栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

タグ:川上りえ ( 6 ) タグの人気記事


2014年 07月 22日

2421)「川上りえ個展 蜃気楼MIRAGE」 茶廊法邑 終了/7月12日(水)~7月21日(木)

  




川上りえ個展 蜃気楼MIRAGE 
     

        
 会場:茶廊法邑
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2014年7月12日(水)~7月21日(木)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(7.20)





 目を皿のようにして以下の写真を見て下さい。

 同じような風景が続きます。気分を川上モードにスウィッチして下さい。



f0126829_4572838.jpg







f0126829_4582265.jpg






f0126829_4592193.jpg





f0126829_524768.jpg






f0126829_53186.jpg






f0126829_531246.jpg







f0126829_555085.jpg




 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 細い針金で檻のような網?構造物?が会場狭しと陣取っている。壁側に近い通り道あたりに出入り口がある。左右に二つあって、そこから普通に檻のような中に入ることができる。
 「構造物」と説明したが、今展はこの構造物に意味があるのか?囲まれた空間に意味があるのか?皮膚のような針金表面の淡さが大事なのか?あるいは、見慣れない囲まれ空間だから、それに接して驚いたりする我ら鑑賞者自身の感覚にあるのか?場の交流にあるのか?設計・制作者自身がそれら全体を眺めることか?物質、空間、交流?

 作家は明快に語っている。
  「目指すのは構造体そのものではなく」
  「私の抱くイメージとその感覚の表現です」
  「物質と非物質との中間に位置する様な感覚を空間の中に具現化したい」



 作家に即して理解をしようとすれば、極論「檻のような物体を見るな」になってしまう。「針金を見るな」、「垂れ下がっているような、囲っているような形を見るな」ましてや「針金の溶接などを見るのは論外だ」だ。
 ところが私や我が細君は、そういう物質的なものばかりを見ている。そして、「作家は何をしたいのかは解らないが、よくぞここまで変なものを設置したな」と感動すら覚える。
 アゴを上げ下げして構造物を眺める。その場の空気感とか、針金越しの辺りの風景とかも楽しむ。いろいろと感心しながら「ふむふむ、ふむふむ」と小さな驚きで辺りをうろつく。

 僕は確かに知っている。川上りえがこの檻のような物を作りたくて此処に設置したのではないことを。目的が何であれ気分の大きな人だから、大きく大きく制作して作品が発散する何かを確認していることを。サービス精神豊かな人だから、見る人を川上ワールドに包んで楽しませたいことを。


 今回のタイトルは「MIRAGE(蜃気楼)」だ。確かに檻(制作物)の中を見ていると蜃気楼だ。檻から外を眺めても蜃気楼だ。では蜃気楼を作るのが目的か?「蜃気楼」、良い言葉だ。全ての知覚現象をそう呼べないこともない。
 今展が「人と人、人と空間との新たな模索」と言ってくれればまずは安心するのだが、そんな普通のことは語らない。

 
 「蜃気楼」が科学的(知的)に説明できるように、どこか知的頑固を感じてしまう川上美学だ。きっと、「感覚の具現化」のために目一杯思考を懲らせているのだろう。作家自身は美的には全ての自己作品に満足していると思うが、「川上知性」は全作品に「まだまだ」と神の声のように振る舞う。彼女も「きっとそうだろう」とうなずいては、新たな構造体とその環境にチャレンジしていく。


 「彼女の抱くイメージの具象化」、今展がその一つならば難しい内容だ。禅問答のようで、この檻の中で禅僧が居るようだ。だから、彼女の言葉から作品を楽しむのをよそう。
 僕にとっての川上ワールドの魅力は、純粋感性とでも呼びたいものを、必ず形とその親和力で何とかできるという信念、その知性と強さだ。そしてその知性と感性の「ズレ」だ。
 
 川上ワールドには男性作家のような「女を求めるエロスやロマン美、色気」などはない。女が作る「物質と非物質の中間感覚」、それはロダンや佐藤忠良風の古典的造形美から離れた「空間なり皮膚感なり、関係性にも重きを置いた造形美」なのだろう。出てくるものを次々にこちらもキャッチしてより簡潔に投げ返したいものだ。






f0126829_6211595.jpg





f0126829_6212693.jpg


by sakaidoori | 2014-07-22 09:39 | (茶廊)法邑 | Trackback | Comments(0)
2013年 08月 30日

2176)「川上りえ Landscape Will-2013 (川上りえ連続掲載②)」芸森・美術館前の池7月14日(日~'14年4月中旬

    


池の中インスタレーション

川上りえ 
Landscape Will-2013
 
  


      
 会場:札幌芸術の森美術館・美術館前の池
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090

 会期:2013年7月14日(日)~2014年4月中旬 
 休み:定休日は平日の月曜日
 時間:9:45~17:00 
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーー(8.29)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 川上りえ作品の連続掲載としては、2150)の続きです。



 8月28日、透き通るような晴れだった。先の予定があるので10時前に芸森に行った。目的は「マンガ展」だ。


f0126829_2102168.jpg



f0126829_2103279.jpg



 駐車場には既に大型バスが4台も止まっていた。バス会社は全部違うのだが、小樽の小学生ご一行だ。
 歩けば広場で彼等は打ち合わせをしていた。「マンガ展」が目的なのだろう。


f0126829_2135074.jpg




f0126829_214866.jpg



 美術館には足場を組んで「マンガ展」の大広告塔を作っていた。もっとも、全館に足場があるから、美術館屋外工事の足場だろう。ついでにど派手に広告塔にした。

 上の写真の右側の方に注意して欲しい。何やらがある。何か?



f0126829_21203068.jpg



 上掲の写真で作品がわかりますか?「わかりにくい!下手な写真だ!カメラマン交代!!」と言われそうです。
 下手なのはごもっともなのですが、わかりにくいのは現場に行っても同じなのです。鉄の線が回りの風景の中に溶け込んでしまって、何が何やらわからないのです。
 実態は、今まで中庭に展示していた作品を積み上げたものです。積み木ならぬ積む鉄です。一応、マッターホルンのような山形になっています。

 以下、しつこいぐらいに写真を載せてみます。並々ならぬ眼力で見極めて下さい。



f0126829_2128475.jpg




f0126829_21285982.jpg




 より近くから撮ります。


f0126829_21291436.jpg





f0126829_21303189.jpg




 もう載せるのは止めましょう。


 淡い蜃気楼のような鉄立体だ。積み鉄ならぬ罪鉄だ。こちらの理解を超えているから。
 でも、こういう不思議さが川上作品にはありがちだ。鉄枠だけでなく、鉄面もあれば「鉄」なりの存在を確認できる。そこから作品との会話も生まれよう。

 しかし、今回は間違いなくあるのに、見えない見せない近寄れない、という三重の鎧の作品だった。
 ただただ「マンガ展」の黄色と黒文字が目立つばかりだった。

by sakaidoori | 2013-08-30 22:17 | ☆芸術の森美術館 | Trackback | Comments(0)
2013年 08月 18日

2152)①「Pluse1グループ展 Naive Conversation 川上りえ特設」 コンチネンタル 8月9日(火)~8月18日(日)

   


Pluse1 グループ展 

Naive Conversation 


   川上りえ札幌文化奨励賞受賞記念
  
     

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー  
      南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
      (西11丁目通の西側)
      電話(011)221-0488

 会期:2013年8月9日(火)~8月18日(日)
 休み:月曜日
 時間:11:00~18:00
    
 【参加作家】
 川上りえ 千代明 谷口明志 ダム・ダム・ライ 藤本和彦  

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.17)





 今日の日曜日までです

 「載せるのなら、早めに載せてよ」との言葉を頂きました。、リクエストに応えれないのが我が栄通記です。この時間、文章を書いていたら日が昇りそうです。とりあえず、会場風景を見てもらいましょう。言葉はゆるりと進めていきましょう。


 まずは会場入り口から始めるのが王道でしょう。


f0126829_0573030.jpg




f0126829_0583198.jpg



 今展の主役である川上りえワールドです。
 タワーの回りの鉄サイコロが転がっている。タワーは触れてはダメで、それ以外の鉄物で「自由に遊んで下さい」、とのことです。



f0126829_102090.jpg



f0126829_11736.jpg



 実は、会場の全体風景をあまり撮らなかった。中心に位置する作品は千代明。その回りを見て、何となく全体雰囲気を味わって下さい。



f0126829_131868.jpg



 右側の壁、白っぽい模造紙の組み立てに見えるのが谷口明志



f0126829_142055.jpg




f0126829_145724.jpg
   ↑:藤本和彦



f0126829_153113.jpg




 5人の参加です。今回の①では一人だけ個別掲載です。他の作家は②に譲りましょう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)



ダム・ダム・ライの場合。 



f0126829_11223388.jpg



f0126829_1123252.jpg
   ↑:「The genes of origin」・2013年 木 塗料 アルミニウム。


 タイトルは何て訳すのだろう?「原点の遺伝子達」かな?
 それは作家の意志でしょうが、単純に「うずくまりダンス」で見た。ミミズのようなものが、キラキラしてのたうち回っている。楽しそうだ、こちらもつられそうだ。「ここは大地だ。地下から這い出て踊れや踊れ!」だ。踊れば汗をかく、息も乱れる、「生きてる」って感じるでしょう。皆が踊ればもっと楽しい。体もキラキラ輝くよ。

 リズム感旺盛な作家なのだろう。アフリカ的ギラギラ輝くドタバタ騒ぎではない。どこかに秩序を保ちながら、「みんなみんな生きている、動いている、踊っている。さー、うごめこぜ!」。



 今展は期せずして「来客者との交流展」になっていた。
 川上りえ作品はズバリ参加型作品だ。
 ダム・ダム・ライや千代明の場合は、そこに観客者がいることを前提にして、身体的に作品との交流を図っている。
 谷口明志の場合は、本人自身の「線」への取り組みが、これまた単純にこちらも線を引きたくなってしまう。
 藤本和彦の場合は鉄錆を見せていて、こちらは取り立てて「交流」として見るべきではないだろう。「作品」だ。が、量的にコンパクトで、一人静かに座していて、全体の調和に和していた。



 時間をおいて②に続く

by sakaidoori | 2013-08-18 01:10 | コンチネンタル | Trackback | Comments(2)
2013年 08月 16日

2150)「川上りえ Landscape Will-23 (川上りえ連続掲載①)」芸森・中庭 終了4月30日(火)~7月7日(日)

  


中庭インスタレーション

川上りえ Landscape Will-23
  


      
 会場:札幌芸術の森美術館・中庭
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090

 会期:2013年4月30日(火)~7月7日(日)
 休み:会期中無休
 時間:9:45~17:00 
 料金:無料

※ この場所での展示終了後、野外美術館に展示予定 ⇒ 2013/7/13~2013/11/4    

ーーーーーーーーーーーー(7.5)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 現在、川上りえ作品がコンチネンタル・ギャラリーで展示されているはずだ。「グループ プラス1展」の一環として。僕はまだ見ていないし噂も耳にしないので、その様子は全然知らない。近々見に行きます。
 そして、ちょっと前にギャラリー創で「川上りえ 個展」があった。こちらは見た。近々、その感想を記します。
 つまり、一気に「川上りえ・ワールド」を角度を変えて見るわけだ。その一環として、まずは芸森・中庭インスタレーションを載せます。展示は終わったみたいですが、当館内の「野外美術館」で移動展示されているみたいです。


 見た日は7月7日。その日の芸森の様子から始めます。



f0126829_1352452.jpg




f0126829_13512261.jpg




f0126829_13522426.jpg




 遠くで歩いている人物、見えますか?妻です。そんなことはどうでもよくて、その辺りに何やらあるのがわかりますか?それらが池側にある作品群。見ましょう。



f0126829_1582264.jpg



 同じもの、らしき物が一列に並んでいる。「明日に向かって撃て」、ではなく「飛び跳ねるカエル」に見えてしまった。そんなはずは絶対にない。



f0126829_15104024.jpg




 横から見ると--


f0126829_15134522.jpg



 う~ん、カエル・ロケット砲だ。そんなはずは絶対にない。
 中を覗き込むと、


f0126829_15144831.jpg



 こうして見ると芸術っぽいが・・・


 気分を換えて、床に並んでいる台座のような物を見よう。


f0126829_15173670.jpg




f0126829_1519925.jpg



 どうしても何かに喩えたくなる。「亀の甲羅」とかに。

 これらをどう理解しようか?
 建物に挟まれた本当の中庭にも作品がある。そちらも確認しておこう。



f0126829_15251248.jpg



 左側が今まで見た池側の屋外作品。
 そして、右側の中庭作品が--



f0126829_1524473.jpg



f0126829_15264357.jpg





 単純明快に一言で言えば、「変な作品群」だ。強いて説明調に言えば、「空間感覚の遊び心」、「線の魅力、面、ボディー、不思議不思議--再発見あるいは気づき」としか言いようがない。

 「変な作品」と言った。
 実は、10年ほど見続けているが、僕にとっての川上りえワールドは、「次はどんな変な作品なのだろう?」という好奇心が主流だ。

 「変さ」を楽しんでいるのではない。実は、その感覚がよくわからない。鉄を操る女性性にピントが合わない、慣れないと言った方がいいかもしれない。鉄の持つ男らしさ、重たさ、破壊、武器、さび色のロマンとは全く異質だ。あっけらかんとした作風、他者の目を気にせず、いつも「ゴーイング・マイ・ウェイ」な姿に驚いている。作家の顔は実に和風なのだが、していることは洋風そのものだ。ただ、洋人との根本的な違いは、他者に対する危機感がないことだろう。個人主義・エゴが原点ではない。人とは信頼に値する存在だから、他者の目を気にする必要はない、というものだ。
 そこから醸し出される軽みに驚く。違和感と同時に、男達が試みたこととは全く違う可能性があるのでは・・・という期待感を持っている。

 そうはいっても、ググッと感じる作品にも出会った。例えば、鉄線巨人が水中で遊んでいるような作品とか。例えば、資料館での部屋一杯の大きさの五つ星とか・・他にも多々ある。
 が、「いろんなことをしたいのだろうな」と思う方が先に立つ。そこから出てくる変な作品で、その都度「川上りえ」を再発見し、認識を軌道修正している。

 今展の場合は「大地と川上りえとの関係」を見た。「ボディー(量塊)それ自体がテーマか?連続する入れ子状空間として塊に接する試み」だ。ただ、大地に対する餓えを感じないから、軽みという空間造形の試みとして理解した。きっと「試み」が一杯ある人だ。




f0126829_15563495.jpg



 当日開催されていたフランス人写真家の作品。
 この作品と、川上りえの今展の作品が重なってしまった。川上作品はこれほどの愛情表現をしていないし、それがテーマでもない。だが、両者に流れている行列と包み込む優しさに、共通した優しさと遊び心を感じた。

by sakaidoori | 2013-08-16 21:27 | ☆芸術の森美術館 | Trackback | Comments(0)
2012年 06月 23日

1801) 「谷口明志 × 川上リエ 『SPACE ABSTRACTION Ⅱ』」 茶廊法邑 6月16日(土)~6月24日(日)

     
谷口明志 × 川上リエ 

SPACE ABSTRACTION
    

        
 ・会場:茶廊法邑(さろうほうむら)
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2012年6月16日(土)~6月24日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     
 企画:当館

ーーーーーーーーーーーーーーーー(6.21)

 (ただ今編集中。明日までです。)


f0126829_923223.jpg



f0126829_9235144.jpg



 「コンブの人・谷口明志」、さて金属造形・川上リエを何て名付けよう?イメージとしては「鉄で膨らむ・川上リエ」なのだが、一発命中と言う言葉ではない。

 谷口明志がなぜコンブかというと、線描の似姿もあるが、根っ子はしっかりと海中にへばりつき、漂う姿に自由と可能性と旅人のような心境を思うからだ。根っ子という定点はしっかりしているが、見た目はフラフラ、しかしその根っ子も台風がきたら大地から切り裂かれて海を漂う、海という空気の中であなた任せの存在になる、全く谷口明志の画風・様式・心理にピッタシだと思っている。

 一方の川上リエだが、「これだ」という立体造形作家ではない。(続く

 


f0126829_9453618.jpg


 


 (おそらく、今日の深夜に書き上げます。明日までです。写真を見て、関心が湧けばご覧に言って下さい。)

by sakaidoori | 2012-06-23 09:57 | (茶廊)法邑 | Trackback | Comments(1)
2009年 12月 13日

1123) ②苫小牧・工房REO 「樽前arty 2009」 終了・9月16日(水)~9月23日(水・祝)


○ 樽前arty 2009

 会場:工房REO
    苫小牧市字樽前114
    電話
    事務局・090-7519-0429

 会期:2009年9月16日(水)~9月23日(水・祝)
 時間:10:00~19:00
     (最終日は、~18:00まで)

※ アーティー・パーティー ⇒9月19日 18:30~ 500円

◎ 樽前野外美術展
    ギャラリー・・・樽前小学校周辺・・・散歩道

 【参加作家】
 阿地信美智 加藤宏子 川上りえ 下沢敏也 谷口明志 藤沢レオ 藤本和彦

ーーーーーーーーーーー(9・23)

f0126829_22321867.jpg


 川上りえ・作品の後は、一端道を戻るようにして小学校の正門前を通る。何気に覗くグランドは広い。祝日だから子供も居ない。今日は札幌人の付き添いをしてくれるだけだ。

f0126829_21314047.jpg


 これは作品ではありません。
 単に砂場にビニール・シートをかぶせているだけ。

f0126829_21325462.jpg


f0126829_21332037.jpg


 小学校の正門前のバス停。
 普通は「○○小学校前」となるはずなのに、なぜだか「王子正門通」。もしかしたら、この学校は、王子製紙の関連跡地を利用して建てられたのかもしれない。
 その真直ぐ通りを、美術マップは真直ぐ行くように指示している。何となく右側に美術品が見える。

f0126829_2138291.jpg


f0126829_2142219.jpg
     ↑:③ 加藤宏子、「壁際の舟」・石。

 何となく行儀よく座るのには斜めになっていて都合が悪い。居心地は悪いが、その悪さが大理石?の重厚さを伝えていて、遊び心を満足させてくれる。
 通学の子ども達は何人座ってくれたことだろう?座る子ども等のスナップ写真を何枚も撮りたいものだ。この学校には何人の子供が通っているのだろう?
 ちんみに、この作品は先の道展の屋外入り口に展示されていた。


f0126829_21475360.jpg


 樽前山神社。
 何の由緒書きもない。仕方がないから調べてみた。
 (以下、「樽前」という言葉が頻繁に登場します。わかりやすく書いたのですがわかりにくい。※~※の部分は無視してくださったほうがいいです。)

※ かつて当地がニシンイワシで栄えていた頃、その中心地に樽前権現社があった。そこに、かの有名な円空仏が奉納されていたとのことだ。
 明治になって、その権現社は現在の苫小牧市街に樽前山神社として移転した。繁栄の場に御移りされたわけだ。今でも立派な神社が聳え立っている。
 ところで、元の権現社も「樽前神社」として新たに設けられ、その後移転はしたものの、「錦岡樽前神社」として元の地に戻ったと辞書には書かれている。現存するその神社に円空仏が安置されている。
 「錦岡樽前神社」が昔の「樽前権現社」の跡地のように書かれているが、錦岡が江戸時代に繁栄していたのだろうか?なぜ錦岡なのだろう?
 そして、今目にしている「樽前山神社」。この場所は江戸時代の権現社の跡地では無いが、その直系をを引いているのではないだろうか。なぜなら、栄えた場所の近くだと思うからだ。小さいがとても気になる神社である。
 「樽前の樽前山神社」、「錦岡の錦岡樽前神社」、「苫小牧市街の樽前神社」それらを結ぶ「江戸時代・樽前の樽前権現社」。樽前・苫小牧に行く楽しみがふえたというものだ。




 さて、光燦々のアスファルト道を後にして、マップに導かれて小学校隣接の森の中へと入っていく。ここからは芸森の野外彫刻のような感じで、森との語りを作家達が試みている。今までの作品が光の強さに主眼があった。明かりがあっての見えないものへのこだわりであった。これからは森の闇が登場する。


f0126829_22124117.jpg


f0126829_22152147.jpg


f0126829_22154887.jpg
     ↑:藤本和彦、「土ころび」・木材 人工芝。


 う~ん、なんて言えばいいのだろう。自然物・自然色に対して直角志向の人工色・人工物だ。
 「何だろう?何だろう?」。ただただつぶやくばかりだ。
 自然の中での人工物、そのミスマッチを確認し、果たしてミスマッチかグッドマッチかを作者自身が見つめているようだ。誰かの為というよりも、作家自身の遊び心を触発させる為の作品に思える。樽前の地で、自由に不自由なことを試みた感じ。


f0126829_22263410.jpg作家が包んでいた樹は何だったのだろう?


  いったん休んで、③に続く

 

by sakaidoori | 2009-12-13 22:54 | [苫小牧]博物館 | Trackback | Comments(3)