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2016年 05月 04日

2510) 「第29回 札輝展」 市民ギャラリー 終了/4月26日(火)~5月1日(日) 

第29回 札輝展 


 主催:日輝会美術協会札幌支部 

 会場:札幌市民ギャラリー 2F展示ホール
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2016年4月26日(火)~5月1日(日)
 時間:10:00~17:00
   (初日は13:00~15:30、最終日は~16:00まで。) 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.30)


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 札輝展、全国公募団体日輝会の札幌支部展。
 
 本体の日輝会展を見たことはない。おそらく強烈な個性集団ではないでしょう。支部展を見ての判断だが、アマチュアイズムの健全な育成と交流を目的にしているのでは。

 「健全なアマチュアイズム」展、適当に自分好みと出会えるのがいい。大仰に文章を書くのには面はゆいが、見ることに関してはそれなりに結構楽しんでいる。


 次の写真、まさに自分好みのコーナーだ。



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   ↑:當摩文子


 何を表現したいのかはよくわからいが、楽しそう。

 札輝展メンバーは、ついつい年配者と早とちり、でも、この方は何歳だろう?形といい、色といい、ムードといいたゆたゆしい若さだ。



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   ↑:當摩文子、「Leivniz 私の手紙 002」。


 三角の部屋だ。細胞でもいい。一人一部屋だ。中で心がうごめいている。エネルギーをこざっぱりと発散!音楽だ、ジャズ、クラッシック、アフリカン・・・要はリズムだ。心が揺れている。一部屋一部屋が揺れて、隣の部屋を伺っている。一人なんだけど一人じゃない。結ばれそうだけど、結ばれない。共鳴しあっている?三角試験管の中で心が揺らめいている。



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   ↑:石尾隆。

 タフガイなザリガニ、後光発散の観音様、目力ヤブ睨みの高倉健、ド派手爛熟の装飾ワールドと賑やかだ。
 石尾隆-元気と力と遊び心だ。そして、何でも取り組むど根性が良い。



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   ↑:石尾隆、「E氏の幻想曲」。


 ショッキング・ピンクに、イエローに、レッドに、バイオレットに・・・壁画に挑戦したらいいだろう。500m美術館のケースを三つぐらい描いたらいい。上手いとか、下手だとか、そんなことにお構いなく、バンバンとチャレンジだ。石尾隆の爆発曲だ。



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   ↑:本田滋


 精力的に街並みを描き続ける本田滋だ。
 最近は極端な誇張美を描かない。今展もそうだ。一歩引き気味に落ち着いて、淡々と街の楽しみを表現している。



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   ↑:本田滋、「アーケ-ドが見える街」。


 上の作品、白い車が画面中央で威張っている!「この白い車を見ろ!こいつのために道路が、街がある」と、言っているみたい。
 周りの風景とのバランスを考えて、車の位置を変えるとか、小さくした方が画面が落ち着いていると思う。やはり、「落ち着き一本」で絵心を進むには、本田滋はまだまだ五月蠅い人だ。
 絵が上手くなると、画面をスッキリと構成しがちである。それはある程度仕方がないことだが、「スッキリ構成」も「スッキリしない構成」も同じ価値観。市民権としては「落ち着き」の方が優勢だが、社会が落ち着いているだけに、絵だけでも非「落ち着き」にスポットライトを当てて欲しいものだ。





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   ↑:佐々木良子、「秋のめぐみ」。








 

by sakaidoori | 2016-05-04 20:37 | 市民ギャラリー
2014年 07月 11日

2406)「『二人展』 八代千里(水墨) 本田滋(アクリル)」 道銀駅前支店 終了/6月28日(土)~7月10日(木)

  

  
 

二人展

八代 千里
水墨
本田滋アクリルガッシュ)   

    


 会場:北海道銀行札幌駅前支店・ATM設置コーナー前
     中央区北4条西3丁目1
     電話(011)241-1241

 会期:2014年6月28日(土)~7月10日(木) 
 休み:
 時間:ATM利用時間

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.10)


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 昨日は雨にも負けずにチャリンコだ。なぜチャリンコかというと、ひとえに運動のためです。数少ない運動なのです。僕の勢いが勝って、問題なく帰ることができた。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 さて、道銀札幌支店キャッシュコーナーのミニ・ギャラリー。「元気の良い人・本田滋」の水彩を見に行った。ペンも使ったスケッチ風かと思いきや、油彩顔負けのゴッテリ感だ。数は少ないが、氏の発表歴の中では異色でしょう。水彩もいろいろなんだと認識を新たにした。



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   ↑:本田滋、「石狩の河口に向かって」・F8×3枚。




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   ↑:本田滋、「早春の夢」・F10×2枚。




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   ↑:本田滋、「望来より.春の足音聞こえる」・F10×2枚。




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   ↑:本田滋、「夕瞬のシラッツカリ川」・F10×2枚。




 どす黒いパワーだ。

 最後の作品などは、初めは「風景画」に見えないかもしれない。墨がドボーンとこぼれていて、作家はそこに風景を見た!その墨跡をそのままにして画家が風景を重ねた。そんな印象だ。具象派は汚くて下手な絵と即断しそうだ。雅品を求める人は一顧だにしないかもしれない。爽やか水彩を楽しむ人は遺棄するだろう。

 もしかしたらこれが本田滋の雅品かもしれない。彼には事物はこういう存在なのだろう。眺める対象ではなく、常に中に入って関係を結ぶ。遊ぶ場合もあれば闘う時もある。今回は自然に向かって、「あんたは偉大だ。でも、負けないぞ~」と孤軍奮闘している。   






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   ↑:八代千里、「ぶどう」・10F 。





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   ↑:八代千里。左側から、「仲良し」、「秋果」・6号。



 まるくまるく楚々とした筆法です。極端なにじみとか、飛沫とか、勢いとかには興味が無く、自分を発揮するよりも対象(生き物)を優しく可愛く包み込む画家のようです。

 本田滋の情念過剰型とは正反対だ。もしかしたら、本田滋は、八代千里の画風に触発されたのだ。二人を際立たせるために今回のような画風にチャレンジだ。日本画的なイメージを残しつつ、重厚感で迫ったのでは。

by sakaidoori | 2014-07-11 09:57 | 道銀・らいらっく
2014年 01月 28日

2326)「風の彩・本田滋 絵画展 《風色の街・ハミングの歌》」(カフェ)北都館 終了1月22日(水)~1月27日(月)

   



風の彩・本田滋絵画展
風色の街・ハミングの歌
  
        


 会場:カフェ&ケーキ&ギャラリー・北都館
     西区琴似1条3丁目1-14
      (地下鉄琴似駅5番出口。
       第一病院向い)
     電話(011)643-5051 
 
 会期:2014年1月22日(水)~1月27日(月)
 休み:年中無休
 時間:水・木・金曜日 10:00~22:00
    土・日・月曜日 10:00~19:00
 

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.28)



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 ひどいものです。閉店3分前に店内に飛び込んで、作家に遅れた詫びを一気にまくし立てながら、視線は慌ただしく作品を追いかける。見慣れた作風なのですが、「おっ、今回はシックに決めてきたな。なかなかイイゾ・・」なんぞと意識が駆け巡っていく。流し見だけ、確認するだけで充分ということで今回は納得すべきなのだが、「写真、いいよ」との作家の言葉だ。またまた慌ただしき作品撮影だった。その間、わずかに5分!まったく、失礼極まりない時間を過ごしたわけだが、長い人生の巡り会いだ。多々あるわけではないが、「マァ、イイカ」です。


 若干、作品説明も伺ったが、全部忘れてしまった。以下、写真を見ながらあれこれと思い出し、わずかなりとも言葉を繋げていきます。



 まずは今展一と思われる意欲作、大作を2点。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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   ↑:「春待ち港」・F40 アクリルガッシュ。



 空と、黄色と青と白の構成がセールスポイント。それらと都市の工場群との響き合いが楽しき語りになって、本田滋という都市風景画家の心根がポロンと出た感じだ。

 激しさや勢い過多も本田ワールドなのだが、最近はその傾向がめっきり減った。作風に落ち着きが加味されていく感じだ。



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   ↑:「早春のマリーナ」・F40 アクリルガッシュ (第38回二輝展 奨励賞)。


 画面中央、おそらくボートなのだろうが、よくわからないのがセールスポイント。「何となくボート」と解れば充分なのだ。白装束や風体の不思議さで、単なるボートというリアルな絵画性から離れていって、イメージの遊びに誘いたいのだろう。そこが評価されたのかどうかは解らないが、氷になったようなようなボートに愛を感じてしまった。






 店舗内正面には柱時計がある。その両脇の2点を載せます。光というか、ぼやけ感、白味の効果を確かめている感じ。本田風遠近感とか、チャーム・ポイント表現になっている。


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   ↑:「オレンジ色の風」・S8 アクリルガッシュ。


 街路樹の枝や葉の重なりをモノトーン風の白味で強調し、流れと一瞬の切り抜きになっていて、人が小走りで・・・どこに行くのかな?





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   ↑:(記録不備)。



 画面の両脇や上下を白くして、絵画を窓からの風景にしている。画面は盛り上がってタワーへ、向こうの彼方此方へと楽しく進んでいく。手前の木々は人の行進のよう。リズム、リズム!本田ステップ、ステップと冬の白い世界で画家は遊んでいる。





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   ↑:「春近し控訴院」・F10 アクリル (アートホール東洲館主催「十号公募展」・佳作賞)。


 窓です、窓です。幾重にも格子状に窓が重なっている。それは確かに閉じ込められた世界には違いない。だが、暗くならないところが本田滋らしさだ。
 向こうの木々(人生)と語らっている。自問自答か?しっとりと、我が人生を悔いるでもなく、ことさら高ぶるでもなく、淡々と見つめている。見る自分に見られる自分、それを見つめる僕らでもある。




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 以下、小品コーナーです。コンパクトに巧みに本田エッセンスが詰まっている。



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 以下、全て「S5号」です。



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by sakaidoori | 2014-01-28 10:48 | (カフェ)北都館
2013年 07月 30日

2121) 「本田滋 絵画展 《夏彩の北街》」 さいとう 7月30日(火)~8月4日(日)

本田滋絵画展

   《夏彩の北街
    
             


 会場:さいとうギャラリー 5階 室 
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年7月30日(火)~8月4日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)     

ーーーーーーーーーーーーーー(7.30)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 都会を風の彩で飾る人・本田滋。さて、今回はどんな街でしょう?
 まずは会場の全体風景から。


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 街の風景の間に、植物が変化を与えるような展示。
 今回の都会、随分と優しい。アット・ホームというか、誇張を押さえて丁寧に丁寧に人の息吹を感じさせる。そういう意味では、「風の彩」ではなく、「人の彩」だった。
 人の息吹を優しく感じると書いたが、「優しさ」はいつもの本田ワールドなのです。ところが、絵画することが楽しくて楽しくてたまらない人だから、色で遊んだり、極端な走り描きをしたり、いろんな絵画空間作りにチャレンジと、忙しく色々と立ち回っている。きっと、今後もこの「絵画・戦争」は続くと思う。そういう中にあって、豊かに静かにコーヒー・タイムのようにして「人々」と遊んでいる。そんな様子の作品群に見えた。


 全作品をいくつかにまとめて時計回りに載せていきます。
 画家の絵に対する愛情、やさしさをいつも以上に感じてしまって、ちょっと載せ過ぎかもしれません。


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 さて、次は特に気になった作品を載せます。楽しそうな七色の声が聞こえてきそうです。



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   ↑:「坂道の野菜屋さん」・S8。


 左側のゴチャゴチャ具象世界と、そんなのには構わない右側のシンプルな世界。対比が実に楽しく優しい。心うきうき野菜屋さん。



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   ↑:「公園の風さやか」。


 全く普通の世界です。画家・本田滋が絵の中で遊んでいる。可愛くスッポリはまっている。丁寧に丁寧に鳥と遊んでいる。




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   ↑:「鉄塔見える街」・S15。


 右側の丸い部分など、不思議な感じです。でも、不思議であっても何であっても、人の楽しい息づかいがムンムンしている。隙間無く本田・人間観で埋まっている。「やさしさ教」とでもいいたい。やさしきことに疎い栄通としては羨ましい。



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   ↑:「円山憩いの通り」・S15。


 やっぱり色々と絵画を探求している。いわゆる、空間研究です。それを七色の世界で埋めて、さも何もしていませんと、サラリと絵画問題を素通りしている。この辺がやさしさだけではない本田・ワールドの魅力でしょう。

by sakaidoori | 2013-07-30 23:28 | さいとう
2012年 11月 22日

1880) 「風の画家・本田滋の世界 《風の彩》」 北のモンパルナス 11月6日(火)~12月1日(土)

    

風の画家・本田滋の世界 

       《風の彩
     


 会場:ギャラリー 北のモンパルナス
      西区二十四軒4条3丁目3-15
       清水マンション105
       (札幌第一病院の東隣。
        地下鉄琴似駅5番出口より徒歩5分。)
     電話(011)302-3993

 会期:2012年11月6日(火)~12月1日(土)
 休み:日曜・月曜・祝日
 時間:11:00~18:00

 企画:当館
     
※ 次回の企画展:「丸木俊 生誕百年記念展」 12/4~12/29

ーーーーーーーーーーーーーーーー(11.17)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 「ギャラリー 北のモンパルナス」、初登場です。
 会場は「カフェギャラリー 北都館」のすぐ傍です。北都館に面した道路を横断すると第一病院があり、道路が延びています。その病院を左に見ながら進んでいき、やはり左側にある清水マンション1階が目指すギャラリーです。。


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 清水マンション、右側にギャラリー入り口があります。

 
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 左の方に入り口のドアが見えると思います。奥の空間は喫茶ルームで、その部屋の作品は常設展のような雰囲気。今展では本田作品もないので、その部屋の紹介は割愛します。小熊秀夫達を綴った、「池袋モンパルナス」という本が目に飛び込んだ。読みたい本だ。


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 会場は窓無しのL字型。穴あき吸音壁にアンティークな調度品、そこに賑やかな本田滋・風景ワールドだ。明るい話し声が聞こえそうな空間になっている。

 今回の「本田滋展」は、既発表作品がほとんどだ。見慣れた世界ではあるが、本田絵画の整理に丁度良かった。
 氏の発表歴はすさまじい。遅れての画家活動だから、それを取り戻そう、いろんな試みをしようと、意欲盛んだ。今では取り戻す力を追い越して、グイグイと先に行こう行こうとしている。自分自身の手綱の引き具合を楽しみながら精力的に活動している。

 何点か気になる作品のみを記して、後は凡調な言葉を省略します。


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          ↑:「歩道橋渡ると」・S15。

 「青ライン」が目を見張る。それは道路なのだが、まるで川だ。横断歩道の白い線も、何が何だか意味不明の模様になっている。青い部分が道に見えなくてもかまうことはない。デコボコ躍動感でゴチャゴチャとした「生命」が感じられるではないか。


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          ↑:「テレビ塔見いつけた」・S15。

 テレビ塔はともかくとして、剥き出しの「都会の壁」だ。それは塊としか言いようがない。氏は決してこの光景を負のイメージでは描いてはいないだろう。だが、僕には「都会という化け物の裸」に見える。


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          ↑:「秋なずむ」・F40。


 今展では氏のことを「風の画家」と謳っている。
 「風」、この言葉にだまされてはいけない。確かに風には違いないが、「人畜無害の微風」ではない。常に「生命」を見る画家だから、その優しさ清らかさばかりでなく荒々しさや不可思議さもつかみ取る。都会にはそういう不可思議な場が、微風の隣に同居している。そこをも氏は見つめ讃歌している。


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          ↑:「明日みる街」・F30。


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          ↑:「夢待ち高架」・S8。



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 激しい躍動感だ。喜怒哀楽、善悪彼岸此岸、全てを飲み込む勢いがある。都会とはそういうものだ。
 画家・本田滋、正直な画家である。老木は負けずに屹立している。

by sakaidoori | 2012-11-22 22:52 | 北のモンパルナス
2012年 05月 25日

1767) 「第25回記念 札輝展」 市民ギャラリー 終了・4月24日(火)~4月29日(日)

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○ 第25回記念 札輝展  


 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2012年4月24日(火)~4月29日(日)
 時間:10:00~17:00
      (初日は13:00~、16:00。最終日は~17:00まで。)

 主催:日輝会美術協会札幌支部

 【参加作家】
 多数。(DMを拡大して確認してください。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.29)

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 「札輝展」、肩肘はらずにそれぞれの画家がそれぞれに楽しむ市民美術展、そんな感じです。


 DMを頂いた本田滋さんを中心に載せていきます。


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     ↑:(全作、本田滋。)


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     ↑:左から、「創成川河畦」、「川風の詩」。


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          ↑:「冬舞の木々」。


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     ↑:左から、「北街からの便り」、「此処に生きる」。


 本田さんの運筆は、勢いを信条としています。その心は、遊び心満天の生命力であり、存在感です。頑張りすぎて、土俵を無視した描きなぐりになったりもします。一方で、冷静沈着に絵画の可能性を模索しています。風景画オンリーですが、課題を持って取り組んでいて、その姿勢にも感心しています。

 今展の作品群、いつになく薄青色の寒色系でまとめている。しかも、擬人化されそうな木などを、堂々と真ん中に置いて描ききっている。
 日頃の勢い調の生命力とは一線を画し、燃える気持ちを抑える。全ての意識を中央に集約させ、飾り気の無い存在としてある。静かな主張です、しかもたった一つだけの主張、「此処に生きる」です。



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          ↑:上莫、「寝ションベン(夢)」。


 この剽軽な馬鹿さ加減、良いですね~。しかも床の間の飾りにするような木目調の光沢、馬鹿さかげんに華を添えている。


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     ↑:(全て、和泉陽子。)

 本田さんと同じように、いろんな取り組みを一挙に発表です。

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          ↑:和泉陽子、「森の中・・・」。


 建物のたたずまいが何とも可愛いい。これは画家の意図なのか、たまたまそうなったのかをいろいろ思って楽しみました。建物に注意が行きすぎて、もう少し川のことや木のことも考えて欲しいとも思う。稚拙な味が川などにあればもっと楽しいのだが。


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          ↑:渡辺利昭、「人生の歩み Ⅲ」。


 恐ろしいほどのリアルさだ。男は半分向こうの世界に埋もれている。息も絶え絶えだ。恐い絵だ。


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          ↑:吉井容子、「夜香花」。


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     ↑:(全て、加藤さよ子。)



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     ↑:ともに加我雅恵。左から、「見上げた空」、「トルソー」。


 久しぶりに見る加我雅恵さんです。肩の力を抜いて、いろいろと楽しんでいるみたい。


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          ↑:、「Desire」。

 こういうのをランダムに壁一杯にあればと思う。壁紙と言われるかもしれない。「デザインでしょう」で終わるかもしれない。それでも夢が膨らんでいくと思う。


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     ↑:故・北村トシヒロ

 亡くなられた北村トシヒロさんの遺作です。
 北村さんとはギャラリーたぴおなどで何度もお会いしています。いつも大勢の人達がいて、特にあれこれと語り合うことはしませんでした。そのうちにくだけた会話ができるだろうと、思っていました。その機会を逃してしまいました。合掌。

 

by sakaidoori | 2012-05-25 23:45 | 市民ギャラリー
2011年 10月 23日

1587) 「《風の彩・本田滋 絵画展 絵筆のささやき》」 喫茶・仔馬 終了 9月26日(月)~10月15日(土)

○ 《風の彩・本田滋 絵画展  絵筆のささやき


 会場:ギャラリー喫茶 仔馬
     白石区本郷通8丁目南2-8
      (西進一方通行の南側)
     電話(011)861-6592

 期間:2011年9月26日(月)~10月15日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(10.15 土)

 本田滋さんは親しく作品を見ていますが、当館では初めてです。また、当館も初紹介になります。入り口のたたずまいから。

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     ↑:真ん中の建物が「仔馬」。

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 山仲間が集うような、距離感が近くてアットホーム的な空間です。お客さんで混み合えば、作品に迫って見るわけにはいきません。そこは喫茶店ですから仕方がありません。そういう時は遠巻きにムードを楽しみましょう。

 今回の本田滋さんは、喫茶店のある本郷商店街を小粋にパリ風に見立てて、颯爽と走り抜けた感じです。「ささやき」というよりも、「風と一緒に小走りに」という風情です。色合いも青緑が多くて少し戸惑い気分でした。これはこれでお洒落に本田滋さんが本郷商店街を闊歩しています。


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     ↑:「オープン待つ街」。


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     ↑:左側、「ホリディ一番街」。右側、「○○○○の風」。


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     ↑:左側、「本郷並木通り」。右側、「本郷通りの詩」。


 私自身白石区に住んでいて、この商店街で買い物をする機会は少ないのですが、適当に慣れ親しんでいます。春気分のピンクで埋まる世界、絵画ならでは祝杯にありがたい思いです。


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     ↑:「羊ヶ丘 薫風」。


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by sakaidoori | 2011-10-23 23:45 |     (画廊喫茶)仔馬
2011年 01月 25日

1440)終了「【風の彩・本田滋 展】 《ふり向けば北の街》」・(カフェ)北都館 1月17日(月)~1月23日(日)

○ 【風の彩 ・ 本田滋 展】

   《ふり向けば北の街
 


 会場:カフェ&ケーキ&ギャラリー・北都館
     西区琴似1条3丁目1-14
      (地下鉄琴似駅5番出口。
      第一病院向い)
     電話(011)643-5051 
 
 会期:2011年1月17日(月)~1月23日(日)
 休み:年中無休
 時間:10:00~22:00
     (日曜日は、~17:00まで。営業は20:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.21)

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 賑やかさ楽しさを信条とする本田滋さんの個展です。

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 イメージ性の強い花や風景を描いている。特に、「都会の風景画」は自由さが際だっている。そこには人為的な建物や車や物がある。いろんな直線や曲線に色がある。何と言ってもゴチャゴチャした雑踏がある。人間を描きたくなければ建物や乗り物を擬人化すればいい。人間を風景として挿入して遊ぶのも絵画的だ。

 自然と向き合いたい時は風景画にすればいい。そこでは樹や草や」山や川は友達だ。風がある、匂いがする、空気がある。目に見えぬ流れは色となって本田・絵画で踊り出す。

 色合い、筆さばき、構築性、構成と、全てが小躍りした姿は確かに本田・絵画の魅力だ。
 だが、氏はアクリル絵画を始めて日が浅い。絵作りの発展途上だ。躍動感を前提にしながら、いろいろと絵画上の工夫を試みている。特に、二次平面の立体化、自己流の魅力を引き出すのに相当励んでいる。そういう意味では今までの全作は試作だ。それは勉強であり、チャレンジする楽しみの足跡だ。しかも、あれもしたいこれもしたいと欲張りだ。「オレ流」だから、良作もあれば凡作もある。
 「凡作」、この言葉は本田絵画にふさわしい。凡にして凡々、ヘタウマなどと褒める必要はない。描きたい絵描きが描きまくる姿だ。そのエネルギーを褒めてはいけない。画家である以上当たり前の行為なのだ。凡なることを前提にしながら、氏の絵画が高まるのを楽しもう。


 ところで、今展はいつになくコンパクトで温和しい。大きさが真四角(スクエアー)ということもあり、左右に拡がらず、上下に伸びることなく風景がある。色合いや筆さばきなど全ては本田風なのだが、外に拡散するのを阻んでいる。一歩退いた本田・ワールドだ。現在の心境が絵画工夫とマッチした姿だろう。キュッと引き締まっている。これもまた良いものだ。下の作品が今展一のお気に入りです。
 (写真は原作以上に細々している。つくづく写真の嘘と誠を感じ入る。)


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          ↑:「雨模様の手稲」・S8号。

 視点が真ん中に真ん中に誘導される。そこは賑々しい。都会を楽しむ喧噪さ。



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          ↑:「北街通り」・S15号。


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          ↑:「小樽 初夏日」。S8号。


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          ↑:「憩いの風」・S15号。



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          ↑:「秋彩(あきさい)の公園」・S8号。


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          ↑:「風に立つ (北広島黒い森美術館近く)」・S15号。



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     ↑:左から 「紅色の花銀 (小樽にて)」・S8号。「裏参道の路(みち)」・S8号。


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 全ての指揮者は本田滋だ。うるさいほどのダンスだ、リズムだ。絵に静けさを求める人は見ないほうがいい。人間嫌いな人も見ない方がいい。でも、時にはこっそり見るのも良い。



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     ↑:「ストレリチア」・S15号。

by sakaidoori | 2011-01-25 15:45 | (カフェ)北都館
2010年 07月 30日

1319) 市民ギャラリー 「第24回 北海道墨人展 公開制作会」 終了・4月21日(水)~4月25日(日)


○ 第24回 北海道墨人展

 会場:札幌市民ギャラリー・1階第3室
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月21日(水)~4月25日(日)
 時間:10:00~18:00
   (最終日は、~16:00まで。)

※ 研究会    ⇒ 4月25日(日) 14:00~ 会場にて一般公開
※ 公開制作会 ⇒ 4月24日(土) 13:00~ 会場にて
                25日(日) 11:00~ 会場にて

 【出品者】
  21名。 

ーーーーーーーーーーーーーー(4・24)

 樋口雅山房が在籍されているので、書展のなかでは毎回見るようにしている。
 本展作品を紹介する前に、公開制作風景を紹介します。


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 会場一杯に広げられた新聞紙だ。書が始まれば単なる保護紙として、この新聞紙に目を運ぶ人はいない。「字」と「数字」でびっしりと埋まり、リズムの為に写真と色がある。この上に大きな白紙が並び、「一文字」に書家が精神をぶっつける。書と新聞紙、実に相性の良い組み合わせだ。

 そんな戯言はともかくとして、真っ先に最後に登場した飛び入り書人・本田滋さんを紹介しよう。

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 まさに気合い一発、「エイッ、ヤー、トォー」と、一気呵成に書き上げられた。「望」である。
 本田滋さんは、昨年もこの制作発表会に飛び入り参加し、書いた字を記念に持ち帰られたと聞く。その時の字は「希」。つまり、今年と合わせて「希・望」である。

 氏とは絵画を通した知り合いである。何かにつけお世話になっている。だから紹介したい、ということもある。が、それだけではない。当然なことだが、墨人会の書家たちとは書きっぷりが全然違う。氏の参加によって、墨人の特徴がはっきりした。

 本田さんの神髄は「スピード」だ。スピードの為の「力」だ。野球で言えばバッターだ。何も考えず、きた球を打つ。歯を食いしばり、パワーを最大限に生かすべきバット振り抜く。本田さんは気合い声を張り上げて、後は力の流れで押し進み、最後に残った力を全部さらけ出して終わりだ。

 書家は「リズムと流れ」だ。それを生かすべく力に強弱を加え、紙に残る墨の「黒」を確認しつつ、筆を終える。目は筆先に集中し、紙面全部を眼中に描き、筆の腹が紙を走る。精神の集中は足さばきに現れている。
 それを明快に見せてくれたのは太田俊勝氏だ。
 氏は予定外の参加であった。
 筆全部を使い素早く太く円く、転じて筆先がいつ紙面を走るのかという溜め込み、息が詰まり会場には緊張感が走った。丸く小柄な体躯が、ゴムまりが踏みつけられて、破裂するかのような力感があった。
 できばえの「字」は、書かれたスピード感とは逆にみえる。素早く書かれた前半の太い部分はゆったり書いたように見える。点描ラインは神経質に素早く見える。

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          ↑:「危」。


 以下、写真だけを載せます。パフォーマンス書としては、女性陣は軽く見えた。一気にあっさりだ。


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 何と読むのだろう?どなたか教えて下さい。


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by sakaidoori | 2010-07-30 01:00 | 市民ギャラリー
2010年 04月 12日

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)

○ 山展

 ・会 場 : 自由空間
     中央区大通東1丁目・中央バス札幌ターミナルB1
     (地下1階は食堂街。その一画の広場。)
     電話
 ・会場:喫茶レ・ノール
     (自由空間と同じく、中央バスターミナル地下食堂街内の喫茶店。)

 会 期 : 2010年3月15日(月)~4月17日(土)
 時 間 : 自由空間 →10:00~20:00
      レ・ノール →10:00~18:00

 【参加作家】
 阿部啓八 佐藤悦實 下田敏泰 西澤宏生 野原賢治 林正重 本田滋

ーーーーーーーーーーーーーー(4・)

 自由空間のみ見てきました。

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 タイトル通りにただただ「山」を描いたグループ展です。なぜだか、同じ山が多い。作家毎ではなくて、山毎に紹介します。幸い、全ての山には登山道があり、登ったことのある山ばかりなので楽しい思い出も浮かんでくるものです。


・ 樽前山

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     ↑:左、阿部啓八、「樽前」・F20。
     ↑:右、佐藤悦實、「樽前山」・F20。

 樽前山はだだっ広い頂上部のドームが有名です。
 阿部啓八さんの肩肘張ったシルエットが面白い。りりしくスパッと画面を支配している。白さも大胆だ。季節は・・・?この白は雪なのか、たなびく霞なのか・・・?やはり雪なのだろう。それも雪解け時だろう。手前の青い横線は・・・川だろうか?小品だが山の存在感が際だつ雄渾な風景だ。


・ 手稲山

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     ↑:左、西澤宏生、「手稲山晩夏」・F20。
     ↑:右、佐藤悦實、「手稲山」・F20。

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          ↑:本田滋、「手稲おろし」・S15号。

 西澤さんは風の姿と終わろうとしている手稲山の夏を重ねている。おそらく新川だろう、山には川に雲がよく似合う。青さに山と風景の大きさ大らかさを求めているようだ。
 佐藤さん、雪道が山の裾を走っているのだろう。カシワ林の樹幹より手稲の山頂が見える。どこか古さと渋さを湛えた、北海道の姿だ。雪や葉っぱや、全てを円く描く作家だ。風景だが、どこかストーブを前にしているみたい。冬景色だからか?
 本田滋さん、風景を描いているのだが、作家自身の踊る気持ちが画面を覆っている。手稲おろしは冷たく刺すものがあると思う。その風すら絵の中では色をともなって人の心を躍らせる。


・ 斜里岳

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     ↑:左、林正重、「夕映えの斜里岳」・P20。
     ↑:右、西澤宏生、「清里の春」・F20。

 林正重さんは特徴ある山を描く。山全体の量塊を面として装飾的に再構成する。だから山の暖かさよりも、山を作っている理知さが伝わるかもしれない。それは冷たさとも見てとれる。重量感という山の存在よりも「絵としての存在感としての山」の追求なのだろう。前頭葉の知性を刺激する絵でもある。


・ 羊蹄山

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     ↑:左側、野原賢治、「山は・・・」(ニセコ羊蹄)・F25。
     ↑:右側、本田滋・「羊蹄・きらめき」・F4。

 野原賢治さんは山水画的理想郷としての風景だ。大いなる山は雲に覆われ、大地には川が流れ風が舞う、生きる術の田畑は秋には豊かな稔りをもたらすだろう。民家から笑い声が聞こえてきそうだ。



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     ↑:下田敏泰。左から、「厳冬の藻岩山」(旭山公園からの登山道より)、「ラッキーセブン」(台風直後の藻岩33ヵ所7番)

by sakaidoori | 2010-04-12 13:35 | 自由空間