栄通記

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2018年 09月 02日

2579) 「伊藤也寸志 ~チカホで、100枚のスナップ写真を見る会 」チカホ 終了/8月14日(月)  18:00~

◎「チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会


2018年期 第3回


伊藤也寸志 の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)
日時:2019年9月1日(土) 18:00~20:00
-----------(9.1
昨日、チカホ円テーブルで「100枚のスナップを見る会」をした。持ってきたのは伊藤也寸志。参加者は7名(美術の会合含む)。例によって、他愛のない小さな楽しみだった。良き人良き仲間に良き語らい、伊藤也寸志君も満足な一夜であったと思う。

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(以下、敬称は省略させていただきます。)

伊藤也寸志は都会の風景、建物、裏小路などを「記録写真」として発表している。記録だからか、彼の美学だからか、被写体を適度な距離から正々堂々と撮る。その潔さはアッパレなのだが、いささか面白味に欠ける。しかも、モノクロでなくても、暗め調の色調だからなおさらだ。もっとも、「記録」中心主義だから、撮影者の主観や鑑賞者の好みをむやみやたらにカバーするわけにはいかない。

 さて、そういう伊藤也寸志ワールドなのだが、今回はカラー一色のスナップ。しかも紙質は絹目で、目に優しく手触りもざわざわして良い感じ。だから、200数十枚あるのだが、愛おしく一枚一枚を丹念に見た。
モノクロというオーバーな虚飾がもたらす客観主義を排して、より本当らしさを求めてのカラースナップなのか・・・。そういえば、会の途中で伊藤也寸志は気になる事を呟いていた。「写真は記録ッチャ記録なんだけど、それだけじゃー・・・」あの記録第一主義、記録万能論者と思っていた伊藤也寸志の言葉だ。丸島には何ともいえない心地良き言葉だ。

 それはともかくとして、集まった人の人の好みを紹介します。



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    ↑:丸島選択。面構成で幾何学的。でも、人間的なふっくら感がドワーンと伝わる。


 今回、丸島が抱いていた伊藤ワールドから離れる作品が多かった。だが、全て過去作だから、普段の伊藤ワールドと同じとのことだ。変だな~。今までの発表作は、意図的に上のようなスナップを作品化しなかったのか?あるいは、カラーということでいつもの伊藤ワールドとは違う世界が露わになったのか?あるいは、最近の伊藤君は優しくなって、自分のいろんな面を人目にさらすのを厭わなくなったのか?




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    ↑:丸島選択。明るく楽しい人間臭さ、でも、チョッピリ寂しがり屋かな?




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   ↑:K氏の選択。特に、左下がお気に入り。どこにでも転がっていそうな風景。いえ、特定性を否定したい風景。





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   ↑:U嬢の選択。


画面に四角い窓のある風景か?人のいない人の風景?













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   ↑:A君の選択。堅実な渋さだ。











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   ↑:Y字シリーズ。











   ↑:路地裏中央一本道シリーズ。







by sakaidoori | 2018-09-02 08:26 | 100枚のスナップを見る会 | Trackback | Comments(0)
2012年 11月 27日

1888)③「写真クラブ「BePHaT!!」 第9回作品展 『夢 Photo 2012』」市民g. 終了11月21日(水)~11月25日(日)

写真クラブBePHaT!!
第9回作品展
 


    夢 Photo 2012    


 会場:札幌市民ギャラリー 第5展示室 
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2012年11月21日(水)~11月25日(日)
 時間:10:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.23 24)

 1884番の①、1885番の②の続き。


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     ↑:吉川優子、「アモーレがいっぱい」


 今年、「富士フォト・サロン」で個展をされた方だ。カラフルなリズムが良かった。その時は作品数もいっぽい、よりワイルドな大きさだった。今回はそのダイジェスト版だ。こうして再び会えるとは嬉しい限りだ。



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     ↑:野呂田晋


 今展一の最小出品者だ。絵画のようで、あやかしの世界に挑んでいる。きっと、この傾向で大個展をされるのだろう。期待しよう。



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     ↑:zar kerberos(モリ マサヒロ)


 おー、格好いい!!「写真はロックだ、カッコだぜ」、と呟き、ビタッとはまっては流れ去り行く撮影者だ。



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     ↑:石川知奈、「暗中写心」


 暗い中での撮影とのこと。暗青色の中での静かさとの語らい。宇宙に拡がる闇と言うより、手のひらの中の蛍火のよう。



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     ↑:FOG


 大胆なアプローチだ。間違いなく面白いのだが、目の前に大きな壁を自分で作って、そこを見つめて撮って止まっている感じだ。ある種の金縛り状態だ。自分の強さを信頼していないというか・・・、う~ん、たった4枚の写真で、感じたままを書いているから、的外れな言葉だろう。
 きっと、何でもいいから沢山発表したらいいのだ。この強さを4枚で収めるにはもったいない。過剰なエネルギーは発散すべきだ。腹の中のモヤモヤが吹っ飛ぶと思う。



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     ↑:StoneE(石川淳一)


 額装がさわやかなレインボーだ。一つの試みとして面白い。



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     ↑:伊藤也寸志、「隣町」


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     ↑:同上。



 今展の①で、神成邦夫の殺風景な風景写真を取り扱った。氏にとっての風景は、無意味の連続であった。
 似たような変哲もない伊藤・風景写真ではあるが、全く別の世界だ。静かではあるが、僕はここに撮影者の「飢餓」を見る。「何かと一体化したい、強く抱き合いたい。そこは何処なのか?此処でいいのか?」そして愛おしむようにして、その場所に彼の足跡を残していく、撮影という行為で。それらは一つの記録として残る。それらは飢餓の集積でもある。

 普通、表現者は「吐き出す」という行為によって、気分が浄化されて一段上が見えてくる。伊藤也寸志は逆だ。記録という形で埋め込んで埋め込んで、そこに希望を見ようとしている。これも一つの旅なのだろう。




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     ↑:岡本隆誠、「祖母と日々」



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     ↑:岡本育、「光について」。



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     ↑:七苗恭己



 全員をカバーしてはいないが、それなりに全容は伝えれたと思う。
 個人的には神成邦夫で飛び立って、木野田和也で再上昇し、伊藤也寸志で着陸した感じだ。もちろん、山あり谷ありの刺激的な空中遊泳であった。
 見当違いや失礼な言葉もあることでしょう。ご寛恕を。

by sakaidoori | 2012-11-27 01:21 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 12日

1745)②「第4回・自遊自彩 <春編> 『OYOYO de 写真展』」 OYOYO 5月9日(水)~5月13日(日)

  


○ 第4回 自遊自彩 春編 

    OYOYO de 写真展



 会場:OYOYO (まち×アートセンターさっぽろ)
      中央区南1条西6丁目・第2三谷ビル6F
      (南1条通の南側、東急ハンズ二軒西隣。)
     電話

 会期:2012年5月9日(水)~5月13日(日)
 時間:9日、10日、11日 12:00~23:00 
     12日         10:00~23:00 18:00~ 歓迎会
     13日         10:00~20:00

ーーーーーーーーーーーーーーーー(5.12)

 1744)①の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 沢山の撮影者です。7、8名の掲載です。


 展示は、ある種の傾向でまとまっている。
 そこで、「モノトーン」、「人物」、「カラー」という色分けで、それぞれの一番好みから載せます。


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     ↑:伊藤也寸志

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 大きいサイズで、誇張もなく、とても見やすい。伊藤也寸志流「写真という都市の記録」だ。写真の記録性を一枚一枚確かめつつ、そこに写す自分の姿を重ねて時の流れに身を任せようとしている。
 そういえば、森山大道が1970年代の北海道の都市風景を撮っていた。そういう森山を追体験しているような淡々さだ。だからかどうか、被写体は「今」のはずだが、どこか懐古的でもある。「もう、この場はオレが撮っておかなくては記録されることはない、撮らねば」という強さが漂っている。
 きっと、この見えない姿勢が僕に強い印象を与えたのだろう。俄然、マイペースを貫き、他とは一線を画している。
 ところで、大道の北海道風景は写真に行き詰まった時の、貴重な自分自身の記録でもあった。あまり自分をだそうとはしていない。今では人物なども大きく撮っている。氏は人が好きなのだ。伊藤也寸志と「人物」との距離はどうなっていくのだろうか?



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     ↑:イトウ マスミ


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 被写体に近づかない緊張感が良い。なぜ近づかないのか?用意された作品帳にヒントがあった。そこにはヌードではないが、魅惑的な女ばかりがあった。それは官能性を通しての「女の本性」なのだろう。そして、展示作品も、「女の本性」なのだろう。離れた女、迫る女、誘惑、官能、清楚、美しく、弾む心、そういう「女の本性」だ。


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     ↑:キリトリ隊、「虹」。


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 写真はカラーだ、バリエーションだ。切り取って美しく流れよう。
 同じ色でも強い色調だから、バンバンと目に焼きつく。その攻撃的な色づかいが気に入った。


 以上は栄通が選んだベスト3で。「モノクロ」、「人物」、「カラー」という色分けですが、「記録」、「女」、「強さ」という別の基準でもあった。


 以下、ランダムに紹介します。


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     ↑:(撮影者記録ミス)、「yqma-p」。

 生き生きしている。撮影者と被写体との信頼関係が迫ってくる。



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     ↑:カメラ熟女子(伊能二三代


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 「熟女子」とはその通りだ。「熟女」が撮る、子供のような素直さ元気さだ。写真が撮りたくて撮りたくて仕方がないという雰囲気が良い。これに本当の熟女の色気が重なるとどうなるのだろう?それは芸術の味の素でもある。「芸術の素」直前の、お転婆娘の迫り来る「元気の素」を楽しもう。



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          ↑:野呂田晋


 鮮やかに繊細にクリアーに撮る人だと思っていた。その真逆を意図しているみたい。確かに言葉で言えば、「見えない空間への試み」などと言えるかもしれない。いや、「撮れるのに撮らない。されど押さえ難き撮りたい心」
 2点一組の対写真と見るべきだが、下の作品は良い。おびただしい人の足がある。名もなき群衆だ。



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          ↑:小尾三枝子


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 上の写真の印画紙が今展の課題だ。つまり、自分で透いた紙だ。和紙だ。材料のチップも本州からの取り寄せだ。名古屋出身だから、妙な道内への拘りはない。強い紙を欲すれば原料は本州からだ、ということだ。 そして今展は、とりあえず手作り和紙を印画紙にしての手応えの確認だ。寺社仏閣が好きだという。将来は、それらの道内の足跡を大きな手作り和紙で見せてくれるだろう。大変ではあるが、ここまで見せたのだから、そうしないと意味がない。その時は紙の話などはさておいて、写真そのものを語ろう。


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          ↑:山下敦子、テーマは「静と動」。


 入り口で静かに迎えてくれる山下敦子。おとなしいが、好きな赤はしっかりと強く見せている。



 あと数人載せたいが・・・。やっぱりグループ展を報告するのはシンドイ。時間が足りない。言葉が滞ってしまう。

by sakaidoori | 2012-05-12 09:40 | OYOYO | Trackback | Comments(0)