栄通記

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2012年 02月 29日

1638) ① 「大連・旅順、3泊4日海外旅行 2012年2月25日(土)~2月28日(火)」

 8回目の海外旅行。返還前の香港と、昨年の12月の台湾旅行で「中国」の経験はあるのだが、初物づくしの中国であった。

 大連・旅順といえば「日清戦争、戦後の三国干渉、日露戦争」と、明治時代の日本歴史の中国侵略最前線地だ。そこはロシアの東アジア史の最前線地でもあった。そういう歴史への感心とも重なり、いつになくある程度の予備知識を携えて旅にのぞんだ。大連の駅前周辺の土地勘などはかなり学習した。

 そんな事とは別の話として、海外での生活というものは、見るもの全てが初めてです。たとえ超短期滞在でも、食事の注文からあれこれと悩むもので、その悩ましい行動が日常とは違う緊張感があり、気合いが入って実に良い。道路の横断一つをとっても、日本の常識などお払い箱で、まさに命がけの中国道路事情を知る事になった。あれこれと幾つかの失敗談もあるのだが、思いもよらない人との触れ合いもあり、「あー、行ってよかった」と、楽しい旅を今は振り返っている。


 ほぼ時系列にスナップ・写真を載せていきます。その流れで、書物などで勉強した事を交えながら旅行記を進めていきます。


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 左側が搭乗口ロビーへの入り口風景。右側が、そこを通過しての搭乗口ロビー風景。
 「ふるさとの訛りなつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく」と謳ったのは誰だったか、「そを聴きに行く」、「そ」という表現の古里なまりが新鮮で、覚える気もないのにそらんじてしまった。駅の雑踏に哀愁を感じる時代は去ったようだ。この機能的な飛行場ロビーに、軽い幸せ気分を抱きながら眺めている自分がいる。

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 外の様子。随分と車がある。真ん中にあるモニュメンタルな意匠は國松明日香氏の作品だろう。氏の風を胎んだ鉄作品は好きなのだが、この力強い威圧的な作風と「風シリーズ」とが上手い具合にマッチングしない。僕にとっての一つの不思議でもある。


 構内でのベストショットを載せます。あくまでも自画自賛ですから、文句を言わないように。

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 手前の頭の見えるのが目指す飛行機。
 中国南方航空、Airbus A320 経済巡航速度・820 座席数・152 長さ・37.6m


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 スチュアーデスさんです。綺麗な方達です。右側の写真の女性、仏像のお顔を連想してしまった。思うに、古代の仏像等のお顔は、その背景に中国人の実像があったのではなかろうか。理想の美人顔なりムードが仏像として昇華されたのでは、そんなことを思いながら彼女をしげしげと見とれてしまった。


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 機内食。「鶏肉or牛肉?」ということで「鶏肉」を選びました。なかなかのボリューム、ご飯も美味しくて、昼食のような夕食のようなお食事時間でした。


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  フライトはほとんど雲の上で、雲百景を楽しむばかり。他の人は知らないが、僕は翼越しの雲スタイルを飽きることなく見ている。


 と、突然陸が見え始めた。眼下は日本海のはずだが・・・、おそらく韓国でしょう。韓半島の南側の海岸沿いと思っていた。今、地図で確認したところ、韓半島西海岸のようだ。つまり、朝鮮半島を横断した事になる。コンビナート施設や立派な橋も見える、名のある都市だろう。


 

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そしてわずかな時間で目指す陸地が見えてきた。



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 長くなりました。大連上空以後は②に続く。乞うご期待。

by sakaidoori | 2012-02-29 23:59 | 【海外旅行】 | Trackback | Comments(2)
2012年 02月 28日

1637) 「清武昌・個展 ーしじまの余韻にー」 さいとう 終了・2月21日(火)~2月26日(日)

○ 清武昌・個展 

         ーしじまの余韻にー           


 会場:さいとうギャラリー  
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2012年2月21日(火)~2月26日(日)
 時間: 10:30~18:30
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.22)
 


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     ↑:「Ⅳ 秘密」。油彩 木製パネル 2275×3680㎜。

 大きな作品だ。清武昌渾身の22歳、自画像だ。手足を露わにして顔を隠し、リンゴを弾ませながら寝そべっている。


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 道都大学卒業記念でもある個展です。
 若人らしい情熱だ。「内に籠もる」、「爆発する」、そんな狭間にいるよう。自己愛、過剰なる自己愛・自己耽溺、その今の気分でもある。数年前とは違って、自己確認の余裕も感じるが、それが副題の「余韻」に繋がるのだろう。

 泥臭い絵でもある。それは北海道的美学の特徴でもある。誤解を恐れずに言えば、道内公募展的美学の範疇とも見える。それは大いに構わない。北海道人だから。
 緑色による深層心理、それは本人の鬱積した気分でもあり、絵画への原動力なのだろう。
 りんごへの遊び心、何をどうしたいのかは分からないが、何かの気分の象徴のよう。
 人体はオーソドックスなルネッサンス仕様になっている。その整合的な人体美は、絵画への賛美であり、自己愛の化身でもあろう。
 それにしても大きい絵だ。たいしたものだ。絵画に寄せる情熱、直向きさは素晴らしい。


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     ↑:「秘密 Actor」・S100 油彩 木製パネル。


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     ↑:「秘密 Actor」・F100 油彩 キャンバス。


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          ↑:「気配」・F6 油彩 キャンバス」


 今展、大作はエネルギー全開で力勝負だが、小品も一点集中主義の密度があり清武君の好調ぶりが伺われる。何やかにやの試し絵でもあろう。
 上の四点、青だ。青ばかりではないのだが、目には青の残像が充満している。まさに青への挑戦だ。明るい。


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          ↑:「hidden point」・F10 油彩 キャンバス。

 僕は彼の描くモッコリ感に注目している。それは卵形になったりして、包まれるなどの感覚を伴う事がある。形自体は明快で、ある種の雪の塊という造形感覚だと把握している。何かを描くわけではないのだが、明快に「絵画」としての重量物としてそこにある、その拡がりや行く末にイマジネーションの拡がり拡張を楽しんでいる。
 今作、小品ということで明快に形を決めて、強いふっくら感だ。


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          ↑:「秘密領域」・F150 油彩 キャンバス」

 隠れたテーマは「遊び」だと思う。だが、肝心の画家自身のパワーが強すぎて、なかなか人間表現と遊びがかみ合わないようだ。



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by sakaidoori | 2012-02-28 23:32 | さいとう | Trackback | Comments(2)
2012年 02月 27日

1636)「札幌旭丘高等学校 6回目 美術部・校外展」 奥井理ギャラリー 終了・2月11日(土)~2月19日(日)


○ 札幌旭丘高等学校 

   6回目 美術部・校外展
 
    

 会場:奥井理ギャラリー
      中央区旭ヶ丘5丁目6-61
      (慈恵会病院の入り口近く。看板あり。)
     ※ 駐車場有り 
     電話(011)521-3540 
 
 会期:2012年2月11日(土)~2月19日(日)
 休み:月曜日
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~16:00まで)

 【参加学生】
 2年:河合英恵 柴田華鈴 立石のぞみ 中村まり子 濱里楓 
 1年:天野咲子 喜田あゆ美 坂本悠 水上奈美季 若松あみい
 
ーーーーーーーーーーーーーー(2.18)

 個人宅ギャラリーですが、贅沢極まりない会場です。当ギャラリーの近くにある旭丘高校のつつましやかな学外展です。デッサン帳などの小振りな作品が多くて、普段着のちょっとしたお洒落展です。ほとんどが女性のようですから、遠慮がちになるのでしょうか。大きさはともかくとして、点数を増やしたりして、もっと華やかにと思いました。とは言っても、最近は毎年見ているので、親しみがもてます。 


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 受付には3人の学生です。それぞれとの対話です。紹介しましょう。


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          ↑:2年・中村まり子、「めぐる」・油彩。

 季節です。左から春夏秋冬です。
 小品ですが、こまごまと描き込んでいるのが特徴です。これを元に縦横4倍の作品を見たいものです。
 黄色や緑・黄緑の薄い中間色が好きみたいです。ですから、四季の移ろいというより、朝陽の雰囲気です。一日の始まりの朝、さやかな朝、今日はどんな良い事があるのだろ・良い気分・・・。


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          ↑:2年・立石のぞみ、「月は照らす」・アクリル。

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          ↑:立石のぞみ、「ふたりぼっち」。

 壁に3点の出品ですが、ノートでつづる「ふたりぼっち」が興味を惹きました。ノートの見開きで物語が進むのですが、ちょっとセンチでロマンティック、女子高校生の対人気分というのでしょうか、ほんのチョッピリ胸キュンキュンです。結果的には描き込みのない余白が良かったのでしょう。いろんな見せ方ができるので、「これからどうなる『ふたりぼっち』」です。


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          ↑:2年・濱里楓、「べーっ」・水彩、「春」・コラージュ パステル、「練習のための少女像」・油彩。

 人間が大好き濱里さんみたいです。いろんな「顔」が描きたいのでしょう。ご本人は丸顔で、ちょっとはにかみ気味での受け答えでしたが、絵が好きでいつもいつも落書きしたい、そんな雰囲気です。
 さて、僕との約束、ノート版の大きさで構わないでしょう。素描でもいいでしょう。この壁一面に好きな「顔」を貼りまくりましょう。毎日毎日描き続けて、適当に20枚だけでも貼りましょう。楽なものです。いい卒業記念になるでしょう。



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 全員の合作です。展覧会に来て、各自が好きにチャンチャンと描いたものです。画材は常に用意されているから気楽に気分を込めてでしょう。


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 その合作人物画の中で、刺青風の模様がお気に入りです。傘は、その学生作品です。(名前がわからない!!誰か教えて下さい。)


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          ↑:1年・喜田あゆ美、「春の目覚め」。

 今展一の大作です。そして1年生です。

by sakaidoori | 2012-02-27 00:01 | 奥井理g. | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 26日

1635) 「齋藤由貴・個展 『星と夢のあいだ』」 ニュー・スター  終了・2月5日(日)~2月13日(月)

○ 齋藤由貴・個展 

    星と夢のあいだ


 会場:ギャラリー ニュー・スター
      中央区南3条西7丁目・KAKU1階
      (西向き一方通行の道路の北側。
       美容室kamiyaの隣。)

 期間:2012年2月5日(日)~2月13日(月)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~20:00
     (日曜日&最終日は~ 17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーー(2.13)

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          ↑:「くらげの夢を見た」。



 ご存じ、札幌軟石に包まれたギャラリー・ニュースターです。
 壁は支持体、壁模様は宇宙であり海、そして齋藤由貴の「星と夢のあいだ」です。

   ゆらゆら動く木、水族館のくらげ、満天の星。
   ずっと見ていると夢なのか、現実なのか・・・
   ・・・・。
        (会場の案内から。)


 昨年の春に、道教育大学・大学院修了。
 学生時代から青色と湯気気分・モクモク気分の画題に取り組んでいた。
 この「モクモク気分」が齋藤ワールドなのだが、今回のテーマに即して言えば、それは星の背後であり、夢の世界そのものなのだろう。「モクモク」とは言ったが、今展作品の青い縞はけっして滑らかではない。「モクモクよ、出てこい出てこい」と角張った雰囲気がある。少し角張ったかわいい丸ぶとだ。若さのエネルギーがその姿を模索しているよう。

 今展で僕は齋藤モクモク青にあらぬ夢を抱いた。それはモクモクの背後に心象気分や隠された実体に思いを馳せる事ではなく、「モクモクという絵画的実体そのもの」を見る事だ。最終的には何かの連想に支えられて、そのモクモク絵画を見る事になるだろ。それを星の世界に、夢に置き換えて語るかもしれない。だが、それは事後的解釈であり、絵画の楽しみだ。それより以前に、「驚きのモクモク」とでも言えばいいのか、「絵の青色モクモクが迫ってくる、あー迫ってくる」そんな体験をしてみたい。


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          ↑:「まぼろし」。


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          ↑:「星と夢のあいだ」。

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by sakaidoori | 2012-02-26 00:01 |    (ニュー・スター) | Trackback | Comments(2)
2012年 02月 25日

1634) 今開かれている展覧会から 「高橋あおば 樫見菜々子 北大写真部 阿倍守・高臣大介」

 現在開催中の展覧会を、簡単に紹介します。
 旅行後に詳しく載せたいとは思っています。


○ 高橋あおば forest展」  
    於:エッセ ~26日(土) (最終日は、~17:00まで)


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 今春、北海道教育大学大学院修了予定。版画専攻。

 油彩画ですが、たゆたゆしい日本画という趣です。
 いろんな要素の重なった卒業記念展といった感じです。とりたてて特定のテーマががあるわけではないのですが、いろんな試みが一つに統一されていてリズムにもなっています。


 ○ 樫見菜々子・個展 [風がやむ]」 
       於:コジカ ~29日(水) 14:00~22:00 日・月は休み


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  それはラブリー?
  それはラブリー。

  それは鴉?
  それは鴉。

  そこは何処?
  ここは何処?

  ファンタジックでもあり、ロマンティックでもあり、女の子の部屋・・・


 ○ 北海道大学写真部 5つの写真展」 
     於:資料館 ~26日(日) ~19:00まで。
      (全館全室を使っての「ディス イズ 北大写真部」です。)


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     ↑:「竹澤和浩 高木拓真・2人展」より。


 全館全室の大学写真部校外展、頼もしい限りです。



○ 阿倍守高臣大介  鉄とガラス 冬・2人展」 於:清華亭 ~26日(日) ~16:00まで


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 出品数は少ないです。今後の為のイントロ展でしょう。
 阿倍守さんは九州からの出張発表です。今回はどんな気分で帰省されたでしょうか?「やり残した」という思いは強いはずです。

by sakaidoori | 2012-02-25 10:10 | Trackback | Comments(2)
2012年 02月 25日

1633) 大連、3泊4日の小旅行。


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 今日の25日から火曜日の28日まで、中国・大連への小旅行です。行く日と帰る日は現地の余裕がないので、実質3泊2日の海外旅行です。日露戦争・二〇三高地で有名な旅順にも行くつもりですから、大連滞在は限りなく少ないわけです。
 帰国後は報告記をとは思っているのですが、あまりにも約束反故が多いのでどうなるでしょう。
 3月の前半は余裕があるので、古い展覧会や美術以外の記事も書きたいと思っています。

 明日(26日)は「齋藤由貴・個展」、明後日は「旭丘高校校外展」の予約投稿を入れているので、よかったら呼んで下さい。
 
 それでは、残り少ない2月を楽しんで下さい。


 

by sakaidoori | 2012-02-25 10:00 | 【海外旅行】 | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 25日

1632) 「静芳・個展 (新井静芳・個展)」 さいとう 2月21日(火)~2月26日(日)

○ 静芳・個展 
             (新井静芳・個展)           


 会場:さいとうギャラリー  
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2012年2月21日(火)~2月26日(日)
 時間: 10:30~18:30
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.22)

 新井静芳さんによるシルクスクリーンのテキスタイル展。道都大中島ゼミ生で今春卒業予定、だから卒業記念の個展です。
テキスタイル反物を沢山並べて、シルクスクリーンの基本姿勢を披露し、応用編として縫いぐるみやブロック片の壁飾りに挑戦している。大味な反物絵巻・研究成果と小振りではあるが絵画やデザイン感覚が問われる小品群、その重なりは若さ明るさ女子大学生らしさがムンムンしていて、目に一杯の刺激です。

 さー、全作品を連続掲載して、ブログを華やかにしましょう。
 そして、今回は言葉少なく写真の世界です。


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 布地の色は黒、そこに小さな模様をカラフルに。遠目には渋いが、近づけば手のひらサイズの小さな踊りの群れです。


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     ↑:左から 「くるくる」、「トテテ」。


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 「静芳の宮殿模様」です。ちょっと遠慮がちの宮殿祭りです。もっとブロックの集中するところがあった方が、華やかになると思った。そして大胆に白の余白部分を作って壁全体にメリハリがあればと思った。
 それにしても明るい。一枚のシルクスクリーン反物ではできない細やかで心躍る作品だ。作業としては大変だが、反物とてこうして「何か」が生まれるのを待っているはずだ。


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 やや大きめの円くてふっくらな塊の好きな静芳さんでした。中間色をカラフルに使うのも好きです。今展は明るさ発表開眼展でした。次回は更なる開花、爛漫展を期待しよう。

by sakaidoori | 2012-02-25 00:01 | さいとう | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 24日

1631) 「札幌大谷大学短期大学部 美術科展 ー絵画ー」 時計台 2月20日(月)~2月20日(土)

○ 札幌大谷大学短期大学部

        美術科展 ー絵画ー
     


    会場:時計台ギャラリー 2階A・C室
         中央区北1西3 
         札幌時計台文化会館
         (中通り南向き)
        電話(011)241-1831

 会期:2012年2月20日(月)~2月20日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.7)


 会場は二部屋、それぞの展示風景と個別作品を何点か載せます。 


  ○ 始めにA室です。


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          ↑:専攻科2年・山形牧子、「アミメモヨウの恋」・油彩 パネル F120。


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 山形牧子さんとは、2年前の当展当会場でお会いした。丸形の板を組み合わせた半立体壁面作品だった。色は緑系だったか。今展では丸は小さくなり、色もカラフルになったが大いにその面影を残していて、突然旧作を思い出した。互いに互いの顔を忘れているのだが、何となく思い出して、何はともあれ喜びの再会であった。

 さて、他の学生が形を決めた暗めの具象形が多いのだが、一人楽しく抽象画で勝負だ。
 アワのような丸玉模様は増殖浸食と見えなくもないが、あくまでも「アミメモヨウ(網目模様)」で、模様としての若い恋心だ。愛は何かを求め絡むものだから、右上へと向かう。愛は上昇するものだから、淡い直線の垂れ模様をめがけてまっしぐらだ。
 赤いアミメモヨウ、光をもらった白模様、淡い色の重なり、山形牧子さんは一足早く春を楽しんでいる。


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          ↑:専攻科2年・氷川美保、「日常の裏の裏の裏」、油彩 アクリル パネル 他 F130。


 漫画風の線描人物群が目を惹く。ユーモラス、皮肉、冗談・・・そんな言葉を使いたくなる人間群像だ。そんな苦しみ楽しみ、明るさが混ざり合った日常性の「裏の裏の裏」。そういう学生の眼差しを見る思いだ。


 (河合春香さんの作品もあります。最近。個展・2人展と展覧会を終えたばかりだ。来週になると思いますが報告したいと思っています。)



   ○ 次はC室です。


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     美術家2年・足立栞奈、「there」、油彩 キャンバス F100。


 細く寒々しい。特徴のある雰囲気だ。気分は記憶の人なのだろう。描き手の人物などの拙さが、冷え冷えした空間に軽い愛着を与える。もし、描写がという狭いデッサン力があって、上手にしっかり描いたら、この絵の幼い愛おしさは伝わらないであろう。上手になってポキッと折れる哀愁、そんな絵画を夢見てしまった。


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          ↑:専攻1年・蛯子桃、「レストランⅡ」・油彩 キャンバス F100。

 一つの夢見るおとぎ話だろう。芝居の始まり始まり。レストランに人は集う。料理を作る人、運ぶ人、洗う人・・・、彼等はレストランの表の脇役だが、当お芝居ではしっかりとした役目がある。人間模様の背景であり装飾であり時には突然主役を圧倒する。建物・小道具・窓に廊下と一つ一つがしっかりと主張する。
 そうはいってもお客がいないと店は始まらない。食べる人のいないレストラン、料理のないレストラン、人のいないレストラン、それも面白いがそんな高級文学を語っては庶民絵画は面白くない。
 さてさて舞台はできた。蛯子桃さん、どんな物語が始まるのですか?見るお客さんも待ちわびています。


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          ↑:美術科2年・小原わこ、「夢」。


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          ↑:専攻科2年・戸来友美、「Town」・油彩 キャンバス F100。

by sakaidoori | 2012-02-24 00:01 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 23日

1630)「札幌大学写真部 卒業記念写真展」 市民ギャラリー 2月22日(水)~2月26日(日)

○ 札幌大学写真部

       卒業記念写真展
 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー 2階第5室
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
      電話(011)271-5471

 会期:2012年2月22日(水)~2月26日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーー(2.22)

 昨日は東2丁目の市民ギャラリーから大通西13丁目の市民館ギャラリーまで横歩きに見て回った。始まりが札大写真展、終わりは北大写真展と学生写真展だ。途中でも大人の写真展と、写真が続いた。多くを載せたいが無理だろう。とりあえず始まり当展の紹介です。


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 天井高く広い会場を二つに区切って手前が卒業生展、奥が在校生。

 卒業生、「記念展」ということで入部時からの取りダメ作品が多い。出品作が1、2点という学生もいるが、多人数の参加だから適当にバランスがとれて見る分には問題がない。


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          ↑:4年・鷹嘴君也、「交差点」。

  
 一昔前にもどった感じだ。気ぜわしくもあるが楽しく生き生きしている。胸を張って前を見つめて強く歩く、表情にも余裕があり、明るい未来だ。このレトロ感、高度成長期みたいだ。建物もやっぱり古そうだし・・・レトロなムードが好きな学生かもしれない。


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          ↑:4年・田中脩

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          ↑:田中脩、「町の郵便屋さん」。

 優しく見つめている、素直に撮っている。白黒の色がもっとまろやかになれば、被写体にもっと入り込めるのだろう。いや、被写体が好きで、お立ち寄り気分で、「ご苦労さん」と心で軽く声をかける距離感なのだろう。迫る迫力はないが見つめる安定感優しさのある作品だと思う。
 初学年の頃の作品との事。もしからしたら一度見ているかもしれない。初々しい気分になってしまった。


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          ↑:4年・阿部雄




 とりとめもなく沢山出品するのが阿部雄君だ。あれもしたい、これもしたいという欲求願望が強いのだろう。だから、写真技術の冴えよりも、留まることなき行動力のほうが目に止まる。その姿は卒業展でも同じだ。「他人に集中させて何かを見せる」という意味では好ましいスタイルではないかもしれない。だが、最後まで形を決めないありようは若さそのもので良い。
 彼のような作風はその全貌を載せた方がいいのだが、撮影に失敗してしまった。下の作品は最近作の1枚です。

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          ↑:阿部雄

 いつになく一点を見つめる象徴的・絵画的作品だ。強い視線ではあるが、彼らしい被写体への「愛」が写真技術に覆われてしまった。自身の原点確認のよう。一度、こういうシリーズでまとめて発表したらいい。気分がすっきりして、気分良く次に進めるかもしれない。自己徹底と、見せる展示だ。


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          ↑:阿部雄



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          ↑:4年・秋元、「sepia」。

 色と構成による組作品。デザイン的処理といえばいいのか、一枚一枚の意味を減らし、全体の色ムードと、部分による主張だ。
 自分好みの壁紙を見る思いで新鮮だった。継ぎ接ぎだらけで日々の繋がり、それでも決まり切った行動様式が自分を自分として再確認させる。それを他人が見れば何というのか?少なくとも行動様式は一つの美学として置き換えられるであろう。そういう自己確認の作業のようだ。


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          ↑:一法師沙絵、「素晴らしく長い足」。

 一点の出品ですが、トリッキーで楽しいタイトルだ。部活に集中できなかったみたいだ。
 それはともかくとして、タイトルもお茶目だし、面白くまとまっている。ガラスに写った細い自分の足に驚いたよう。「あたしの足、こんなに太いのに・・・」と朗らかに語っていた。
 人物像の廻りに直線や四角の枠が重なり合い、しかも窓越しの白い世界、黒い影とリズミカルに呼吸しあっている。他人のような細い足、「鏡の中のあたし」でもある。


 以上の掲載は卒業生。全体の一部です。

 1年生作品に白黒表現の上手い人を見つけたので載せます。

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          ↑:1年・外崎うらん


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     ↑:左から、「優しく壊してね」 「グラスフィッシュ」。


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          ↑:「(?)」。 

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          ↑:「(?)」。

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          ↑:「(?)」。


 自分の「黒」を持っている学生だ。どの写真もイメージが膨らんでくる。あれこれと勝手な物語が生まれる。見る物全てが、愛おしくて抱きしめたいのだろう。愛といっても、絵や色としての主張だから嫌味なく気分が良い。しかも若い女性の持つ新鮮な驚きが画面を覆っていて清々しい。大仰でなく、引き込ませる「黒」、うぶく可愛い「黒」だ。あなどりがたい「黒」でもある。
 今展はコンパクトにまとまりすぎて不思議さがもっとあればと思った。その意味でも、雪の上に子供が立っている姿は感心だ。なんだか、雪の中からオテンバ娘が湧き出ているみたい。
 「外崎うらん」、「うらんちゃん」と覚えて下さい。


f0126829_1145541.jpg ←:今展用のDMです。
















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by sakaidoori | 2012-02-23 16:07 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 23日

1629) 「住吉直道・個展」 g.犬養 終了・1月14日(土)~1月22日(日)

○ 住吉直道・個展
            ~その弐~ 


 会場:ギャラリー犬養 
       豊平区豊平3条1丁目1-12
      (地下鉄東西線 菊水2番出口より徒歩7分。)
      ※ 駐車場あり。 
      電話(090)7516ー2208 

 会期:2012年1月14日(土)~1月22日(日)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30  

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.25)

 前回紹介した阿倍真大君、今回の住吉直道君ともども道都大中島ゼミのOBです。シルクスクリーンを基本にしながら、共に表現の幅を拡げている。それでは住吉くんの新たな試みとは何か?全体の会場風景から始めましょう。


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 会場は2階、登り切った所からの風景です。格子窓の向こうの白い模様、白壁ではありません。屋根の雪です。


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 反対側からの風景。立っているのは画家です。ピンボケです。犬養ギャラリーのムードを確認して下さい。


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 まさに住吉君の落書き部屋です。瞑想と妄想に励み、明快に迷走する、絵好き青年の屋根裏部屋です。愛すべきオタク群像ですが、今回はその絵から人形がポロッと誕生だ。憎たらしくも愛すべき住吉・人形、沢山撮ったのですが、大半がピンボケだ。ヘンチクリンな人形のオンパレード紹介のつもりが仕方がない。サワリということで次回を楽しみにしよう。


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 パッと見開いた大きな目にバッチリご対面です。乱れ髪もなかなか印象的で、不潔で汚いと思う人もいるかもしれないが、「髪」という人間の赤裸々な情念を発揮していて、僕には何ともたまらない魅了人形です。
 
 今回は、「思いついた、作っちゃった」という画家の自由の賜といった感じで、まだ物語は始まっていません。五段飾りの男子お祝いお披露目、そんな美術デビューです。デビューと同時に今後大いに期待しましょう。

by sakaidoori | 2012-02-23 00:20 | (ギャラリー&コーヒー)犬養 | Trackback | Comments(0)