栄通記

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2017年 08月 17日

2571) 「岩佐俊宏 ~チカホで、100枚のスナップ写真を見る会 」チカホ 終了/8月14日(月)  18:00~




◎「
チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会


2017年期 第5回
岩佐俊宏 (北海道大学写真部OB)の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)
日時:2017年8月14日(月) 18:00~23:00
-----------(8.14

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チカホのタコ焼き屋の前で、「100枚のスナップを見る会」を不定期的に開いている。
「会」とは言っても、「丸島がその人のスナップを見る」というものだ。何人か集まらないといけない、ではいつまでたっても始まらない。人が来ても来なくても「丸島が見る」でやっている。
とは言っても、お客さんは多い方が良い。常連的メンバーもいるにはいるが、この日は常連無しの4人の「見る会」、しかも、なんとなんと11時まで!食わず呑まずで長々とお喋りをしてしまった。集まった皆さん、ありがとうございました。

この日は東京在住の岩佐俊宏君(以下、敬称は省略させていただきます)。

190枚のスナップ、一目で「黒い!」っと叫んでしまった。昨年もこの時期に彼のスナップを見た。今回と似た感じだったが、「暗い」と記憶している。「黒い」も「暗い」も同じでは?と言われればそれまでだが、ただただ「黒い」スナップと向き合うことになった。
どんな「黒さ」かというと、ビシッとしている。企業戦士のように勝ち負けがはっきりしていて、曖昧さを許容しない。被写体をしっかり見つめて切り取って、「黒い」世界に放り込む。面白味には欠けるが、これだけ徹底していると清々しい。「黒い」というイメージには、どこか鬱積した人格的マイナスが付きものだ。嘔吐する、明日なき闇夜、光も出口もない部屋・・・だが岩佐・黒は若々しい。

集まった人に、自分好みを選んでもらった。いつもは4枚以下の選択だ。だが、「選ぶ」とい世界ではない。一塊でイメージを演出してもらった。


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「直線と色味」を強調した選択だ。
選んだ人が、「岩佐さん、黄色が好きなんですね」。
岩佐君、黄色好みを指摘されてちょっと困惑気味。「ほんとうだ。確かに黄色が多い・・・・・」。


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これは丸島がえらんだもの。「黒」を強調して、おしゃれに「女性」を配してみた。
無効の世界、それは幻想、妄想、落ち着き・・・そこからこちらの世界に行こうかな・・・行くまいかな・・・行っちゃおうかな・・・行くのを止めようかな・・・と、楽しく悩んでいる岩佐俊宏くんでした。




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これは、「思想表現」というよりも「遊び心」ですね。「光と影」を楽しみ、被写体に微笑み、線のリズムで皆さんに「こんにちは!」と挨拶しているみたい。


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こういうのも選んでみました。皆さんはどんなイメージですか?


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岩佐俊宏君です。



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帰宅は12時頃。
この日は妻が不在。というわけで、残り物で5色ご飯を作りました。
青年達との愛すべき時間をふりかえり・・・お腹にしみ入る夕ご飯でした。





by sakaidoori | 2017-08-17 14:29 | 100枚のスナップを見る会 | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 09日

1114) 資料館 「北大写真部・2年目展 3室同時開催」 12月8日(火)~12月12日(日)

○ 北海道大学写真部・写真展

 二年目理由(わけ)あり展 当館 2室
 ・ 二年目理系展         〃 5室
 ・ 二年目文系展         〃 6室

 
 会場:札幌市資料館2階
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731
 会期:2009年12月8日(火)~12月12日(日)
 時間:9:00~19:00
  
ーーーーーーーーーーーーーーー(12・8)

 北海道大学写真部が当館を全室使った年末展も3回目になる。今年は1会期6室では足りなくて、その本番前のプレ展のようなムードで3室での展覧会が開かれた。来週全室での北大写真展だ。
 「2年目理由あり展」は、学年は3回生で写真部が2年目ということ。他の2室は言葉どおり2回生の展示で、学校生活もこなれた時期で楽しさのみ多かりけりという学生達だ。

 正直に言って、過去の2回は発表内容・意欲ともども迫力不足であった。今展の3室は撮影者のそれぞれがかなり明確な目的意識で展示に取り組んでいる。おそらく、年末に大規模な展覧会を開くという年間スケルージュの下で写真活動に励んだのだろう。3回目にしてようやく明確な成長の姿を見ることができた。もちろん、深く見る人にとっては不満も多きことと思うが、僕は一つの大きな到達点だと思う。今年から本格的な北大写真部写真展だ。
 (来週の分を見ていないのに、それをも含めて一人過大評価しているかもしれない。その時は当方の恥のかき捨てということです。)

 「2年目理由展」が一番面白かった。特に尾張純一君の「木々の旅立ち」だった。
 他の2室も紹介したいのですが、力不足で省略させてください。


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     (↑:「わけあり展」・5室の様子。)


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     ↑:3年目理学部・尾張純一、「木々を旅する」。

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 尾張君は3組のシリーズを発表。一つは小さなスナップ風の身近な連作・「動物たち」、一つは2点1組の白黒・「セスナ飛行」、そして上掲の「木々を旅する」。
 とても欲張った展示だが、コンパクトにまとめきっている。写真が撮りたくて、仕上げたくて、人に見せたくて仕方がないという情熱が伝わってくる。しかも、被写体に一定の感覚を保っていてムードに流れていないのが良い。

 特に上掲のシリーズは今展出色の作品群だと思う。
 自然が対象で、自然の中に半歩進入して中に入り込もうという直前の姿が見受けられる。観察者の目を保ちながら、葉っぱなり山道に近づこうとする足音や呼吸が聞こえてきそうで好ましい。僕も森を歩くのが好きなのだが、こういう半歩近づいた距離感呼吸感が撮れたらと羨ましい。
 「被写体とは半歩引き下がる視点の方が良い」という意見を聞いたことがある。「入り込め」という世間一般の意見の盲点を突いた感覚でハッとさせられる。卓見だ。
 だが、若い時は溺れる時があっても、半歩・一歩近づく肉薄感を体得すべきだと思う。そこから半歩引く視点が生まれるのでは。離れることによって近づく。まるで禅問答のような感覚だが、入り込んだ経験の持ち主でなければ本当の離れた視点からの人間的美学は生まれないだろう。
 「木々を旅する」、白黒の使い方に意を使い、黒の爽やかなシリーズです。来年は個展を期待しています。




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     ↑:3年経済学部・西綾子、「追憶」から。

 几帳面ですが強弱のしっかりしたリズムが伝わって、物語が流れている。撮影者の黒や直線への愛着の強さからだろう。


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     ↑:3年工学部・町田佳織

 動きを捉えることが得意な方で、きれいにまとめあげています。「動き」は近代的な社会の様子や光、風、波という自然まで含んでいて多感な方だ。「動きなら何でも好きだ」というしなやかさがある。
 「展覧会として見せる」ということにこだわれば、もう少し対象を絞って深めたほうが、見る方の意識はもっと撮影者の視点に近づけるような気がする。
 上の2点は喧騒な美学。好きな作品。


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     ↑:3年工学部・山口歌奈子

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 四角四面の建物や空間、近代的建築から生まれる空間を美しく撮る方だ。
 一見、硬そうで無味乾燥に見えるが、近代様式美にたいする女性的アプローチとその美学にはハッとさせられた。
 大いに残念というか不満が一つあります。人間味の濃厚な建物入り口をアップに撮った作品、それを特徴のある美学作品の真ん中に、しかも不釣合いに大きくして展示している。まるで他の作品がこの「入り口」に奉仕するような意匠だ。折角の四角四面の山口歌奈子・美学が大仰な儀式の生贄になっているようだ。この四角四面美学に大いに感じたのに残念だ。
 「入り口」作品は記帳机の上に別枠で独立して展示したほうが効果的だったと思う。

by sakaidoori | 2009-12-09 23:55 | 資料館 | Trackback | Comments(2)