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2014年 02月 26日

2355)②「道展U21 2014 第7回」 市民ギャラリー 終了2月14日(金)~2月16日(日)

     
  
   
  
2014 第7回 道展U21    
   




 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2014年2月14日(金)~2月16日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は、~16:00まで。)
 休み:月曜日(定休日)

 主催:北海道美術協会(道展)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2.16)

 2352)①の続き。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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 ①では第1室の全景を載せました。
 
 今展の優秀作品のそろい踏み的な第2室を載せます。






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   ↑:小樽・石井ガクブチ店賞 岩見沢綠陵高校・伊藤優、「どうかしている」。


 
 見事に細密世界をまとめ上げている。爬虫類の集合イメージによるグロテクスさ、精密機械の完璧さからくる緻密さ、両者がからみあった重厚な生命体だ。

 気色悪さを絵画的緻密さ美しさで包み込んでしまった。「どうかしている」とタイトルにある。でも、あまりに完璧な構造体にしてしまって、「どうかしている」面が昇華された感じだ。「どうかしている」ところをもっと出すべきかどうか?悩ましきタイトルである。







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   ↑:準大賞 北星学園大学・渡部まりえ、「星降る街」。



 綺麗で可愛い絵だ。マシュマロの中にいるみたい。通路の石模様も星の降った跡にみえる。上も下も星で一杯だ。






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   ↑:札幌市教育長賞 石狩翔陽高校・加賀谷 祥、「昔侵茸」。



 細密画をどうしても選んでしまう。好み中心のブログだから仕方がない。

 キノコの世界を内部から見上げる構造だ。上部はやや覆うように描いてはいるが、目線の高さは水平線をきっちり描いていて、意外におとなしい。その分、キノコ気分がイマイチになった。キノコに見守られて画家が存在しているみたい。もっともっとキノコそのものの雰囲気があれば、線にキノコ気分が充満していたらと思った。キノコワールドそのものよりも、端正に描き上げることに重きが移ったようだ。





 以下、適当に会場風景と個別作品を載せます。




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   ↑:釧路江南高校・福田百桂、「大地を司る精霊」。



 コラージュだ。バリバリと所狭しと色々ワールドだ。何かを作るというよりも、色々の中から別な色々が出てきて、そいつらがバリバリもこもこ騒いでくれたら!みんなが踊り廻って、何かが産まれたら。
 ジャングル的ムードでの、元気一杯黄昏カーニバルだ。闇夜になればもっともっと色々ワールドかも!




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   ↑:奨励賞 札幌国際情報高校・河合紗英子、「摘むぐ秋」。



 何と言ってもブドウ一粒一粒のボリューム感がいい。ブドウ全体のボリューム感も良い。大らかなのが良い。

 僕はこの作品を既に見ている。新春の「国際情報高校学外展」で。右側の枝振りがぎこちなかった。もっとも、そのとってつけたようなぎこち無さが味にもなっていたが。『どんな風にまとめるのかな?そうか、こんな風にきたか・・・フムフム』だった。

 ぎこちなさは解消されていない。技量不足と言うより、枝振りへの愛が強すぎるのだろう。それは良いことだ。上手く描くばかりが絵ではない。こだわりを残すことも大事だろう。





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   ↑:札幌英藍高校・岩崎野乃香、「すすむ」。



 四等親少女の凛々しくもアンバランスな姿勢が楽しい。いや、「すすむ」姿がいじらしい。気持ちは真っ直ぐ、足と体は前進を拒んでいるようだ。ピンクの鞄、真新しいおべべ、靴も新調だ、全ては少女と共に新保育園。






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   ↑:優秀賞 札幌拓北高校・山内里紗、「浜辺のわたし」。



 力強い絵だ。ムンムン気分が充満している。

 「・・・わたし」とタイトルにある。描き手の幼い写真を見ながらの作品か?いずれにせよ写真を見ながらの作品だろう。それはそれで構わないのだろう。ただ、すでに充分に上手い。写真の補完性を暫時減らして、対象との肉感や距離感、空気感などをもっともっと大事にしたらいいのだろう。

by sakaidoori | 2014-02-26 16:11 | 市民ギャラリー | Trackback(24) | Comments(0)
2014年 02月 21日

2352)①「道展U21 2014 第7回」 市民ギャラリー 2月14日(金)~2月16日(日)

  
  
   
  
2014 第7回 道展U21    
   




 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2014年2月14日(金)~2月16日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は、~16:00まで。)
 休み:月曜日(定休日)

 主催:北海道美術協会(道展)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2.16)


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 いつものように玄関ホールにも作品はある。相済まないがそこは後回しにして、一気に第1展示室に入ります。



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   ↑:札幌拓北高校・谷田部香代、「ホワイトやたべ」。


 「谷田部・やたべ」繋がりのタイトル。自画像?かどうかは知らないが、ユーモラスに挑発的に「やたべ」顔からのアンダー21展の始まりだ。



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 鑑賞時間は短かった。バチバチと撮った。何はともあれ会場風景を適当に、そして時間の関係でお気に入り作品のみを瞬時に判断して撮り続けた。余り考えないで撮った。が、思いの外沢山撮った。


 
 いつものように絵画の「優秀受賞作」は第2展示室だ。これは道展の展示手法だ。だから、この第1展示室には、大量展示の割には絵画「最優秀作品」は少ない。線描画風もない。では、目立つ入口作品の選考基準は何だろう?ということで、全作品を入口から左回りで掲載します。





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 展示作品数は目録によると、平面が753点、立体が48点、合計801点。搬入総数は859点だから、約7%が非展示(非入選)ということになる。

 それにしてもたいした賑やかさだ。お祭り展だ。会期が3日だ、短期決戦なのもお祭りだからか。みんなみんな忙しいから仕方がない。




 以上の写真には誰一人写っていない。お願いして時間前に鑑賞したからです。

 ようやく人が集まってきた。





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 何とも素敵な超ロング・ヘアスタイルだ。早速彼女の作品を見に行った。




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   ↑:市立函館高校・中野志那、「己」。



 完璧な自画像だ。ちょっと恐いくらいだ。下から目線のヤブ睨み・自画像、「自分を描くのだ」という強い意気込みが伝わってくる。

 余りに真剣に自分を描いた。そういう絵画姿勢が今作のセールス・ポイントだ。
 同時に、「自分のみを描いた」ことが絵画としてはウイーク・ポイントだ。

 四角四面という絵画空間の中で「己」を見ることを忘れてしまった。この強く自己を見る姿勢で、背景という関係を生かしたら良かったのに。顔から最も遠い手前の小物(ノート類)には全く関心がないようだ。おそらく「時間が無かった」から描き込み不足になったのだろう。でも、顔や体を描ききったことで一安心したようだ。
 それに、「己」の分身のような髪型にも無関心だ。不思議というかもったいない。顔以上に髪に取り組めば良かったのに。髪・・生命力そのものであり、制御できない欲望の姿でもある。

 でも、顔中心の自己は絵画だけではないのだろう。多情多感な高校生活、自分を見失いたくないと一所懸命なのだろう。そういう意味でも「己」なのだろう。絵画に取り組むことによって、「他者」を知るきっかけになるのだろう。




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 中野志那は函館から仲間と一緒に札幌にきた。僕と彼女の会話を聞いていた仲間の女学生から意見を求められた。きっと、道展関係者の絵描きか学校の先生と勘違いしたみたいだ。「それは違う」と断って、またまた感想戦になった。



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   ↑:奨励賞 市立函館高校・大澤瑠莞、「映エテル・・・」。



 四角四面を手抜かり無く描き込んでいる。その青黒い世界は強く、描き手の技量や集中力を思う。そこが評価されての奨励賞だろう。おめでとう。

 問題は、このトリッキーなポーズであり構図だ。こういう不自然体に取り組み時には明快な目的意識なり、好きで好きでたまらないという内的動機が不可欠だ。知性の強さに反して画性が弱い気がする。ただ「上手いね」「面白いね」と言われるだけで終わりかねない。

 他人が何と言おうと、「面白おかしい絵が好き、シュールな世界がたまらない、ありのままに美しく描きたい」というものが大事だと思う。もちろん、研究やリ・フレッシュのためにいろんな絵に取り組むべきだ。でも、公募展出品となると、何が何でも「こういう世界を描きたい」という欲が第一ではなかろうか。

 青年時代の絵画とは自分発見の旅だと僕は思っている。こういう形なるということは無意識な何かが出たのかもしれない。さて、それは何か?






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   ↑:平岸高校・会田菜南美、「お菓子な森」。



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 好きなドンが床に綺麗に並んでいる。手を出して、口にパクリ・・・したかった。
 
 

 

by sakaidoori | 2014-02-21 16:26 | 市民ギャラリー | Trackback(24) | Comments(0)
2013年 02月 15日

1928)③「2013 第6回 道展U21」 市民ギャラリー 終了2月8日(金)~2月11日(月・祝)

  

2013 第6回 
           道展U21 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
      電話(011)271-5471

 会期:2013年2月8日(金)~2月11日(月・祝)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで) 

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

1921番①、1924番②の続き。


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 好み中心の掲載なのですが、撮影作品が多くて何をどうしていいやらわからくなる。撮影順に作品を見るので、後半の作品掲載まで手が届かない。それはそれで仕方がない。

 人物中心に載せてみようと思う。女子学生の参加が大半だから、どうしても女の子ばかりを見ることになる。お付き合いください。



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          ↑:鈴木理乃(札幌北陵高校)、「背伸ビスル自画像」。

 あぐらをかき太ももをチラリズムにして、「背伸びする自分」だ。ツッパリ気分だが、端正に几帳面に「自画」を描いている。日本画的な強い線描と日本画感覚、ラファエルのような洋物の絵肌感、誇り高き芝居の一シーンだ。
 ところで、何に対して背伸びをしているのだろう?化粧による美しき変身、それは大人の世界が気になるのか?ツッパリねっちゃん、頑張れよ。



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          ↑:荒谷拓海(札幌大谷高校)、「one」。


 力強い「自分」だ。何より激しい色が良い。「自分だ」という主張だ。暗さという青春、そこには色の主張があるのだろう。



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     ↑:左側 房川亜侑(北翔大学)、「nightlofe」。
     ↑:右側 中島邑果(札幌大谷高校)、「なにいろ?」。


 こういう組み合わせを見れるのも今展の特徴だ。共通項は「華やかさ」と、「夜」だ。
 左側の「夜」は、暗くなって皆が蠢きだして、そこは仲間のような他人のような、それなりの社会がある。
 右側の「夜」は、聖者が祈り尽くして恍惚状態の色パラダイスだ。

 色の出し具合も、絵の中の位置づけも両者は違うのだが、あどけない色味が新鮮だ。


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          ↑:佐藤萌樺(札幌北陵高校)、「ひだまり」。


 女が無防備に横になっている。ざっくばらんな表現、それは確かに描きての拙さかもしれないが、目の粗そうな、細やかそうな空気と息吹を感じる。おそらく、床の板塀とかも、もっとあるかないかわからないような埋没感が表現できたらいいのだろう。巧みとしてではなく、下手さを感じない下手さで描けれたらいいのだろう。
 何となく気になるひとつの世界だ。描きてが無理なく筆を運んでいるのがいい。



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     ↑:石川真衣(札幌西高校)、「焦点」。


 「目」だ。ただ「目」だけを描いている。目を描きたかったから描いているのだ。そこが良い。



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     ↑:奨励賞・中村春菜(札幌稲雲高校)、「ぐるぐる」。


 ぐるぐる回って洗われて、しぼって干されてぺっちゃんこ。身も心も綺麗になったでしょう・・・、あ~世の中良い気分。頭の中はまだまだぐるぐるだから、ひとまずダラーっとなって、後で良い事考えましょう。



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     ↑:浦山彩音(札幌大谷高校)、「あ~じゃない、こ~じゃない」。


 イライラしている。そして興奮すると手が変な形になり大きくんなってしまった。メモ穴が空いてしまって大きくなった。体のあっちこっちが異変だ!さ~困った。誰かを食べちゃわないと、絵の中に埋葬してしまわないと解決できないぞ~。




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 次回は線描絵画の紹介です。

 それと、新春に札幌新川高校の美術部展を見ました。実に上手い作品が多くて、嬉しくなって困ったものです。今展では多くの賞を確保していました。追って、その新川高校美術部展も報告します。



 ④に続く

by sakaidoori | 2013-02-15 00:03 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2013年 02月 13日

1924)②「2013 第6回 道展U21」 市民ギャラリー 終了2月8日(金)~2月11日(月・祝)

  

2013 第6回 
           道展U21 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
      電話(011)271-5471

 会期:2013年2月8日(金)~2月11日(月・祝)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで) 

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

1921番の①の続き。


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     ↑:(第一室の全体風景。)


 会場風景を交えながら、個別作品を載せていきます。いつもの通り自分好みの選択です。



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 白い上半身像が今年の最高賞。大賞・大塚ひさ子(札幌大谷大学)、「森の海」(立体)。
 リアルで堅実な作品。大きく表現している、そこが最大の魅力だ。太っ腹おっかさん、だ。


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     ↑:(左側の木による立体作品は、優秀賞・橋本康平 多摩美術大学、「一つの追憶」。)


 左側の木を組み合わせた立体作品、以前平岸高校卒業展で紹介した学生でしょう。多摩美大に通っているのだ。こうして作品を通して再び会うことができる、嬉しい限りだ。


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          ↑:札幌市長賞・廣島亜衣(北海道造形デザイン専門学校、「ひとつだったなら」。


 何とも風変わりな形だが、愛してしまいそう、抱きしめてみたい。優しくてまろやか、顔のない異星人も良いものだ。否、顔はあるのだが目鼻口がない。以心伝心でコミュニュケートしよう。静かに見つめていれば、きっとこちらの思いが」通じるだろう。そんな誤解を楽しませてくれる。



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          ↑:優秀賞・井上園子(札幌手稲高校)、「ひとえ」。


 きっと真ん中は「目」だろう。大きい。廻りの生き物たちはその目に取り込まれているのだろう。でも、大きな目に反応して、一つ一つが瞳の中に閉じ込められているみたいだ。つまり、大きな目を中心にして、いくつもの目が画面にはみ出さんばかり描かれているみたいだ。目なのだ、絵は、キャンバスは!




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          ↑:奨励賞・伊藤紗衣(北海道登別青嶺高校)、「中身」。


 人体の内部を描いている。もう一つの自分という意識はなさそうだ。中身を楽しんでいるのだろう。
 その内蔵の姿がキン肉マンみたいな覆面仮面に見えて微笑ましい。それに、乳首が妙にリアルで好ましい。



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          ↑:山本泉(北海道教育大学岩見沢校)、「食事」。


 鬼気迫る凄みがあり、迫力満点だ。
 さて、単に絵として不気味なものを描きたいのか、あるいは毒でも蛇でも食べ尽くしかねない人のエゴを見つめているのか?そこが問題だ。



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          ↑:津畑クミ(道教育大学岩見沢校)、「彼女」。


 妊婦のようなお腹、あっさりと引かれた性器線、足先を切断したような不自然な足。「娘」だからか、どこかアンバランスで、やっぱり娘として妖精のように挑発する体つき、手の表情、目線、色合い、波目模様。確かに21歳以下の色香がムンムンと漂っている。そんな性なのだが、まだまだ官能だらけでないのが微笑ましい。でも、このあどけなさにだまされぬようにご用心。



 ③に続く

by sakaidoori | 2013-02-13 00:05 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(2)
2013年 02月 11日

1921)①「2013 第6回 道展U21」 市民ギャラリー 2月8日(金)~2月11日(月・祝)

  

○ 2013 第6回 
           道展U21 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
      電話(011)271-5471

 会期:2013年2月8日(金)~2月11日(月・祝)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで) 

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)


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     ↑:(メインの第1会場。)

 2ヶ月ぶりの展覧会巡り記。どうも頭と目と手と心が滞りがちです。というわけで、会場風景を載せていきます。



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     ↑:(建物のホール。)


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 上は入口付近の第1室。賞確保作品の大半は次室に集中していた。だから、今展の中心優秀作品ではないということだろう。実際、作品数の割にはインパクトの強い作品は少ない。弱いが楽しくなって仕方がない。「あー、高校生なんだな~、21歳以下なんだな~、女の子気分だな~、ストレートだな~・・・」そんな気分で淡々と歩き回った。


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 個別作品は②以降に載せるとして、優秀作品群の部屋を載せます。上手い。


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          ↑:準大賞・小西良枝(檜山北高校)、「ちょっと変わった。でもあんまり変わっていない。」


 準大賞ですが、大賞は立体作品ですから、絵画での最高賞です。

 写真のように見える女の子やうさぎの表現力。その写真姿に、着せ替え人形気分で線描を重ねている。3Dではないのだが、写真に子供がイタズラ画きしたみたいで、全体が立体的にも見えて、写真と絵画と遊びとがマゼコゼニなってしまった。この嘘と誠の世界、それはたんなる偶然の結果か?確かに偶然かもしれないが、学生は絵の中に本物のような世界と、そこで遊ぶ絵空事をなんとかして一つにしたかったのだろう。

 マネは飛び出るような笛吹く少年を描いていた。全く違った仕方で、トリッキーでゾクゾクした作品を表現したものだ。写実力、絵画という虚の世界、遊び心可愛さあどけなさが重なっていて、きっと道展会員諸氏は唸ったことだろう。   
  

 ②に続く

by sakaidoori | 2013-02-11 18:17 | 市民ギャラリー | Trackback(24) | Comments(0)
2012年 02月 21日

1627)①「2012 第5回 道展U21」 市民ギャラリー 終了・2月9日(木)~2月12日(日)

○ 2012 第5回 
           道展U21
 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
      電話(011)271-5471

 会期:2012年2月9日(木)~2月12日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで)

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.11)

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 申し訳なくも、会期終了後の掲載です。ご容赦を。

 当若年者公募展も5回目です。大盛況で、いつものような立体パノラマ展示もいつも以上に成長気味でした。訪問日は学生達も多数観覧中で、先生を捕まえては、あれこれと質問したり、講評を聴いていたりと、こちらも熱気をもらって良い気分でした。顎が上がりすぎて、少し首を痛めもしましたが、いい記念でしょう。

 さて、今回の全体印象を思いに任せて箇条書きしてみます。

  ・真面目な作風で、オーソドックスな画題が大半だった。
  ・ということは、遊び心100%とという作品や、「何じゃこれは!?」という作品は限りなく少なかった。
  ・レベルの平均値は高くなった感じだが、飛び抜けた作品に欠けたようだ。
  ・大賞・準大賞とも大学生であった。大学・専門学校などが目立った感じ。
   (個人的には「高校展」という感覚で見に行っているので、少なからずの違和感。)
  ・気になる作品のネームプレート見れば、聞き慣れない高校名が多くあって新鮮だった。
   (当展も全道的な拡がりを見せているのだろう。)
  ・おといねっぷ高校の「クローズアップ絵画」が少なく、何だか目立ち度が低かった。
   (手法の問題としてではなく、おと高のテンションは高いのだろうか?少し心配。)


 僕自身は、将来のピカソだとか有望な青年の発掘だとかにはあまり関心がない。今をどれだけ楽しんでいるのか、どれだけ苦しんでいるのか、有り体の画題に向き合って、いろいろと工夫している姿を楽しんでいる。


 以下、会場風景を交えながら紹介していきます。


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 ピンボケですいません。上位受賞者が集中している第2室の部屋です。この部屋の作品から紹介します。当展主宰者自慢の作品群です。


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          ↑:U21大賞 北海道教育大学岩見沢校・佐藤菜摘・「まどろもり」。

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 「デザイン学校の生徒かな?」と思ったら、大学生の作品でした。ピンクを中心にした明るい作品です。明るいのですが、意外に色を多用せず大きく配分もしていません。コラージュや色づかいが細やかで、だからでしょうか、大きく拡がる空気感ではありません。暗い引き籠もりではないのですが、収縮気質を感じる。それは絵画表現を躊躇しているのか、発散と収縮に彼女の個性があるのか・・・。

 そんなことを考えていたところ、ギャラリーたぴおでご本人に会いました。さっそく登場願いましょう。

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 聞けば、まだ1年生で、出身も秋田県です。美術専攻はまだ未定ですが、絵画は続けていくでしょう。
 作品はたぴおでのご自身の作品、受賞作と同じ雰囲気が漂っている。時間がなくて描き込み不十分との事だが、円い表現とピンク色が春近しです。
 最高賞おめでとう!!


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          ↑:U21準大賞 北海道教育大学旭川校 個人・千葉美香・「なんくるないさー」。

 このまま道展に出してもおかしくないでしょう。上手いものです。「なんくるないさー」とは沖縄語?
 上手さの方が克ちすぎて、人物なり波の重なりに感情移入できないのが残念なところ。絵画の明るさが太陽が一杯という気分です。


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          ↑:北海道教育賞 市立函館高校・桶本理麗、「目に見えぬものは多けれど」。

 白い部分が一番多いのでしょうが、全体が青や紫が占めている印象で、「渋い」と。主人公の女性の表情が硬いから、余計にそう思うのでしょう。どこか献花に染まる人を連想してしまった。
 それにしても多くの生き物を満遍なく配していて手際が良い。色の安定感も素晴らしい。その手際よさなりの良所がセールス・ポイントをわからなくさせてもいる。


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          ↑:札幌市長賞 北海道教育大学岩見沢校・門馬暢子、「ときめき」。

 明るく楽しい気分を表現していて、そのまま明るく楽しくなります。星マークや鳥達がもっと個性的だったら、主人公も楽しさが倍増だとは思うけれども、そうなれば絵としてはうるさくなるのでしょう。うるさそうでいて上品にまとめたさわやか作品でした。ライブ・ペイントで沢山の星や丸や三角の雨を降らして欲しいな。



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 今回は、いつになく上位受賞作を集中的に載せました。ある種の傾向がわかる感じです。
 ②では、受賞に関係なく、好み中心に載せていきます。


 ( >②に続く。) 

by sakaidoori | 2012-02-21 00:01 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2011年 02月 21日

1471) ③「2011 第4回 道展U21」・市民ギャラリー 終了・2月10日(木)~2月13日(日) 編集 | 削除

○ 2011

   第4回 道展U21
 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2011年2月10日(木)~2月13日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

 (1457①、1470②の続き。)


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          ↑:中村文香(滝川高校)、「自然の音」。

 ググッとくる2人だけの世界だ。
 七色が強い線として満遍なく世界を覆っている。麦わら帽子の麦畑の2人だが、全くの2人だけ。
 2人だけの絵を描いたからといって、2人だけの世界にはならない。完璧に自分だけの世界を描くのは難しい。明るさの中に他者を拒み、メルヘンの向こう側で生きているみたい。


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          ↑:齋藤みなみ(札幌大谷高校)、「確かなこと」。

 こちらも2人を描いた絵だが、2人だけの世界とは違う。喧嘩する姿を誰かに見てもらって、うらやませたい姿だ。そのチョット媚びた姿が微笑ましい。絵を自然に楽しみ、しかも意図的に楽しんでいる。伸びやかな雰囲気が良い。
 「確かなこと」、それは君の気持ちだ。


f0126829_942279.jpg ←:上段
 相澤和奈(石狩南高校)、
 「路地裏にて」。







 ←:中段
 中泉遥(おといねっぷ美術工芸高校)、
 「違法建築ドラドラ」。








 ←:下段
 金子優希(札幌南高校)、
 「愛」。








 三者三様の表現がばらばらだ。主宰者側も、まとまりのある展示に疲れたみたいだ。
 ところが僕はこの偶然が気に入っているし、どの作品も個性的で楽しめる。

 上段作品。四角四面の構図で、正面が壁だから絶望的雰囲気だ。実際、タイトルは「路地裏」とあり暗いムードだ。ところが、壁に立つ少年たちはこちら向きで、壁を背にしている。絵全体も明るく、角張って建物を描いていないので優しい。秘密の楽しい路地裏のようだ。

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 中段作品。僕は線描なりの世界が好きだから、単純にこういう作品は好きだ。細かく描いた部分と、ザックバランに余白を取った部分のバランスを楽しんでいるみたい。ここは右半分を全部細密描写にしてもらいたかった。それの出来る学生だと思う。その代わりに、左半分は大胆な余白を取り入れても良い。さて、どんな余白描写にしようか?

 下段作品。襲いかかる男か、挑発する女か?確かに未熟な絵だ。だが、こういうストレートな「愛」の絵も沢山みたいものだ。今展参加学生の多くは「愛」に「性」に悶々としているはずだ。赤裸々な絵で発散しようではないか。


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          ↑:優秀賞・小川春香(釧路江南高校)、「META」。

 面白い絵だ。タイトルが難しくて僕にはダメだ。顔を越える「顔」?「顔という絵」の彼岸?




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 人物像中心の展示です。
 風景なども挿入して、変化を付けようとしている。心象という共通項かもしれない。しかし、ここは人物で徹底して欲しい。特に具象風景画は似合わないと思った。

 いつになく沢山載せてしまいました。サンクス!グッバイ!

by sakaidoori | 2011-02-21 10:41 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(1)
2011年 02月 21日

1470) ②「2011 第4回 道展U21」・市民ギャラリー 終了・2月10日(木)~2月13日(日)

○ 2011

   第4回 道展U21 

  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2011年2月10日(木)~2月13日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

 (1457①の続き。)

 第2室以降の記事です。

 4部屋に区切られた第2室に今展の最高賞や優秀賞が続々と展示されている。特に、第1室を見終わったすぐの隣室が、最優秀展示場という趣だ。

 ここで困ってしまった。部屋全体のムードが暗いのだ。これはどうしたことか?
 いわゆる具象表現力というか描写力は確かに高い。高いのだが強烈な色が少ない、派手さがない。具象描写に重きを置くと、色に対して心が大きく開かないのだろうか?


 何はともあれ、最優秀室の風景です。

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     ↑:中央の1点展示が、U21大賞・北本晶子(札幌開成高校)、「NEKOMESHI」。


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     ↑:左側 優秀賞・千葉美佳、「球の内」。

 ノドチンコの上に大事な宝石が載っかってしまった。「サー、どうしよう」と、興奮して体が燃える燃える黄色く燃える、絵筆が止まらない!
 あるイメージが浮かんで、それを下地に描き始めたら、グイグイ・グイグイと球を中心にして終わりなき絵画の世界に没入したみたい。無我夢中な感じが良い。


     ↑:右側 北海道新聞社賞・大門夕莉(札幌国際情報高校)、「Sweet Taste」。

 この絵には困ってしまった。この高校の校外展で既に見ていた。学生自身の説明文に反して、冷たい絵だった。全体が青みがかっていた。描かれていないショー・ウインドウのガラスが、作品と見る人を冷たく隔てていた。学生が断っていたように、未完成だったのだ。
 今作、冷たさはどこにもない。熊の縫いぐるみが暖かく収まっている。作成途上の未完成作品と完成作品とのあまりの違い、180°イメージが逆転してしまった。絵とはそういうものなのか?絵とはそういうものなのだろう!
 大門夕莉、勉強させてもらった。彼女はまだ2年生だ。来年はしっかりと見よう。

 (国際情報高校美術部校外展は②に続くで途切れています。近々書く予定ですので、その時に未完成作品とこの作品を同時掲載します。)


 この部屋は確かに皆な上手い。一切構わず好みを2点だけ載せます。高校生でないのが不本意なところです。


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     ↑:左側 STV賞・永川美保(札幌大谷大学短期大学部)、「さらば就活生、こんにちは社会人」。

 タイトルに反して、これからのサラリーマン(社会人)生活には夢が無さそうな表情だ。それでいて街の風景はふわふわ気分で軽く明るい。「社会生活、夢はないかもしれないが、小さな幸せはあるだろう。街もビルもそれなりに暖かいじゃないか。マッ、イイカ」
 そう、ケ・セラ・セラさ、人生は。絵描きさん、そんな気分を上手く描いているよ。


     ↑:右側 優秀賞・大谷九重(札幌デザイナー学院)、「花を受け入れた人」。

 この部屋全体が少し重いので、こういう絵はホッとする。
 タイトルから判断すれば、求婚を受け入れた人なのか?その割にはちょっとおすましさんのようだ。厳粛な気分を表現したかったのだろうか?
 七色のレースのかぶり物、蝶々のような花のような生き生きさです。



 さて、会場全体からランダムにお気に入りを載せます。10点を目標にします。


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     ↑:優秀賞・田村陸(おといねっぷ美術工芸高校)、「海景」。

 森本めぐみ風の華やかさと、三岸好太郎風の詩情を思った。そして少し夢見心地。これに何とはなしの不思議さが醸し出されたら。
 とにかくカラフルになったのが良い。宇宙の青から、海の青に取り組んでいる。同じ青でもきっとどこか違うだろう。海を描けば、どうしても水平線を描くことになる。空の部分を少なくして遠くに見せ、陸地を強く見せる構図だ。遙かなる水平線。空は七色、そこに鳥が飛ぶ。陸地は楕円形生物がうようよしている。
 見た目の生き物以外に、どこを切り取っても微生物が充満しているようだ。何かをはっきりと描こうとしている。何かを具体的に見ているのだろう。自分を取り巻く空気、見果てぬ空間に、今まではオンブされている感じだった。随分と脱却したものだ。


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          ↑:優秀賞・室谷優歩(札幌大谷高校)、「あっかんべー」。

 顔の汚れ感、表情、仕草、いいですね。こういうリアリズムは大好きだ。何一つ嘘はない。だが、これだけクローズ・アップされると嘘の塊で、嘘から出た誠だ。こちらも涙がでそうだ。


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          ↑:奨励賞・大橋リサ(北海道登別明日中等教育学校)、「春色」。

 けれん味なくイチゴだけを描く。上手くイチゴの形が描けたか?上手くイチゴの色が描けたか?上手く美味しそうなイチゴが描けたか?大きな大きなイチゴは、明るい春色を伝えたか?
 細かいことはよそう。描き手の大きな気分に拍手しよう。


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          ↑:奨励賞・高橋瑞穂(札幌東陵高校)、「手花」。

 さわやかな気分になる。
 個人的にはリアルな手がない方が好きだ。でも、描き手は自分の手にうっとりしているのだろう。ナルシストになっている。そこが人の手のさわやかさを求める僕の視点と、描き手の自分の肉体的美に惚れ込んでいる姿との食い違いだ。ナルシストには負けそうだ。


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          ↑:奨励賞・濱里楓(札幌旭丘高校)、「明日へ」。

 道の向こうに明日を見据えて、そこをしっかり描く、信念を込めて描く。リアルに強く描く。
 縦長の構図は上昇気分だ。
 地平線はかなり下方にある。空を広く取り、その存在を強調したいのだろう。
 視線は下向きになる。顎を下げ気味にして、強く前を見る。
 意外に道を大きく描いてはいない。道そのものよりも、道の途絶える消失点を見定めている。
 
 僕は道の向こうを描いた絵に興味を持つ。それは単なる風景のはずだ。だが人は突き進む方向に何かを思い感じる。それは人の性なのだろう。道を見つめる学生の作品を記録しておこう。


 (続けて③を書きます。)

by sakaidoori | 2011-02-21 09:06 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(2)
2011年 02月 11日

1457)①「2011 第4回 道展U21」・市民ギャラリー 2月10日(木)~2月13日(日)

○ 2011

   第4回 道展U21
 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2011年2月10日(木)~2月13日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

 若者の美術祭典だ。

 会場一杯がムンムンしている。几帳面にびっしりと4段組にしたり、見にくいなんて文句はどこ吹く風だ。関係者はいかに作品を収めるかで大変だっただろう。しかし、作品を素材にした会場構成を人一倍楽しんでいる。膨大な作品を目の前にして、どうしたらいいのか?ああしよう、こうしようと寝床でシュミレーションする。朝起きては元気よく目覚め、意気揚々と一作一作を並べていったことだろう。兎に角応募された作品は全部並べる。優秀賞などの審査は見た目一瞬でバンバンと決めていく。最高賞だけは議論したらいいのだ。ワイワイガヤガヤと留まることなく作品が埋められていっただろう。

 まずは関係者の為に会場風景を載せていこう。


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     ↑:(入り口前の風景。いきなり所狭しと壁壁壁だ。)

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     ↑:(光りを受ける作品、光りを背にする作品。光りなど何するものぞと青春画はそこにある。)


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     ↑:(トイレに行く通路の風景。どこに行くにも作品、作品、作品だ。)


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     ↑:(レストラン前の風景。さて、食事に合った作品かどうか?)


 入り口展示は道幅狭く迷路のようだ。
 受賞作を交えて意外性に配慮した感じ。

 華やいだ作品を紹介します。

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     ↑:副賞・毎日新聞社支社賞・安田千皓(札幌稲雲高校)、「テト リラ パル パタン」。

 ゆきん子と花、そんな絵です。髪の白が大胆でハッとさせられる。


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     ↑:(第1室の風景。)

 関係者ご自慢の第1室だ。壁面作品に各種受賞作が一点もないのが特徴。だから、細かく見ると絵画技術レベルはそれほどではない。何と言っても全体のエネルギーが凄い。女3人よればかしましいと言う。かしましき女性多き兄弟姉妹の若者達だ。
 以下、この部屋からの写真。


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     ↑:伊藤有里(おといねっぷ高校)、「配線すプロジェクト ー蓄音機ー」。

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     ↑:左側 橋爪志奈(北見柏陽高校)、「出入り口」。
     ↑:中央 齋藤潤一(おといねっぷ高校)、「焦燥」。
     ↑:右側 菊池愛美(札幌厚別高校)、「帰路」。

 この組み合わせ、泣けてくるよ。こういうテーマで個人が連作で描くのも良い。


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     ↑:副賞・優秀賞・伊藤ちあき(北海道芸術デザイン専門学校)、「青春カプセル」。

 カラフルで綺麗、それに夢が一杯詰まっている。中には細かく描かれていて、まさに青春賛歌だ。


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     ↑:橋本駿太郎(札幌西高校)、「名画一本 ¥200」。

f0126829_9525159.jpg ←:「ポール・セザンヌ 『リンゴとオレンジ』 ¥200」。

 これは絶対に「タイトル賞」だ。栄通絶賛のホット・ポット・ボトルの現代絵画だ。
 ユーモアととるか、シニカルととるかは貴方任せです。




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 4人の作品。何とも最高です。どれをとるかは好みです。


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     ↑:副賞・優秀賞・佐々木友里花(札幌平岸高校)、「Over flower」。

 川端康成の「眠れる森の美女」です。
 膝も曲げずに、ただ横たわっているのが良い。手に取る人に任せられた生きた人形。耽溺の世界を夢想する。


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 ひとまず第1室を離れましょう。
 この大広間の次は最高賞などのベスト賞グループです。この辺の作品は道展を踏襲している感じです。

 その部屋の様子と作品の記載は次回②に続く、です。

 日曜日までの展示。

by sakaidoori | 2011-02-11 10:19 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2010年 02月 11日

1191) ①市民ギャラリー 「2010 第3回 道展U21」 2月10日(水)~2月14日(日)

○ 2010 第3回 道展U21
      
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年2月10日(水)~2月14日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (初日は 13:00~、最終日は ~16:00まで)

 主催:道展

ーーーーーーーーーーーーーー(2・10)

 昨年も沢山の作品の展示だったが、それを超す作品数のような気がする。天井高き第1室は4段掛けというアクロバットさ、大盛況のお祭り展だ。道展関係者の見事な展示振りに拍手喝采を送りたい。

 それでは、その展示風景を楽しんで下さい。


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     (↑:1階ホール。)

 これから先の部屋の展示には辟易だ、そういう鑑賞者はホールだけ見て帰られても良いかもしれない。個別個別の作品がしっかり見れるし、それなりに選ばれた秀作の展示空間です。
 完成度の高い木工作品は、ほとんど「おといねっぷ美術工芸高校」です。まろやかな表面仕上げと、夢のある造形です。

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     (↑:第1室。)

 アッパレと言うしかありません。
 作品が余りに高い場所にあるので、キャプションの位置に困ったようです。作品の横に添えたら、高すぎて読めなくなってしまう。そこで考え出てきた、道展的知恵袋。下段の真上に横並びの配置。目の高さで、読むには最高です。そして、「上段 ○○」、「中段の上 ○○」、「中段の下 ○○」、「下段 ○○」、若干不便だが、関係者の苦労を思うと、涙がでてきそうです。


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     (↑:第2室)

 二段組みの中で、中央で独立した展示作品が、今展の最高賞です。「U21大賞 大谷短期大学部・佐藤綾香、「INSIDES BLACK」。

 
 以下、そのリズミカルな展示の紹介です。

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 ②に続く予定ですが、1階ホールから自分好みを何枚か載せます。

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     ↑:北海道美術館協会賞 札幌稲雲高校・笹村美穂・「くうねるところにすむところ」。

 抜群の暗さだ。店の商品棚に、普通に寝そべって食べて「生活」している。身をかがめていない描き方が良い。身のこなしではなく、表情が全てを語っている。死んだ顔だ。全ては満たされている、不満など一つもない。食って、寝て、学校に行って、だべって、ただそれだけだ。


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     ↑:入選 稚内高校・相澤里咲・「凡庸」。

 こういう作品を見ると、自分好みがつくづく分かる。中央にドーンと画きたい主題を置いて、廻りをカラフルに飾る。そして、主題のふっくらとしたお餅のような小太り感。もう少し格好良く言えば、何かを雪が覆っているような大らかで膨らんだ造形感覚ということです。
 ニンマリと作品を見た後でタイトルを読むと、「凡庸」とある。ガーンと後頭部を打たれそうだ。「私の絵が好きだって、何て『凡庸』な人でしょ。でも、私も同じだから、そういう人、ダ~イ好キ!!」
 凡庸なるかな、我が絵画感。


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     ↑:奨励賞 岩内高校・原島勝成、「生きる代償」。(1階ホールの展示作品ではありません。)

 やはり、中央にドーンという視点の作品。排水溝に注ぐ太い排水管を見る目です。ずーっと見ていると、排水管が「目」に見えてくる。
 廃水とその設備を「生きる代償」と学生は見ている。絵で見る限り、汚く画いていないから「負としての代償」のようには見えない。なぜかしら、排水管の辺りが好きになって画いてみた。タイトルは後から格好良く付けてみた。そんな感じでは?

 ところで、岩内高校は伝統的にクローズ・アップにして学生の心象を画くという傾向があると思っている。そういう意味で、好きな学校です。美術顧問の指導法だと思う。「素直に自分を見ろ、そして絵にせよ」
 今展、このクローズ・アップ法の作品がかなり目立った。最高賞の作品もそうだ。特におといねっぷ高校の作品は目を惹いた。
 おといねっぷ高校絵画作品。確かに上手い。上手いが、こう画けば印象的だという方法論としての作品が多過ぎるようだ。クローズ・アップせねばならない学生の心が伝わらない。もしかしたら、強い心の表れかもしれないが、見せ方の上手さや技術の方が優先され過ぎているのかもしれない。確かに多くの賞を確保した学校だ。学生や関係者の努力は並大抵のものでは無いと思う。だが、「おといねっぷ」という地方に住んでいる「田舎・臭さ」が伝わらない。札幌という地方の中核・都市に目が行き過ぎているようだ。
 音威子府とは無縁な学生が大半かもしれない。他の高校生と同じく田園風景が原風景という青年はいないかもしれない。だから、彼等に素朴な田園風景や田舎らしさを求めはしない。これだけ上手い絵を描く学生達だ。技法の指導は当然として、学生自身の独自の感性を引き出す指導、山を見てもそれぞれの山、古典的・デザイン的構成を無視することによって出てくる感性の視覚化、要するに「学生臭い作品」をより多く見たいものだ。


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 (会期終了後になると思いますが、②に続く。)

by sakaidoori | 2010-02-11 12:50 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(1)