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2008年 09月 25日

763) アバウトの写真 17回目  立体展から・鈴木隆彫刻作品

763) アバウトの写真 17回目  立体展から・鈴木隆彫刻作品_f0126829_10121032.jpg


676) 近代美術舘 ④「北海道 立体表現展’08 」 終了・6月14日(土)~6月22日(日)

 【参加作家】
 阿地信美智  阿部典英 荒井善則 泉修次 伊藤隆弘 柿崎煕 加藤宏子 国松明日香 小石巧 佐々木けいし 下澤敏也 菅原尚俊 鈴木隆 高橋昭五郎 武田享恵 田村陽子 ダム・ダン・ライ 中江紀洋 楢原武正 韮沢淳一 野又圭司 林弘堯 伴翼 藤井忠行 藤沢レオ 藤本和彦 松井茂樹 森川亮輔 山田吉泰 山本良鷹 渡辺行夫
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(6・15)

 鈴木隆、「フェイス」・2008年 180×140×210cm 木材・アクリルカラー。


 何と言っても今回はこの作品です。どうだと言わんばかりの顔です。その顔ににらっみこをしている青年がいるではありませんか・・・、というのは嘘で、会場で楽しんでいた青年に、モデルになってもらいました。有難う。全然知らない若者ですが、僕らはフェイス繋がりになったのです。(以上、本編、676番の記事から)

by sakaidoori | 2008-09-25 10:15 | ★アバウトの写真について
2008年 09月 16日

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)

○ TEN展 Ⅱ

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通り・東向き)
    電話(011)251-6584
 会期:2008年9月8日(月)~9月20日(土)
 休み:14日(日)
 時間:11:00~19:00

 【参加作家】
 阿部啓八 加賀谷智子 工藤エリコ 栗城陽子 佐々木俊二 鈴木悠高 名畑美由紀 西澤宏生 林教司 八木野蓉子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9・)

 アンジェで四人展をされている内海さん、コメントに「ボーとしている」とのこと。実は「ボー」としているのは僕の方で、感想記が途絶えがちです。困ったときの「たぴお」頼み、今週の土曜日までのグループ展を語ることにします。

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_912193.jpg
 今展、「悪くはないぜ!」、「なかなか良いぜ」っていう感じです。
 一人一人の作品の質が凄く高いとか、この作品は一押しだっていうのは少ない。作品の関連性も一部を除いて少ない。でもなんていうのかな、グループ展を見る楽しみっていうのは充分あると思う。名々が普段の創作スタイルで出品し、軽く「私を見てよ」と主張し、お隣の作品にバトンタッチをしているだけ。「不ぞろいの大人達」展です。

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759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_9105993.jpg


 以下、入り口から右回りで個別作品を載せます。

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759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_918496.jpg759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_9214828.jpg













 ↑:左側、加賀谷智子・、「窓辺の花」。
   右側、栗城陽子、「雫」。

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_9244044.jpg ←:八木野蓉子、「飛散」・(コラージュ)。

 上の3人、画家仲間です。以前にもここのグループ展に参加していましたが、二度目と云うことで場慣れ?しています。中年女性(シツレイ!)の絵に取り組む楽しみが伝わってきます。彼女達の参加は今展に花を添えています。







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 ↑:佐々木俊二。

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_9352381.jpg 今展の出色作品です。
 仮にタイトルをつけるとするならば、「青きテーブル」でしょうか。「1981」と作品には描かれています。現在の佐々木さんのお年は知りません。若き頃のギラギラする思い、嘔吐する思いがキャンバスに染み付いている。





759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_9443946.jpg
 ↑:阿部啓八。
 右の作品の方が抜群に好きです。金属板をコラージュしているのですが、啓八流の「箱部屋の男」を連想してしまいます。「俺の体が入る金属箱があればそれでいいのだ。そこでタバコが吸えればそれでいいのだ。光なんていらない。しかし、しかし・・・」阿部さんの独白が聞こえるようです。


759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_1072895.jpg
 ↑:林教司、「shirube」。
 「シルベ・標・導」、「道標・墓標」、果たしてどんな言葉が連想されるのだろう。林氏得意の鉄と錆の色、朽ち果てたような正逆の花、沈鬱に人を記憶の迷路に誘う。下の作品、どこか抜ける感じで黄泉への旅の出口に立っているかもしれない。
 口元に薄笑いを残して次の作品を見ることにしよう。


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 ↑:西澤宏生。
 風景と裸婦。林作品とのギャップがたぴおらしい。


759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_11215033.jpg

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_10352638.jpg
 ↑:名畑美由紀。
 増殖と反復を右に左に揺れる名畑さんです。あまり「美しさ」に捉われないのが女性としては不思議なところです。

759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_10391759.jpg
 ↑:鈴木悠高。
 ご存知の「黄色の鈴木」です。西洋美術史と四つに取り組んでいる。色の明るさとは別に方法としての古風さはありますが、ここの通過が次のドアに至るのでしょう。興味を持って見ています。


759) たぴお 「TEN展 Ⅱ」  9月8日(月)~9月20日(土)  _f0126829_10461913.jpg
 ↑:工藤エリカ。(貼り絵)
 (すいません。他の写真が失敗していたので、いつもの女房殿の登場になりました。)
 他の作品から切り離されての展示。
 まだ彼女の作品をまとまっては見ていません。いずれ機会があるでしょう。楽しみにしています。

by sakaidoori | 2008-09-16 09:55 |    (たぴお)
2008年 09月 13日

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)

○ カフェ・アンジェ 8周年記念+1
    one month art 「四人展」

 場所:カフェ アンジェ
    中央区南6条西18丁目2-11
    電話(011)530-5010
 期間:2008年9月12日(金)~10月13日(月・祝)
 休み:定休日は火曜日 
 時間:10:00~21:00

 【出品作家】
 内海慎治(オブジェ・アート 砂川在住) 久守夕子(モザイク・アート 札幌在住) 吉成洋子(ステンドグラス 幌加内在住) 吉成翔子(金属工芸 札幌在住) 
 (注意・DMには「久守有子」とありますが、正しくは「久守夕子」です。)

 【同時開催】(アンジェ8周年記念イベント)
 ○ ミニ縁日・金魚すくい・ヨーヨー釣り・竹とんぼ開催!
 ○ 「蚤の市!」
 ○ 会期中はビアガーデンも開催!
 ○ ライブ:9月12日、13日 15:00~(約1時間の予定)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(9・12)

 最近は記事の更新が滞りがちです。絵に関わるテンションが上がりません。
 この日は内海さんの顔を目当てに、気分一新のつもりで見に行きました。雑貨風のグループ展に頭がついていけず、ただただ初めはボーっとするばかりで、帰り際に慌てて写真だけは撮ってきました。
 それでも、屋外での関係者のくつろいだ一時に、それなりに長い滞在になりました。
 マンパワー、やはりこれです。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_950630.jpg
 (作品の展示&販売ルーム。右側が室内喫茶とベランダ・カフェ、左側が庭園カフェ。)

 アンジェ、これまた不思議な雑貨屋兼カフェです。まさにカフェという言葉がぴったりです。屋内の喫茶室と販売ルームは当然ですが、かなり広いベランダあり、庭に囲まれた屋外スペースもありと盛り沢山のスペースです。
 住宅街の一角です。向には広い公園があり、まことに静かです。この日は展覧会初日と言うことで、アコーディオンの音がまったりとのんびりと聞こえてきます。どこか外国に来た雰囲気です。ネパールと東南アジアとどこかをミックスしたみたい。
 こちらのテンションが低くて、積極的に写真を撮ってきませんでした。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_9543023.jpg
 ↑:室内の様子。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_9563859.jpg


758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_102458.jpg758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_103294.jpg














 ↑:模様の付いた鏡や絵付け皿はモザイク・アートの久守夕子さんです。(ネックレスなどは吉成洋子さん。)チョッと写真が悪くてすいません。接写モードにするのを忘れていました。絵付けの柄は爽やかです。鏡のモザイク、なるほどなーという気持ちで眺めてきました。くどくはありません。


758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10105658.jpg

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10123826.jpg758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_1014242.jpg














 ↑:吉成洋子(ステンドグラス)
 吉成さんのステンドグラスはガラスとガラスの間の金属模様がとても自然です。もちろんステンドグラス作家はこの金属線をどう作品と調和させるかに工夫があると思います。彼女の場合は非常に日本的ムードに落ち着かせています。柄は田園風景を感じます。牧歌的でメルヘン調です。優しく可愛いい。
 大阪生まれだとのこと。ステンドグラスという洋風模様、幌加内という本州とは違った風景が大阪生まれの感性で、一味違った世界を現していると思いました。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_1026398.jpg
 ↑:内海慎治
 本日の訪問の大きな目的がこの作品を見ることでした。
 四谷シモン風関節人形です。もっとも、シモンの美学とは似ても似つかぬ世界です。体の部分部分や全体はどこかアンバランスでたよたよしい。ですが、顔は意外に若くきりりとしている。崩れそうで崩れない健全さです。新しい世界を表現しようとする時の初々しさでしょう。一見の価値ありです。


758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_1036472.jpg758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10381273.jpg














 さて、屋外です。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10393918.jpg
 ↑:実に不思議な世界です。アンジェは南6西18、公園が向かいにあります。店に入る勇気がなければ、店の周りを散歩しては。


758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10455281.jpg
 ↑:内海慎治ワールドです。右側の鉄の塀は吉成翔子
 まー何と言いますか、好きな人には「たまらん世界」です。

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_1049457.jpg

758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_10504844.jpg
 ↑:鉄の作品が吉成翔子
 彼女は鉄塀?とソラマメ(ピーナッツ)・ポストを主に出品していました。先日、「七月展」でソラマメ作品を見たのでくどく語ることは止めます。期待の金属造形の若手です。学生です。
 鉄塀、ガラスをはめていました。当然母親の影響ですが、「私の方がうまいよ!」と言っているみたいでした。
 下の写真、本日のベスト・スナップでした。


758)カフェ・アンジェ 「8周年記念+1 『四人展』」 9月12日(金)~10月13日(月・祝)  _f0126829_1055253.jpg
 ↑:吉成作品を優しく触る内海さんでした。

by sakaidoori | 2008-09-13 09:56 | (カフェ)アンジュ
2008年 08月 25日

740) たぴお ①「BOOK’S ART 展 5」  8月18日(月)~8月30日(土)

○ BOOK’S ART 展 5

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2西2・道特会館1F
    (中通り・東向き)
    電話(011)251-6584
 会期:2008年8月18日(月)~8月30日(土)
 休み:24日(日)
 時間:11:00~19:00

 【参加作家】
 中森秀一 林教司 藤井啓 藤川弘毅 益村信子 のっち 参考コーナー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・22)

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740) たぴお ①「BOOK’S ART 展 5」  8月18日(月)~8月30日(土)_f0126829_15585851.jpg


○ 林教司
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 こういうのを林さんに作らせるとピカ一ですね。
 熟考3年、思い至れば「エイ、ヤァー」で出来上がりという作品です。

 左からー
 コンクリート・ブロックを優しく加工しての華美な本。細身の貴婦人をイメージしています。
 枕木による重厚な本。聖書。自画像です。
 薄く透き通るような紙による本。「所詮本とは軽い物さ」と、言っているようです。「あー、軽くて薄くて美しきものよ」とも、言っています。
 鉄の塊と鉄板で封印された「妙法蓮華経」。これは本当に重たい。
 ブダの意味は重い。本当は黄金の塊の箱に入れるべきブダの箴言、鉄の人・林教司が金の代わりをしているのです。自画像の反対です。願望、諦念・・林さんの人生の縮図かもしれない。

○ 中森秀一
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 美しく製本された豪華本?。
 本の題名は下段右側から、「それから」、「檸檬(レモン)の香」、「草の枕」、「失われたなにを求めて」、「つゆのあとさき」。

 もう分かりましたか?有名な小説のタイトルを引用したり、少しばかり改題してエロスを表現しているのです。このタイトルを読むことによって、洒落た笑いを誘っているのですね。当然、鑑賞者は中年男性を想定しています。「いやらしい本だぜ、えへへへ」。知的なスケベ本です。

 上段の題名は同じく右側から、「みだれ髪」、「主婦の友」。

 期待を込めて中を開いてもダメです。何も描かれていません。
 所詮エロスとは非道徳とか禁忌とかいう、「~するな!」という禁止や否定が前提にあって、裏返しの願望や妄想の産物なのです。そこにスケベな絵はいらないのです。

740) たぴお ①「BOOK’S ART 展 5」  8月18日(月)~8月30日(土)_f0126829_16244339.jpg740) たぴお ①「BOOK’S ART 展 5」  8月18日(月)~8月30日(土)_f0126829_1626761.jpg
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○ 藤井啓
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 まるで恋文を収めるような、手作りの封筒です。二つの封筒に収められる、二つの翻訳詩。長めの二つ折りの封書には詩がしたためられ、裏の置く書きには翻訳者と装丁者が書かれています。ただそれだけです。

 書かれた詩は象徴詩というのでしょうか、荘重な筋立てです。この文章を書く為に三度ほど朗読をしてみました。朗読に耐える翻訳です。いかなる詩も朗読しにくいものはダメだと僕は思っています。

 壮年男性の荘重なる恋文・ブックス・アートです。このロマン主義が僕には羨ましい。

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○ 益村信子
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 いささか男の美学偏重の中にあって、かーるくふうわりと展示されています。見てご覧のとおり、「そのまんま東君」のような作品です。
 この作品のテーマには全然関係ないのですが、カバーで覆われた本は「少年少女・新世界文学全集」です。
 始めはただ微笑んでばかりいる作品ですが、だんだんともらい泣きをしたくなる心境です。見る僕が歳なのですね。


740) たぴお ①「BOOK’S ART 展 5」  8月18日(月)~8月30日(土)_f0126829_23392286.jpg 小さなグループ展ですが、②に続くということで。それぐらい僕はこの展覧会を堪能したのです。
 たぴおは街中です。是非是非立ち寄って下さい。



②に続く

by sakaidoori | 2008-08-25 14:42 |    (たぴお)
2008年 08月 25日

739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)

○ 2008 日本画の「現在」展
    『北に大地より新しい波(ウェーブ)
     日本画の今と「未来」を問う』

 会場:大丸藤井セントラル 7Fスカイホール
    電話(011)231-1131
 会期:2008年8月12日(火)~8月17日(日)

 【参加作家】 (性別 出生年・出身地 推定年齢 学歴等 現住所)

 駒澤千波  (女性 1980年札幌 28歳 道教育大学 札幌)
 朝地信介  (男性 1976年函館 32歳 道教育大学 札幌)
 羽子田龍也 (男性 1970年東京 38歳 東京芸術大学 岩見沢)
 平向功一  (男性 1964年函館 44歳 道教育大学 札幌)
 西谷正士  (男性 1963年金沢 45歳 金沢美術工芸大学 登別)
 小林文夫  (男性 1955年京都 53歳 北大理学部 札幌)

 伊藤洋子  (女性 1953年札幌 55歳 道女子短期大学 札幌)
 笹山峻弘  (男性 1946年礼文 62歳 札幌工業高校 札幌)
 羽生輝    (男性 1941年東京 67歳 道学芸大学釧路校 釧路)
 内崎さき子 (女性 1937年江別 71歳 東京にて修行 江別)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・12)

○ 駒澤千波
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739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_2373418.jpg739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_23101548.jpg
739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_2311853.jpg
 ↑:「昼が一番長い日に」・175.0×110.0cm 3枚組み。

 作家の言葉によると、「境界をテーマに制作しています。境界とは『物と物とが相接する箇所』であり、私は『二つの世界が交差する瞬間』だと解釈しています。夢とうつつ、意識と無意識、日常と非日常など、ふたつのものや世界が繋がる瞬間ということに興味があり、それを表現したいと考えています。・・・。普段見慣れた場所や時間に突如違和感を覚える瞬間、視点が変わることで生まれる、新しい世界の境界。そんな不思議な心地良い感覚を表現したいという思いが、現在のテーマの原点になっています。」

 以前の絵画はその境界を、中央の人物を覆うようにして表現していた。その黒はまるで背後霊・守護神のような雰囲気だった。色を魅せる駒澤絵画が変身し始めた。それ以来、以前のような天真爛漫な動物達の姿は可愛く登場しているのだが、どこか遠慮がちだ。しかし、黒そのものの境界は魅力的だった。
 今展では「水」にこだわっている。技法と表現の発見・追及の痕跡だろう。

 ところで、境界をテーマにすることと、画面全体が渋く暗くなることとは別のことだと思う。乱舞する色の世界でも境界はあるし、表現できると思う。カラー・ウーマンである作家はぐるぐる廻っている。黒に磨きをかけ、水に思いを致し、再びカラーの世界が見れるかもしれない。そして、再び暗くなるかもしれないが。


○ 朝地信介
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 ↑:「成長する構造 Ⅲ」・181.8×227.3cm F150。

739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_23163750.jpg
 ↑:「或る表現型 Ⅰ」・97.0×162.0cm M100。


 大きな絵だ。
 意力、気力、充実した絵だ。何よりも、その「男ぶり」が良い。
自分自身のイメージがどこまで膨らむかを試しているようだ。膨らんでいく自分のエネルギー。画家だからそれが形となる意味を問わなければならないのだが、まずは吐き出す、形にさせる、その「形」の生命力を楽しんでいるようだ。

 画家はウイットに富んだ面を持っている。今はそれらは裏に隠れている。もう一つの彼、ユーモア精神の「朝地信介」は大蛇の如き作品の前で何てつぶやいているのだろう?ニヤニヤしてその出番を待っているだろう。その時はより壮大なドラマが展開するかもしれない。


○ 羽子田龍也
739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_23201542.jpg
 ↑:中央の大作は「曇天の日陰の中で」・2007年(院展入選作) 181.8×227.3cm F150。
 左側は、「WEAPON」・127×99cm。右側は、「TOY」・同。

 作家の言葉によると、表現の移行期と正直に打ち明けている。
 今回の展示作品、見事な風景観照画と女と小道具による今風様式だが、決して挑発的な意図ではないとのこと。
 図録にも紹介されているが、以前は「風景画」を描いていた画家だ。北海道に住んで2年(現在は教育大学岩見沢校の日本画研究室で教鞭をとられているのでは)、飽きることなく北海道の自然を描けると思ったのだが、自然に対する興味が薄れたとのこと。現実の北海道の風土を前にして、風景感が変わったのだろう。
 そして、不得手であった「人物画」に描きたくて仕方がなくなったと語っている。「『憧れ』の移行期」とも語っている。

 問題は「憧れ」としての画題の移行が、「憧れ」る自分自身への眼差しの深度であり、それがどう絵として表現されるかだろう。
 直ぐには結果は出てこない。
 31歳という若さで、春の院展に入選した実力者である。揺れる「羽子田龍也」の展開を楽しみにしよう。

739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_11383984.jpg739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_11415089.jpg

















○ 平向功一
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 ↑:左から、「ワンダーランド ~カメレオンアーミーの逆襲」・162.0×162.0cm S100。「ワンダーランド」・116・7×91・0cm。「ワンダーランド ~竜宮への招待状~」・145.5×145.5cm S80。

 「ワンダーランド」、誰も居ない闇夜の遊園地?動物園?。
 面白く、どこか冷ややかで「人間」を寄せ付けない動物達。
 動物の「目」がこちらを見ている。黒く輝いて・・・。

739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_115119.jpg739) セントラル ②「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)_f0126829_11521058.jpg












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○ 西谷正士
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 ↑:「間垣の里」・130.3×324.0cm。

 作家の言葉に「道」をテーマに制作しているとのこと。
 画家が「道」を描いていたのは知っていた。
 今展の大作も「道」を描いている。僕が画家に求めていたもの、期待していた道とは違っていた。今作は風景の一部としての「道」であり、「風景」全体を問い直すという感じだ。

 僕の「西谷・道」への親近感は、描かれた道に寄り添うように、あるいは道の向こう側に言い知れぬ別の世界があるかのような描きぶりにあった。その絵画空間は黄泉に続いているようで不安で胸が締め付けられたこともある。絵の中に別次元の空間を感じる喜びでもあった。

 今作は、絵画的空間よりも「時間」を重視しているようだ。今、風景としてそこにある存在(自然)の力強さ、尊厳。それは今作られたのではないのだ。人が関わり、時ともに成ったのだと主張しているようだ。
 全体の存在の重さの為の「道」のようだ。

 他の5名は③に続く

by sakaidoori | 2008-08-25 12:18 | 大丸藤井スカイホール
2008年 08月 14日

729) セントラル ①「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)

○ 2008 日本画の「現在」展
    『北に大地より新しい波(ウェーブ)
     日本画の今と「未来」を問う』

 会場:大丸藤井セントラル 7Fスカイホール
    電話(011)231-1131
 会期:2008年8月12日(火)~8月17日(日)
 時間:10::00~19:00(最終日は、~17:00まで)


 企画:柴橋伴夫
 協賛:当館
ーーーーーーーーーーーーーー(8・2)

 美術評論家・柴橋伴夫氏による企画で、10名の道内在住作家による日本画展です。


 【参加作家】 (性別 出生年・出身地 推定年齢 学歴等 現住所)

 駒澤千波  (女性 1980年札幌 28歳 道教育大学 札幌)
 朝地信介  (男性 1976年函館 32歳 道教育大学 札幌)
 羽子田龍也 (男性 1970年東京 38歳 東京芸術大学 岩見沢)
 平向功一  (男性 1964年函館 44歳 道教育大学 札幌)
 西谷正士  (男性 1963年金沢 45歳 金沢美術工芸大学 登別)
 小林文夫  (男性 1955年京都 53歳 北大理学部 札幌)
 伊藤洋子  (女性 1953年札幌 55歳 道女子短期大学 札幌)
 笹山峻弘  (男性 1946年礼文 62歳 札幌工業高校 札幌)
 羽生輝    (男性 1941年東京 67歳 道学芸大学釧路校 釧路)
 内崎さき子 (女性 1937年江別 71歳 東京にて修行 江別)


729) セントラル ①「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)  _f0126829_22195042.jpg

729) セントラル ①「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)  _f0126829_22210100.jpg


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729) セントラル ①「2008 日本画の「現在」展(企画・柴橋伴夫)」 8月12日(火)~8月17日(日)  _f0126829_22383288.jpg



 非常に気持ちの良い空間です。ただ壁に並べられただけですが、大きな作品を近くから遠くから眺め、隣の方の作品と見比べてはあれこれと思案を廻らすのです。

 今展は今年からの企画展です。今後ピエンナーレ方式(2年に1回)での開催を予定しています。
 今年の特徴は冒頭に参加作家を年齢順に載せたので分かると思いますが、若手からベテランまでの偏らない構成です。女性がやや少ない。大きな特徴と言えるのかどうか?作風は・・・、同じく年齢順に続編(②)として載せていきます。僕の写真ででもある程度は推測が出来ると思います。意見は後ほどに。
 
 今週の日曜日までです。お見逃しなく。立派な図録もいただけます。


 個別作品は②に続く

by sakaidoori | 2008-08-14 22:44 | 大丸藤井スカイホール
2008年 08月 13日

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)

○ 道都大中島ゼミ
    「版’s展 @狸小路」

 第四週⇒7月22日~7月27日 『いろいろ展』
   (漫画、絵画、イラストレーション、立体等の作品が所狭しと並びます)

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       
 会場:Hanaagura Gallery(ハナアグラ・ギャラリー)
     札幌狸小路マーケットNiCoビル2階 hanaagura
     中央区南3西2(狸小路2丁目)ニコービル2F
     電話
     お問合せ:道都大学中島ゼミ・(011)372-8240
 会期:2008年6月30日(月)~7月27日(日)
 休み:定休・水曜日
 時間:12:00~20:00(各展示の初日は18:00~、最終日は~19:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・22)

 会場風景と個々の作品を適当に載せていきます。
 どうしても知った学生中心になりました。もっと個別作品を載せたかったです。中島ゼミ作品は今後も載せて行きたいので、紹介学生も増えていくでしょう。

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_1032656.jpg


723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_10395714.jpg723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_10414675.jpg














 ↑:左から、犬養康太。藤澤大輔、「チャクラ」・シルクスクリーン。 
 僕はどうも犬養作品好みのようです。そのドロー-イングに磨きをかけて欲しい。彼は今春の法邑・出品では少し気合不足だったが、この版画展での一連の作品はなかなかよろしいと思う。

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_10504635.jpg
 ↑:石井誠、「モドキカーニバル+α」。
 ここでもいろいろやっている石井誠君です。


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723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_1111879.jpg

 ↑:右側のキングのトランプ模様の作品は松本直也、「KING 2.0」・ステンシル。
 小さい作品の中で大きく伸び伸びした作品があると気持ちが良い。左側の小さくて個性的な作品(岩本奈々・「neck lace」)との対比も良い。
 松本君はこの作品のように色なり線ををスポンと表現したり、いろいろと知的操作で画面構成をしたりと、使い分けているようです。

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_1174172.jpg
 ↑:広場のテーブルと壁作品。
 今回の中島ゼミ展ではここのテーブルと壁を気持ちよく広々と使っていました。
 多人数参加と云うことでしたが、会場全体はそんなにゴチャゴチャ感はありません。版・テキスタイルと彼等学生の肩の力を抜いた、それでいて自分のしたいことの片鱗を披露した作品群ではなかったでしょうか。

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_11172362.jpg
 ↑:杉原友紀、消しゴムスタンプ。
 今回特に興味を引いたのは、杉原さんの消しゴムスタンプです。
 見てしまえばなんてことはない技法ですが、不思議に新鮮でした。そして、彫りやすく直ぐには磨耗しにくいという特徴を生かしてアラベスクな模様の作品を出品していました。原版の向きを変えてスタンプを押していけば、無限大に増殖していく装飾の世界が想像されます。
 作家がちまちまと彫っている姿を思い浮かべると、目の前の消しゴム原版がいとおしくなります。同時に限りない価値に見えてきます。

723)NiCoビル ②「道都大中島ゼミ 『版’s展@狸小路』・第四週」 終了・6月30日(月)~7月27日(日)_f0126829_11401591.jpg
 ↑:杉原友紀、「三匹のこぶた」・消しゴムスタンプ。

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 ↑:左から、(作家名が分かりません。教えていただければ幸いです。)「少しだけ笑顔がやぶけてしまったエリーの肖像。三上いずみ、「ワラビモ」(本です)。

by sakaidoori | 2008-08-13 12:09 | 4プラ・華アグラ
2008年 08月 08日

718)コンチネンタル ①「プラス・ワンのメンバー 千代明&坂東宏哉・展」 8月5日(火)~8月10日(日)

○ Contemporary art exhibition by two mnmbers of PLUS 1
    千代明 ※ 坂東宏哉
     「次元の断面 -創造の起源ー」

 会場:コンチネンタル・ギャラリー
    南1西11 コンチネンタルビルB1F
    (入り口は西11丁目面した東向き)
    電話(011)221-0488
 会期:2008年8月5日(火)~8月10日(日)
 時間:10:00~18:00
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・6)

 まずは会場風景を載せます。

718)コンチネンタル ①「プラス・ワンのメンバー 千代明&坂東宏哉・展」 8月5日(火)~8月10日(日)_f0126829_118411.jpg

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 展覧会のテーマは非常にシンプルで明快です。
 「宇宙。その起源を尋ねてー」ということです。そして、宇宙の姿を二人がクロスして表現するものです。いわゆる「インスタレーション」として。

 二人の交差した表現が素晴らしい。2人展ですが、融合展です。1+1=1です。結果としての「作品展」をどう評価するかは見る人により好みの分かれるところですから、ひとまず措きます。


 インスタレーション考。
 インスタレーションには二つの側面があると思う。

 一つはその場限りの一回性。
 場所の特性を生かして、その場でしかない展示です。撤去を前提にした屋外の展示は大半がこれにあてはまるでしょう。屋内でも、暗室にしたり部品としての作品を様々に配置して、個々の作品を超えて見る者に既成の固定観念をずらして主張します。テンポラリー・スペースが古い民家という特性を生かして、作家達が果敢にチャレンジして成果を収めています。
 日本の場合、四季に養われた「一瞬の美学」の持ち主ですから、他の国の人とは異なった価値観・親近感で「インスタレーション」に取り組んでいると思います。茶の「一期一会」の精神が「一期一美」に集約されているのです。

 一つは作品作りまでの過程・関係性を大事にすること。
 特に公共空間や私有地が混在している展示が分かり易い事例だと思います。
 関係者・機関に承諾を得る為に交渉しなければならない。その為には主旨を明快に言語なり文字にすることと、一定の手続きを踏むことがもっとも大事でしょう。
 自己資金以上のお金が必要ならば、それを集める努力をしなければならない。協力人無しでは実現不可能ならば、そういう人を集めねばならない。
 「ならない」尽くしで、制作以上の時間と努力を使う場合があります。
 実はこの場合の「インスタレーション展示」はその過程の方が重要なのです。作家が「こんなことをしたい」ということを作品以前に訴えることがその展示のエッセンスなのです。「作品」は種であって、その種を中心にして既存の価値とは違った社会関係が生まれる、ここが主眼だと思う。「自己表現としての作品」を否定はしないが、超えた存在たらしめることです。

 クリストでしたか、包む作家は?彼の作業はそういうものだと理解しています。本当のところは、欧米人の「インスタレーション」は公共空間が大事であって、それ以外にはないのではないかと僕は思っています。ですから、作品には反社会性なり、社会に対する批判精神が常にあるのではないでしょうかそこから「現代美術」として発展していったのではないかと思っています。。「社会批判なき作品は現代美術にあらず」という意見も起こるのです。便器を公共空間に展示した時からそれは始まっているのでしょう。
 ですが、その精神を超えて形が伝播していきます。
 日本の場合は個人の表現様式の一つとして、流布しているようです。

 今展はあくまでも美術表現の域を超えるものではありあせん。ですが、「インスタレーション」の大事な側面、作品の仕上がりまでの過程と関係性をとても重視しています。展覧会場には二人親和力が満ちている。気心の知れた仲間だから成立したのは間違いありませんが、なかなかここまで徹した展覧会は珍しい。素晴らしいことだと思う。

 肝心の今展の紹介を置き忘れました。お許し下さい。②で載せることにします。

by sakaidoori | 2008-08-08 12:34 | コンチネンタル
2008年 07月 24日

703) 時計台 「第6回 櫂展」  終了・7月14日(月)~7月19日(土)

○ 第6回 櫂展

 会場:時計台ギャラリー 2階A・B・C室
    中央区北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
    (中通り南向き)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年7月14日(月)~7月19日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 参加作家:梅津薫 田崎謙一 福島孝寿 川本ヤスヒロ 斉藤嗣火 藤井高志 渡辺貞之
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・19 土) 

 早いものでこのグループ展も6回目である。そして、僕が一般ギャラリーの作品を見るようになって、6年目ということになる。

703) 時計台 「第6回 櫂展」  終了・7月14日(月)~7月19日(土)_f0126829_2053225.jpg

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 ↑:以上がA室。

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 ↑:以上がB室。


 以下、一人一作の掲載と簡単なコメントです。

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 ↑:藤井高志、「橋のある情景」・150号F。
 川があって、橋があって、少年がいて、それらはいつもの写実画家・藤井高志さんのお気に入りのアイテムではあるが、いつになく動きがあって、川に映る橋の影も黒を避けて抜けた表現で、藤井さんの意欲旺盛な快作だと思う。
 絵の中に吸い込まれる気分と、絵からはみ出す気分の、見る側の相反する心の動きを引き出している。以前の回顧主義、ロマンティシズムが適度に抑制されていて好ましい。川の流れや道の方向は怪しげに徘徊し、旗はそれらに関係なく素直にたなびいている。何と言っても橋の影に心を奪われる。橋と云うものの象徴性を充分に引き出すような抜けた色の世界、どこにこの橋と影は人を誘うのだろう?


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 ↑:田崎健一、「群棲」・200×420cm(変形)。
 大作だ。クローン・ベイビーの薄気味悪さを田崎さんは表現し続けている。
裸の赤ちゃんの肌色が画面が覆っている。胎児が羊水の中で群れているのだろう。

 田崎さんはホッペが膨らんでいる姿が大好きな画家ではないかと思っている。単に好ましいというのではなくて、愛憎を孕んだ美学や造形の原点ではないかと思っている。そのご自身の造形の美学を社会批判や文明批判の原点にしているのが、昨今の絵画だと思っている。皮膚が膨らむという現象になんともいえない生理的な愛憎を抱く画家ではないのだろうか?今は負(文明批判)のみの道具にしているが、この「肌が膨らむ」ことに正負の表現が入り乱れたらどうなるのかな、見てみたいものである。
 描かれた作品以前に、画家自身の造形上の生理を、ストレートに出している姿に多大の関心を寄せている。


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 ↑:川本ヤスヒロ、「赤のピラミッド B」・30号F。
 青を背景色にした大きな作品もあるのだが、この赤のコンパクトな作品が気に入りました。ロクロとピラミッドはそのものズバリの関係ですが、土色に近い赤が眩しかった。
 それにしても、ロクロにこだわる川本さんです。泣き笑いしたくなるようなロクロ、ただただ大きいだけのロクロ、挽歌としてのロクロ、意味も無く次も見たくなります。

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 ↑:渡辺貞之、「黒い羽根の天使 無関心ゴッコ」・100号S。
 「目の人・渡辺貞之」さんは予想した通りに、目の強さを落として画面全体に目配せしています。僕自身の好みは「目を強いまま」にして、その強さに負けない画面構成を期待し続けているのですが、その方向には行きそうもありません。その代わりに、いろいろなことを画面に挿入しています。今作は画面右下の子供の落書きが面白い。演劇空間としての子供のゴッコ遊びに落書きという普段着の子供の遊びに、虚実の絵画のカラクリを楽しむことが出来ました。


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 ↑:福島孝寿、「時刻(とき)」。
 昨年に引き続いてのギリシャ風を感じさせる絵画。とにかく力強い。白い下着と肌色だけの人物と緑の葉、画面全体の野性味はゴーギャンを連想させる。
 白は目に迫る色という。色気無く迫る人物が面白い。僕はこの女人に色気(エロス)を感じないが、おそらく福島流のエロティシズムがあるのかもしれない。


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 ↑:梅津薫、「静かなる生成・黄昏」・100号F。
 青と潅木の世界を得意とする梅津さん。普段の色とは違う色合い、形の変化に新鮮さを感じました。


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 ↑:斉藤嗣火、「再生」・100号F。
 先日個展を終えたばかりの斉藤さんです。
 斉藤さんの古代的感覚と現代への関心がクロスした作品ではないかと理解しています。

 梟(ふくろう)、それは北海道の守り神的存在ですが、斉藤さんにとっては哲学的表現も含意しているのではないでしょうか。「梟(ミネルブァ)は夜に羽ばたく」という諺があります。夜、全てが終わった後に活動するということです。哲学(思惟)するということは、全てが終わった後にあれやこれやと考えることでもあるのでしょう。そういう意味で、ヨーロッパは古代から知恵なり思想の体現者として梟を当てはめます。
 梟の好きな齋藤さん。ガス・タンクと梟とギリシャ風女神、そこにはどんな寓意を込めているのでしょう?

by sakaidoori | 2008-07-24 22:49 |    (時計台)
2008年 07月 22日

698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)

○ 句会・凍風亭200回記念
     「団扇と扇子による風の展覧会」

 場所:ギャラリー ユリイカ
    中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル2F・(北向き)
    電話(011)222-4788
 期間:2008年7月15日(火)~7月20日(日)
 時間:11:00~19:00 (最終日17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_9474269.jpg


 すでに新聞等でご存知の方も多いことと思いますが、ギャラリー・ユリイカはこの7月27日(日)で閉廊ということになりました。
 先日、ユリイカ訪問の折に、オーナー鈴木葉子さんといろいろとお話を伺うことができました。鈴木さんはとても元気そのもので、ギャラリー運営に悔い無しという潔い心境でした。札幌を離れて妹さんの居られる東京に転居されるそうです。
 ・・・・・・・
 27年、長い間ご苦労様でした。(以上、「栄通の案内板」の再掲」)


 というわけですから、ユリイカや鈴木さんのことを吟じた句が多くありました。それらの作品を中心に載せます。

698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_9541248.jpg
 ↑:今展最大の作品です。さくらんぼの赤がチャーム・ポイントで、急遽本物を頭に付けていました。

 「文月や 故郷後に画廊主」(後藤善七)

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698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_1034914.jpg













 ↑:左から
 「ユリイカの細き階段夏時雨」(葛西毬)
 「ユリイカは風になります夏の風」(佐藤凍風)


698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_10134578.jpg
698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_10192846.jpg













 ↑:左から
 「ユリイカの窓に昼後の翠かな」(米森球子)
 「ユリイカにきょう大輪や緋のダリや」(〃)

 (ただし書き。注目の人:明治・大正・昭和の文豪、谷崎と露伴は七月に没しました。ギャラリーユリイカ・鈴木季葉は七月、近未来に巣立ちます。)
 「近未来 季葉羽ばたく 谷崎忌」
 「季葉起つ 女気丈夫 露伴の忌」(以上、横田正樹)
 「ありがとう アート一筋 巣立鳥」(真咲)
 
698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_10332167.jpg
 ↑:鈴木葉子さん、ご自身の作品。
 「やまぶきや たよりにむすぶ あなかしこ」
 「蝦夷梅雨の 相合傘を 閉じにけり」(鈴木季葉)


 以下、面白かった句です。
698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_10433947.jpg

 「唯識の 迷路にまよひて 夏うさぎ」(宮本泰治)
 「かの夏の リュックサックが 泣いていた」(北川保雄)
 「脱腸の 腹をかかへて をどりかな」(春木太郎)


698)ユリイカ 「句会・凍風亭・・団扇と扇子による風の展覧会」 終了・7月15日(火)~7月20日(日)  _f0126829_10461361.jpg 今週の展覧会で鈴木・ユリイカは閉廊です。
 次回はユリイカの建物や部屋全体の風景を載せたいと思います。


 

by sakaidoori | 2008-07-22 10:58 |    (ユリイカ)