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栄通記

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2018年 09月 03日

2582) 「岩佐俊宏の場合 ~チカホで100枚のスナップ写真を見る会~」チカホ 終了/8月24日(金) 18:00~



◎「チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会

2018年期 第2回

岩佐俊宏 の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)

日時:2019年8月24日(金) 18:00~

-----------(8.24)




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   ↑:(中央の青年は岩佐君ではありません。彼の後輩です。)


 岩佐俊宏君は北大写真部OBで東京在住。
 彼は典型的な写真ボーイだ。故郷が道内とではあるが、わざわざ写真だけのために札幌にも帰ってくる。今回は用事での帰省だ。だが、単に帰省では写真少年の名がすたる。100枚のスナップを持参して、「岩佐俊宏を見る会」だ。今回で3回目。


 当時開催中の深川版「海展」、それに彼は参加した。当然、その展覧会を見ての札幌見る会だ。フットワークのいい青年だ。
 「海展」での岩佐作品には驚いた。彼の普段着は、都会のどうでもいい風景を切り取る、てらい無く、ただただ「都会砂漠」のようにして道々を徘徊する。ビシッと暗くは撮るが安定した距離感は都会の飢餓感そのものではない。とはずれる。そんな作風なのに、海展では別人であった。グワッとカメラ目線をかなり遠ざけ俯瞰し、朝靄から浮かび上がるビルディング街は深い青さを背景にして神々しい。岩佐俊宏の充実さを思った。

 その海展と今回のスナップはどう繋がるかを確認したかった。
 青青青、今までのスナップとは違い明るい!。だから、被写体が何なのかもすぐわかる。見えない秘密性はなくなったが、等身大の岩佐俊宏が見える!



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   ↑:(赤シリーズ)。





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   ↑:(黄色シリーズ)。





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   ↑:(得意の暗めシリーズ?。)





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   ↑:(人間シリーズ?)。






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# by sakaidoori | 2018-09-03 08:59 | 100枚のスナップを見る会
2018年 09月 03日

2581)「キオ・グリフィス個展 “Kio Griffith 「」”」終了・cai02 8月4日(土)~8月31日(土)


キオ・グリフィス個展
Kio Griffith 「」 
   

         
 会場:CAI02
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 raum1    
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

※ オープニング・レセプション他⇒2018年8月4日(土) 19:00~22:00

 会期:2018年8月4日(土)~8月31日(土)
 休み:日曜・月曜・祝日  
 時間:13:00~19:00

 主催:CAI現代芸術研究所 011-802-6438
      

ーーーーーーーーーーーーーーー(8.31)


 久しぶりに地下室のCAI02を覗く。最近はあんまりギャラリーそのものに行っていなかった。

 相変わらず意味不明な展覧会をしていた。

 会場風景を見て下さい。


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 現代美術って、凄くデザイン的なんだ。というか、今回の展覧会はデザインそのものに近い存在だ。もっとも、デザインではない。
 デザインとは最大多数の最大幸福を目指すもので、人畜無害で目に優しく心に軽やか、を基本にしている。だから、赤は血に直結するどす黒さではいけない、フラットで心がたぎらないのが基本だ。踊りたくてハッピー気分を満喫させるのはOK!要するに、絶対にマイナス指向になったらだめなんだ。なぜかというと、商売に直結しているから、「売れる」美的センスがないとダメなんだ。それも、「かなり売れる」美的センスが高い評価になる。もっとも、売れるかどうかは、売ってみないとわからないから話が面倒なのだが、「かなり売れる、凄く売れる」ことは前もってわかり難いが、ある程度の予測はプロのデザイナーなら見当がつく。なぜなら、それがプロだから。

 話を今展に戻そう。
 欧米の現代美術は絶対に個人の自己表現をお題目(目的)にはしない。「他者との関わり」、これなくしては現代美術とは言わない。日本の現代美術とはこの辺が根本的に違う。日本は、「自己表現」ありきを前提にして、それに終始して、他者との「触れ合い」を求めて美術表現をしている。「情緒的触れ合い」であって、「個と個の闘いにもにた触れ合い」とは違う。
 欧米で、自己と他者を結びつけるものは何かというと、「絶対の個人主義」だ。「絶対に譲れ無い個人、自我」!その個人が他者とどう結ばれるかが彼等の現代(永遠)の願いだ。その願いを、一端自我(固有名詞)を不問にして最大多数の最大幸福に置き換えたのがデザインだ。トコトン我(が)の嫌らしさを残しながら、それでも誰かと結ばれたいとする表現が現代美術だ。「結ばれ」という意味でデザインと欧米現代美術は運命共同体だろう。

 今展のイス、真っ二つに割ったイス、座ることのできないイス!実にくさい表現だ。ここに狂言のような泣き笑いを見るか、哲学的な存在の危うさを見るか、精神分析的なアイデンティティーの危険性を見るか、あるいはデザイン的な装飾を見るか、それは見るこちらの問題だ。ただ、どうみるにしても、ググッと心に来たならば表現者は喜ぶだろう。何も伝わらなければ・・・それはそれで良しとしたもんだ。










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# by sakaidoori | 2018-09-03 04:02 | CAI02(昭和ビル)
2018年 09月 02日

2580) 「長谷川雅志個展 『大車輪』」 さいとう 8月28日(火)~9月2日(日) 

  

            



長谷川雅志個展
 
  大車輪



 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。)
     電話(011)222-3698

 会期:2018年8月28日(火)~9月2日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(9.1)
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(以下、敬称は省略させていただきます。)


 部屋をやや暗めにして、舞台のような空間を演出、その演出効果で作品を見させる。空調に和してなびく揺れ。

 作品を見てはいけない。
 この場にひたる・・・穴の空いた模様を刺青にして何かに変身する、羽化するように・・・女が化粧という武器を身に纏い、あれやこれやの姿に入れ替わる、その部屋はここ?・・・そうなんだ、人は何かに変わりたい、夢心地を朋にして、ロマンを抱えながら、「エイッ」と変身する!
 ここは粋な男の遊び場だ。女を頭に描くが、女はいらない。外に行けば腐るほどいるではないか、男を悩ます女という生きものが。
 騙し騙されたと喧嘩する、何もなかったような平々凡々とした幸せな日々、なのに「妄想」という虫がいつも心をかき乱す、何度乱されたことか、「乱されたのを楽しむ歳になった」、と言える日は来るのか?外の出来事を白昼夢のようにして眺めている私、目の前の刺青模様にキューンしている私・・・刺青が揺れている、肌のようにして。頼られたくはない、頼りたい、この刺青の海の中に沈み、穴の向こうからこちらを眺め、頼れる人を探したい。いないのなら、ここをを住み家にしよう。





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# by sakaidoori | 2018-09-02 10:39 | さいとう
2018年 09月 02日

2579) 「伊藤也寸志 ~チカホで、100枚のスナップ写真を見る会 」チカホ 終了/8月14日(月)  18:00~

◎「チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会


2018年期 第3回


伊藤也寸志 の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)
日時:2019年9月1日(土) 18:00~20:00
-----------(9.1
昨日、チカホ円テーブルで「100枚のスナップを見る会」をした。持ってきたのは伊藤也寸志。参加者は7名(美術の会合含む)。例によって、他愛のない小さな楽しみだった。良き人良き仲間に良き語らい、伊藤也寸志君も満足な一夜であったと思う。

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(以下、敬称は省略させていただきます。)

伊藤也寸志は都会の風景、建物、裏小路などを「記録写真」として発表している。記録だからか、彼の美学だからか、被写体を適度な距離から正々堂々と撮る。その潔さはアッパレなのだが、いささか面白味に欠ける。しかも、モノクロでなくても、暗め調の色調だからなおさらだ。もっとも、「記録」中心主義だから、撮影者の主観や鑑賞者の好みをむやみやたらにカバーするわけにはいかない。

 さて、そういう伊藤也寸志ワールドなのだが、今回はカラー一色のスナップ。しかも紙質は絹目で、目に優しく手触りもざわざわして良い感じ。だから、200数十枚あるのだが、愛おしく一枚一枚を丹念に見た。
モノクロというオーバーな虚飾がもたらす客観主義を排して、より本当らしさを求めてのカラースナップなのか・・・。そういえば、会の途中で伊藤也寸志は気になる事を呟いていた。「写真は記録ッチャ記録なんだけど、それだけじゃー・・・」あの記録第一主義、記録万能論者と思っていた伊藤也寸志の言葉だ。丸島には何ともいえない心地良き言葉だ。

 それはともかくとして、集まった人の人の好みを紹介します。



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    ↑:丸島選択。面構成で幾何学的。でも、人間的なふっくら感がドワーンと伝わる。


 今回、丸島が抱いていた伊藤ワールドから離れる作品が多かった。だが、全て過去作だから、普段の伊藤ワールドと同じとのことだ。変だな~。今までの発表作は、意図的に上のようなスナップを作品化しなかったのか?あるいは、カラーということでいつもの伊藤ワールドとは違う世界が露わになったのか?あるいは、最近の伊藤君は優しくなって、自分のいろんな面を人目にさらすのを厭わなくなったのか?




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    ↑:丸島選択。明るく楽しい人間臭さ、でも、チョッピリ寂しがり屋かな?




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   ↑:K氏の選択。特に、左下がお気に入り。どこにでも転がっていそうな風景。いえ、特定性を否定したい風景。





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   ↑:U嬢の選択。


画面に四角い窓のある風景か?人のいない人の風景?













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   ↑:A君の選択。堅実な渋さだ。











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   ↑:Y字シリーズ。











   ↑:路地裏中央一本道シリーズ。







# by sakaidoori | 2018-09-02 08:26 | 100枚のスナップを見る会
2018年 09月 01日

2578)①「Art Rock Festival on Route 12」終了・深川 東洲館 8月15日(水)~31日(金)

Art Rock Festival on Route 12

※国道12号線界隈の3会場同時開催
※参加者多数(全体紹介は省略)

 会場:アートホール東洲館 
      深川市1条9番19号 経済センター2階
       (JR深川駅を降りて直ぐの左側のビル)
     電話(0164)26-0026

 会期:2018年8月15日(水)~8月31日(金)
 休み:月曜日 
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、各会場とも16:00まで)

※他の会場は「岩見沢絵画ホール」、「ヒラマ画廊」。


~~~~~~~~~~~~~~(8.31)

丸島企画「さまざまな海~」(略称・海展)は、広いとはいっても廊下での展示です。ほぼ同期間中、当館2会場では「アート ホール フェスティバル」という美術展が開催。一人一点で、絵画・立体・写真と分野を問わない展覧会。若い人が中心参加者のようだ。「若い」という言葉には微妙なニュアンスがある。公的には35歳以下だ。

「ロック」とあるから、音楽関係のイベントと思った。完璧な間違い。
分野を問わず、ロックだからうるさい展示と思ってはいけない。一つ一つの作品と、じっくり向き合って欲しい、それが関係者の願いだそう。

以下、会場風景を載せます。その後、何点か個別紹介します。 





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この部屋は非絵画をまとめている。




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   ↑:川上加奈、「ブドウの人」。


僕は川上加奈のファンだ。だから、心の用意もなく見られることはとても嬉しい。
この作品は見たことがあるような・・・この作家は個展の人だと思う。だが、家庭の事情もあり、そんなに沢山作ってはいない。毎年の全道展を制作の中心に置いているようだ。マイペースで続けて下さい。





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   ↑:鈴木瑛大、「Man in Mirror」。


30歳前後のバリバリの写真家と思った。技術的にこなれているし、何と言っても、良し悪しは別にして、コンペ的というか、美術館的作風だ。
写真という機械的特性をわきまえているし、発表歴も豊富なようだから、今展用に小振りで目立つ作品を発表したのだろう。
と思ってキャプションを見る・・・東川町在住、1998年生まれ!若いには違いないが二十歳前後とは・・・。



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盗み撮りだろう・・・それも手際よくカメラを持ち、何食わぬ顔でカメラ目のおもむくままにパチリ。偶然性を醸し出したいのだろうが、この青年の不幸は、あんまり沢山撮りすぎていて、結果的には偶然性という驚きがないことだ。おそらく、スナップの取捨選択の流れで、カメラ目の偶然性は剥奪され、撮影者の意図的美学が反映しすぎたようだ。つまり、確かに上位の部類の属する作品ではあるが、こういう作品はかえって雑誌や映画や有名作家作品として溢れていて、「鈴木瑛大」という若き青年の感性の生身が伝わらない。

絵画もそうなのだが、「上手い」ということは鑑賞の楽しみのナンバーワンではないのだ。上手かろうが下手だろうが、作品を通して発表者の生身を感じさせないと面白くない。
だから、鈴木ワールドの面白さは、田舎に住んでいて、日常では見ない都会の鏡の世界を飽くことなく追求する姿勢は、彼の何がそうさせているのだろうか?ということだ。その「何」が無意識的に作品に出るか、意図的に出るか・・・やはり、都会に向き合うことではなく、自分に向き合うことだろう・・・その自分を見つめる目が、都会を見つめる目に反映されるならば・・・少しはかっこ悪いミラーワールドになったとしても、ある種の共感の場が彼の写真に生まれるだろう。期待しよう。




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   ↑:村山由布(むらやま ゆう)、「古い接吻」。


悩ましきタイトルだ。いったい誰と誰が口づけをしたのか?当然、この二人だ。一人はとても人とは思えない人相・・・接吻を人間同士と判断してはいけない。生きとし生きる者たちの愛の証、愛とはたとえ一時の絡み合いであっても、永遠(えいえん)永遠(とわ)に結ばれていたいたいという、かなわぬ願いを込めた営みだ。
「過去の接吻」、異形の面相の人物に、何とも言えない可笑しさと哀しさをかんじてしまった。





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おっ、川上加奈さんにお会いした。ファンとしては写真を所望!ありがとうございます。僕のカメラは美人を見ると震えて、彼女の魅力をおつたえできない!ごめん。永遠の乙女みたい。






# by sakaidoori | 2018-09-01 11:20 | [深川]