栄通記

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2012年 06月 17日

1792)「野口秀子・個展(道展会員) 2012」 スカイホール 終了・6月12日(火)~6月17日(日)



野口秀子・個展(道展会員) 2012        


 会場:大丸藤井セントラル・7Fスカイホール
      中央区南1条西3丁目
       (東西に走る道路の南側)
      電話(011)231-1131

 会期:2012年6月12日(火)~6月17日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は、~17:00まで。)  

ーーーーーーーーーーーーーーーー(6.2)

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     ↑:(会場正面と左側。)


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:(正面の4点。)


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 青空の下で胸を拡げて深呼吸、そして野山をステップ踏んで飛び跳ねて、色でリズムを操り・・・遊ぼうよと絵が言っている。自由気ままです。絵画大好き、ようやく好きに描いちゃった。見て見て、私の伸び伸び気分!

 今回で個展は7回目とのことだ。1年おきに当館で開いている。僕は3度か4度目の鑑賞だ。色合いだとか、構図だとか、ドローイング調だとかは今までと同じだが、今回は大いに開花した。今までは、自由にスルーと表現しようとしていたが、遠慮というか絵画の全体構成というか、「絵画作品」にしようとしていて、それは画家としては当たり前なことなんだが、結果的には「自由」を宿題にしていた感じだった。
 もともと強い縛りのある作風ではないのだが、「オテンバ小娘絵画」になっちゃった。こういう自由さが女性にはあるから、羨ましいというか恐ろしい。この変身術、化粧やお洒落と通じるものがあるのだろう。
 男は「理想」とか、「あるべき姿」とか「彼岸」などという建前がないと前に進めない。それは見果てぬ夢であり、ロマンでもあるのだが、本質的に自由作品は無理なのだ。その男が作った伝統美学を、せせら笑って女性が素通りしていく。野口秀子はスキップを踏んでノッパラに出ていく。


 個別個別の作品にその自由な世界を見ることができるが、今展は会場全体の色具合、春夏秋冬気分、緑の大地と青い空の拡がり具合を楽しむべきだろう。そして、何やら作品の中で細々動いているのは何だろう、そんな気分で近づいて、児童画風の線引き遊びや草むら世界を垣間見て夢膨らませたい。


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     ↑:「きままな一日」・10F×4枚。


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          ↑:「片すみ」。


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     ↑:「とんでいく花」・4F。


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     ↑:「ほしの丘」。








  ↑:「小さな庭」・SM×8枚。



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     ↑:左から 「大きな夕日」、「草むら」・8F。

 普通草むらは、だんだんと茂みの中に人の目線を誘うのに、「魅入らせるなんて面倒よ、草むらや天まで届け!」と遊んでいる。
 「夕日」の絵、何といってもピンクが眩しい。確かに夕日がピンクで染まる時がある。だが、これは実景感覚ではないだろう。画家野口秀子の心も体もピンクになったのだ。それはどんな気分だろう?この絵のような気分?男にはわからない。ただ羨ましくて、口をぽかんと開いて見るばかりだ。


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           ↑:「空、自由に」。

 画家は四角を好む。それは窓だろう。こちらとあちらを繋ぐ通路だろう。
 四角い窓の向こうは青い空だ。そしてこちらはざっくばらんな黒い世界。もしかしたらチョッピリセンチな世界かもしれない。向こうに自由を求めているみたいだから。青や緑やピンクで遊んだはいるが、自由を求めていた時代を懐かしんでいるのかもしれない。


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     ↑:左から 「秋」、「春のとびら」。



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by sakaidoori | 2012-06-17 22:32 | 大丸藤井スカイホール
2008年 12月 21日

857)テンポラリー 「斎藤紗貴子写真展 ~キャノンはない。携帯がある。」 12月16日(火)~12月21日(日)

○ 斎藤紗貴子・写真展
    「キャノンはない。携帯がある。」

 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側、隣はテーラー岩澤)
     電話(011)737-5503
 会期:2008年12月16日(火)~12月21日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
ーーーーーーーーーーーーーー(12・20)

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 麻紐が強くビシッと張られている。クロスに重なり、クの字に折られた3本の線。それらに洗濯物のように30数枚の写真。A4版。

 写真は全てぼやけている。言葉どおり心象風景だろう。どんな?

 展示の意図は一番上の写真、正面の展示風景で説明できるかもしれない。
 三つの視線がある。
 一つは、御来光のような日輪の写真。上下に刺す日の光は麻紐のクロス点にピッタリと重なっている。紐は強く張られているから、光は一点から離れることはない。クロス、十字(死)の象徴だろうか?
 一つは、その写真を振り返って見つめる猫。展示には同じ猫が幾つも登場する。それぞれに役割があるのだろうが、この猫は撮影者自身だ。十字の日輪を振り返り気味に眺める、過去への眼差しだ。
 一つは、左奥に大きなピンクの花びらが献花の様に強く自己主張している。
 撮影者自身の何かの儀式に見立てての展示であることには間違いない。

 だがそんな末法臭いことから離れろう。見る人間は作者の意図に関係なくもっと自由に作品や会場を楽しめば良いのだ。
 会場を裏に廻って見渡せば、写真の裏の白が新鮮だ。水で洗い清められた世界のよう。撮影者は、「洗濯の紐なのよ」と語っていた。漂白された日常の彼女の視線なのだろう。垂れた写真は時間とともに反り返るので、撮影者はクルクルっと丸めて平らに伸ばす。まるで洗濯物を干して、パンパンと皺を伸ばしているよう。その仕草が手馴れていて、少し踵を上げて背を伸ばした姿が可愛くもあり凛々しい。


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 作家は「穴」が好きだ。
 それは中心点への迫る場合、外に拡がる中心からの心の動き、何かを窺がう覗き窓の場合・・・いろんな姿でカメラという目に登場する。
 レンズの傷が2点、太陽黒点のようにいつもそこにある。作家の無頓着さが思わぬ効果をもたらせている。
 ぼやけた写真だが、中心点が明快だから不快ではない。心象写真だろうがムードに流されてはいない。

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 「キャノンはない。携帯がある」。無骨なタイトルだ。おそらく宣言文だろう。「無い物にこだわっても仕方が無いは。携帯があるじゃないの、私がいるではないの。大好きな猫だっている。それで充分だは」。よくは分からないが、新年を迎える門立ち展かもしれない。献花とクロスが眩しいから。

 今年はキャノンがない。次回はニコンがない。次々回はフジがない。「携帯もない。それでも私の写真展」、いつまでも続く齋藤展だ。そう約束して分かれた。

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by sakaidoori | 2008-12-21 12:30 | テンポラリー