栄通記

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2014年 07月 29日

2432)②「第59回 新道展」 市民ギャラリー 7月23日(土)~8月3日(日)

 



第59回 新道展 



 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2014年7月23日(土)~8月3日(日)
 休み:無し
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~16:30まで。)
 料金:一般・?00円 高大生・?00円 中学生以下・無料

 主催:新北海道美術協会 

ーーーーーーーーーーーーーー(7.25 7.28)


 2427)①の続き。



 やはり入口の第一室は華でしょう。個別作品の代わりに、幾つか毎に沢山載せます。




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 この部屋から、一般の作品を3作載せて今回の②は終わります。


 今展の最高賞からです。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




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   ↑:協会賞&新会友・丸藤真智子(札幌市)、「硝子の月」・ミクストメディア S100 。




 「丸藤真智子」、いぜん「マグ・マチコ」というペンネームで発表をされていた。昨年も当展に出品していたような気がするが、手元に図録がないのではっきりとはわからない。

 還ってきたマグ・マチコだが、作風が一変した。ベトッとした画質感や変な図柄に以前の名残を見るが、作品の発散する方向が全く逆向きになった。以前は「アフリカン・ダンス」とでも言いたくなるような大胆な色使いであり、図柄だった。外を闊歩する「マチコ・オーラ」だった。

 今作、精神性とでも言いたくなるような沈にして清なる世界だ。「祈り」的要素があるのだろう。


 丸藤真智子は今回のような路線を進のだろうか?
 個人的には断然以前の作風が好きだ。色や柄で、しかも濃厚な画質感でボロンボロンとステップを踏む世界!強く、「私はここにいる」と主張していた。今回、「私の存在の強さ」ではなく、「誰かに取り囲まれて私はある」だ。天上天下唯我独尊的行き方を反省しているみたいだ。
 確かに、以前の作品にも赤茶けた土色があって、土着指向ではあった。足下を見つめる視点が昇華されたのかもしれない。






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   ↑:新人賞 一般・宮本英貴(初出品 小樽市)、「¿En qué piensas?(何を考えてるんだい?)」・アクリル 148×91.5㎝。



 中央の横ライン、おそらく水平線だろう。その上の連続する円環は何だろう?日の光を象徴的というか具象的に表現しているのだろう?

 この円環と、船を真上から見下ろしての風景の取り合わせに関心がいった。何処かを目指しているのだろう。それも、平々凡々とした普段着で、真夏のある暑い日の出来事。

 筆致というか絵肌も、砂を噛むような感じ。見る人に粘着さで嫌われないような出来映えだが、それでいて粘着的に」振る舞っている。何より完結性が作家の体質のようだ。完璧に枠に収まる構図だが、意外にもはみ出る動きが生まれていている。

 漫画のようなコミカルな世界だが、絵という夢の一時を味わった。






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   ↑:会友推挙 一般・赤石操(札幌市)、「SeedⅠ」・アクリル 183×184㎝。


 あっさりした青さ、ゴムのような線のワッコに目が止まった。線を生き物のように表現したいのだろう。ねじれることもなく、おとなしくリズムをとりながら周りに絡んでいく。




 ③に続く。 

by sakaidoori | 2014-07-29 18:15 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2014年 07月 25日

2427)①「第59回 新道展」 市民ギャラリー 7月23日(土)~8月3日(日)

  



第59回 新道展 



 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2014年7月23日(土)~8月3日(日)
 休み:無し
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~16:30まで。)
 料金:一般・?00円 高大生・?00円 中学生以下・無料

 主催:新北海道美術協会 

ーーーーーーーーーーーーーー(7.25)



 ポスター及び招待券を頂きました。ありがとうございました。
 
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   ↑:一般・宮里幸宏(帯広市)、「補陀落渡海かあの使者」。



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   ↑:同上。



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   ↑:同上。





 これは面白い。こけおどし風に迫り具合だが、やけに力んで絶好調だ。「補陀落渡海の使者」、海という冥界からの使者だ。そして、気ぜわしそうで「そこ、のかんかい!のかんかい!」と空騒ぎをしながら、鳥居を潜って現世に駆け込もうとしている。

 3月11日の震災がイメージしているのだろう。新道展に面白い作家がいたものだ。





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   ↑:一般。宇流奈未(札幌市)、「対話」。



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   ↑:(上掲の部分図。)




 ただ今成長期の宇流奈未だ。白い空間を大きくとる画家だ。画家の意に反して、白味の大きさが作品の大きさなり強度になっていれば良いのだが、そこの所はこれからの画業でグイグイと埋まっていくのだろう。現にこの作品、丸い惑星のような物体が「対話」の相手をしている。白味に対して変化を付けようとしている。





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 いよいよ本番の第一室・・・と言いたいのですが、玄関ホールしか見ていません。まだ部屋の作品を見ていないのです。ですから、今回は「新道展の予告」です。次回を楽しみにして下さい。





 ②に続く

by sakaidoori | 2014-07-25 23:22 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2013年 09月 02日

2182)②「第58回展 新道展」 市民ギャラリー 8月28日(水)~9月8日(日) 

  

第58回展 新道展 



 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2013年8月28日(水)~9月8日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は~16:30まで。)
 休み:月曜日(定休日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.30)


 2178)①の続き。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 基本的には1階から順番に淡々と掲載していきましょう。


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   ↑:佳作賞・会友 田村純也、「純化」・インスタレーション 300×300×18㎝。



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   ↑:会員 浜地彩、「遊園地と君」、インスタレーション 300×300×121㎝。




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   ↑:会員 櫻井亮、「彼岸花」・インスタレーション 180×200×200㎝。



 インスタレーション作品を3点載せました。面積の制約があるのか、どの作品も円形的設置で安定かつバランス指向だ。見た目もきちっとしていて、こちらはただ見るだけの存在だ。立体の組み合わせによる、全体で一つの立体作品と呼ぶべきだろう。

 どの作品ももっと遊び心とか意外性とか、アンバランスな違和感とか、ちょっと自然でない面もあったらと思った。



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   ↑:協会賞・一般 赤石操、「Seed 1」・アクリル 185×184㎝。


 他の作品とは一線を画した印象。他は何かを明瞭に描いているが、この作品は一人宙に浮かんでいる感じ。強烈な印象というより、「君はこれから何処に行くの?」と静かな会話がしたくなる。
 どこが抜群に良いのかはわからないが、いろいろと勝手に空想できるところが良い。
 



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   ↑:会員 高橋芳子、「子供の領域」・油彩 S100。


 いつものように童顔の女の子という画題だ。着物から洋服へと変化している。この小さな変化が、大きな深化に繋がれば、と高橋ファンとしては一人念じている。



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   ↑:会員 河合キヨ子、「不安な時の流れ」・油彩 S100。


 こちらは定番の泳ぐ魚が消えた。
 二つの丸太、僕には抱き合う男女に見えた。二人を繋ぐもの、離すもの、そんな関係性を表現していると思いこんだ。




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   ↑:会員 柴崎康男、「教会のある風景」・S100。


 こちらも定番のサンマ船が消えた。というか、手前のゴチャゴチャした描写がサンマ船だった。描法は同じなのだが、瓦礫のような、荒れた海のような世界に変身した、そこに教会がある。大震災への鎮魂であろう。



 今回、個々の作家の画風はそれほど変わらないのだが、なぜだか微妙に変化している作家が多くて新鮮だった。そういう時期なのか?




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   ↑:会員 杉本昌晴、「俺はかまきりだ!」・油彩 180×130㎝。


 かつては都会の道路や建築物がうねった感じだった。独特の粘り感が信条だ。
 「俺はカマキリだ」、何かを叫びたいのですね。都市から離れても、反抗精神というか、そういうものがあるのでしょう。



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   ↑:会員 亀井由利、「沸」・アクリル F100。


 いつものようにモノトーンによるドロッピング。ドロッピングの勢いを生かした「流れ」的世界が多かった。それが裸婦にもなっていた。今回、真ん中の下に幹のようなものを僕は感じたので、「花が爆発している」と見てしまった。花はもちろん画家自身でしょう。激しい(命の)流れから、「私、爆発します、燃えてます」だ。タイトルは抑え気味に「沸」なのか。

 


 とにかく見慣れた作家作品がとても多い部屋だ。断腸の思いで次室に行こう。
 名残惜しくて第一室に戻るかもしれないが・・・。



 一応、各部屋のムードが伝わるような感じで載せて行きます。どの写真がどの部屋かとか、その連続性とかは詮索しないで下さい。




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 ということで③に続く

by sakaidoori | 2013-09-02 08:54 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2013年 08月 31日

2178)①「第58回展 新道展」 市民ギャラリー 8月28日(水)~9月8日(日) 

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第58回展 新道展 



 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2013年8月28日(水)~9月8日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は~16:30まで。)
 休み:月曜日(定休日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.30)


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   ↑:佳作賞・一般 宇流奈未、「森羅万象」・180×90×7㎝ 墨 アクリル。


 1階ロビーの作品。
 大きな作品だ。ということは出品の大きさ制限が拡大したのか?これほどではないが、他にも大きな作品があった。これは良いことだ。 
 当協会はひところインスタレーションで会の独自性を出そうとした。失敗した。理由は参加作家にではなく、協会自身にあった。あまりにインスタレーションに無理解だった。同様に、新奇な作品には関心が薄い。「実力よりもやる気」を標榜していたはずだが、おかしな事態だ。「派手なやる気」よりも、「淡々とした継続力」を選んだ。それが市民派協会としては自然な流れだろう。

 その理由は見続けていたら納得した。参加作家の主流は主婦的中間女性の市民派で占められていき、堅実穏健な絵画だから。今回は、そういう意味で、ある種のまとまりがあり、会員達の淡い変化の狭間を見れて、そういう変化は楽しめた。新奇、斬新、無手勝流の新人作品はほとんどなく、鑑賞も淡々と進んだ。

 無料配布の展示案内、出品目録によると、出品点数301点(301人)、内訳のおおよそは、会員約110名、会友約50名、一般約140名。一般の内初出品者が17名。
 会員の比率の高い会だ。ある程度の年数を積めば仲間として会員に迎えるのだろう。良いも悪いもない、そういう会なのだから。
 だから1階は会員主体、2階は一般主体と見て大過ない。当然1階の方が安定感はあるしレベルは高い。
 2階の一般作家作品なのだが、画題を大きく描く作風が多かった。画題に直向きに取り組んでいる、ということか。悪くはないが、一つの様式、あるいは会の流行だろう。主婦的な市民派絵画のある種の姿の反映だろう。大きな作品の中に、構図とか、なんたらかんたら考えようとしたら、画題を大きくしたら簡単に解決できそうだ。描きたいのを大きく、それで全ては終わりだ。後は背景を適当に処理する。

 男女の比率も数えたいが止めた。おそらく圧倒的に女性が多いだろう。が、会をひっぱているのは男性だろう。


 今回は見ながら写真を撮り続けた。こんなことは初めてのことだ。以下、概ね展示の流れに沿って載せて行きます。だから会員中心の掲載になるでしょう。


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 以上が1階の全貌。


 以下、その姿をまとまって載せて行きます。


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 入り口から時計の反対回りです。壁面作品を全作載せてしまいました。随分と親しんだ作家が多くて、ついつい一気載せです。



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   ↑:佳作賞・一般(初出品) 小野勝、「興味津々」・F80 パステル。


 もっとも新鮮な作品だった。色がさわやかでふんわり。「壁」に向かうというより、児童がドア?模様をマッシュルームのようにして楽しんでいる。パステル画なんですね。




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   ↑:佳作賞・一般 丸藤真智子、「雪降る町」・S100 油彩。


 おー、久しぶりに見る丸藤真智子だ。マグ・マチコと名乗っていた。
 ベタベタ感は薄らいだが、太い線によるワイルド感は昔のままだ。かつては個展を頻繁にされていた。活動再開か?会えて良かった。




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   ↑:会員 佐藤愛子、「Mama」・F100 ミクストメディア。


 佐藤愛子、元気印の代名詞のような人なのだが、今作は寂しい雰囲気。違った意味でこちらも寂しくなった。愛犬になにかあったのか?



 ②に続く

by sakaidoori | 2013-08-31 08:42 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 27日

1353) 市民ギャラリー 「第55回記念展 2010 新道展」 8月25日(水)~9月5日(日)


○ 第55回記念展
   2010 新道展


 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年8月25日(水)~9月5日(日)
 時間:10:00~17:30
   (最終日は、~16:30まで。)

ーーーーーーーーーーーーーー(8.26)

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 久しぶりの公募展鑑賞。
 華やかで楽しい市民展、そういう印象だった。挑発的かつ挑戦的影はほとんど見受けられない。インスタレーション作品も、実質は立体作品がほとんどだ。いつになく楽しい気分で見歩くことができた。

 新道展は道展、全道展との違いを出すためにインスタレーションを会の個性として強く打ち出していた。今ではか細き一ジャンルの感がするのみで、残念だが成功したとは思えない。理由ははっきりしている。
 この団体は主婦なり市民的女性の美の表現の場だからだ。グループ展なり公募団体の重要役職は男性がほとんどだ。一方で、絵画人口は圧倒的に女性だ。それも、中年女性というか主婦が大半だ。女が支えて男が指導するという構図だ。これからは定年後の男性も増えるとは思うが、女性ももっと増えるだろう。その場合、強烈な自己顕示ではなく、やや説明的な楽しい美の表現だ。その象徴が新道展だと思っている。

 試みに、今年の出品目録から、そのお名前で勝手に男女比を推測した。
 女性の占める比率は、会員では110名中58%、会友では53人中75%、一般では116名中63%となる。
 会を代表する人達(会員)では男性も多い。次代の会を支える人達(会友)では圧倒的に女性だ。実力的には劣るが、現在の市民絵画気分を反映している人達(一般)では女性は多いが圧倒するほどではない。その代わり、男子を含めた中高年齢者の比率はどうなんだろう?かなり高いと思う。
 そして、展覧会を実際に見て概観すれば、市民絵画の正直な反映の場になっていると思う。

 話をインスタレーションに戻そう。インスタレーションとは空間全体と美的にかつ知的に関わる表現だ。別次元空間を創出して、腹一杯笑い転げるとか、美術でない領域までをも視野に置いて突き進む。何より経験と明確な絵画思想が必要だ。
 おそらく、市民絵画制作者はそこに自分の美学を求めてはいないのだろう。


 さて、本日はいきなり玄関ホールで伊藤みゆきさんにお会いした。
 何はともあれ、彼女の作品のある3階奥の間に行くことにした。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:一般・伊藤みゆき、「GRIMSON」・インスタレーション F10×8枚。

 黒い池から蓮ならぬバラが凝固して浮き上がり咲いている感じ。
 インスタレーションというよりも、組み合わせ自由で凹凸のある絵画作品と言ったほうが良い。インスタレーションの拡散性やビックリ性よりも、絵画的収縮性が強い。単純に言えば、床に置くにはメリハリが弱い。床から生まれると言うよりも、床に沈んでしまって消え入りそうだ。要するに空間に負けている。
 それではダメな作品かというと、絶対にそうではない。何が良いかというと、可能な範囲で沢山作品を持ってきたことだ。その根性が良い。公募展とは画家根性を研くことだと思っている。
 「クリムソン」、真っ赤になる、あるいは血なまぐさいという意味だ。まだまだ血なまぐささの表現に躊躇している。血(深紅)のオドロオドロした拡がりよりも、暖めあうこぢんまり感が強い。この作品を壁に横一列に並べたい。少女、熟女、老婆の女の七変化が見れるかもしれない。


 以下、ランダムに作品の紹介です。


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     ↑:会員・佐藤萬寿夫、「北の風」・油彩 P100。

 以前は春夏秋冬を明るく讃歌していた。笑い声が聞こえる楽しい詩であった。
 病気になり、手が不自由になられた。回復しての初めての個展の時は、慣れない手での制作ということで、その拙さが児童画的な遊びと深みを醸し出していた。建物などは人と人との交わりの慈しみでもあった。
 今作、もはや描法としての拙さの味わいなどは吹っ飛んでしまった。間違いなく詩である。暗めの色調だが、あどけない目と五感でしっかりと周囲の空気を画いている。今展一の詩である。


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 ↑:左から、会員・櫻井由紀子・「車窓から」・油彩 S60。
      会員・居島恵美子、「甦」・油彩 S100。
      会員・本間良子、「終焉」・アクリル F100。

 静かな楽しさのある組み合わせだ。特に居島恵美子が好きだ。軽さが良い。何を画くというのでもなく、ピンクに誘われて軽いそよ風が寄せてくる。以前は少し角張った感があって、「悩める居島恵美子」というムードがあった。きっと、吹っ切れたのだろう。



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     ↑:新会員・すとうえみ、「幻日」・油彩 F100。

 前回は目の下にひっかき傷があった。作品としての傷というより、輸送途中で生じた破損のようにしていた。今回は、それほど生々しくはないが、目の下の頬の部分をこだわりを持って画いている。
 単なる奇をてらっての行為か、止むに止まれぬ行為なのか?
 しなやかで綺麗な絵だ。さて、この写実力、何を目指しているのだろう?個展をして欲しい。その表現したい方向性をあれこれと楽しみたいものだ。



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     ↑:左側、会員・佐藤愛子、「探知犬」・鉛筆 F130。
     ↑:右側、会員・井手宏子、「ゆめ ~夢」・油彩 F100。

 佐藤愛子はもっとも好きな画家だから紹介は外せない。モノトーンとカラーの二本刀の表現者だ。
 鉛筆画だ。何を画いているのかは判らないところがあるが、気にしない。画家は犬に成り代わって、何かを嗅ぎ廻っている。


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     ↑:会員・佐井秀子、「奏」・油彩 P100。

 印象深い作品。なぜ印象に残ったのか?コンパクトな詩情とでもいうのか?肩肘張らない流れとでもいうのか?下部の丸みを帯びた描写が全てを飲み込むような、そして上部の縦縞の流れがかすかな不安を暗示しているような・・・。



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     ↑:新会員・甲斐野弘幸、「跫(アシオト)-’10」・アクリル水彩 ガッシュ M150。

 正直な絵だ。色調は以前と同じなのだが、かつては妙に重々しくてムード過多だった。アシオトがかすれていた。
 今回、アシオトがステップを踏んでいる。一気に児童画的雰囲気が強まったのには驚く。こういう時期の後の数年後、より自覚的な強さの誕生になるのだろう。



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     ↑:玄関ホール風景。


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     ↑:2階の通路的展示場。



 もう少し載せたいので、②に続く。かなり後になります

by sakaidoori | 2010-08-27 15:24 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(20)
2009年 12月 10日

1116) 時計台 「佐藤愛子・作品展」 終了・9月28日(月)~10月3日(土)

○ 佐藤愛子・作品展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階B室
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西に走る仲通りの北側のビル)
    電話(011)241ー1831

 会期:2009年9月28日(月)~10月3日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(10・3)

 (2ヶ月前の個展です。記憶が怪しげになっていますが、好きな作家なので記録として載せておきます。以下、敬称は省略。)

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 佐藤愛子は新道展の会員、春陽会の会友。公募展系の画家だ。函館在住で決して若い画家ではない。
 物の形にこだわらないで、力を込めて画くタイプ。溢れんばかりのカラーと、ドローイング風のモノトーンを得意とする。

 僕にとっては初めての佐藤愛子・個展だ。大いに楽しみにしていた。てっきり100号以上の大作で会場を埋め尽くすと思いきや、溢れんばかりの小品展示になっていた。一見売り画廊の展示場に見えるが、ただ単に会場を埋め尽くそう、持参したから訪問者に少しでも一杯見せちゃおう、という画家のサービス精神だ。

 小品のこの賑々しさは彼女らしいと思ったが、デッサン研究中という作品も多くあり、作品の選択には問題を残したと思う。
 大作を覆う溢れんばかりの情熱、右に左にねじれる絵画空間、そこからかもしだされるユニークな絵空事の世界、「日常性を軽く明るく楽しく吹き飛ばしちゃおう」、そんな勢いが画家の持ち味だ。そういう絵に徹してもらいたかったが、すこしばかりさみしかった。
 小品は確かに画家らしいのだが、チャレンジ・愛子の姿からは遠かった。

 多分、個展経験が浅いのだろう。それと、画題に乗り物や動物を描く人だが、それらと静かに楽しみたいという雰囲気が今展には強かった。もしかしたら可愛いペットに何かあったのかもしれない。今展の画家の心はチョッとブルーなのだろう。

 次回に大胆な作品群を期待しよう。

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     ↑:「追憶」・F130。

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     ↑:「ペットと私」・F130。


 今展の大作はこの2点のみ。
 「追憶」は大きさや色の多さにに反してコンパクトにまとまっている。


 以下、小品ばかり載せます。僕は基本的に画家が好きなので、こういう作品をまとまって見る機会自体は良かった。


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     ↑:左、「わたしと犬」・F8。右、「ママ」・F4。


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     ↑:左、「馬草刈」・F8。右、「デストニー」・F8。


 可愛くて愛すべき小品群です。画題に寄せる画家の愛情が伝わってきます。
 もっと小品を載せて、彼女の魅力を伝えたいところです。

by sakaidoori | 2009-12-10 21:55 |    (時計台) | Trackback(24) | Comments(0)
2009年 09月 09日

1096) ③市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 終了・8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

 (①・②の続き。)

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     ↑:左側、協会賞・一般・関口幸子、「遥かな日」・P200 油彩。
      右側、会員・西田靖朗、「再会」・100.5×161cm アクリル。

 左側が今年の最高賞です。しっかりした具象画だ。函館の方で69歳とのことである。正直にいって、その年齢に驚く。
 実は2年前の新道展に初出品していて、その時の作品を「栄通記」に載せている。「花火」という題で、あどけない子供の体形のアンバランスさが面白かった。
 当然、その子供のアンバランスさは拙さからくるものかもしれないが、そういうことに関係なく楽しめれた。

 だが、作家の本意は違っていたたようだ。よりリアリズムに徹する、黒色・青色を基調にした闇を画き、思いを託すという主旨のようだ。図録を見れば、昨年も具象力を高めて佳作賞を授賞していた。
 具象力が高まった、技術が上手くなったことにはそれ程の驚きはない。だが、この年齢で短期間に絵の密度を高めたことには感心する。
 今後も具象力という方向で勝負する画家だろう。どういう形で更に表現力を高めるのだろう?より緊張度を高めるのか?愛情表現が高まっていくのか?関心をもって見ていこう。


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 上の写真は2階の一番奥の空間。
 一般を中心にした作品主体で、最後の陳列であり見せ場である。

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     ↑:左、一般・宮本市子(札幌市)、「ユニコーン&ナイト」・270×120cm ミックスメディア。
     中、一般・山下敦子、「祈り」・F80 アクリル。
     右、会友・荻野不二男(紋別市)、「メランコリー」・F100 油彩。

 面白い作品が並んだ。
 左の宮本市子・作品。彼女の作品には華がある。しかも小さくまとめようとしないところが良い。確かに荒削りな面がある。だから作品に粗が見えて、何やら批判がましい言葉が聞こえそうだ。それは小さな欠点だし特徴だと思う。表現しきれない大きな可能性として見ている。

 今作、写真で見ると中央が顔に見えるが原作はそうではない。むしろ左上の方が顔らしく見えて、真ん中のラインがボディー・ラインで右下の黒い部分がお尻に見えた。お尻の部分にセクシャルさが薄いのは女性画家の特徴でもある。なかなかライン一般に男好みのセクシャルさが滲み出ない。表現したいことが男とは微妙に違うからだろう。
 冒頭に荒削りと言ったが、今作も真ん中の黒や白い部分と輪郭線は表現力に欠けていて、その為にやけに大きく間延びして見える。絵の中央でのアピール度が少なかったから賞にもれたのかもしれない。
 それはそれとして魅力的な作品だ。木屑で画かれた面、細々した材料の配置に愛情とか優しさとか女性らしい細やかな気配りを思う。

 山下敦子作品。
 激しく狂おしい祈りだ。ストレートさが好ましい。燃える抽象画、これからどう進んでいくのだろう?

 荻野不二男
 明るい模様の生地で顔を覆っている。暗いイメージの「メランコリー」という言葉、深刻ぶらないデザイン模様の明るさ、その対比が画家の工夫だろう。少し作為的ではあるが。
 ウエーブラインが片目隠しと口塞ぎ状況を醸し出している。苦しくないはずはない。生地の向こうにいる顔は、それでも片目を開けて抵抗している。
 しかし、生地はピンク色もあり美しい。

 

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     ↑:一般・児玉陽美(北広島市)、「月曜日夜11時の女」・165×50×90cm 立体造形。

 会場中央で上向きにひっくり返っている女(作品)。立体造形のボリューム感はシマリ無く亡羊感が漂ってはいるが、ユーモラスであり親しみがもてる。
 作家はかなり思い悩んで作品化していると思う。最後は投げやりと言ったら失礼だが、「え~い、どうにでもなれ~!」という心境で完成?させた感じだ。中途半端さと潔さ。もし、僕の想像通りに無念な思いがあるならば、その辺を暖めた次作を期待しよう。
 敢闘賞を上げたい。

by sakaidoori | 2009-09-09 00:18 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 07日

1092) ②市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 終了・8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

 (①の続き。)

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     ↑:会員・亀井由利、「生命の樹」・F100 アクリル。

 作家は黒を背景にして水しぶきを纏(まと)う裸婦を画く。今回も様式は同じだが、裸婦にみえない。一見、暗闇の水面に写る風景に見えるが、何を画いているのかは分かりにくい。分かりにくいが、白が黒から浮かぶボリューム感が良い。暗い絵だが華がある。
 美しき女性、哀しき女性を描きたい人だと思う。それ以上に生命力を感じる。


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     ↑:会員・佐藤萬寿夫、「風の路」・P120 油彩。

 脳溢血で相当にお体を不自由にされた方だ。リハビリ途上だと思う。今まで使っていた右手が自由自在でないはずだ。だのに、この絵は・・・。
 以前は四季折々の自然を賛歌して綺麗に丁寧に画いていた。再起なってのこの大作、自然を謳いあげる以上のものだ。世間を圧倒する風が画家の体内を走っている。
 体が不自由ということは画家の精神を萎えさせないのだ。むしろ、過去の実績から開放されて、新たな「目」を「感性」を確保されたようだ。


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     ↑:(遺作) 会員・渡辺恵子、「春夏秋冬ふわふわ」・F50 油彩。

 渡辺恵子さんが亡くなられた。突っ張っていて愛すべき女性たちが、もう見れなくなる。他人を関知せず、我が道を行くという無手勝流の自由さがある。去年58歳。
 合掌。


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     ↑:会員・高橋芳子、「無意識」・S100 油彩。

 絵とは難しいものだ。充分に上手いし、表現力もある作家だ。だが、見る方は更なる絵を期待してしまう。
 絵に画家なりの型があるのは当然だろう。だが、その型だけには収まりきれないものが画業の継続の中で生まれてくると思う。それが時に絵に微妙な破綻なりアンバランスを生んだりする。アンバランスの影すら避ける画風のようだ。
 作家は形式美の追求に余念がない。それと画質感も。
 大きさは正方形、上下の鏡面構造、闇夜の背景に浮かぶもう一つの女性像。
 具象と型から入っていく作家だろう。


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     ↑:会員・細木博子、「時の流れの中で」・F120 油彩。

f0126829_11345991.jpg 何にも無い中で樹のバランスが好きだ。樹の葉っぱ部分は何やらゴチャゴチャ画かれている。木片のような積み木のような三角や四角だ。ゴチャゴチャだが人の心なり時の負の部分を蓄積させたものではない。過ぎ去りし日々をいとおしんでいるようだ。樹のシルエットのように躓(つまず)きそうで、躓かなさそうで・・・。
 右の部分図の鳥はヤマガラ?




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     ↑:会員・林教司、「News Paper」・180×540cm インスタレーション。
 
f0126829_11475814.jpg メッセージ性の強い作品だ。今や希少価値と言ってもいいかもしれない。実力作家の面目躍如たるものがある。
 もっとも、この縛りや集積や拡散は、作家自身のドロドロした心の反映だけかもしれない。だが、見るものは反社会性や今の社会の気分の象徴とも捉えるだろう。どんな見方をしてもいいのだ。刺激的な作品とは作家の意図を離れるものだ。
 僕は素材の安っぽさ古さと、作家の強い情念・エネルギーに惹かれる。



 今回は会員中心に載せました。次回は一般中心にということで、③に続く
 
 
 

by sakaidoori | 2009-09-07 12:03 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 04日

1088) ①市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

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 淡々と心穏やかに見ることができた。刺激的な作品は少なかった。
 「背伸びしない、ありがままの新道展」と呼べばいいのだろう。

 新道展は建前としては「意欲ある作家を待つ」、と語っている。その起爆剤の一つとして、インスタレーション部門がある。確かに、インスタレーションは今の美術表現にとって大事な要素だと思う。だが、展覧会を見る限りでは出品数も少ない。会が殊更この部門を育てようとしているとも思えない。単なる出品部門の一つでしかない。
 
 おそらくこの会の主力は中年女性であり、その方達の美意識と、日々の努力の成果を競い合っているのだろう。それらが通奏低音のように会場全体を包み込みんでいるのだろう。そのことが、「個性としての美術表現」としてみたならば、確かに数の多さに比しては物足りなさもあるが、無意識的に醸し出された「全体美」は、それ自体が一つの緩やかな個性になっている。
 そして僕は彼女等の美意識を愛する者だ。願いはもっともっと弾けて、絵の中だけでも非日常的なワンパクな姿を見たいのだ。「精進・努力の美学」、「女性の優しい美学」に「ワンパクな美学」が加わればと思う。「可能性の美学」、「日常性を少し超えた美学」と言っていいかもしれない。


 以下、ランダムに自分好みを中心に載せます。


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     ↑:右側、佳作賞・会友・櫻井亮、「神苑(しんえん)」・インスタレーション 280×350×400cm。

 入り口ホールを飾る力作だ。神社形式だが、古材を使い何かへの抵抗の象徴のようだ。ざっくばらんな力強さが良い。


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     ↑:一般・村上知亜砂(中札内)、「Gloomy cocoons ~陰鬱なる繭」・インスタレーション 200×200×300cm。

 2階の天井が低くて円柱のあるホールの奥まった場所の展示だ。作品は暗くて汚さも漂っているから四隅に追いやられる展示も仕方がないのかもしれない。個人的には玄関ホールの櫻井「神苑」と距離を離して向い合わせにあればと思う。

 実にストレートな作品だ。解説文も添えられている。「無辜の叫び」だろう。そして、無辜なる稚児に何があってもこの世にはい出せと訴えている。


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     ↑:佳作賞・会友・甲斐野弘幸、「跫(アシヲト)ー’09」・F130 水彩ガッシュ アクリル。

 第一室で、その渋い色合いに反して輝いていた作品。青色の面がなめし皮のように強く、互いの面が独立してこちらの目に飛び込んでくる。大きな作品だが、作家は相当に丁寧に描きこんでいるようで、その執念のようなものも、全体の強さに拍車をかけていた。ワイルド感ではなくて収縮する力感を感じる。
 暗闇をさ迷うアシヲトではない。アシヲト力強く、どこかに駆け込んでいきそうだ。


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     ↑;左、会員・藤野千鶴子、「宙ー#09」・F200 油彩 アクリル。
      右、会員・工藤悦子、「悠久の華」・194×454cm 油彩。

 第一室の入り口に構えている堂々とした華だ。今展の華でもある。対比された二つの華。工藤・華は凄みが増し始めて爛熟模様だ。


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     ↑:佳作賞・?、「?」。(後日、氏名他を記します。)

f0126829_1913152.jpg 目元から頬にかけての傷のような痕跡が気になる。画き込みにしては筆跡は顔をはみ出していて変だし、たまたまのキズにしてはあまりにピッタリの場所だし・・・。意図的画き込みならば、「顔のキズ」ばかりでなく、「絵」を傷つけたという作家の行為も加味される。そこが顔だから見るほうはいろいろと思ってしまう。







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 (②に続く。)

by sakaidoori | 2009-09-04 20:12 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2008年 12月 04日

831) 大同 「’08 新道展企画 『第53回展受賞者展』」 終了・11月27日(木)~12月2日(火)

○ ’08 新道展企画
     『第53回展受賞者展』

f0126829_20301034.jpg 会場:大同ギャラリー 全室 
    中央区北3条西3丁目1・大同生命ビル4F
    (南西角地 。札幌駅前通り、東側)
    電話(011)241-8223
 会期:2008年11月27日(木)~12月2日(火)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は ~17:00まで)

 ※ オープニング・パーティー:11月29日 17:30~

 【参加作家】
 (写真を大きくして確認して下さい。)
ーーーーーーーーーーーーー(12・2)

 3階4階全室の展示。公募展と同様に1人1点。受賞後、そんなに時間は無いのですが、それなりに楽しめました。地道な日々の努力を感じました。

 お気に入りを中心に何点か載せます。


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 ↑3階。



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 ↑:櫻井亮、「Ω(抵抗)」。

 展示会場の左側の入り口に単なる置物か、大きな箱が見える。グルッと背後を見ると何やら電気部品の残骸が配線コード剥き出しに綺麗に置かれてある。作者を見ると、「櫻井亮」、驚きだ。
 彼の作風は日本画的で古拙な味わいがあるのだが、画題にマッチしそうも無い物をこっそり挿入したりする。例えば、上空に小さく軍事飛行機とか。
 今作、漆喰色の壁は彼の得意とする日本画的なもので、雪隠のような箱物だ。そしてその中は変圧器であろうか?いずれにせよ電気抵抗のシンボルで、全体が櫻井亮の「抵抗」への意思表示だ。確か画家は夕張の人と思った。夕張が赤字自治体になったのは夕張自身の責任だが、そこに住む人間が何かに抵抗しているのだ。
 痛快な快作を見ることができた。来年は会友賞をとって、別のインスタレーション的立体を見せてもらいたいものだ。


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     ↑:宮本市子、「サイレント」。
 実にパッと見て印象に残る作品だ。木屑を張り合わせる作業が几帳面で綺麗だ。それぞれの色の固まりが周りを邪魔すること無く大きく主張している。北海道の雪の量塊が美的な造形に取って代わったようだ。
 上部には釘が打たれている。タイトルを含めて釘にしろ細かいことは解らないが、大きな時間の流れを感じる。


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 ↑:4階。

 4階の方が華やかで広くて見やすかった。
 
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 ↑:左から、関口幸子、「三面鏡」。野崎カズエ、「煌めく」。
 野崎さんはお年寄りを大きく画くことが多い。こうして若い人を大きく描くのも良いことだ。いろんな人間ををとんでもなく大きくして、野崎・ポートレートシリーズとして見たいものだ。

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     ↑:小林伸、「田園風景」。
 嘘のような田園風景、小林さんの理想郷・桃源郷なのでしょう。ほんの少し幸せな気分を味あわせていただきました。

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     ↑:高橋美幸、「森の呼ぶ声」。
 この絵に森の妖しさがあると個人的にはもっと好きなのだが、画家の方向は僕の好みとは違うかもしれない。人の顔の拙さが可愛らしくて、次回が楽しみだ。

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     ↑:佐々木武信、「カムイの森へ」。
 白く輝く森へ子供が進む。カムイの森とは恵みを与える所ではあるが、荒ぶる所でもある。そんなところに子供だけで行ったら帰ってこれなくなるのに。

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     ↑:磯尾法秀、「傷心」。
 今年の最高賞を取られた磯尾法秀。写真で見るよりも迫力があります。

by sakaidoori | 2008-12-04 19:46 |    (大同) | Trackback | Comments(0)