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2016年 05月 23日

2532)⑧「群青①後期『対展Ⅱ』」 アートスペース201 終了/2月4日(木)~2月9日(火)

      「群青」(ぐんせい)展

 ぐんじょうと読まないで下さい。
  ぐんせいと読んで下さい。「群れる青い人達」です



後期・6階C室

「対展 Ⅱ」
佐々木仁美 高橋徹 竹中春奈 
杉下由里子 村田主馬 宍戸浩起 
高橋ヤヒロ(高橋智乃) 酒井詞音 
石澤美翔 阿部雄&千葉貴文
吉田切羽

・・・(以上10名+一組)


●第3回 丸島均(栄通記)企画

   群青(グンセイ)
     八つの展覧会
       〔写真、絵画、書、ドローイング、テキスタイル、立体〕

  「群れる青い人達」による自己表現展です。

    雪固まる1月、2月・・・
    寒い・・・
    少しでも元気になれれば・・・ 

●会場:アートスペース201
    札幌市中央区南2条西1丁目山口ビル5&6階
     電話:011―251―1418
   
●会期:前期⇒2016年1月28日(木)~2月2日(火) 
   後期⇒     2月4日(木)~2月9日(火)
     (前期は6階3室のみ。後期は全館5室の展覧会。)
●時間:10:00~19:00 
    (各会期最終日は、~18:00まで)
      


後期・6階A室
◯「女の空間」(女性写真展)
外崎うらん 高澤恵 平間理彩 杉下由里子 高橋ヤヒロ(高橋智乃) 石澤美翔

後期・6階B室
◯神成邦夫 写真展 
HORIZON-北海道-  
 ~内界と外界の境界線~



後期・5階D室
◯「元気展 ~色・物語の部屋~」(多ジャンル美術展)
  碓井玲子(テキスタイル) 小西まさゆき(絵画) 佐々木幸(現代美術) 杉崎英利(絵画)   
 
後期・5階E室
◯「元気展 ~線の部屋~」
  久藤エリコ(切り絵) 佐藤愛子(クロッキー) ドローイングマン(ドローイング) 樋口雅山房(書)

●催し:2月5日(金)17:00~20:00 
    17:00~  ドローイングライブ(ドローイングマン)
    18:00~   出品者紹介
    18:45頃~20:00  パーティー

●企画者:丸島均(ブログ「栄通記」主宰)
 連絡先:090―2873―2250 marushima.h@softbank.ne.jp
 住所 :札幌市北区屯田3条2丁目2番33号

ーーーーーーーーーー(2.8 9)


 群青展の掲載が8回目です。今月中には全作品を掲載します。どうかお付き合い下さい。
 今年の記録であり、来年の展覧会のための資料としてとても大事なのです。



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 半分ほど載せます。


佐々木仁美の場合


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   ↑:佐々木仁美(金属造形作家)、「創造と破壊」。




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 この「対展」は「写真の要素のある作品」という出品規定だ。だから、金属造形が専門の作家にとっては「写真の提出」に相当悩んだ事と思う。ですから、写真作品そのものを「良いの、悪いの」と言っても始まりません。「なるほどな」という気持ちで見て下さい。


 佐々木仁美のモチーフは、「人」、「住み家」、「生命(誕生)」というものだ。だから、ついつい双葉なども挿入して、生命賛歌になってしまう。双葉なくして造形という「形」、「ボリューム感」、「質感」という純粋芸術要素だけで生命観を表現できたらと思っている。若い女性だから、ついついやさしくそれらしい物をくっつけてしまう。その気持ちは分かる。
 「純粋芸術?」、「何いってんのよ」。「双葉で物語が膨らんで・・・あ~、し・あ・わ・せ、なのよ。どこが悪いの」と、言っているかもしれない。

 しかし、佐々木仁美は修行をしている。最近は絶好調だ。やはり長く続けなければいけない。ようやく、説明小道具がなくても、堂々と生き生きと「造形」をなしてきた。

 僕は毎日会場に来て、入口に座っている。そこから彼女の作品を横睨みで毎日見ていた。日々、愛おしさが増していった。



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 作家自身が以前住んでた家や、その跡地などを重ね合わせた作品。写真にメリハリがないから魅力が薄れてはいるが、「機械的無機質な世界」、「暴力に近づくような力強さ」がある。大きくしてもっと加工したら良い作品が誕生すると思う。双葉を提出する柔な人だと思っていたが、骨太な精神も持ち合わせているようだ。



杉下由里子の場合



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   ↑:「アダハナ」。



 抜群の出来映えだ。

 2点の作品とも、チョット暗めでしかも強いし、女はあえてブスに見せているし、突っぱね顔に飛び出し鼻、「嫌な女」に見えるし、植物の作品も変な物がブヨブヨしているみたいだし、気持ち悪!
 そしてタイトルを読む・・・「アダハナ、、花、鼻、華、、、あだ花か、、、」。
 左側の作品、花は枯れてはいるのか?しかし、よく見ると水の上で綺麗に再生している!
 右側の作品、「私の人生あだ花よ」、と女が自虐的に「あだ鼻」を晒している、突っぱねている。「綺麗だけが女じゃないよ、あんた、わかってんの!」、と見ている人にモンクが言いたそうだ、あだ鼻の持ち主の女は。ミソッカスだらけのあばた顔が、まるで「逮捕された女顔」だ。無気力と、傲慢しか残っていないみたい。「あだ花」でも咲きたかった、と厚い唇が言っている。

 2枚の写真とタイトルで、見事にドスンと心の綾を表現している、力強く。


竹中春奈の場合(藤女子大学写真部OG)



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   ↑:「『どこかにいきたい』 『どこにもいけない』」



 「あ~、『対』に悩んだな~」

 悩んでいい。2点というギリギリの量で、しかもタイトル(言葉)を絡ませて「表現をする」という経験がなかったのだから。「対展」は考えたことを作品化する道場みたいなものだ。あるいは、たまたま撮った作品を「2枚」で知的に構成する実験場なのだから。そういう意味では、対展の多くの作品は累々とした失敗作の屍かもしれない。そういう姿を見せる場になっているかもしれない。それでいい。質は問はない。質は自ずと現在の実力としてにじみ出ているものだ。


 今回の発表作は10枚ほどの連作ならば、しみじみとした味わいを提供したことだろう。「余韻」という性格の強い作品だから。
 その余韻の強き作品が、余韻のみで終わっているから、他方との関係性がしっくりこないから、2点だけでは間が持たない感じだ。余韻に漂う内実が伝わりにくい。

 竹中春奈は、少し寂しがっているのだろうか?彼女は居合抜きのような強さで、草花と一本勝負で向かい合うのが得意だ。今作で何より残念なのは、その強さが全く見られなかったことだ。
 今は関西に住んでいる。「孤独」をかみしめているのかもしれない。



酒井詞音の場合
 (高校3年生。今春、日本大学藝術学部写真学科入学予定)



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   ↑:「『Upside』→『down』」。


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 酒井詞音はまだ高校生だ。だから、作品に対してあれこれ言うつもりはなかった。
 日大の写真学科に進学すると聞いた。そのとたんにこちらのスイッチがONになってしまった。

 とても素直で健康的作風だ。被写体へもちょっと迫る感じで、世界がちじこもってなくて悪くはない。悪くはないが、オーソドックスな優しさは伝わるが、優しさを踏み越えた領域へのチャレンジ精神が不足しているみたいだ。充足感が支配しすぎて、個性・・・オレはここを見ているんだ、という強いアイカメラ・目力(めぢから)・若者の気迫がドーンと伝わらない。

 酒井詞音は藝術としての写真を学びに日大に進む。マンモス大学だから、学校に興味を感じない学生がいれば、私大だが、とんでもない感覚の学生も集まる。そういう中で、彼はもまれるだろう。
 「お前は何故写真を撮るんだ?お前にとって写真とは何なんだ?写真を藝術と本当に思うのか?そもそも藝術とは何なんだ?」
 「こんな優しい作風で藝術という荒野をさまよえるのか?」
 その一つ一つに正解などありはしない。だが、地方育ちの青年にとって、ふって湧いたような試練が待ち構えているだろう。しっかりもまれてくれ給え。



 ②に続く。

by sakaidoori | 2016-05-23 21:12 | 群青(2016)
2014年 03月 19日

2375)「藤女子大学写真部写真展 三月展」 アイボリー 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

   


藤女子大学 写真部写真展

    三月展
    


  
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00 
     (初日は、15:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.15)


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 モノトーンの作品が会場の機能的雰囲気と合っていて良い感じ。が、会場は広くて、その広さに負けた。確かに経験不足の低学年も参加している。仕方がないと言えばそうなんだが、やっぱり部としての発表経験を伝統として生かし切っていない。会場に負けないぐらいの大きな気持で作品を他人に見せたらいいのに。折角の意欲が小さく見えて残念に思えた。




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 「いどあゆみ(2年)」は沢山写真を撮ると宣言している。その心意気は素晴らしい。ここに記録しておこう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 被写体は非常にオーソドックスなものばかりだ。極端な黒出しや露光過多もなく、一定の幅を静かに歩んでいる感じだ。淡々とした日常ともいえる。
 そうなんだが、全作モノトーンとなると、日常の中の非日常みたいなものがかもし出されていて、グループ展の効果だろう。しかも若き女学生ばかりだ。際だった技量の冴えや強い個性からは遠い。が、初々しさ素直さ、写真をしたいという心は気持ちが良い。懐かしい味がした。これに意図的強さが加わればと思った。





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   ↑:3年・竹中春奈



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   ↑:「庭」。



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   ↑:「それでも」。



 今展一の作品群だ。というか、学生作品としては惚れ惚れするできだ。

 何が良いか?しっかりと対象世界を見つめ、その強い姿勢が被写体を視野から飛ばし、撮影者の「目」と「姿勢」のみを見る方に残像として残している。

 上の僕の写真では、「普通の写真では?」と疑問に思う向きもあろう。その通りです。被写体の魅力は皆無な作品群です。いいしれぬ技も見えてはこない。やはり、写真ですら原作でないと伝わらない魅力があるということでしょう。

 ただ、いつまでもこの被写体で撮影者は満足できるのだろうか?誤解を恐れずに言えば、「何」も撮ってはいない作品群でもある。撮影者の感覚と姿勢を際立たせる手段のようなものだ。(もちろん、当人はそんなことは思っていないだろう。)
 事物そのものへの強い関心が芽生えないのだろうか?視覚世界そのものに対して、強い写真動機が湧いてこないのだろうか?撮影者自身の人間的成長が写真世界を拡げるのだろう。5年、10年単位で変化成長する姿を見たいものだ。






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   ↑:1年・小酒井彩香、「春寒」。




 「白」を出そうと頑張った。

 素晴らしいことだが、モノトーンで白を魅せるのは大変だ。おそらく、「白自体」を追求しても無理だろう。そこが「黒」との違いだ。白は他との関係性がもっとも強い。白自体の色出しを研究しつつ、他との関係で白を際立たせる、しかも「光」というやっかいというか、必須な写真存在を常に念頭に置いていないといけない。






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   ↑:左側が竹中春奈、右側が小酒井彩香






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   ↑:1年・名畑響





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   ↑:3年・橋本つぐみ



 少し気合い不足と思うが・・・。
 昨年末、竹中春菜と2人展をした女性だ。竹中春菜はその勢いを今展にも持続した。彼女は春休みのようだ。雪解けを待とう。








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   ↑:1年・中村おとわ




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 とても面白い。
 タイトルを付けるならば、「闊歩するスカート」、あるいは「女の子はスカートよ」。
 ちびまる子ちゃんが中高校生になって、スカートを相手に格闘しているみたい。

 いっそのこと「スカート百態」にして、もっともっと遊んだらいいのに。それだけ撮れば、遊びを越えてイマジネーションが膨らむと思う。スカートのチラリズムは「性の象徴」であり、「見られる不思議」であり、「向こうの世界」への橋渡しだ。もちろん「男の願望」でもある。










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   ↑:以上、1年・平間理彩


 
 1年生だ。写真を撮るのが楽しいのだろう。自力で仕上げるのが嬉しくて仕方がないのだろう。この楽しみ喜びでもっともっと大きく大きく被写体に迫ってもらいたいものだ。

 ところで、今展一の展示占有量だ。エライ!
 というか、会場の割には学生一人一人の出品量が少ないと思う。一人分の空白地帯もあった。事情はともあれダメでしょう。おそらく、一人何mという量を指定しているのが問題なのだろう。一人一人は量に対して余裕を持たせて展示を考えている。結果、全体にすきま風が生まれる。量は量として、多めに作品を用意した方がいいと思う。隙間の美学よりもうるさい意欲の方が学生らしいから。







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   ↑:2年・尾初瀬陸子







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   ↑:2年・井戸あゆみ




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   ↑:1年・岩代亜子、「Life is...」。




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   ↑:2年・岩田千穂。左側は「lives」、右側は「うつす」。




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 着眼点が面白いと思う。








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   ↑:1年・植松沙蘭



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 植松沙蘭さんには恋人がいるのかな?頑張って下さい。








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by sakaidoori | 2014-03-19 22:25 | 北専・アイボリー