栄通記

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2014年 07月 12日

2408) 「BOOK'S ART 9th」 たぴお 7月7日(月)~7月12日(土)

  



BOOK'S ART 9th  


    


 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2014年7月7日(月)~7月12日(土)  
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

 【参加作家】
 タカダヨウ 藤川弘毅 林教司 田中季里  

------------(7.10)




 (以下、敬称は省略させていただきます。)




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   ↑:(会場入口からの撮影。)



 入口正面、厳かな背表紙の行列にしばし唖然とする。




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   ↑:林教司




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 カラーコピーだ。同じ物がが貼られているだけだから、重たくはない。が、白く静まりかえった空間で、異様な主張を発散している。作家は林教司だ。「鉄の人・林教司」がひさびさに重たく土俵を仕切っている。確かに空箱ですらない単なる紙だ。ビデオの内用に深い意味があるのかどうか?そんなことよりも、いかにも「洋物だ-」というもったぶった意匠も気に入ったのだろう。

 実在と非在の主張?虚実の横断?もったいぶった遊び?

 きっと、その全てだろう。それよりも、林教司が「何かと闘いたい!」そんな衝動が起こったのではないか。「どうだ、カッコイイだろう!」と言うかもしれない。が、本当は自分がこのコピー群、その背景の実体に勝てるかを自問自答しているのかもしれない。芸術は何はさておいて自分との勝負である。





 その右側は--



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   ↑:タカダヨウ



 最近のタカダヨウは赤い毛糸を愛用している。不純な血液というイメージだ。過剰な増殖にも、神経系の無限連鎖にもなりそうだ。どこまで激しくするかとか、空間との兼ね合いも探求中だ。

 今回、頭とその頭髪に見えてしまった。誰かの小説で、素戔嗚尊が頭の髪の中でいろんな動物を飼っているという物語を思い出した。この場合、「赤い頭と赤い髪」は生きる営みの場だ。生命賛歌だ。
 不気味さの中で「人間とは」に拘っている作家だ。ざっくばらんな赤い毛糸、どこかだらしないが、その塊から何かが産まれそう。良いものかな?悪いものかな?




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   ↑:林教司





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   ↑:藤川弘毅


 「純血の人・タカダヨウ」の次は、廃棄物造形の藤川弘毅だ。今回は清潔感たっぷりの白衣装だ。この清潔感が何やら怪しい。なぜなら、「廃棄物」と「清潔」は似合わない。何より作家・藤川弘毅の趣味とも違うだろう。



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 今作、「白の人・藤川弘毅」ではあるが、「記録の人・藤川弘毅」だ。薬などのレッテルを綺麗に閉じている。何の病気か?それはこの際関係ない。今までの藤川・廃棄物作品は、出所も名も知れぬ所有者からの贈りものであった。ゴミかもしれないが、「もう一度光を」という優しい心根(表現者根性)としての作品であった。が、今回はこれらの所有者は藤川弘毅、本人だ。つまり、ここには作家本人が白いバインダーの中に居る。一つ間違えば、本当に白い人になっていたかもしれない。そのことを淡々と白く記録した作品だ。










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     ↑:林教司




 これは驚きの秀作だ。重たく格好良く、美術館収蔵レベルでしょう。多分旧作だと思う。

 本の作り方が見事だ。紙には点字本みたいな穴が暗号のように敷き詰められ、女が飾りのようにして貼られている。コーティングされた本は、捨てられても捨てられても、朽ちることを拒んでいるようだ。
 ある朝送られてきた秘密命令入りの本みたいだ。「君の使命は×月×日、某大使館のミスターXを拉致すべし・・・、写真の女を使え、殺すべからず・・・、あと数秒でこの本は自動的消滅する」。

 重厚な遊び本だ。芸術家の過剰にして沈鬱なるエネルギーのはけ口だろう。吐き出し行為だ。ただ、林教司はカッコマンだから、汚い嘔吐は好まない。場末に光る十字架を目指している。


 あまりに惚れ惚れする本だから、少し頁をめくってお見せしましょう。



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 さて、残りの入口左側です。




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 ここは田中季里のコーナーだ。

 まるで林教司との2人展だ。呼応し合っている。闘いではない。林教司の背中を見て、自分の引き出しを手広くしようとしている。自分を見つめるきっかかにしている。

 個別作品は「本」だ。それがテーマだから。本質は「波」との戯れみたいだ。
 大きな波小さな波、寄せる波引く波、面白い波変な波、可愛い波恐い波・・・「林本には負けそう。でも、波なら私のものよ。だって、いつもいつも見ていたから」。


 以下、写真を載せます。いじらしき波達を見てやって下さい。




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   ↑:田中季里


 以下、上掲の部分図。



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 手だ。可愛い手が泳いでいる。何かを掴もうとしている。





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   ↑:田中季里




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by sakaidoori | 2014-07-12 10:12 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2012年 06月 21日

1797)「写真展|集合的無意識 えぞ梅雨の夢 (QUATRE SAISONS)」 たぴお 6月18日(日)~6月30日(土)

写真展|集合的無意識 えぞ梅雨の夢 

    (QUATRE SAISONS)
          
    


 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2012年6月18日(日)~6月30日(土)
 休み:日曜日(定休日)?
 時間:11:00~19:00 

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~

 【参加作家】
 小林孝人 平雅人 田中季里 藤川弘毅 山下敦子 
   
ーーーーーーーーーーーー(6.15)


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 久しぶりにオープニング・パーティーに参加した。参加者のお顔もしっかり見えて。見えて申しわけありません。仕方がありません。作品同様に楽しんで下さい。


 さて、実に小難しいタイトルの写真展です。「写真展|集合的無意識 えぞ梅雨の夢」、心理学用語に文学的言辞を重ねて、要するにどういう意味かは・・・、適当に解釈するしかないでしょう。それに、参加作家がどこまでタイトルに拘ったかも不得要領です。それぞれが好き勝手にあっちこっちを向いて、それでも何となく面白い、そんな写真展です。何となく、「じめじめした写心で行こう」、だから、「まとまらずに勝手に見ていこう」という気分です。

 今回は言葉少なく個別作家を載せていきます。入り口から右回りです。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



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     ↑:平雅彦


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          ↑:「ヒメギクチョウ」。


 花と蝶です。男と女の夢物語として見ましょう。
 普通の「花と自然の写真展」にあってもおかしくありません。そういう意味では普通です。唯一の違いは、仕上がりがかなり暗いことです。たまたまなのか意図的なのか?クリアーな普通の花の写真が、ただ暗めに仕上げただけで映える、そんな写真群です。




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     ↑:藤川弘毅


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 最近はもっぱら立体造形作家として売り出し中の藤川弘毅、「ちょっと待ったッ!オレは写真家だぞ」とまくしたてての登場だ。久しぶりの写真だけに、確かに迫力充分だ。実物の人形以上に、実物の女以上に覇気、妖気が漂っている。それにしても、この写真家にこの暗いムードはピッタリだ。




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     ↑:山下敦子。左から 「?」、「初夏」、「小宇宙」。

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          ↑:「小宇宙」。


 ビッシと被写体を見つめる眼差しが良い。何も見ない、ただこのシーンだけを強く見る、そういう直向きさが良い。小さな宝物のような写真群だ。



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     ↑:小林孝人


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     ↑:左から 「?」、「砂岸」。


 キノコを愛する小林孝人だ。作品が暗い、くらい、クライ!今回、恐ろしく暗い仕上がりだ。僕はそれなりに彼の作品を見続けているが、この暗めの表現は意図的ではないと思う。恐らく現像ミスというか、手違いだろう。作家が何と言おうと、そう言いきる自信がある。
 
 しかしこの暗さ、何とも渋い味わいでググッと迫る。特に「砂岸」などは、面白い。クリアーで暗い。まさに「えぞ梅雨の夢」だ。偶然のなせる不思議さで、作家の意図と作品の効果が分離していて、これも現代美術的で面白い。
 しかし、今作の効果を作家はどう解釈しているのだろう?

 ちなみに、被写体の現場は中国です。だから副題として、「エゾのきのこ人、中国をさ迷う」がピッタリだ。
 彼の地にはタラコのようなきのこもあるんだ。




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     ↑:田中季里、「森へ」


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 う~ん、小さい。語るには余りに小さくてどうしようもない。
 イスを森の中に置いて物語を展開している。イスを田中季里として見たらわかりやすい。小さくて座らないイスだが、暗い物語ではない。森の中をいろんな気分で楽しんでいる。かくれんぼしたり、いたずら気分になったり、チョッピリ恋心を持ったり、センチになったりと田中季里のロマンテックな夢物語だ。

 が、あまりに作品が小さすぎる。もともと小さい世界で完結的な物語を得意とする学生だった。最近はここでの発表経験が生きて、大きく見せている。今回、写真のみの発表ということで、地金と遠慮がストレートに出てしまった。
 

by sakaidoori | 2012-06-21 10:12 |    (たぴお) | Trackback | Comments(2)
2012年 05月 31日

1776) 「LEVENS ~愛と人生~」 たぴお 終了・5月21日(月)~5月26日(土)

  
○ LEVENS

    ~愛と人生~
         

   
 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2012年5月21日(月)~5月26日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~17:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~ 

 【参加作家】
 佐藤菜摘 田中季里 藤川弘毅 林教司 宮森くみ YUKO 工藤エリカ 糸原ムギ  
      
ーーーーーーーーーーーー(5.26)

 「愛と人生」、クサイ言葉だ。とても人前で言うには恥ずかしい。しかし、尋常ならざるものを抱えた人達にとっては、切実な言葉かもしれない。


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     ↑:全作、YUKO


 ドアを開けるとバーンとYUKOが迎えてくれた。青が渋く大きく見えた。沢山のサンタはいるが、サンタが目に入らない。膨らんだ描きっぷりが作品を大きく見せているのだろう。自身が漲っているのも良い。多くは既に見た作品と思うのだが、ヤケに新鮮だ。青が今日の自分と合っているのだろう。

 言葉が添えてある。ドーナツ作品の添え字が気に入ったので載せます。

    「穴から向こうを覗いたら みんなが みえた みんなで食べよう 一個だけのドーナツ」

 穴から向こうを覗こう。覗き見趣味なんて言わせない。秘密は覗かなければ見えないではないか。何が見えるか?愛と人生が見えれば幸いだ。いつも見れるとは限らないが、天気の良い日には見れるかもしれない。


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 誰が座るのだろう?
 座れば壊れそうだが、その人には大丈夫なのだろう。
 あの人が座ればどうなる?












 YUKOばかり拘ってはいられない。全体に進もう。


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     ↑:工藤エリコ


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 先週に引き続いての工藤エリコだ。撤収するのが面倒だから残したのではない。おそらく、オーナー林教司氏が彼女の成長を願って留めたのだ。
 「自作を徹底的に見よ!恥ずかしさも、不十分さも、物足りなさもかみしめよ!それを自信にせよ!」と、愛と人生と芸術の先輩が同志にエールを贈っている。
 カタツムリなどの2点の切り絵は彼女の作ではない。誰かの友情参加だ。粋なことをする人だ。


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     ↑:田中季里


 版画を研鑽している学生だが、今回は絵画だ。
 青の好きな人だ。きっと、青の向こう側の黒い青、うねる青も好きだろう。秘密や見えない激しさがあるから。
 そのうちに、透き通る青も好きになるかもしれない。心が洗われるから。


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     ↑:糸原ムギ、「『LEVENS』 愛と人生」。

 最近はたぴおの常連になりつつある人です。不思議な魅力で迫る。あえて特徴を一言で言えば、「キツイ」。
 白を特徴とする人です。色の白、余白の白、空間の白、心の白、です。



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     ↑:藤川弘毅


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 最近の藤川弘毅は絶好調だ。意味不明の素材で意味不明に展示し、意味不明に楽しめるのが良い。今回もその通りの作品ではないか。表現する心の芯が強くなったのだ。だから、意味不明の羅列に終始しても、何ら意に介しなくなった。
 もともと、「具体的何かを表現する」タイプではないだろう。「何か分からないが、これは面白い」が基本だと思う。その「分からなさ」を際だたせることによって、「いったいオレは何を楽しんでいるのだろう?」と自問自答をしているかどうか?
 形のない気持ちを形あるものにして、先に進む藤川弘毅だ。面白いことをしている。付いていこうではないか。


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     ↑:宮森くみ


 「愛ははなよ!人生は花よ!」と詠う宮森くみ。色気はないが、色気を出したそうな健康美がある。



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          ↑:佐藤菜摘

 200号位の作品を見たい。大きく七色が満開。うねりあり、しぶさあり、激しさあり、夢がある、画面のどこを切っても「佐藤菜摘」の顔がある、そんな特徴的な大きな作品を見たいものだ。


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          ↑:林教司

by sakaidoori | 2012-05-31 08:07 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 10日

1741)「BOX ART 6 」 たぴお 5月7日(月)~5月12日(土)

   
○ BOX ART 6       

   
 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2012年5月7日(月)~5月12日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~17:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~ 

 【参加作家】
 糸原ムギ 田中季里 能登健一 林教司 藤川弘毅 宮森くみ  
      
ーーーーーーーーーーーー(5.9)

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 持ち寄りグループ展ということで、全体のワイルド感には欠けるが、一つ一つの作品はキュッと引き締まって個を感じる。

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:藤川弘毅


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 写真家・藤川弘毅から写真が消えた。廃品を利用した立体造形作家になった。
 廃品は写真の額縁として使われていた。確かにその始まりから、写真を生かすというよりも、廃品の額縁への応用を楽しんでいた。そして額縁という特定の役割を廃品は越えていった。いや、藤川氏自身の意欲・意識が高まったのだろう。作品を通して、「藤川弘毅」はいつも「たぴお」にいるんだ、という存在証明に転化した。作家の誕生だ。
 氏の作品の特徴は「存在感」にある。それは廃品という殻を持つ以上、宿命のようなものかもしれない。今展ではしなやかさや感情線も出てきた。さらに、針金の束や残骸は「過剰」という方向をも伺わせる。
 ただ、現時点では立体作品に留まっている。確かにインスタレーション的な場との繋がりや関係性の雰囲気はある。が、単体一個で完結させる作家スタイルに留まっている。ギャラリーたぴおという空間全体との語らいを見たいものだ。
 いやいや、そんなに焦って藤川弘毅を見る必要はないだろう。ここまで来るのにも時間を必要としたのだから。作品は大きくなりたいとつぶやいているのだ。じき見れるだろう。



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          ↑:田中季里


 浮遊感がテーマだ。「ボックス」なのに軽やかさや空間を見つめる感覚が新鮮だ。若い女性特有の「かわいさぶりっこ」からは遠い。浮遊感といっても安定している。不安感をそそる所在なさとは無縁だ。「ぶりっこ」とは違った若さ・・・、青、この作家にとっての春と宙(そら)なのだろう。
 真ん中の箱を描いた絵画、絵で「箱」のありようを表現している。何があるんだろうと覗きたくなるような、そして華が咲きそうな青い箱空間だ。


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     ↑:糸原ムギ、「J.C 『ミシンと女』より 『WORD・・・』」。


 糸原ムギ、どこか場違いな違和感を表現する人だ。作品の持っている本質的なキツサが違和感の原因だ。スローカーブ感覚で展示空間を楽しむのだが、ボールはいつもキャッチャーには届かない、消えてなくなっている。探せば変な処でボールは揺れている。


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 今展のミシンのありよう、ズバリ、という作品だ。
 ミシンが凶器になった。まるで「ミシンが女をダメにした」と言わんばかりだ。それはミシンへの怨念でもあろう。つまり、性としての女ではなく、社会的ありようとしての女の表現だ。ミシンに託して、社会や男へ叛旗をひるがえすのか。「違和感の人・糸原ムギ」が、「闘う女・糸原ムギ」を垣間見せている。



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     ↑:能登健一


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 何なんだろう、この優しさは。もうこれはヤク(薬)だ。「やさしさ教」というヤクだ。
 能登健一、その爪のアカを煎じて飲めば、傲慢栄通も少しは変わるかもしれない。あー、「やさしさ教」。



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     ↑:宮森くみ


 ポッキーには夢があったのか。
 僕らの時代はグリコだった、マーブルチョコレートだった。中に入ったオマケに夢があった。宮森くみはお菓子は放り投げて、空箱に夢を見るのだろう。ポッキーを食べながら。


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          ↑:林教司


 写真を拡大して楽しんで下さい。重厚に行儀良く収まっています。




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     ↑:竹田博



 誰かさんの仮の姿みたいだ。竹田版、泣き笑い狂言師だ。

by sakaidoori | 2012-05-10 10:30 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 13日

1493) 「PHOTO PRISON・3B+2O (5名の写真展)」・たぴお  4月11日(月)~4月23日(土)

 ○ 写真展フォトプリゾン 

    PHOTO PRISON・3B+2O
     

   
 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
     電話・林(090)7050-3753

 会期:2011年4月11日(月)~4月23日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~

 【参加作家】
 鈴木睦子 山下敦子 平雅彦 小林孝人 藤川弘毅  

ーーーーーーーーーーーー(4.11)

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 久しぶりのオープニング・パーティー参加であった。人の多さにビックリしながら、最後まで居残ってしまった。見ず知らずの人に囲まれ、芸や美や知の話はどこへやら、他愛のない話題が次から次に、アッという間に10時のお開きになった。それなりに楽しい時間であった。

 人の多さとその熱気であまりゆっくりとは作品を見れなかった。いつにも増して、ささやかな印象を各作家毎に記しておきます。
 以下、会場を時計の逆回りで進みましょう。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

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     ↑:平 雅彦

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 こういう作品群は一枚一枚が大きい方が迫力がある。それを承知で、敢えて小振りで勝負、「こんな見せ方はどうだ」、そんな雰囲気の展示だ。
 だが、やっぱり普通に大きい方が良い感じだ。


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          ↑:藤川弘毅

 「大きいことは良いことだ!」という栄通好みを知ってか知らずか、壊れたパレットと写真をドーーンと巧に見せている。
 女性ポートレートを得意とする藤川弘毅だが、ビシッと壊れた風景を、その表層を提示した。壊れた廃棄物(パレット)、ロクロ、水、それらは今時の大震災にインスピレーション得たものかもしれない。そうかもしれないが、そうでなくても、力強くストレートな表現だ。
 藤川弘毅、たぴおが育てたインスタレーション作家だ。たぴお道場時代から武者修行の時期でもあろう。


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     ↑:小林孝人

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 鮮やかで強い空気感だ。被写体への目も離れたり迫ったりと動きがあって好ましい。
 特に、雪を被った木の写真が気に入った。
 ただただ「今」を撮っている。特に力んでの行為ではないだろう。だが、いつもの懐古性やロマンの影が薄い。自然を見つめる目に好感を覚えた。


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          ↑:鈴木睦子。

 こういう大きさ張り方の写真群がないと、写真展としては面白くない。大きく沢山見れて、写真との対面だ。
 「動き」がテーマの一つのようだ。「何かを撮るんだ」という印象ではない。撮影者のフットワークの良さがある種の勢いを生んでいて、その勢いに乗せられて、「街の風景」を見ている感じだ。


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          ↑:山下敦子
 (被写体の男性は作家ではありません。たぴおを永久に愛する支援者です。パーティー会場での人物群を載せれないので、参加者全員を代表してのポートレートです。)

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 「エビフライ」でお馴染みの山下敦子。写真も絵も軽く重く試みている。

 今回はいつになく淡々としている。ことさら急いで迫るでなく、何を撮るでも撮らないでもなく、普通に普通に風景を日常を見ている。
 「写真を見るとは、結局は撮影者の呼吸に触れることか」、そんな気持ちになってしまった。
 もう少し作品が大きければと思った。そうすればもっとゆったり気分なれたろう。

by sakaidoori | 2011-04-13 13:13 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2010年 07月 13日

1296) たぴお 「藤川弘毅・写真展」 終了・6月21日(月)~7月3日(土)

○ 藤川弘毅・写真展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2010年6月21日(月)~7月3日(土)
 休み:
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーー(7・3)

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 当館では常連作家である写真家・藤川弘毅さん。写真のフレームに意匠を凝らしたり、廃材を利用した立体作品なども発表し続けている。
 今回は、同じく当館でもお馴染みのYUKOさんをモデルにしての、「藤川弘毅、YUKOを撮る」というスタイルでの個展だ。

 写真を見てもわかるとおり、モデルは目鼻立ちもスッキリした美顔だ、スタイルも良い。そういモデルに対して、健康的な女性雑誌グラビア風に可愛くチャ-ミングに接近している。
 「普段着女性の生き生きした表情」とは少し違う。「モデルらしいポーズ」をとらせて、アマチュアモデルの意識を「モデル意識」のハイ・テンションへとスイッチ・オンさせているみたい。その意識を膨らませる為のセッティングでもある。そして、ポーズの中から出てきた、女性の肌の生き生きさとか若さを、円くふっくらと撮っている。大仰に背景色を強めたり、露出をアップしたりなどの現像技術は排除して、モデルの美しさに迫っているみたい。
 撮影者の理想を被写体に強引に演出しない。被写体を非日常空間に立たせた後は、自然に涌き出るであろう、「その美」をつかむ事に、撮影者・藤川弘毅の精神は集中しているようだ。
 そういう意味ではやさしい撮影者だ。それは両者の信頼関係の基礎にもなっているのだろう。今展の作品群を「やさしさ」が包みこんでもいる。

 時に「やさしさ」は、「緊張」という美意識を後退させたりもする。「ユーモア」や「ジョーク」という「棘」を折ったりもする。

 今春、YUKO自身が自分をモデルにして写真を発表していたのを見た。パンティーあたりから小さな「ユキダルマ」をはみ出させて、いつになくセクシャルで挑発的な作品であった。「別の人格の自分」あるいは、「より徹底的に美しい自分」を表現したいのだと想像した。
 今展、「可愛くて、ちゃっめっけなYUKO]であった。他者の手になる「YUKO」だから、「アッと驚くYUKO」も密かに期待していた。それを期待するにはやさしい展覧会でもあった。
 勝手に、「限りなく悪魔的なYUKO」を無性に見たくなった。

by sakaidoori | 2010-07-13 20:28 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2010年 04月 18日

1271) 資料館 「ぽんち展 7 ~黄色い写真展~」 4月13日(火)~4月25日(日)

○ ぽんち展 7  
   ~黄色い写真展~


 会場:札幌市資料館2階 1室
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731

 会期:2010年4月13日(火)~4月25日(日)
 休み:月曜日
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで)

 【参加作家】
 岡島貴衣 大友俊治 大友亜希子 藤川弘毅 湯山美里 真鍋心 福本昌史・・・以上、7名。
   
ーーーーーーーーーーーーーー(4・7)

 「部屋一杯黄色運動」という楽しい写真展。右回りで会場風景を載せます。

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     ↑:全作、真鍋心。


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     ↑:

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 写真以上に会場はワイルド感があります。写真が大きい、そのことが素晴らしい。他人に見せるからにはこれくらいの元気良さと迫力が大事です。以下、黄色を重視して気になる作品載せます。


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     ↑:真鍋心。

 何とハッピーなんでしょう。荏原警察署も遊び心一杯でゴクロウサン。鉄パイプ枠の中に収まった道路風景、写真らしい情報が一杯詰まっていてカメラ目線が素晴らしい。

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     ↑:大友亜希子。

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     ↑:藤川弘毅。

 札幌のアマチュア女性モデルを撮るならこの人、藤川弘毅さん。
 普段はチャ-ミングなお顔を撮るのが得意なのに今回は顔を見せない、当然美人でないはずはないのに!いつもいつもギャラリーたぴおで発表していますが、たぴおだけで写真力を判断されては困る!そんな気合いの入った作品です。

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     ↑:福本昌史。
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 黄色を楽しんでいる福本さんをご覧あれ、です。「銀杏に溶ける黄色い人(ひと)」です。

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     ↑:湯山美里。

 とにかく大きい!!黄色いキノコ、万歳!!

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          ↑:大友俊治、「GLADIATOR」の部分写真。

 英語の意味は「(古代ローマの)剣闘士」。ただただお笑い黄色写真展ではないぞ!、怖い目線で闘いをいどんでいる。全体の大きさといい、圧巻の迫力だ。


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          ↑:岡島貴衣。

 一人センチメンタルな岡島貴衣さん。


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     ↑:大友亜希子。

 子育て中の大友亜希子さん、最後は楽しく綺麗にまとめました。
 ご主人の大友俊治さんや子供達も家族総出演です。大友ファミリーと愉快な仲間達展でした。


   ~~~~~~~~~~~~

 黄色展に魅せられて、街中から黄色いスナップ写真です。4月17日土曜日。

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by sakaidoori | 2010-04-18 20:25 | 資料館 | Trackback | Comments(0)