栄通記

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2012年 11月 12日

1867)「前田育子 黒陶展」 茶廊法邑 11月7日(水)~11月15日(木)

  

前田育子 黒陶展     

        
 ・会場:茶廊法邑
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2012年11月7日(水)~11月15日(木)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~16:00まで)
     
 企画:当館

ーーーーーーーーーーーーーーーー(11.1)

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 (会場の全体風景ですが、ピンボケです。すいませんでした。) 

 作品は、黒い焼き物が会場を一周する形で展示されています。タイトルの流れから察するに、「旅」がテーマでしょう。テーマを大事にする前田育子さんです。当然、その「旅」の流れで語るべきなのでしょうが、個別個別の作品ばかりに気を取られて、テーマまでは接近できませんでした。ですから、以下の写真も個別作品の鑑賞という視点でしか掲載できませんでした。

 とにかく今回は黒です。柔らかい丸みです。フワフワした存在感です。いつもの前田育子的力強さは「黒」という色に凝縮しているのかもしれません。それも色としては優しい。優しくたたずむ存在感が前田育子的強さなのかもしれません。

 一つ一つの作品がフワフワしています。そういう作品達を、「ころころ」というネーミングで軽く旅立たせていました。フワフワ気分で黒を友達にして旅立つことにしましょう。

 

 以下、個別作品を入り口から左回りで掲載します。


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     ↑:「旅へ出るなら夜の小舟」。


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     ↑:左側、「旅へ出るなら夜の小舟」。右側、「旅立つ」。


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     ↑:ともに「旅立つ」。


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     ↑:「ころころ ころころ」。


 土台の焼き物の上に、薄く波打つ板状の焼き物を置いてあるだけです。土台と薄板の隙間がビシッと揃ってもなく、そこにたゆたゆうしいすきま風も通りそうで、前田育子さんらしからぬ空虚感があります。黒という強さに反比例した板の薄さとうねり、隙間の風通しの良さ、アンバランスさが微妙な感覚を保っているようにみえてお気に入りです。


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     ↑:「旅へ出るなら夜の小舟」。


 きっとこの作品は作家の自信作かもしれない。先ほどの作品と違って、重量感がある、安定感がある。これが作家の本来の強さでしょう。明快な主張と意気込みを感じる。


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 ここから本格的な「ころころ ころころ」です。さて、何が「ころころ」なのでしょう?
 


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 受付にある小さな小さな作品。



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by sakaidoori | 2012-11-12 22:29 | (くらふと)品品法邑
2011年 04月 25日

1512) 「前田育子・展  廃陶 ーA環ー」 ト・オン・カフエ 4月19日(火)~5月1日(日)

   
○ 前田育子・展 

    廃陶 ーA環ー
  


 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2011年4月19日(火)~5月1日(日)
 休み:会期中は無休
 時間:10:30~22:00
    (日曜日は、10:30~20:00)
 電話:(011)299-6380

※ 作家在廊予定 ⇒ 初日、週末

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.19)

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     ↑:(外からの風景。右側が当館。)


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 壊れた陶器を固めたドーナツが並んでいる。
 剛直で図太いドーナツだ。美を誇るというより、ただ並んでいるだけに見える。
 ドーナツ状の作品(陶オブジェ)は面白いが、僕には作品自体を強く語る気が起こらない。確かに前田育子は壊れた物を取り込んで、何かの形に再生する。しかも、表面を壊し、サイボーグの内部を見せるようにして内面を晒す。それらは「時」の取り込みであり、「再生」でもあろう。その意味では、このドーナツもこれまでの前田育子の美と思想の世界だ。だば、何故ドーナツなのだろう?もちろん、作者なりの理由はあるのだろうが、見る側としては必然性を感じない。このギャップは何だろう?

 制作過程を聞くことにしよう。
 5年ほど前、江別セラミック・センターの焼き物展(?)において、参加作家達の作品を持ち寄ってもらい、それらを作家以外の人に壊してもらう。その固められた物が今作のドーナツ達だ。その壊した状況が展示された写真だ。壁に画かれたドアのような線描は、その時の空間の意味だろう。

 「ドーナツを作りたいから陶器を壊したのではない。他人の陶作品を壊させたいからドーナツを作った」、そう僕は理解した。キーは「壊させる」、「壊す」、そして「壊れる」であり、その証としての「ドーナツとして作品」だ。
 前田育子は「壊」ということに並々ならぬ関心を抱いている作家なのだろう。「生まれるー壊れるー自然に戻る」という自然の自壊作用、そこが間違いなく創作の原点だと思うが、ただそれだけを見つめることに満足ができなくなったのかもしれない。

 使える利器を意図的に壊させるという「非常識」!!その非常識には賛否両論あろう。賛成するにしても、壊すことを生理的に嫌う人もあろう。美という静的な視覚の中に、攻撃的な行為が作品に込まれている。壊す時の音の響きは記憶に残るだろう。それらは、陶器の破片跡の鋭利さに現れている。丸みがない。それを和らげる為に、作品の廻りに素焼き片を優しくまぶしている。だが、基本は鋭利な残痕の露わな跡だ。真新しい割れ目は古さがなく、生っぽく内側をさらけ出されているとしか見えない。

 「非常識」という美術行為、いや社会行為だろう。その行為は「美」とは全然関係がない。たとえドーナツが美しくとも。作品ではなく、それら全課程の主張が今展なのだろう。
 骨太で気の荒いドーナツであった。久しぶりに「非常識」を味わった。苦かった。


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by sakaidoori | 2011-04-25 23:32 | (カフェ)ト・オン