囲炉裏。


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          ↑:制作担当の道都大学生。ゴクロウサン。

by sakaidoori | 2011-02-17 23:14 |    (時計台) | Trackback | Comments(2)
2010年 02月 05日

1184) 時計台 「第4回 道都大学・学生作品展」 2月1日(月)~2月6日(土)


○ 第4回 道都大学・学生作品展

 会場:時計台ギャラリー 2階A・B室 3階全室
    北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
    電話(011)241-1831

 会期:20010年2月1日(月)~2月6日(土)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・1 4)

 卒業生は16日から市民ギャラリーで卒業制作展が開かれます。それ以外の在校生の作品展。

 中島ゼミで版画(シルクスクリーン)を学んでいる学生の作品は、中島ゼミ生を中心に展覧会でかなり見ている。だから気分は親しい。
 全体の印象は日頃の勉学の成果を淡々と発表しているという感じ。
 絵画も沢山見れて良かった。絵画は道展的な傾向で、堅実な風景画もあった。年配の鑑賞者が「こういう風景を画く学生は、ズーッとこういう風に行くのかしら?」と、ほほ笑んで話されていた。「はっきりは分からないが、おそらく変わるでしょう。今は勉強時代だし、とりあえず、風景画が絵の入り口なのでしょう。将来の変化よりも、長く絵を画いて、他人に見せる絵描きになってもらいたいですね」と、返事をしておいた。

 絵画と版画の紹介だけにします。


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     (↑:A室。)

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     ↑:2年・清武昌、ともに「秘密」・150F & 40F キャンバス。

 チューリップ達の赤さと全体のピンクさが目立ち、青春らしい深刻さが少し薄れた。人物は当然自画像でしょう。

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     ↑:3年・三戸愛。「帰国子女」・10F アクリル カンヴァス。

 思い出を誘うような線描と、軽い華やかさで踊っている色の世界。どうせなら、F100位の大判が見たい。タイトルがなかなか意味深です。


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     ↑:2年・本庄世奈、「微笑み」・100P 混合技法 板。

  オーソドックスな静物画的構図。上部の細やかな華やかさ、ざっくばらんな青や赤や黄の強い主張がお気に入り。まだ2年生というのに、しっかりした技術です。


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     ↑:3年・三澤和浩、「老練」・100F 油彩 板。

 モデルは親族なのでしょうか?人物画というよりも、モデルを讃える肖像画的要素の強い作品。


 この大学の絵画の作風を見ていると、指導者は古典的な細密画を得意としている画家のようだ。学生の短期間での技術の習得には驚かされる。情熱的というか、きびしい指導をされているのだろう。きつく対象を見る目を育てているのだろう。あとは、学生自身が自分自身と対話し、この技術を伸ばすか、放棄するか、自己表現という大海にでるしかない。


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     ↑:3年・児玉陽美。平面作品は、「見ている」・103×73㎝ アクリル カンヴァス、「キス・キス・キス」・91×71㎝ 同。

 突っ張りひょうきん族の児玉ワールド。何かにつけ雑な仕上げが彼女の特徴。細かいところよりも、遠くを見つめていたいのでしょう。雑さ加減は青春模様とも繋がっていて、悪くはない。将来は、その雑なところも意識的に取り組まなければならないのでしょう。



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     (↑:B室。中島ゼミ室。)


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     ↑:3年・中村理紗、全作品(7点)・72.8×103㎝ シルクスクリーン ケナフ紙。

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 意欲的出品の中村理紗。ご本人同様、あどけなさが漂う作風だが、「自分にはこれっかない」という直線的姿勢が好ましい。幼き頃のイメージが主体のようだ。丸くてまろやかなまんじゅうを頬ばるような輪郭線、皮膚感覚のもつれ具合にチャレンジしているようだ。セクシーというより、こそばゆい。


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     ↑:3年・堀成美、左から「Soften」・100×82㎝ シルクスクリーン ケンナ紙、「狡兎三窟」・72×103.5㎝ 同。

 以前の個展時に、日記のようにして作品を沢山展示していた。その賑やかさに比べると、ムードは一変している。たゆたゆしく詩を紡ぐ、という印象。
 「狡兎三窟(こうとさんくつ)」(=ずるいうさぎは三つの穴を用意して、逃げ道を確保している)、ポエムという趣は、何かの逃げ道かもしれない。
 中村理紗と同様に、。「・・・いつの間にか少女は、大人に成っていく・・・」そんな詩が聞こえてきそうだ。


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     ↑:3年・住吉直通、左から 「脳欲望に焼かれ、体毒に蝕まれる」・H2 シルクスクリーン 手彩色 紙、「透明になるための儀式」・B1 シルクスクリーン 紙。

 にぎにぎしく、住吉踊りの全開!!もう一作のタイトルは「お先真っ暗田舎娘」、ワンダフル・ネーミングだ。さて、未来ある都会坊やに乾杯しよう!


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     ↑:3年・工藤悠、小品が「干し蝦」で、大作が「沖干し」・94×243㎝ 染色。

 海産物を干してリズミカルな絵にするのを得意とする工藤悠。
 道都大学シルク・テキスタイルにとって、この展示スタイルは基本のようだ。こういう発表は大事なのだが、応用編みたいなものも見たいものだ。安直な意見だが、浴衣を作るとか、他の表現者に作品素材を提供して、インスタレーション的作品に仕上げるとか・・・、方法はいくらでもあると思う。工藤君!期待しています。

by sakaidoori | 2010-02-05 11:54 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 02日

1104) さいとう 「児玉陽美・個展」 11月17日(火)~11月22日(日)

○ 児玉陽美・個展

 会場:さいとうギャラリー
    中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
     (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2009年11月17日(火)~11月22日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(11・21)

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 (以下、敬称は省略。)

 児玉陽美は道都大学で立体を勉強している学生。

 
 会場全体に細い空気感が漂っている。壁面の立体作品と絵画が特に面白い。ユーモラス?シニカル?漫画風のキャラクター女、可愛くも綺麗でもなんでもないのだが、やけに顔を強調したスタイルには、思わず苦笑いやもらい泣きをもらってしまった。
 
 二十歳前後の若い女性心が収縮し軽く跳ねだしたい世界、「女は顔よ、裸よ、ちっちゃなおっぱいと薄い恥毛よ!」そんなことを口の中でもぐもぐ言いながら、ピントの合わない視線で「世間を闊歩したいのだ、するのだ、できるかな?」そんな心の声が聞こえてきそうだ。

 確かに技術はまだまだだと思う。洗練度は低いのだが、省略する感覚や線に対する自己愛的表現には愛すべきものがある。何よりバランス感の不定形さが心地良い。その遊び心と悶え心を注意して見ていこう。


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     ↑:左の緑色の作品・「○○○ヨクナイ カッコヨクナイ」。その隣の黄色の作品・「きづかなくてイイこと」。

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     ↑:「すれチガエナイ」
 
 タイトルもわかるように、対人関係における自己意識に強い関心があるようだ。「他人」や他者を見る「目」が気になるのだ。だから素顔としての「裸婦」表現になるのだろう。「裸の正直な生き方をしたい」、願望や理想の造形化を見る思いだ。ざっくばらんな良いネーミングだ。


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     (↑:壁の作品は全て「泣く女」。)


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     ↑:「なく女 07 オンナになるということ」

 小さい作品はあまりにも作家自身と等身大だから、作品の出来・不出来などは児玉陽美にとっては気にならないだろう。
 だが、こういう大作はそうはいかない。大いに悩んだ末の立体造形だろう。この作品が成長していくのを見ていこう。まさに願望としてではない「オンナ」に作家になることだから。
 

by sakaidoori | 2009-12-02 18:19 | さいとう | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 25日

949) さいとう 「堀成美・個展」 3月24日(火)~3月29日(日)

○ 堀成美・個展

 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1 ラ・ガレリア5階
     (北東角地)
     電話(011)222-3698
 会期:2009年3月24日(火)~3月29日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:30まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(3・24)

f0126829_20152536.jpg 堀成美は道都大学中島ゼミでシルクスクリーンを学んでいる2年生の学生。チャンスに恵まれての初個展だ。
 初めてなのに実にアッパレな展示表現だ。
 L字形の空間を考慮して、左右に相反する2部構成の展示。左に載せたDM作品の画題をドーンと反復・拡大して作品に仕上げ、対の見せ方でドラマチックに物語を完成している。平面作品による空間作りと、個々の作品の構成力、実に栄通好みである。



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     ↑:①左側の部屋。

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     ↑:②・右側の部屋。


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f0126829_21101775.jpg 左側の作品は版画を利用したコラージュとして理解した方が分かりやすい。顔は写真を利用しているし、画家のデッサン力を見極めるような作品ではない。むしろ、女の子がノートの片隅に落書きをした程度の線描力だ。
 落書き・・・およそ一年分の版画を貼っている。一枚一枚に月日が書いてあるから、日記と捉えていいのだろう。流れは男の子と女の子の恋愛ゴッコ、最後は彼氏の腕の中から彼女は消えていく。
 物語は全体が一本調子にならないためのリズムであり、鑑賞者との楽しい語らい場を提供している。


 塊のような流れのような作品群を見ながら目を右に転じると、赤い絵画が目に飛び込んでくる。


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 この版画は作家会心の造形だろう。満足しすぎるのが想像できるから、表現者としては問題を背負ったようなものだが、僕も好きな作品である。可愛くもあり、憎たらしくもあり、一昔前に流行った言葉で言えば「コケティッシュな小娘」だ。「花びら」とも「唇」ともみえるだろう。

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 右の作品は人物だ。女の子の足とスカート?だ。スカートの赤は上の唇のような形が無数に繰り返されている。


 実は、僕は目を右から左に転じた時、燃えるような赤にただただ引き込まれてしまった。そこに何が描かれているかは全く意に介しなかった。左の部屋の小さな赤が黒やセピアの力を借りてリズミカルにどこかに僕を連れて行こうとする。
 右の部屋の赤は固まりになって僕を誘惑する。色の力だ。


 作家は二十歳前後の女性だ。二十歳前の「女の子」という視点で反復映像的な物語を作り、自分自身がうっとりしている。
 次からは二十歳過ぎの「女の子」、「女」、「人」と成長していくだろう。空間を物語として作っていくのだろう。いろんな空間に果敢にチャレンジしてもらいたいものだ。その極端さ、大胆さに注目したい。


 (写真を若干追加します。)

by sakaidoori | 2009-03-25 21:54 | さいとう | Trackback | Comments(2)
2008年 12月 09日

840) 市民ギャラリー 「第46回 道都大学 中島ゼミ展と四つの個展」 終了・12月2日(火)~12月7日(日)

○ 第46回 道都大学
    中島ゼミ展と四つの個展
      『版と型をめぐって』
      
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471
 会期:2008年12月2日(火)~12月7日(日)
 時間:10:00~18:00
     (初日は 15:00~、最終日は ~17:00まで)

 【個展メンバー】
 森迫暁夫 関谷修平 渡辺政光 風間雄飛  他25名。
ーーーーーーーーーーーーーー(12・6)

 訪問日が土曜日といこともあり、多くの学生がいて何となく賑やかで熱気があって好ましい展覧会でした。

 1階の大きな部屋が現役の中嶋ゼミ生達の展示、その隣の長い部屋では四つに区切って4名のOBの個展です。

 今回は現役学生の全体様子を載せるだけにします。学生名・タイトルは省略させてください。来春の道都大学美術部卒業展では頑張って報告します。

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 個展コーナーはかなり現役生とはムードが異なります。単純に言ってしまえば洗練されて美しい、ということでしょう。
 渡辺政光さんや風間雄飛さんのイメージ性の強い表現は余白との戦いともとれます。
 関谷修平さん、同じ版をずらして色をダブらせながら重ねています。色と色の隙間の美学、ひるがえって遠くから見ると全体がうねって運動をしています。リズムです。

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 ↑:森迫暁夫・個展より。
 森迫ワールドは明るくて楽しい、お茶目なキャラクターも登場します。ところが、個々の華やかさ可愛らしさに反して、うるさいくらいにニギニギしい。そこが僕の好きな所です。
 省略や余白美とは反対の方向にいっている。生理むき出しの表現主義的アプローチを作家は避けているのですが、デザイン型の表現なのですが、なんとも言えないこのうるささ。この徹底振りが良い。
 

by sakaidoori | 2008-12-09 00:26 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)