栄通記

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2012年 05月 22日

1760)「本田征爾・展 -虹の世界ー」 門馬 5月19日(土)~5月28日(月) 


○ 本田征爾・展 

    -虹の世界ー 

       『透明水彩、アクリル、オブジェ』


 
 会場:ギャラリー・門馬 ANNEX 
     中央区旭ヶ丘2丁目3-38
     (バス停旭ヶ丘高校前近く) 
     電話(011)562ー1055

 会期:2012年5月19日(土)~5月28日(月)
     (会期中無休)
 時間:11:00~19:00

※ F.H.C.ライブ ⇒5月20日(日) 16:00~ (予定) 無料 「あの世のできごと」

ーーーーーーーーーーーーーー(5.19)

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     ↑:(入り口からの会場風景。)


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     ↑:(奥の方の会場風景。)


 奥の方の絵画作品が特に目立った。そこの作品を中心に進めます。
 全てにタイトルはあるのですが、こちらのメモミスで、多くの記入漏れがあります。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:{(?)」・アクリル。

 この作品が今展では一番の好み。

 今展は、いつになく色目がしっかりしていて強い作品が多かった。画家の自信の表れだ。その中にあって、この作品がもっとも肩の力を抜いて、中に中にと染み込む感じだった。
 今展は、ピンク作品が多かった。これもやっぱりピンクなのだが、他の色との対比ではなくて、ピンクとじっくりにらめっこだ。「ピンクに染まりきったホンダ魚」だ。何とも可愛くていじらしい作品だ。


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 ほとんどの作品が夢現(うつつ)ながらも具象なのだが、この作品は模様そのものを楽しんでいる。

 今展は本田征爾の表現の引き出しの多さが目立った。立体作品、アクリル絵画、透明水彩という3本の表現様式なのだが、特に絵画は自画像あり、パロディーあり、こういう抽象模様などなど、画家があれもしたいこれもしたいと大風呂敷を拡げ始めたのが好ましかった。「まとまりがないかもしれませんね」、という画家の言葉があった。画題に関する気持ちなのだろうが、僕には真っ直ぐに筋が通って見えた。

 作品が小さいのは仕方がない。これが本田征爾なのだから。細かい世界が好きなのだ。彼の場合は大作よりも多作が課題だろう。とにかく一杯一杯のいろいろ本田メルヘン・お笑い・夢現をお披露目するのが彼の仕事だろう。

 彼は、以前は船乗りだった。だからというわけではないが、「変な魚」が沢山登場した。今は陸に上がった。その分、魚は大いに減ったが、海の中の不可思議気分をそのままにして、あれやこれやと見えない世界を闊歩している。絵に集中する度合いが多くなったのだ。一筆一筆、一色一色が強い。弱い感じのおぼろげな夢現(うつつ)は当たり前だ。強い気持ちで、あれやこれやの本格本田ワールドが始まった。


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 オブジェ作品の中でも彼にしては大きめの作品。他にない構築性があり、いろいろと妄想が拡がって、立体化するきざしだろう。


 以上が特にお気に入りだ。以下、個別作品をランダムに紹介します。


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          ↑:「仮面の宴」。


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     ↑:左から、「漫歩き」。「星の象」。


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          ↑:「黒と白」。

 僕は、この絵がもっと夢現になればと思った。背景のふたつの枠に描かれた猫は、絵全体の中ではフラットで、特に下位にも上位にも位置していない。そして、見た目にもどうのこうのという存在を感じない。
 ガラスの花瓶あたりは透明感による表現で、それは普通の遠近法になっている。
 本田絵画の生命は錯視効果にせよ何にせよ、結果としては日常から浮いた夢気分にあると思う。それを今は画題と色の重なりで表現している。少なくとも、古典的遠近法の駆使ではどうにもならないだろう。なぜなら、遠近法の眼目はリアルさという錯視が目的だからだ。
 背景の猫が嘘か誠かあらぬ世界になった時、本田ワールドの引き出しはもっともっと膨らむ気がする。


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          ↑:「W(H)onder Werd」。


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          ↑:「(?)」。




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by sakaidoori | 2012-05-22 06:48 | 門馬・ANNEX | Trackback | Comments(4)
2012年 05月 19日

1757) アバウトの写真・31回目 「高橋彩美・写真展 『ゆめのわ』」より 2012年5月3日(木)

    
○ 高橋彩美・写真展 『ゆめのわ』」 より        

 会場:札幌市資料館2階3室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年5月2日(水)~5月6日(日) 
 休み:
 時間:10:00~19:00
      (最終日は、~16:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(5.3)

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 今回は高橋彩美さんの写真です。


 この作品は組作品の一つで、組作品で構成された壁面の中央に展示されていた。展示効果のために大きな顔を目立つ場所に据えたのかもしれない。一方で、「この作品を見よ!」という撮影者の強い意図もあると思う。
 素直に少女をアップで撮っている、ただそれだけのことかもしれない。それだけのことだから、ブログの顔として毎日見るには良いかもしれない。

 普通に真ん中で撮る、しかも接近して撮る、何だか基本のような気がする。しっかりと相手を見る。それから先は、突き放したり、遊んだり、覗き見したりと、いろいろ付き合い方も生まれる。
 実際、彼女の写真個展はそうだった。


 「この写真、どんな感じで撮ったの?」
 「・・・、ただこう・・・、カメラを向けてバッシ・・・何ですけど・・・あんまり考えてないの・・・」
 そう言いながら、写真を撮るポーズを見せてくれた。
 被写体に半歩近づき、カメラを持つ手の仕草も子供っぽく、全く普通の少女然としているだけだ。だが、彼女の目線は強い。愛情を持って被写体に迫る。カラーで可愛く撮ってはいるが、茫洋とした質感はフックラとしてたくましい。

 児童期の作品ばかりだった。自画像として見て構わないだろう。
 直ぐに大人を老人を撮ってくれとは言わない。できるならば、思春期青春期を、見たい気持ちは膨らむ。


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     ↑:会場からの大通公園の様子。ここは2階だから、はるかに見晴らせて気持ちが良い。まるでお伽噺の世界だ。



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 お礼状が届いた。個展時の写真を使っている。
 会場の作品はもっと光沢が強かった。それは紙質によるのかもしれない。茫洋とした雪の中、赤い少女は夢が一杯だ。
    


  

by sakaidoori | 2012-05-19 08:36 | ★アバウトの写真について | Trackback | Comments(0)