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2010年 04月 19日

1272) 4プラ 「佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.5」 終了・4月10日(土)~4月18日(日)

○ 佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.5

 会場:4丁目プラザ 7階4プラホール
    中央区南1条西4丁目
    電話(011)261-0221

 期間:2010年4月10日(土)~4月18日(日)
 時間:10:00~20:30
    (最終日は~19:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・17)

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 余りにも女性的な展覧会。しかも、若い2人。若いとはいっても30才近いし、その年齢の割にはロマンとかメルヘンとかが多いのかもしれない。だからといってロマンチック街道まっしぐらというわけではない。何かしら、小さな心のわだかまりがあって、そのわだかまりみたいなものが、絵を描く事によって少しずつ溶ろけていっているような、そんな溶ろけぐあいを見てはあれやこれやと考えている。だから、「何を、どう描いた」という事よりも、腕の運びとか、気持ちのノリ具合とか、進んでいるようで淀んでいるような作家の心音(こころね)をいろいろと想像しては楽しんでいる。


佐野妙子の場合

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     ↑:①「終わらない旅」・油彩(100号並の大作)。

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     ↑:②「ポポロンの通り道」・板 アクリル 小品。

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     ↑:③小品群。


 佐野妙子には三つの流れがある。上の写真作品が参考になると思う。
 一つは、教育大学以来の本格的油彩絵画。古典的ともいえる濃密な重ね塗りだ。自分の中の悶々する気分を吐き出す絵画だと思っている。描く事によって何かが生まれてくるのでは、あるいは生みたいという真摯な作風でもある。
 一つは、心象模様を腕の流れで一気に画布に定着させる。波が寄せては消えて、またやってくる、そんなリズムとしての絵画。水平線のように横に伸びる自由さ。
 一つは、おっかなびっくりながらも年々強めている少女気分的な世界。とても正直なのだが、小品中心でか細い。
 濃密な真摯さ、拡がる自由、正直な気分という三つの特徴。僕自身は自由な腕の振り、そこからうまれる線や色の七変化を期待しているのだが、自分自身のトゲを気にしているのか遅き歩みだ。自分を守りすぎた生き様だったのだろうか?絵を描く事によって自由になろうとしているみたいだ。


・ 富樫はるか の場合

 富樫はるかは日本画。
 日本画特有の「線」を愛し、その線を武器に粘着的に自分の夢物語に迫り、それでは余りに疲れるのでキャラクター絵画でも楽しんでいる。
 最近は昔のようなストレートな悩める青春恋慕的世界からは限りなく遠ざかっている。メルヘンに身を潜めて、その時その時の気分を過激にならずに旅気分で遊んでいる。それでも「旅」というテーマは、軽く物語を紡ぐのには便利なのだが、心穏やかなるぬ物事を思い出しもする。ましてや絵は意図を持って取り組んでも、絵空事としての世界が絵空事でなくなって作家を攻めても来る。身を潜めていた向こうの世界を旅する夢気分が頭をもたげたりする。
 だが、そんなに深刻に見る必要はないのだろう。楽しそうでいて、ちょっともの悲しげな富樫夢路に付き合っていこう。画家本人の風采に似た、飄々とした歩みを楽しもう。

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          ↑:「samsara」。

 小品です。もの悲しい遊園地です。誰もいない遊園地に完璧な円形の観覧車、富樫好みの放物ラインが印象的です。「道」、でしょう。流れ誘われ吸い込まれて・・・三日月が見守っている。小川未明風の童話や、永島慎二の漫画を思い出してしまった。こういうのを見れるのが富樫・日本画の魅力です。
 「サムサーラ」、意味を聞いたのだが忘れてしまった。サンスクリット語でしょう。流れるような優しい響きです。サムサーラ、サムサーラ・・・流れ流れて何処何処行くの・・・。


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     ↑:「無想」。

 どうも、今回の富樫はるかは仏教じみている。人物はそれらしくないが修行をしているお坊さんでしょう。樹が全てを語っている。万物を覆う生命樹でもあり、釈迦の沙羅双樹と理解したくなる。遊園地の絵のように、人が居ない方がよかった。
 彼女の支持体は模様の付いた生地です。その模様を絵として利用しているのです。手抜き画法です。おそらく、花の園としての涅槃を、画面に埋め込み浮き立たせて絵を描き進めたいのでしょう。初めからそこに花がある、そこから始まる。


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 一番左側の「snow」が特に好きなのです。円いラインと円い部分のボリューム感に惹かれるのです。つい夢うつつの世界に引き込まれるのです。菩薩さんの手のひらで遊んでいる迷える富樫はるかのようです。


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          ↑:「イグネシア」。

 富樫はるかの久しぶりに見る香しき異性です。伶俐な死人のような彼氏です。
次は同性愛的「富樫ベルサイユ」だ.



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by sakaidoori | 2010-04-19 20:40 | 4プラ・華アグラ
2010年 04月 18日

1271) 資料館 「ぽんち展 7 ~黄色い写真展~」 4月13日(火)~4月25日(日)

○ ぽんち展 7  
   ~黄色い写真展~


 会場:札幌市資料館2階 1室
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731

 会期:2010年4月13日(火)~4月25日(日)
 休み:月曜日
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで)

 【参加作家】
 岡島貴衣 大友俊治 大友亜希子 藤川弘毅 湯山美里 真鍋心 福本昌史・・・以上、7名。
   
ーーーーーーーーーーーーーー(4・7)

 「部屋一杯黄色運動」という楽しい写真展。右回りで会場風景を載せます。

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     ↑:全作、真鍋心。


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     ↑:

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 写真以上に会場はワイルド感があります。写真が大きい、そのことが素晴らしい。他人に見せるからにはこれくらいの元気良さと迫力が大事です。以下、黄色を重視して気になる作品載せます。


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     ↑:真鍋心。

 何とハッピーなんでしょう。荏原警察署も遊び心一杯でゴクロウサン。鉄パイプ枠の中に収まった道路風景、写真らしい情報が一杯詰まっていてカメラ目線が素晴らしい。

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     ↑:大友亜希子。

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     ↑:藤川弘毅。

 札幌のアマチュア女性モデルを撮るならこの人、藤川弘毅さん。
 普段はチャ-ミングなお顔を撮るのが得意なのに今回は顔を見せない、当然美人でないはずはないのに!いつもいつもギャラリーたぴおで発表していますが、たぴおだけで写真力を判断されては困る!そんな気合いの入った作品です。

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     ↑:福本昌史。
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 黄色を楽しんでいる福本さんをご覧あれ、です。「銀杏に溶ける黄色い人(ひと)」です。

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     ↑:湯山美里。

 とにかく大きい!!黄色いキノコ、万歳!!

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          ↑:大友俊治、「GLADIATOR」の部分写真。

 英語の意味は「(古代ローマの)剣闘士」。ただただお笑い黄色写真展ではないぞ!、怖い目線で闘いをいどんでいる。全体の大きさといい、圧巻の迫力だ。


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          ↑:岡島貴衣。

 一人センチメンタルな岡島貴衣さん。


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     ↑:大友亜希子。

 子育て中の大友亜希子さん、最後は楽しく綺麗にまとめました。
 ご主人の大友俊治さんや子供達も家族総出演です。大友ファミリーと愉快な仲間達展でした。


   ~~~~~~~~~~~~

 黄色展に魅せられて、街中から黄色いスナップ写真です。4月17日土曜日。

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by sakaidoori | 2010-04-18 20:25 | 資料館
2010年 04月 17日

1270) ①テンポラリー 「藤谷康晴・展 ANALOG FLIGHT」 4月13日(火)~4月25日(日)

○ 藤谷康晴・展
    ANALOG FLIGHT
      ーSAPPORA→ー


 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2010年4月13日(火)~4月25日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーーー(4・17)

 本日訪問。期待に違わぬ個展だ。ほぼ、1年数ヶ月ぶりの個展。青年表現者としての執念、もっと羽ばたきたいという意欲、さまざまな情念がぶっつかった個展らしい個展だ。
 失礼ながら芳名帳を見させてもらったが、予想に反してお客さんが少ない。何故だろう?そのネッチコイ表現が嫌われたのだろうか?テンポラリーは街中から遠いからだろうか?確かに軽く見るには重たい展覧会だが、所詮は個人の見果てぬ妄想であり、描かざるをえない心情の発露だ。是非多くの方に見てもらいたい展覧会だ。
 幸い、来週一杯と会期はあります。当ブログもこの個展を一所懸命応援したい。「じゃらん見た!」ではないが、「栄通記、見た!」ということで一人でも多くの訪問者=応援者を期待しています。

 今日は、既に日も没して眠りの時間です。とりあえず会場風景の紹介です。

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     ↑:(ある作品の部分図。)


 以下、②に続く

by sakaidoori | 2010-04-17 23:50 | テンポラリー
2010年 04月 16日

1269) たぴお 「ーEveryone has a meritー  非連結展 Vol.11」 4月12日(月)~4月17日(土)

○ ーEveryone has a meritー
    非連結展 Vol.11
     (グループ展)


 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2010年4月12日(月)~4月17日(土)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~

 【参加作家】
 名畑美由紀 林教司 能登健一 藤川弘毅 長谷川雅志 船水俊裕・・・以上、6名。

ーーーーーーーーーーーーー(4・14)

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 今回は長谷川雅志さんが般若心経一人旅で頑張っていました。というわけで、氏の作品を沢山載せる事にします。

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 カラフルな般若心経です。般若心経をバックにして旅に出たくなります・・・。

 「ブッセツマーカーハンニャーハーラーミッターシンギョー
 カンジーザイボーサツギョージンハーラーミッタージー
 ・・・・ 
 イッサイクヤク、シャーリーシー、シキフーイークー、クーフーイーシキ、シキソクゼークー、クーソクゼーシキ・・・」

 とお経は続いていきます。
 そして最後に
 「ギャーテー、ギャーテー、ハーラーギャーテー・・・」で終わります。
 この「ギャーテー」が英語の「go to ゴーツー」と同じ意味です。古代サンスクリット語がヨーロッパ語と語源を同じくしているのです。だから、印欧語族になるのでしょう。
 さて、梵語の「ギャーテー、ギャーテー」は「行こう、行こう」という意味らしいのです。何処に行くかというと「彼岸」です。更に言えば、エクスタシーの境地に行こうとしているのです。生死を超えた涅槃です。この「ギャーテー、ギャーテー」が般若心経の箴言です。ゴーギャンの問いと同じ疑問にぶつかります。「我々は何処に行くのか?」

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          ↑:藤川弘毅。

 これは・・・?アイヌが家宝にした和人の贈り物、それが最初の直感です。さてさて・・・。


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          ↑:名畑美由紀。

 現在、市民ギャラリーでの北海道抽象派協会展に参加しています。そこでは「黒」で勝負!だからでしょう、ピンクで軽く登場です。


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          ↑:船水俊裕。

 初めて見る作家です。うーん、もっと見たい。実際、会場の壁面は余裕があります。さわやか風のその全貌が知りたい。


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             ↑:能登健一。

 軽くデザインで参加する能登健一さんです。デザイン性は高いのですが、どこかオタッキー性があり、そのオタクっぽいところをもっと見たいと思っていました。その片鱗が垣間見える作品です。彼のオタクは「仲良しオタク」、人が好きなんです。人を優しく見る眼差し、それがウッスラと見える。


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     ↑:林教司、「FGOPPEに幻聴する ー2010ー」。

 「FGOPPE」はフゴッペでしょう。余市にある古代遺跡です。写真の写りが悪いのですが、「フゴッペ文字」の様な意匠も確認できます。
 副題に「2010」とあるから、作家はフゴッペをそれなりに題材にしているかもしれない。それはともかく、作品そのものは氏のライフワークである完結なる美としての、「女性・母体・子宮」が画題でしょう。そういう体内回帰的なことを「フゴッペ」という悠久の歴史に重ね合わせいる。それはまさしく作家個人の「幻聴」であり「男のロマン」以外の何ものでもありません。小品ですが、言葉と作品をクロスさせたいという作家の執念を感じる。
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by sakaidoori | 2010-04-16 23:24 |    (たぴお)
2010年 04月 16日

1268) ②市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)

○ ’10 第37回
    北海道抽象派作家協会展


 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月13日(火)~4月18日(日)
 時間:10:30~18:00
   (初日は13:00~、最終日は~17:00まで。)

 【出品作家】
 同人:石川潤(新同人・七飯) 今庄義男(岩見沢) 岩田琿(七飯) 後藤和司(札幌) 佐々木美枝子(札幌) 鈴木悠高(札幌) 外山欽平(函館) 名畑美由紀(新同人・札幌) 林教司(岩見沢) 三浦恭三(小樽)・・・以上、10名。

 一般:甲斐野弘幸(札幌) 甲斐野市子(札幌) 笹岡素子(江別) 鈴木薫(札幌) 能登智子(札幌) 横山隆(札幌) 吉田英子(札幌) 風間虹樹(帯広)・・・以上、8名。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・14)

 どういうわけだか、2人一組で見てしまった。
 A室の離ればなれの壁で向かい合った、今庄義男×外山欽平
 A室B室の床を女性的ムードで侍っていた、笹岡素子×吉田英子
 方向性は全く違うが、僕にはお気に入りの、甲斐野市子×名畑美由紀
 一心不乱の若手コンビ、鈴木悠高×石川潤
 画質とコンパクトな充実感で訴える、後藤和司×三浦恭三
 ・・・、などなど。無理して2人一組で見る必要はないのだが、そういう形で紹介していきます。

・ 外山欽平×今庄義男

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     ↑:同人(函館)・外山欽平、「MOVE ON」・F100×12枚組み。

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     ↑:同人(岩見沢)・今庄義男、「古里 (イ)(ロ)」・180×240㎝×2組。


 外山欽平氏の個別作品は先週の個展の折りに紹介済みです。そもそも個別の作品はこの会場でいかに展示するかという雄大な構想の一部なのです。だからどうしても今展を見なければ外山・ワールドは完結しない。その応えがこの展示です。
 巨大な水槽の中に、大きな箱を静かに順番に沈めて律儀に積み立てていく、一つ一つが身動きできずに重たく重なる・・・そんなイメージです。そして、ズルイというか巧妙なのは今庄義男氏の作品を反対壁にびっしり並べて相対しているのです。これはたまたまではないでしょう。どちらのおしくら饅頭が愉快かを競っているのです。外山氏は積み木タイプで、今庄氏は豪華絢爛たる帯として。

 今回の今庄氏はきらびやかです。いえ、渋い郷愁が隙間無く並べられ、巨大な帯に変身した。身にまとう麗人が連想される。氏は大ベテランの画家です。枯淡というものからは遠い存在だ。

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・ 甲斐野市子×名畑美由紀

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 ↑:一般(札幌)甲斐野市子、「何かのためのウエイティング」・90×90㎝。


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     ↑:同、「クレイ」・90×120㎝。

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 作品は他の方に比べれば小さいが、中味は密度が濃くて気力充実している。特に「クレイ」は緩む事を拒否して、どこまで限りなく美しく。蕾のような木くずはパリパリして気力を妊んでいる。
 作家は決して若い年齢ではないが、作品はすこぶる若い。乙女のような清々しさと寄らばトゲが刺さりそうな緊張感がある。そう、緊張しっぱなしだから、作品としてはどこか拙さがあった方が見る方は遊び心が触発されて、作品に埋め込まれた執念を忘れてしまう。今作、あからさまなミスはあるのだろうか?木くずという素材は美しく作品の中でたたずんでいる。形も心地良い。色も木色を損なわなくてシックだ。だが、何という努力・懸命さ!敷き詰められた木くずは陽に当たる水面のよう。カールされた木くずと絡めてみれば、カーテンを開いて朝陽を素肌で浴びているよう。ロマンそそる晴れやかな作品だ。

 この2点で今回は充分だとは思う。だが、この会場は広い。広さを生かしたより大きな作品も見たいものだ。


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     ↑:同人(札幌)・名畑美由紀、「綴り」・100号×2。

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 名畑美由紀にはいつも驚かされる。好きな画家だから大いなる期待をして見に行くのだが、見ない事には何も言えないし他人にも勧められない不安。仮に変な作品であっても(実際変な作品も多々あるのだ)、不思議な満足感を覚えてそくそくと作品から引き下がる。
 早い話が、名畑美由紀は「これで勝負」という創作態度ではないと思う。上手い下手とか、失敗成功とかには構っていないと思う。インスピレーションを受け取ったら、とにかく仕上げきる。そこまでは他の画家もするだろう。彼女の凄さは、出来上がった作品は有無を言わさず独り立ちさせる。あたかも推敲とか反省とか添削とかはしないが態度なのだ。・・本当の所はわからなし、そんなはずは無いと思うが、そんな感じで作品はあるのだ。

 僕はそういう潔いというか、過去は振り返らずに、「今」出てくる物をつかもうという姿勢に感心している。だから、作品には残念に思う時は確かにあるが、作家行為に裏切られた事がない。心配しながらも常に満足させてくれる作家である。

 今作、良い作品か不出来な作品かはそれぞれで鑑賞して下さい。僕は、ピンクや色が飛び交う部屋で「こう来たか!」と思わず笑ってしまった。


・ 笹岡素子×吉田英子

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     ↑:一般(江別)・笹岡素子、「無題」・500×300㎝。

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     ↑:一般(札幌)・吉田英子、「being(重さと儚さ)」・300×250×高さ75㎝。


 笹岡素子は伸びやかに伸びやかにどこまでも・・・、天女が衣を引きずりながら、まろやかにだらしなく思えるほど伸びていく。
 吉田英子もピンクや色の淡さは同じだが、素材がビニールで鏡面も利用していて、少しばかり才長けている。それでも両者のピンクが目に痛い。どうしてこんなに素直に乙女気分を出せれるのだろう。違う部屋なのだが期せずして共通の空気を醸し出してくれた。


・ 佐々木美枝子

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     ↑:同人(札幌)・佐々木美枝子、「作品」・S60×2点 F60×2点。


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 二つの部屋の出入り口の壁の展示。なぜだかここにもピンクがあり、次室の吉田ピンク作品に繋がっている。

by sakaidoori | 2010-04-16 18:21 | 市民ギャラリー
2010年 04月 16日

1267) 市民ギャラリー 「第25回 北翔展 (久守絵画教室合同展)」  4月13日(火)~4月18日(日)

○ 第25回 北翔展
   (久守絵画教室合同展)


 会場:札幌市民ギャラリー・2階全室
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月13日(火)~4月18日(日)
 時間:10:00~17:00
   (初日は、13:00~)

ーーーーーーーーーーーーーー(4・14)

1267) 市民ギャラリー 「第25回 北翔展 (久守絵画教室合同展)」  4月13日(火)~4月18日(日)  _f0126829_10511374.jpg


 久守浩司 氏の教室展
 対象(自然)を強く見つめて、その強さを油彩にしっかりと張り付ける、そんな教室展です。たゆたゆしい心象風景からはかなり遠い画風で、オーソドックスな具象(風景)画と言えばそういうことですが、描き手の心意気という存在感、あるいは自然の光の強さという存在感を引き出すような指導のようです。


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          ↑:本宮順子、「パムッカレの石灰棚」・F50号。

 外国の景勝地。おそらく海も空も青々しているのだろう。海際か山腹か?石灰の地層が露出している。かつては海であっただろう、その岩肌のみを描いている。
 ただただその岩肌だけを描いている姿勢が好ましい。描きたい物を中心にして構図を決める。「この辺が空いているから、何かそれらしい物を入れようか」などという配慮は一切無い。画家がその白さに魅入ったのか、あるいは石灰という生きものの年輪が埋め込まれた塊に魅入ったのか。海外旅行という二度とは来れない場で、1対1でつきあえる存在に会えた喜びが伝わる。
 本宮さんは水彩にも取り組んでいる。水彩は巧みな手さばきや軽やかな勢いを表現するのには良いのだろうが、油彩的粘着感や画家の執着心を定着させるのには大変だ。今作のような、グッと踏ん張った明るい絵、それは彼女の持ち味だと思う。その彼女らしさに久しぶりに会えた。強い姿を見る事ができた。


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          ↑:熊野美子、「春を待つ」・F60号。

 まるで追悼画のようだ。なのにタイトルは「春を待つ」。間違った印象かもしれないが、素直に見た印象を書こう。
 僕は誰かの為の追悼だと見る。それにしても、大胆な大きさだ。全てはこの大きさに託した鎮魂だ。大いなる思いは大きな姿で再現されねばならない。それでもまだまだ大きく描きたい。大きさで思いが満たされるならばどこまでも大きくしよう。
 画家はその人と共に春を迎えたいのだろう。


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          ↑:里見弘子、「錦繍(新宿御苑)」・P20号。

 太くてたくましい茶色い幹、溢れる黄色、子供が遊んでいる。絵が小さいのが心残りだが、いつも見るのには最適の大きさかもしれない。僕ら他人はもっと大きいのを見たくなる。全くの黄色の世界に、枠からはみ出す巨樹にシルエット、それらに包まれて人が点景として存在する・・・、そんな絵を勝手に夢見た。


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1267) 市民ギャラリー 「第25回 北翔展 (久守絵画教室合同展)」  4月13日(火)~4月18日(日)  _f0126829_11442777.jpg
     ↑:左側、夏堀幸江、「イギリス庭園の秋」・F30号。
     ↑:右側、小野寺麗子・「窓辺」。

 久守教室展の特徴をいかんなく発揮している絵です。強く強く、明るく明るく、鋭く元気に踊る、自然という存在は絵で満たされているのだ、と主張しているようです。


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          ↑:蔵崎美佳、「約束」・F50号。

 水平線はやや中心より高めにして、空は横拡がり、大地は古典的遠近法を使い前後に拡がる雄大さを表現している。拡がる視線に反して、色合いはムンムンと内側に反響しそうな重たさ。どこか嵐の前触れのようでいて、畦には多くの色が満ちている。その色が稔りを「約束」しているのだろう。



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          ↑:吉川恵美子、「知床連山」・F50号。

 ここには三つの世界が自己主張している。空は空として、「空を飾りとして見るな」と!山並みはゆったりと中心に据えられて、「この絵は私が主人公よ」と。ところが近景の木立は山並みを際だたせる事を拒んで、「この森を、一本一本の木々を見よ」と叫んでいる。
 さて、僕らはどこを中心にして見ようか?あれかこれかではダメと画家が言っている。あれもこれもと、欲張りに主張している。なかなかに強欲な絵だ。そこがこの絵の魅力だろう。


 あと少し紹介したいのですが、きりがありません。また来年お会いしましょう。

by sakaidoori | 2010-04-16 13:16 | 市民ギャラリー
2010年 04月 15日

1266) 時計台 「遠藤厚子・永井唱子 二人展」 4月12日(月)~4月17日(土)

○ 遠藤厚子・永井唱子 二人展

 会場:札幌時計台ギャラリー 2階A室
      中央区北1条西3丁目
       札幌時計台文化会館
      (東西の中通りの北側にあるビル)
     電話(011)241ー1831

 会期:2010年4月12日(月)~4月17日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(4・14)

1266) 時計台 「遠藤厚子・永井唱子 二人展」 4月12日(月)~4月17日(土)   _f0126829_19575595.jpg


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 驚いた。久しぶりに見るパワー炸裂展だ。しかもウーマン・パワーだ。今という時代が忘れかけた粘着心、闘争心、あくなき追求心の軌跡だ。しかも2人、まさに「女同志」の爆発展だ。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 永井唱子は新道展会員。いかにも公募展という雰囲気ではあるが、作風が攻撃的で徹底しているから充実している。
 遠藤厚子はモノトーンのコラージュ。無所属との事。

 作家達の帰りしなの鑑賞で、余裕を持って見てはいない。時間に追われて写真だけ撮りきった。細かい考察などはしてはいない。無人の部屋で、バチバチとシャッターを押しまくった。
 特に遠藤厚子の迫力には参った。彼女の作品は写真のコラージュだから、こちらもカメラで時間に追われながら疑似追体験をしていった。本来ならばゆっくり見るべきなのだが、被写体が時代性をねらい打ちしたドキュメンタリータッチだから、気ぜわしく見るこちらのスピード感とも不思議な一致を感じた。
 
 遠藤厚子ワールド、映像的世界で、ある意味では使い古された世界かもしれないが、今という悠長な世界でこんなにキリキリと美術という仕事をしているのには感心した。ありそうでなかなか見れない。だから、彼女を中心に載せます。


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 以下、どの作品からというのではなく、全作品の中からランダムに部分図を載せます。

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 「僕らをどこに連れて行くのだ?」と問いかけたくなるほどの迫力で迫ってくる。
 作品の制作年の問題もあるが、基本的には全体が一つの絵巻物だ。終わる事のない遠藤厚子の告発という闘いの軌跡だ。
 多くの人物が登場する。しかもモノトーンだから時代の相をえぐり出すような写真に思えてくる。ビジネスマンもいる、第三世界の貧困児もいる、坊主もいる。裸の女もいる、それはエロスでもあるがホロ・コーストという事実を訴えたいのだろう。「物」としての人肉の塊、それはセックスの対象として現代もしっかりした市民権を得ている。セックス、スクリーン、スポーツをあざ笑っているようだ。

 ここにある写真は過去の遺物が大半だろう。人の「行為」・「営為」のという過去を、遠藤厚子は日記のように日々切り抜いては貼り合わせていったのだろう。それを絵という「物語」に仕立て上げる。
 見る人は貼られた一つ一つに驚くだろうか?今となっては写真の事実性よりも遠藤厚子の執念に感じ入る。細切れの過去の事実への告発心、それ故の祈りという今の心境が作者の動機だろう。だが、見る僕には作者の真摯な問いかけよりも、あふれるエネルギーに感動を覚える。


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・ 永井唱子(うたこ)の場合

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     ↑:左から、「転化」、「デコレーション Ⅱ」。


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     ↑:左から、「デコレーション Ⅰ」、「N」。


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     ↑:左から、「陰」、「ALONE」。


 魅力は混ぜる色を好まない色攻めと、画布に溢れるパワーにあると思う。色と模様と具体的な形と力で思想を訴えている。ただ、重たいテーマを主張したいのだろうが、余りに「影」やコントラストが無さ過ぎて、力んだ思いと絵自体の魅力が離反している感じ。輪郭の明快さも機械的すぎて面白味に欠ける。
 思うに、輪郭バッチリ&色&パワーで攻めるタイプだと思う。ぐっと引き込む華やかな色の魅力なのだが、テーマの重さと似合わないみたい。色バンバン、輪郭線バンバン、なおかつパワーの強さをむき出しにして、重いテーマを軽い視点で見直したらと思ったりした。

by sakaidoori | 2010-04-15 21:21 |    (時計台)
2010年 04月 15日

1265) ①市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)


○ ’10 第37回
    北海道抽象派作家協会展


 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月13日(火)~4月18日(日)
 時間:10:30~18:00
   (初日は13:00~、最終日は~17:00まで。)

 【出品作家】
 同人:石川潤(新同人・七飯) 今庄義男(岩見沢) 岩田琿(七飯) 後藤和司(札幌) 佐々木美枝子(札幌) 鈴木悠高(札幌) 外山欽平(函館) 名畑美由紀(新同人・札幌) 林教司(岩見沢) 三浦恭三(小樽)・・・以上、10名。

 一般:甲斐野弘幸(札幌) 甲斐野市子(札幌) 笹岡素子(江別) 鈴木薫(札幌) 能登智子(札幌) 横山隆(札幌) 吉田英子(札幌) 柿崎秀樹(札幌) 風間虹樹(帯広)・・・以上、9名。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・14)

1265) ①市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)  _f0126829_1130553.jpg

 昨日拝見、見応えのあるグループ展です。
 見応えがあるから、沢山の参加作家を書きたくなって、そして能力不足で書けなくなったのが昨年の栄通記です。これではイカンと思うので、今年は可能な範囲から始めて、少しでも多く紹介していきたいと思います。



 まずは第1弾、会場風景からです。

1265) ①市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)  _f0126829_1132132.jpg


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          ↑:以上、第1室。





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          ↑:以上、第2室。



 広い壁を我が物顔で振る舞うのは誰か、天高くどこまでも上昇する人はいるのか、どんな作品が床を這い回るのか、ベテランと新人はどんな混じり合いをするのか、際だつ作品はあるのかないのか、今年は何色と呼ぶべき空間になるのか・・・。
 ただただ抽象というだけの作品展だ。抽象という定義もここではあまり問われていない。抽象という言葉の同志であって、強く「抽象運動」を人海戦術的に展開しているとも思えない。だから37回と続ける事ができたのだろう。細かい事は問わない、「抽象という指に止まれ」。そして年に1回、見る僕らは全体のイメージで心の中に「抽象」を蓄積していく。この会場の広さはとても重要だ。広さという物が空気が、作品を大きくもし小さくもする。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


・ 林教司の場合


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1265) ①市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)  _f0126829_121820100.jpg
          ↑:「種子」、4m×4m。

 やはり見せ方の巧みな作家だ。
 床に並べても可能だろう。それ以上に、天井に張り付けたくもなる。昇天として拝み見るのだ。その横を天窓からの光が四角く薄暗い部屋を横断する。朝な夕なに見上げるのだ。

 巨大にして完璧な球体。中心へは楕円模様という迷宮をかすめながら、完璧な愛と美の中心へ。種子、恥部、子宮、母胎、女体へと吸い込まれる。愛と美の理想郷が作家・林教司氏には見えもし感じもしているのだろうか?作品の前では見る人は作家と孤独者の立場になる。広い部屋に我一人君一人、願望としての永久の時間、永劫回帰。
 巨大だが薄塗りで淡い。その淡さが何かにすがりつきたそうな印象を受ける。紙の薄さが風に揺らぎそうだ。淡さと重なり哀愁感も漂っている。


  ②へ続く

by sakaidoori | 2010-04-15 12:48 | 市民ギャラリー
2010年 04月 14日

1264) CAI02 「大黒淳一 『音の彫刻展』」 終了・3月6日(土)~3月20日(土)

○ 大黒淳一
    音の彫刻展


 会場:CAI02・raum1
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。
    注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
        昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438

 会期:2010年3月6日(土)~3月20日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:13:00~23:00 

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 19:00~ 

 主催:CAI現代美術研究所

ーーーーーーーーーーーーーーー(3・13)

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 音に絡む展覧会。
 人は目に見えない事どもを何とかして伝えたいと思う。言葉として、文章として、そして目に見えるものとして。今展もその試みの一つなのだろう。

 会場は写真を見てもわかるように、都会的殺風景な空間だ。黒による、面、円、線が空間を切っている。それらは音の発生・増幅・拡張・振幅としての装置であり、作品そのものだ。
 そして・・・音が流れている。自然から拾ってきた鳥のさえずりや川の流れが、デジタル風な音感で響いている。

 作家・大黒淳一氏は実に愉快な人だ。会場を「僕の部屋」として楽しんでいる。知らない訪問者に対して自分から出張って話しかけはしない。そこにいるだけで顔が緩んで他の人とは違うオーラを発している。余りにも普通の風情で、普通の風貌で、その普通さがとびきりなのだ。
 作家の体からのオーラにはいろんなタイプがある。舞踊家の踊りのようなもの、宗教家のカリスマ的なもの、大黒氏の場合はオタク青年のようなやんちゃ心だ。(オタクをネクラなどと思う事なかれ!)僕の作った部屋を見てよ!わかってよ!楽しんでよ!と顔が語っている。体が揺れている。
 
 おそらく、この部屋の装置は相当の値段のもので成り立っているのだろう。「音」の取り込みや加工、人には聞こえない音も流して、あらん限りの知恵を絞っているのだろう。道具の配置に始まり実際の音の流れを確認して、会場作りにはかなりの時間を割いているのだろう。現代文明の機械を駆使して、まさしく腕の見せ所だ。
 だが、だからといって今展が「音の発表展」として成功したかどうかはわからない。あくまでも大黒淳一氏の音の美学世界を知る機会であった。こうして音にこだわり楽しんで他人に見せる人がいるんだ、そのことのインパクトが僕には心地良かった。

 残念だが、僕には「音」を語る才覚には欠けている。以下、その装置をお見せして、簡単に語るに止めておきましょう。


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          ↑:(メインの音響装置。)

 真ん中にスピーカーが内蔵されていて、自然から採った音が流れている。人には認識できない周波音も組み込まれていて、作家ならではの音になっているのだろう。
 見てもわかるように、装置は首振り可能だ。優しく回すと音の響きが明確に変化する。しかも、直ぐ近くでいきなりスピーカーに耳をさらすと。聞こえない音(周波)が破壊的に体に迫る。音も暴力を秘めている証左だろう。


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 吊り下げられた円盤のスピーカーに感応して、黒い線も震えている。



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1264) CAI02 「大黒淳一 『音の彫刻展』」 終了・3月6日(土)~3月20日(土)  _f0126829_12511362.jpg ←:何かの装置に載っかっていた部品。
 音に震えている。僕の手が震えているように見える。



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・ 街の風景


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 久しぶりの栄通ベスト・ショット。街角の倉庫風の建物。
 壁と窓の組み合わせが気に入る。模様が顔に見える。
 突然、この模様に気が付いて振り返った。足下が凍っていたので、滑って転んだ。近所の方が心配げに声をかけてくれた。

by sakaidoori | 2010-04-14 13:11 | CAI02(昭和ビル)
2010年 04月 13日

1263) JRタワーARTBOX 「[a stratum 地層とともに眠る記憶] Blakiston菅原英二」 2月1日(月)~4月29日(木)

○ [a stratum ~地層とともに眠る記憶~]
      Blakiston 果澄/菅原英二

   

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
     中央区JR札幌駅構内
     (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
     問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2010年2月1日(月)~4月29日(木)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00

ーーーーーーーーーーーーーーー(2・25)

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 本物の地層を剥ぎ取ったようなリアル感がある。意図も明快で分かりやすい。しかも非常に精緻で、巧みさに驚かされる。

 今作はより公共性の強いギャラリーでの展示の方がもっと迫力があるだろう。照明や展示の仕方で見る人との距離がもっと近づくだろう。そこが、この作品の素晴らしさと限界だ。枠に閉じこめられてあまりに美術作品過ぎる。
 だが、作家の思い強く重厚な作品が、なぜ「通路」にあるのだろう?その違和感が、ここの場の雰囲気を一層際だたせることになってしまった。都会の機能的空間を、無機質なよそよそしい空間にしてしまった。

 人々は行き交う。改札口近くだから慌ただしい。そこにいる僕自身も通行人を見ているわけではない。作品を意図的に見に来て、そこにいる自分の中途半端さをもてあましている。一人作品を魅入っている自分の姿に厭になりそうだ。自分と作品と場をつなぐ空気がよそよそしい。

 今展は「強く見られる」ことを意図した作品だと思う。「もしよかったら覗いて下さい」という中途半端さは微塵もない。「オレは地層に託したのだ。数億年の生命の地球の宇宙の記憶を立ち上げているのだ。共に見あって、この場を共感しようではないか!」と誇らしく存在している。まさに美術表現の「オレが、オレが」のスタイルを100%開化さている。
 だが、その雄々しく真摯な態度がこの場にどんな影を与えたのだろう?場違いな強さ?

 もし、今作を生かすのならば、もう少し表現領域を広げた空間にしたらと思う。札幌駅構内の誰でもが分かるブラック・ゾーンを作るのだ。
 だが、もしかしたら、作家は強い作品を枠に入れて無視されることによって、現代社会の深層に迫ろうとしたのかもしれない。それならば、たいした作家だ。作品の外部にブラキストン線という断層を忍ばせ、微震を与え、駅を地層の下にしたいのかも・・・。


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     ↑:(JR札幌駅に向かう途中の街の風景。)

by sakaidoori | 2010-04-13 17:55 | JRタワーARTBOX