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2015年 02月 19日

2462)アバウトの写真・33回目 「CHIE(個展) FOPPISH GIRL/ドアをさがして」ATTIC '13年10月4日(金~7日(月

CHIE(個展) 


FOPPISH GIRL ドアをさがして  


    
 会場:ATTIC
     中央区南3条西6丁目 長栄ビル4F
      (南3条通り北側)
     電話

 会期:2013年10月4日(金)~10月7日(月) 
 時間:4日  ⇒ 17:30〜22:00
    5・6日 ⇒ 13:00〜21:30
    7日  ⇒ 17:30〜21:30

ーーーーーーーーーー(10.4)


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 アバウトの写真(右上の写真)は上掲の部分図です。


 覆面包丁娘が暴れている。血なまぐさいが可愛い。
 この写真で毎日見て、元気印をもらおうと思った。ですが、画面が小さくて中身がよく見れない。もっと拡大した詳細図にしたいのですが、会場が暗くて部分図の精度がよくありません。

 仕方がない。我慢して下さい。



 そういえばチエ作品とはご無沙汰している。しっかりと道外で発表してはいる。きっと見れるだろう。三段跳びで飛躍したドローイング・ウーマンだ。楽しみにしよう。






   ----------

 その時の感想&報告記をそのまま載せます。


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 目的地は長栄ビル。ガラス戸を開けて、昇り階段を4階まで行く。




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 白い鉄のドアに当展のDMが貼られている。
 思い切って、力強く入ろう。



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 会場風景、ちょっとボケています。暗くて良いのが少なかった。工夫の編集ですが、何とか雰囲気は伝えたい。


 展示は主に三カ所。左壁の面長の作品。正面の商品群。そして、右壁。上の写真では隠れてはいるが、女性が何やら見ている。


 その順番に載せて行きます。


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   ↑:(長い作品を、あえて上下に分割しての掲載です。拡大してみた時に、大きく横拡がりで見れるのではないでしょうか。



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 流れるような大作の提示でした。



 

 次は小品の連作。


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   ↑:(ピンボケですが、以下の写真でしっかり見て下さい。)


 彼女の線描は絵のための線、輪郭線が主体だ。何かを描くための手段だ。

 線描には他にも魅力があって、線のみによる主張だ。ただただ直線を引き続けるとか、腕の動きのままに線をのこすとか、だ。時にはそれらは背景の模様になったり、心象気分の表現になったり、水面の雫の跡のような輪郭線になったりする。
 絶対線描とでも言いたい場合がある。ただただ線の繰り返しで物言わぬ肉声を主張する。

 以下の作品、輪郭線とは違った、線を楽しんでいるチエがいる。いや、苦し紛れの痕跡かもしれない。
 今展、ようやくいろんな線が出てきた。前回の個展時にその気配があったが、力強く線のみを見せ始めた。



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 さて、次の大作は展示における工夫だ。
 

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 四角四面の枠を壊し、切った貼ったで模様を作った。切った貼ったは作品内部ににも浸透していて、写真の切り貼りやコラージュ風の演出をしている。

 そして、以下の部分図でも見て取れるが、輪郭線や塗りつぶし以外の線の表現が増えてきた。

 今後も、絵自体の構想は問われるだろう。そういう内部の問題意外に、描かれない外部の問題も創作上重要になるだろう。
 内部外部の接点の問題として、「余白」の問題がある。一般的には背景処理と言われている白い部分だ。それと、絵の内部の輪郭線同士の間の空気感としての白。

 現在、チエ作品には描かれていない余白部分はかなり広い。今後もこの路線で行くのか?行くとしても余白を減らすのか?あるいは、自由連想のような線の世界が、チエの袋娘と張り合うようにして空気を少しずつ埋めていくのか?



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 彼女からのメッセージです。

 「続けて10月12日(土)~25日(金)まで。個展をします。次はカフェ&バー・ROOM大通西17丁目カサフォルテ2F)です。19:00~24:00、無休です。よろしくお願いします」


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by sakaidoori | 2015-02-19 19:05 | ★アバウトの写真について | Trackback | Comments(0)
2013年 10月 06日

2247) 「CHIE(個展) 『FOPPISH GIRL ドアをさがして』」 ATTIC 10月4日(金)~10月7日(月)

 



CHIE(個展)
 

FOPPISH GIRL ドアをさがして
  


    
 会場:ATTIC
     中央区南3条西6丁目 長栄ビル4F
      (南3条通り北側)
     電話

 会期:2013年10月4日(金)~10月7日(月) 
 時間:4日  ⇒ 17:30〜22:00
    5・6日 ⇒ 13:00〜21:30
    7日  ⇒ 17:30〜21:30

ーーーーーーーーーー(10.4)


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 目的地は長栄ビル。ガラス戸を開けて、昇り階段を4階まで行く。




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 白い鉄のドアに当展のDMが貼られている。
 思い切って、力強く入ろう。



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 会場風景、ちょっとボケています。暗くて良いのが少なかった。工夫の編集ですが、何とか雰囲気は伝えたい。


 展示は主に三カ所。左壁の面長の作品。正面の商品群。そして、右壁。上の写真では隠れてはいるが、女性が何やら見ている。


 その順番に載せて行きます。


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   ↑:(長い作品を、あえて上下に分割しての掲載です。拡大してみた時に、大きく横拡がりで見れるのではないでしょうか。



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 流れるような大作の提示でした。



 

 次は小品の連作。


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   ↑:(ピンボケですが、以下の写真でしっかり見て下さい。)


 彼女の線描は絵のための線、輪郭線が主体だ。何かを描くための手段だ。

 線描には他にも魅力があって、線のみによる主張だ。ただただ直線を引き続けるとか、腕の動きのままに線をのこすとか、だ。時にはそれらは背景の模様になったり、心象気分の表現になったり、水面の雫の跡のような輪郭線になったりする。
 絶対線描とでも言いたい場合がある。ただただ線の繰り返しで物言わぬ肉声を主張する。

 以下の作品、輪郭線とは違った、線を楽しんでいるチエがいる。いや、苦し紛れの痕跡かもしれない。
 今展、ようやくいろんな線が出てきた。前回の個展時にその気配があったが、力強く線のみを見せ始めた。



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 さて、次の大作は展示における工夫だ。
 

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 四角四面の枠を壊し、切った貼ったで模様を作った。切った貼ったは作品内部ににも浸透していて、写真の切り貼りやコラージュ風の演出をしている。

 そして、以下の部分図でも見て取れるが、輪郭線や塗りつぶし以外の線の表現が増えてきた。

 今後も、絵自体の構想は問われるだろう。そういう内部の問題意外に、描かれない外部の問題も創作上重要になるだろう。
 内部外部の接点の問題として、「余白」の問題がある。一般的には背景処理と言われている白い部分だ。それと、絵の内部の輪郭線同士の間の空気感としての白。

 現在、チエ作品には描かれていない余白部分はかなり広い。今後もこの路線で行くのか?行くとしても余白を減らすのか?あるいは、自由連想のような線の世界が、チエの袋娘と張り合うようにして空気を少しずつ埋めていくのか?



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 彼女からのメッセージです。

 「続けて10月12日(土)~25日(金)まで。個展をします。次はカフェ&バー・ROOM大通西17丁目カサフォルテ2F)です。19:00~24:00、無休です。よろしくお願いします」


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by sakaidoori | 2013-10-06 15:58 | ATTIC | Trackback | Comments(2)
2012年 05月 25日

1766)②「CHIE・個展 『FOPPISH GIRL -つなげるかさなる-』」 大通西17丁目1-7 5月15日(火)~5月31日(木)

   
○ CHIE・個展 

  「FOPPISH GIRL-つなげるかさなる-」
 
 
 
 会場:D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG
      中央区大通西17丁目1-7
     電話(011)303ー3333

 会期:2012年5月15日(火)~5月31日(木)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:12:00~21:00 
     (日・祝は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(5.16)

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     ↑:(この建物の2階。左の部屋の窓は黒いカーテンで覆われている。そこが会場だ。)

 1759)①の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

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 前回は大作を載せました。そして言葉も多めになりました。今回は小品を載せていきます。言葉は限りなく減らしましょう。


 小品の中でも、やや大振りな世界から始めましょう。

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          ↑:「いつもはいつも?」・木枠にケント紙張り 紺色ペン ニス。


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          ↑:「青春」・同。

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          ↑:「こどものころから」・同。

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          ↑:「春の散歩道」。


 一つ一つの作品の全体輪郭を考えての構成だ。流れるように、昇るように、固まるように、などなど。アイデアの模索、その展開に汲々とはしていない。物語自体を離れて、全体を絵画的に見る余裕も生まれたのだろう。それに、自然に物語が生まれては発展していくので、単に描くという世界でもないのだろう。


 次は同じサイズの小品を、順番に関係なく載せていきます。


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     ↑:左から、「森ん中」、「海賊船」。


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     ↑:左から、「よみち」、「エスカレーター」・同。

 
 「よみち」の建物、生き生きとしている。」夜道」といえばHな犯罪を連想するが、ホピッシュガールは包丁大好き娘だ。パンチラお触りなどの、可愛いHシーンは無縁なのだろう。どこまでも血を見る世界だ。「鼻血ブー、脳天マサカリ、お腹イタッ包丁ササッタ」だ。

 「エスカレータ」、床のツブツブが好きです。グチャグチャにならずに埋める、埋まる、カッパえびせんだ。



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          ↑:「山登り」・同。


 雲のタッチ、いろいろ出てくる線の世界だ。立体的になっていくチエ・ワールドだ。


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          ↑:「遊園地」・同。


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          ↑:「バースデーバースデー」・同。


 もう絶好調だ。一枚の完結した絵としても充分に楽しめる。線の種類も増え始めた。

 CAIの研究所を修了して何年目になるのだろう?一つのピークに達したのだろう。絵にも山登りがあった。潜水もあった。高みに低みにと、彼女の冒険も大きく船出したのだろう。


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by sakaidoori | 2012-05-25 00:05 | ★その他 | Trackback | Comments(2)
2012年 05月 21日

1759)①「CHIE・個展 『FOPPISH GIRL -つなげるかさなる-』」 大通西17丁目1-7 5月15日(火)~5月31日(木)

   
○ CHIE・個展 

  「FOPPISH GIRL-つなげるかさなる-」
 
 
 
 会場:D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG
      中央区大通西17丁目1-7
     電話(011)303ー3333

 会期:2012年5月15日(火)~5月31日(木)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:12:00~21:00 
     (日・祝は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(5.16)

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     ↑:(この建物の2階。左の部屋の窓は黒いカーテンで覆われている。そこが会場だ。)

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 会場は地下鉄東西線西18丁目駅から、近代美術館に向かう途中にある。家具屋さんとか、インテリア関係を連想させる店舗のドアを思い切って入り、有無を言わさずに階段を昇れば、それらしき部屋が目に入る。


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 会場は思いの外に広い。しかも、無音、無窓で冷やや、暗め。余計な物は一切無く、作品のみとの対話だ。その作品が油彩で重厚長大、緊張感漂うパノラマではない。ホピッシュ・ガールという漫画的キャラクターが主人公だ。彼女が冷暗気分の会場で、「これでもか、これでもか、この野郎、やっつけてやる」と誰にケンカを吹っかけているのか、ひたすら独り相撲を展開している、しかもエンドレスだ。
 サー、その世界に進もう。


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     ↑:「FOPPISH GIRL-いままでいま、ここから、コレカラ-」・72.8×412×3㎝ 木製パネル ペン ニス 透明シール。


 4mを越える大作だ。まるでこの空間に置くために制作されたみたいだ。そうではない。昨年の岡本太郎賞出品のための作品だ。
 実は、左側半分は旧作で、昨年のコジカでの個展時に発表した。生まれて初めての大作であった。その旧作を初めに載せよう。



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 僕は以前、「大きいのが見たいよ!」と言ったことがある。この時も、更に更に大きいのをと思った。あまり何度も言うのは失礼と思って、言葉を控えた。替わりに、「30万円、美術で懸賞」ではないが、札幌駅でのボックス・アートのコンペのことなどを語った。応募となれば、更なる飛躍があるのではと期待したからだ。そういう僕の思惑に関係なく、2mの追加で超大作が生まれた。

 その2m追加作品を載せます。初めに繋ぎ合わせ目の部分図を載せます。


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 追加作品、明瞭に描き方が変わった。「描く」という流れから、「強く埋める」に変わった。線描の多様化と力感、執着力は別人のようだ。袋娘が流れる置き人形から、暴れまくり、ケンカしまくりの終わり無き闘いに移行した。「出てくる出てくるチエの妄想」だ。
 つまり、描きたいから描く、ではなくて、出てきて出てきて止まらない、描かないと描かないと止(や)められない、「やめられない、止まらない、かっぱえびせん」状態になった。だから、定型の袋娘も描くのだが、収まりのつかない手は線を乱雑に引きまくって、描きまくって自動運動を起こし始めた。
 「線」、この絵の中では樹とか山とかの定型物に置き換えて、制御されてはいる。もし描き手が「ホピッシュガール(袋娘)」というキャラだけで、膨らむ妄想が満足しなければ、線が制御不能の落書き狂乱乱れがきに陥るかもしれない。線が袋娘の常識領域を侵し始めるかもしれない。線と娘の共同歩調が、あくなき戦闘へと進むかもしれない。
 先のことをあれこれ考えても仕方がない。自動運動し始めたホピッシュ・ガール、その動きと妄想を楽しもう。


 大作の中で、お好みの部分図を載せます。


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 山がある。そして、・・・アー、人人人、ただただただ人が群れている。彼らが何をしているか?そんなことは全くどうでもいい。溢れんばかりに人がいる。


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 妄想迷走という洛中洛外図屏風だ。

 大作で、いつものように時間を使いすぎた。小品の紹介は②に続く。




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by sakaidoori | 2012-05-21 11:37 | ★その他 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 24日

1564)「CHIE 『“FOPPISH GIRL” いままでいま、ここから』」 コジカ 5月21日(土)~5月28日(日)

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○ FOPPISH GIRL  
    いままでいま、ここから 

        CHIE     


 会場:サロン・コジカ
      中央区北3条東2丁目中西ビル1F
      (東西に走る南側。)
     電話(011)522-7660

 会期:2011年5月21日(土)~5月28日(日)
 休み:月・火曜日(定休日)
 時間: 5月21日(土)  17:00~21:00 
     5月22日(日)   14:00~21:00
     5月25日(水)
       ~27日(金)  18:00~22:00 
     5月28日(土)   14:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~

ーーーーーーーーーーーーーーー(5.22)

 ト・オン・カフェの「妄想展」に続けて、サロン・コジカでの「チエの妄想展」だ。妄想の主人公は「フォピッシュ・ガール(おしゃれ娘、以下「袋娘」と呼ぼう)」だ。

 ドアを開けるなり戸惑った。白さで当館を強引に潔く模様替えしている。
 その会場風景から始めよう。


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 白い生地で、作品の場だけを会場から独立させた。シンプルで何てことのない仕掛けだが、淡い白さが何とも心地良い。外光と室内灯との組み合わせが空気をなごませている。主人公は袋娘だ、僕たちにも生地という袋をかぶせたいのだろう。
 キャラクターは14年前に生まれたという。沢山画いたことだろう。数を絞って軽く14年を歩き、「今」の大作をメインに見せている。

 以下、一個おきの小品、そして大作です。


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          ↑:「クリスマス」。


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          ↑:「Rock」。


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          ↑:「うみ」。


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          ↑:「クローズ」。


 「袋娘(おしゃれ娘)」、誰のためというのではなく、作家・チエの楽しみ慰みの結果だろう。描きためはするが積極的には人目にさらすことはなかったようだ。

 初期と近作には極端な違いはない。背景への画き込みが低下し、一人でも多くの袋娘を画いて喜んでいる。出刃包丁での突き刺しで「殺すぞ~!殺すぞ~!」と、女の子を追いかけている。実にあっけらかんとしたものだ。「漫画だ、妄想だ、沢山殺して沢山生めばいい」とチエは決めたのだろう。飽きることなく包丁は活躍する。



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 この個展のための大作だ。中味に作者なりの粗筋はあるのだが、それを無視しよう。というか、絵画的な中心点がない。袋娘や全ての人・物は安定的な同一の大きさだから、どこからでも入ってどこからでも出れる。アリが至る所で横断する増殖模様だ。増殖するが重なるという消去はない、しかも中心もない。物語を作者は駆使しながら、起承転結なきフラットな拡散世界だ。始まりも終わりもないエンドレスの物語、「昨日人を殺して、今日殺して、明日も殺す」、怒り騒がず淡々と日々を織りなす。

 画家はとても几帳面な人に思える。感情の起伏をある高さで一定に保ち、ゆっくり強く線を引いていく。スカートの面を黒くつぶしていく。物語の流れとは関係なく、一つ一つに集中している。
 「殺し」がテーマだが、破壊や暴力性とは無縁な筆致だ。殺す袋娘も、殺される女の子も画家自身なのだろう。自分が自分を殺している。無害この上ない。「殺し」は絵の為の日々の儀式だ。日記を綴るように14年間繰り返された。だから大作の必要は無かった。明日を見据えての「儀式(絵画行為)」ではなかったのだから。
 

 そしてようやくアリの巣のような絵巻物が生まれた。それは巨大な絵日記でもある。
 水の入ったコップに赤い滴を落とす。ふぁ~と一様に拡がっていく。だが、赤い滴を落としていけば、水は段々と赤みを増やす。今作はピンク色になったところだ。だが、一様のピンク色だ。濁り淀み起伏はない。大きな物としてそこにある。これからの成長のための記念碑でもある。


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 袋娘はアメリカン・ハンバーガー・ショップで生まれたようだ。由来は「殺し」ではなく「食べる」だ。殺すよりもリアルだ。
 コンピューター等による作品が、色ありで賑々しく展示されている。本会場のモノトーンとは違った屈託のない表情だ。



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 まぶしい笑顔だ。



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by sakaidoori | 2011-05-24 16:13 |   (コジカ) | Trackback | Comments(2)
2010年 07月 06日

1286) コジカ 「サロン・コジカ誕生展 (タイガー・カワカミ チエの2人展)」 7月3日(土)~7月18日(土)

○ salon cojica Birth Exhibition
   (サロン・コジカ 誕生展
      Taiga Kawakami / CHIe
      (タイガー・カワカミ チエの2人展)


 会場:サロン・コジカ
    中央区北3条東2丁目中西ビル1F
    (東西に走る南側。)
    電話 090ー6211-9331(川上)

 会期:2010年7月3日(土)~7月18日(土)
 休み:月・火曜日(定休日)
 時間:平日   →18:00~22:00 
     土日祝日→14:00~21:00


※ オープニング・パーティー ⇒ 初日、18:00~

ーーーーーーーーーーーーーーー(7・3)

 民間の新しい美術空間がまた一つ誕生した。そのこけら落としとしての2人展だ。会場と作品を紹介します。

 貸しギャラリーとしても運営されるようだが、どういう展開になるのかははっきりしない。認知度も低いし、借り手の少なくなったように感じる昨今だ。直ぐに貸しギャラリーのみでは機能しないだろう。
 夕方から夜にかけての運営時間だ。立派なカウンターも用意されている。若者にターゲット絞っているみたい。CAI02のカウンターの後ろの壁を取り払って、地下室ごと地上に進出して、美術・芸術の好きな人がオープンに語り合う、そんな雰囲気の会場であった。オープニング・パーティーには沢山のお客さん、圧倒的に若い女性が多かった。そういう「女性」達が中心の場になるのだろうか?

 そのオープニング・パーティーに出席した。人だかりで作品の雰囲気を伝えるには不向きだが、何枚か写真紹介をしましょう。人のお顔も小さく写って、まずいのもあるかもしれません。その時は連絡を。オープニングということでご容赦下さればありがたい。

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 税理士事務所の看板のあるビルの1階、白いドアがサロン・コジカだ。
 ドアの右側にはかなり広い窓がある。白尽くめの会場だし、開放的な北向きの窓、なんといっても歩道の広いのが素晴らしい。その広さに反してこの界隈は人通りが少ないと思う。路上パフォーマンスも可能だろう。
 若い人達が、集って群れて語りあって、エネルギーを発散する場になれば良い。街路樹が喜ぶだろう。


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     ↑:ご存じ、「ミラー・ボールのタイガー・カワカミ」作品。徹底的にミラー・ボールを研究して、次なる飛躍になればと願う。
 彼がこのの中心的スタッフであろう。何人かのスタッフによる運営のようだが、全く分からない。会場の女性の多さから判断して、若い女性スタッフもいるのだろう。

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     ↑:左側の女性が何かを見つめている。それが下のイラスト?アニメ?作品。


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     ↑:チエ

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 結構怖い場面を漫画タッチでコミカルに描いている。見た瞬間のインパクトの薄さが現在の画家の心理的位相だろう。画面がフラットで全てが平均化されて、山や谷がない。画面構成では極端を排しつつ、一つ一つの残虐な行為を楽しんでいる。
 「リアリティー」という視点に立てば、強めて行くのか薄くなっていくのか?「飾り」という立場に立てば、埋め尽くしていくのか、間を取り込んでいくのか?
 いずれにせよ、この壁一面を埋め尽くすぐらいの胆力を一度は披露しなければいけないだろう。描く事によって、先をつかんでいくのだろう。


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 ミラー・ボール作品は部屋の壁際に置かれていて、反対側はカウンターになっている。展示空間としては6m×4m位と考えたらいいだろう。広い壁にはトイレのドアがあるし、窓も広いから、壁面利用上は制約されるだろう。そういう点はここの特徴・利点だと思って作家が考えればいいことでもあろう。


 以下、サロン・コジカ利用概要を載せます。一週間の利用は45,000円です。まずは会場を見に行ってみて下さい。そして関係者には大いなるアイデアと地道な努力を期待しよう。

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 純白とも言える真っ白い壁が印象的だった。人の生理でウッスラと汚れていくのだろう。
 真夏の夕闇、軽やかな女性客に心地良い一時であった。だが、その若さに圧倒され、いささか綺麗すぎる会場にもとまどい気味にもなってしまった。居場所を失いがちになった時、無精ひげスタイリストの知人が目に止まる。頂いたビールに「オープン、カンパイ!」、会話は進み人混みの一員になることができた。
 楽しく刺激的な作品空間になればと願う。

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by sakaidoori | 2010-07-06 13:26 |   (コジカ) | Trackback | Comments(6)