栄通記

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2009年 09月 14日

1100) 門馬 「水は夜でも流れる  ~ミカミイズミ in 門馬」 終了・9月7日(月)~9月13日(日)

○  水は夜でも流れる
   ミカミイズミ in 門馬


 会場:ギャラリー 門馬ANNEX 
     中央区旭ヶ丘2丁目3-38
      (バス停旭ヶ丘高校前近く) 
     電話(011)562ー1055

 会期:2009年9月7日(月)~9月13日(日)
     (会期中無休)
 時間:11:00~19:00
     (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(9・13)

 今回のミカミイズミ・展はクラゲに徹していた。

 クラゲの漂う姿を見るだけならば、実に清々しい思いだ。海水浴ではよくクラゲにかじられた。あまりの痛みに泳ぎができなくなった時もあった。父に薬を塗られて、ただただ海を眺めるだけの日だった。45年も前の九州の海の話だ。お盆になると泳ぐことはない。クラゲが多くて痛い思いをするだけだからだ。
 可愛くも憎きクラゲで白き回廊にチャレンジ!秋本番前の光一杯の最終日だった。


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 あるお客さんは「バイキンに見える」と言ったそうだ。何て素敵な褒め言葉だろう。バイキンを人の敵とか汚い物の代表と見るのは、狭い考えだ。
 確かに目に見えない存在は薄気味悪さ、穢らわしさが、汚らしさが充満しているかもしれない。ミカミイズミはお茶目な気分で、小悪魔になったり、やんちゃ坊主になったりして遊んでいる。水の流れの中、ミカミ・クラゲに変身して笑ったり泣いたりしているようだ。


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 今展での一番のお気に入りの作品。

 こういう作品があると困ってしまう。何を困っているかというと、作家はこのクラゲで会場を埋め尽くしたいのでは想像してしまうからだ。小奇麗にまとめたのが僕には物足りない。
 もらい泣きやもらい笑いをしてしまいそうだ。

 宮沢賢治は食するヨダカの宿命に同情した。星に生まれ変わることによってヨダカに永久の命を与えようとした。だが、余りに美しすぎる。やさしい物語だが、ひ弱な精神でもある。

 軟弱なケンジ・タカよりも、遊び心満点のミカミ・クラゲを取りたい。
 イカと握手する赤クラゲは、本当はそのイカを食べたいのだろう。美味そうだと涎をたらしているようだ。残念だがクラゲはイカが食べれない。さて、ミカミ・クラゲはどうするのだろう。その唇は何でも食べちゃうぞと、笑い泣きしているようだ。ミカミ・ワールドに黒い淵は良く似合う。


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 面白い縫いぐるみ・クラゲだ。円盤のようにしてぶら下げると、足?が垂れて浮遊しているように見える。

 これも沢山宙に浮かしたらとも思う。
 要するに僕は何でも沢山あるのが好きなようだ。文章と同時に根性もうるさい男のようだ。そのうるさき男は、ミカミイズミにうるささを連想してしまう。過剰と省略、いずれは作家もどの辺に自分らしさがあるのかを突き止めるだろう。それまではドンドン進むしかないのだろう。
 作家が型染めを選択したのも、同じ型の繰り返しや増殖模様に心のマッチングを感じたからだろう。


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f0126829_14122173.jpg ドローイング(線描)のことが気になった。それを強調する作家ではないと思ったからだ。型染めの輪郭線のすっきり感、潔さが魅力の人と思っていたから。
 画かせれば何でもできるということだろう。






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f0126829_14203655.jpg マンガも手掛ける人だ。
 もしかしたら、このクラゲが新シリーズの主人公になるかもしれない。ただ可愛いだけじゃないところに発展性がありそうだ。

by sakaidoori | 2009-09-14 14:23 | 門馬・ANNEX | Trackback | Comments(2)
2009年 09月 12日

1099) 小樽港 「滞在型豪華クルーズ船 The World」

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 昨日、小樽に行った。
 春香町ダラ・スペースの2人展を見た後、国道5号線から小樽市内は海沿いに入る。いつものように観覧車を左に見て、美術館に向かった。右手に馬鹿でかい船が横腹をこちらに向けて鎮座している。
 めったに見られぬ豪華クルーズ船だ。間近に見なければ損なことだ。


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 僕にとっての船の長さの基準は、苫小牧~仙台間の太平洋フェリーで200m弱だ。この船は壁のような高さを誇るから、かなり長く見える。だが、長さは同じだ。総トン数は倍くらいの大きさである。壁が海を泳いでいる。


 実は、暗くなっての帰り際に、もう一度立ち寄った。もうすぐ就航だから、金網から先に入れると知った。その代わりに見送りの旗を振るのだ。

 その時の関係者の話で、この船はアパート・メントだと知らされた。日本風に言えば分譲マンションだ。7億ぐらいで購入したのでは言っていた。船籍はわからいがオランダの船という。世界の金持ちを集めて、ゆったりと地球を寄航しているのだ。特に目的あっての旅ではない。

 船名: The World
 国籍: パナマ
 全長: 196.35m
 総トン数: 43,188トン

 9月9日より小樽に寄航。今後の予定はウラジオストック→青森→東京→横浜・・→神戸→月末に、松が枝(長崎市)→仁川 ・・・・。

 ○ 基本的には各客室は所有者で埋まっている。彼らが不在の折にはレンタルで乗船できる。これまた法外な馬鹿高い金額だ。1泊全食事付きで、1500(?)アメリカ・ドル~のようだ。資料には実数が書かれてある。実感できないし信じがたいので?を記してしまった。



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     (↑:18:40。右下の明るい点は光に当たるカモメの群れ。)

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     (↑:19:25。午後7時半の出航。寄航の記念と、船旅の無事を祈っての地元太鼓会?の乱れ打ちが始まった。)

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 気が付けば船は出て行く、煙も汽笛も無しに、静かに横滑りして。
 妻は大旗を借りて降っていた。僕は太鼓に体を揺らし、小旗を忙しく降って世界の大富豪を見ていた。つい、声まで出してしまった。
 「大金持ちや、また来いよ!!」



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by sakaidoori | 2009-09-12 12:28 | ◎ 旅・飛行機・船 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 11日

1098) 時計台 「西辻恵三・展」 9月7日(月)~9月12日(土)

○ 西辻恵三・展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階B室
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西に走る仲通りの北側のビル)
    電話(011)241ー1831

 会期:2009年9月7日(月)~9月12日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(9・9)

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 背景の黒とわずかな白、地から顔をだす七色。
 画題は小さい丸い月、大きな三日月、簡略化された人物(シルエット)、動物の頭骨。
 シンプルな構図。

 実に簡単な絵だ。画家は「省略」という難しい絵画の道を進み始めた。省略は緊張を強いる。「緊張」という意味を問い始める。
 緊張が強すぎて避けられる絵、緊張不足で素通りされる絵、程よい緊張、強い緊張を好む人達・・・。

 西辻恵三はどこまで「緊張」を絵画化させようとするのだろう?
 「いや、画家は『緊張』を画いてはいないよ。結果的に緊張的な絵になっているだけだよ」と反論するかもしれない。
 だが、黒が好きで、黒を選択した以上、「黒という色」が画く者に、見る者に緊張を強いる。それは画家の本意ではなかったかもしれない。深みや広がりとしての黒に惹かれての「黒の選択」だったかもしれない。だが、色を飲み込み排除する黒は存在が強すぎる。「黒」には意味が沢山詰まっている。

 僕には今展の画家が「緊張」、「深み」、「広がり」の三者の中で立ち止まっているように見える。それはひとえに「黒の緊張」をどう処理するか、画家自身の悩みだろう。

 
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     ↑:左から、「男と女と林檎」、「「月人(つきびと)」。

 シルエットの人物は丸みを帯びて、やや戯画的だ。人間味があり、西辻風ピエロあるいはドン・キ・ホーテのようだ。
 暗闇を自由に徘徊し、黒を肯定的で明るい世界にしたいのだろう。体の細い線で指揮棒のようにして音楽を奏でたいのかもしれない。
 左の絵、「りんご」が左に画かれている。ここに絵としての工夫が必要なのだろう。それが「りんご」というところが僕の美意識・絵画哲学と違うところだ。


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     ↑:「月人(つきびと)」。

 僕はこの絵が一番好きだ。
 人物は明瞭だ。何やら考え事をしている。横になっているだけかもしれない。いつしか背景の黒に地層のように閉じ込められそうだ。閉じ込められても、そのまま横になっている。

 西辻恵三、正直な画家だと思う。このシルエットはかなり画家自身を投影している。今後の絵の方向を思案しているようだ。
 それに、全体の横広がりさ。広さや大きさを求めたい画家の絵心を反映させている。黒に過度の緊張を求めず、小道具も画かず、思案する茫洋さだけを表現している。
 左右に2割拡がった大作を見たいものだ。ただ広がりがあるだけ。その広がりをどこまで徹せられるか?「緊張」から解きほぐされた一つの方向。しかし、新たに徹することの悩みが生まれるかもしれない。

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     ↑:「月人(つきびと)」。

 太く飛び出た絵だ。大きな目に見える。
 僕には左下の笛吹くシルエットはいらない。画家は絵に音楽も見ている。僕はこの絵に吸い込められる膨らみを見ている。その違いだろう。


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     ↑:「マリオネットのように」。

 「三岸好太郎を慕いて」だ。美術的には「三岸へのオマージュ」と言った方が響きがいい。三岸好太郎の「マリオネット」の本歌取りです。
 こういう絵を見るのは大好きだ。作家の好みを無言で語っている。絵との語らいが広がって楽しいものだ。

 
 

by sakaidoori | 2009-09-11 11:35 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 10日

1097) たぴお 「2th. 9の会展」 9月7日(月)~9月12日(土)


○ 2th. 9の会展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2009年9月7日(月)~9月12日(土)
 時間:11:00~19:00
(最終日は、~18:00まで)

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 18:00~

 【参加作家】
 今荘義男 西城民治 田中麻里 名畑美由紀 西澤宏生 林教司 藤川弘毅 島貫久子・・・(8名)

ーーーーーーーーーーーーー(9・9)

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 今回のグループ展は明るくてこざっぱりしていた。
 もちろん、一人一人の作家の主旨はそんなところにないのだろうが、どうしても見る方は全体の印象にもひっかかるものです。

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     ↑:田中麻里、「満月の詩」から。

 C.G.絵画に詩が添えてある。詩に基づいたメルヘン絵画。
 詩の文章が綺麗に丁寧に書かれていて、つい3篇とも読んでしまった。叙情的なリズムや歯切れの良さは好ましいのだが、最後の言葉が結論じみているので余韻に欠ける感じだ。どうして若い方の詩は結論をまとめたがるのだろう?


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     ↑:西澤宏生。左側は「小樽埠頭」、右側は?

 両者をともに「小樽埠頭」と見て楽しんだ。
 左側は小樽を懐かしむようにして、裸婦を風景に取り入れたり、走り描きふうにして「モダン」を演出。
 右側は小樽を具象風景でチャンと伝える。
 両者の対比として「小樽」の良さや古臭さを思った。


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     ↑:名畑美由紀

 名畑ファンですから載せておきます。原画はこんなに赤茶けてはいません。
 フリーハンドの四角のリズム。名畑絵画の音楽性の一端。色を控えて、線と四角の動きを確認しているのでしょう。


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     ↑:島貫久子

 左のピンクは花で、右の赤は太陽として見てしまった。たぴお版印象派みたい。
 この作品と今荘作品が入り口正面でドーンと迎えてくれるので部屋全体が明るいのだろう。


f0126829_13413524.jpg ←:今荘義男、「古里(コリ)シリーズ」。


 コリ(古里)が遊んでいる。

 ケンケンパタパタの足音、
 いろんな太陽が現れては競い合い、
 ドロの饅頭ゴッコ、
 ホッペを膨らましてにらみ合い、
 土に潜む虫たちは黄色い声に顔を出し、
 夕日に朝日に写る顔顔顔・・・。





















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     ↑:林教司。左から、「標的(1)」、「metam-4」。

 廻りのしっとりした明るさに、林「標的」も狙いを外しそうです。それでもめげずに狙うのが林ワールドの良い所です。
 発射10秒前、「9,8,7、6,5,4,3,2,1、・・・」
 数字が響く。「1」野郎が目をふさぐ。「4」が登場して、第2幕。林物語は尽きることがない。


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     ↑:西城民治、「絶望と希望」。

 黒は大地、赤はマグマ。黒は闇、赤は情念。黒は社会、赤は個人。黒は絶望、赤は希望。

 以前の「矛盾に立ち向かう火の玉心」の新シリーズでしょう。主旨は同じだと思う。
 緊張した二項対立概念とは裏腹に、西城絵画の楽しみはそのユーモラスさにあると思う。
 林ワールドの緊張感も二項対立を宿しているだろう。だが、その二項は常に激しい火花を求め合い、その火花の中に諦めにも似た静かさがある。
 西城民治の場合は主体があり、それは「赤」であり、赤に置き換えられた「人間・自己」だ。その赤は林・ワールドのように屹立せずに、悩んでいる。弱弱しくもあるが、そこが西城絵画の魅力で、人の悩みが聞こえてくる。
 「闘うぞ!あ~、困っちゃったな~、敵は強いしかなうかな?闘うぞ!でも・・」
 その折れそうな心のブレが赤の突端を傾けている。

 画家は絶望に立ち向かう「赤」の姿に希望を見ているのだろう。
 僕は絶望の「黒壁」を前にして、それでもたたずむ「赤」に、人の素直な有り様を見ている。画家の意図せずに出てくる表情であり、そこが魅力だと思っている。

 

by sakaidoori | 2009-09-10 14:45 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 09日

★ 目次 - 3

 挫折する事、二度。三度目の正直といことです。
 新しい項目を書き加えていきます。
  (タイトル名や項目は便宜的なものです。)

  --------------- (975~1095)


【企画展】
○4会場「plus1+柴橋伴夫・企画」 ト・オン (千代明 秋山一郎 齋藤周・3人展) ○アトリエムラ「第2回企画展 Girls美Ambitious!」   ○たぴお「キャバレーたぴお 10年展最終章」 ②(小松崎健) ①(キッコリーズ&トイトイ) ○CAI02 「Point Of Color」(4人参加)   ○コンチネンタル「vol.3 交差する視点とかたち (4名参加)」 ○ af 「神秘画と秘画(古版画)・展」 ○CAI02 「国松希根太・伴翼・藤沢レオ 展」 ②(伴翼) ○af「エクスリブリス(書票)展

【公募展】
○市民ギャラリー「新道展」    ○市民ギャラリー「2009 全道展」  ○時計台 「自由美術北海道グループ・展」  ①(坂本公雄)
○市民ギャラリー「第17回 国際高校生選抜書展・北海道展」 ○大同「しんか展」  ○市民ギャラリー「一線美術会(竹津昇他)」

【個展】  
○門馬「田中野穂・個展」 ○たぴお「益村信子・展」 ○CAI02「佐藤翼・個展」 ○岩見沢「西田卓司・個展」   ○イワミザワ90° 「黒田晃弘の展覧会」 ○af「佐藤準・写真展」 ○CAI02「土田俊介・個展」 ○セントラル「大島潤也・展」 ○時計台「阿地信美智・展」 ○門馬「上嶋秀俊・展」 ○さいとう「石尾たか司・展」 ○さいとう「大坂寛・写真展」 ○オリジナル画廊「田村陸・個展」 ○af「ステファン・エッテ写真展」 ○門馬「#7 合田尚美・展」  ○ト・オン・カフエ「Togashi Kan(富樫幹)・個展」 ○画家のアトリエ「第7回 富樫正雄・アトリエ展」 ○たぴお「三浦恭三・展」 ○紅桜公園「澁谷俊彦・展」 ○たぴお「中村友三・作品展」 ○門馬「杉田光江・展」 ○テンポラリー「かりん・展(絵画)」 ○たぴお「上條千裕・展(絵画)」 ○さいとう「沼田彩子・個展」 ○時計台「西村一夫・展」 ○STVエントランス・ホール「阿部典英・展」 ○時計台「秋山久美子・個展」 ○CAI02「樫見菜々子・個展」 ○エッセ「兵藤いずみ・個展」 ○テンポラリー「中嶋幸治・展」 ○ミヤシタ「安住公美子・展」 ○CAI02「竹田真一郎・個展(写真)」 ○門馬「武田響・陶展」 ○テンポラリー「チQ・ポストカード展」 ○ミヤシタ 「井上まさじ・展」 ○たぴお「濱田トモミ・写真展」 ○倫土「菊池絹枝・白磁展」 ○STV「川上勉・彫刻展」 ○たぴお「Yura・展」 ○JRタワー「山本雄基・展」 ○音威子府・砂澤ビッキ館「清武昌・個展」  ○時計台「堺齋・展」 ○粋ふよう「カトウタツヤ・絵画展」 ○ト・オン・カフエ「栗田健・展」 ○ミヤシタ「だて まこと・展」 ○テンポラリー「熊谷榧・展

【2人展】【3人展】
○イワミザワ90°「マイ・ラビリンス」(石倉美萌菜 太田博子 小坂祐美子) ○品品法邑「版画三人展(林由希菜・川口巧海・石井誠)」 ○創「(藤本和彦&澁谷俊彦・展)」○ニュー・スター「mamizuによる pan.2」 ○資料館「YUKO・ふたり展・星こず枝」 ○さいとう「久守浩司・夕子 二人展」(絵と陶) ○ ト・オン・カフエ「清武昌 洞口友香・二人展」 ○4プラ「佐野妙子 富樫はるか・2人展」 ①(佐野妙子) ○品品法邑「奥村博美×下沢敏也・陶展」 ○CAI02「黒岩絵里子×松久恵理・二人展」 ○さいとう「ミカミイズミ &スギモトマイ テキスタイル展

【グループ展】
○アートスペース201「北翔大学合同展覧会・よね展」   ○たぴお「ブックス・アート 展」 ○道新ぎゃらりー「中村哲泰おやこ展 八子晋嗣・八子直子・中村修一」 ○資料館「第38回フジノン友の会 写真展(鈴木忠雄)」 ○CAI02「RED  20人の情熱かたち展」 ○帯広「『愛』をテーマのグループ展&米山将治展」   ○菊池邸予定地「612621(小林麻美)」 ○室蘭美術館「霞」  ○たぴお「LEBENS・愛・人生展」 ○小樽市民ギャラリー「Wave 11人展」  ○たぴお「BOX ART 『3』・展」 ○時計台「北の日本画展」  ○たぴお「写羅(写真展)」 

【学生展】
○市民ギャラリー「第55回高文連石狩支部・美術展」  ○旭丘高校「旭丘高校美術部・学校祭展示」 ○写真ライブラリー「三大学合同写真展’09」 ○コンチネンタル「金工展」 

【美術館・博物館】
○開拓記念館「北海道象化石展!」   ○近代美術館「北海道版画協会・創立50周年記念展」 ○開拓記念館「アイヌのよそおい展」 ○室蘭市民美術館「伊藤正・展

【情報】
○テンポラリー「酒井博史・篆刻と弾き語りライブ

【アバウトの写真 】
24回(熊谷榧・展)

【投稿】
○槌本紘子のストックホルム記 ⑫-2 ⑫-1

【個別作品】
○門馬「門馬よ宇子 『薬莢の入った容器』」

【その他】
○「川下公園とライラック」  ○風景(981満月 ○ 庭(1068 1053

by sakaidoori | 2009-09-09 09:40 | ★ 目次 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 09日

1096) ③市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 終了・8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

 (①・②の続き。)

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     ↑:左側、協会賞・一般・関口幸子、「遥かな日」・P200 油彩。
      右側、会員・西田靖朗、「再会」・100.5×161cm アクリル。

 左側が今年の最高賞です。しっかりした具象画だ。函館の方で69歳とのことである。正直にいって、その年齢に驚く。
 実は2年前の新道展に初出品していて、その時の作品を「栄通記」に載せている。「花火」という題で、あどけない子供の体形のアンバランスさが面白かった。
 当然、その子供のアンバランスさは拙さからくるものかもしれないが、そういうことに関係なく楽しめれた。

 だが、作家の本意は違っていたたようだ。よりリアリズムに徹する、黒色・青色を基調にした闇を画き、思いを託すという主旨のようだ。図録を見れば、昨年も具象力を高めて佳作賞を授賞していた。
 具象力が高まった、技術が上手くなったことにはそれ程の驚きはない。だが、この年齢で短期間に絵の密度を高めたことには感心する。
 今後も具象力という方向で勝負する画家だろう。どういう形で更に表現力を高めるのだろう?より緊張度を高めるのか?愛情表現が高まっていくのか?関心をもって見ていこう。


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 上の写真は2階の一番奥の空間。
 一般を中心にした作品主体で、最後の陳列であり見せ場である。

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     ↑:左、一般・宮本市子(札幌市)、「ユニコーン&ナイト」・270×120cm ミックスメディア。
     中、一般・山下敦子、「祈り」・F80 アクリル。
     右、会友・荻野不二男(紋別市)、「メランコリー」・F100 油彩。

 面白い作品が並んだ。
 左の宮本市子・作品。彼女の作品には華がある。しかも小さくまとめようとしないところが良い。確かに荒削りな面がある。だから作品に粗が見えて、何やら批判がましい言葉が聞こえそうだ。それは小さな欠点だし特徴だと思う。表現しきれない大きな可能性として見ている。

 今作、写真で見ると中央が顔に見えるが原作はそうではない。むしろ左上の方が顔らしく見えて、真ん中のラインがボディー・ラインで右下の黒い部分がお尻に見えた。お尻の部分にセクシャルさが薄いのは女性画家の特徴でもある。なかなかライン一般に男好みのセクシャルさが滲み出ない。表現したいことが男とは微妙に違うからだろう。
 冒頭に荒削りと言ったが、今作も真ん中の黒や白い部分と輪郭線は表現力に欠けていて、その為にやけに大きく間延びして見える。絵の中央でのアピール度が少なかったから賞にもれたのかもしれない。
 それはそれとして魅力的な作品だ。木屑で画かれた面、細々した材料の配置に愛情とか優しさとか女性らしい細やかな気配りを思う。

 山下敦子作品。
 激しく狂おしい祈りだ。ストレートさが好ましい。燃える抽象画、これからどう進んでいくのだろう?

 荻野不二男
 明るい模様の生地で顔を覆っている。暗いイメージの「メランコリー」という言葉、深刻ぶらないデザイン模様の明るさ、その対比が画家の工夫だろう。少し作為的ではあるが。
 ウエーブラインが片目隠しと口塞ぎ状況を醸し出している。苦しくないはずはない。生地の向こうにいる顔は、それでも片目を開けて抵抗している。
 しかし、生地はピンク色もあり美しい。

 

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     ↑:一般・児玉陽美(北広島市)、「月曜日夜11時の女」・165×50×90cm 立体造形。

 会場中央で上向きにひっくり返っている女(作品)。立体造形のボリューム感はシマリ無く亡羊感が漂ってはいるが、ユーモラスであり親しみがもてる。
 作家はかなり思い悩んで作品化していると思う。最後は投げやりと言ったら失礼だが、「え~い、どうにでもなれ~!」という心境で完成?させた感じだ。中途半端さと潔さ。もし、僕の想像通りに無念な思いがあるならば、その辺を暖めた次作を期待しよう。
 敢闘賞を上げたい。

by sakaidoori | 2009-09-09 00:18 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 08日

1095) ②開拓記念館 「第65回特別展 北海道象化石展!」 7月3日(金)~2009年10月4日(日)

f0126829_15452882.jpg○ 第65回特別展  
   北海道象化石展! 


 会場:北海道開拓記念館・2階
      (公称2階ですが、実質3階)
     札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
     電話(011)898-0456
     ファクス(011)898-2657

 会期:2009年7月3日(金)~2009年10月4日(日)
 時間:9:30~16:30
 料金:一般 500円 高大生 170円 小中生 80円(教職員に引率された小中学生は無料。)

※ 各種イベントあり(パンフ参照)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(9・2)

 (会場は写真撮影不可です。以下の写真は特別に許可を頂いてのものです。それでもお伝えできないところが多々あり、残念な処です。)

 
 (①の続き。) 

 細かい情報の伝達能力は冴えている。刺激一杯の象化石展だ。


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     (↑:北広島市音江別川流域の砂利採掘現場から出土。)

 象には歯が4本しかない。初めて知った。その馬鹿でかい歯が触(さわ)れる。持つことができる。重い。石と同じだ。化石という石だ。これを触りにいくだけでも今展の値はある。○万年前の象の歯だ。臼歯だ。

 この歯が何時頃の、何の歯か?100万年前頃のマンモスと考えられていた。
 ここで現代考古学の年代測定技術が「それは変だ」と主張している。詳しく歯の化学組成を調べたら、ナウマンゾウなのだ。そして、ナウマンの日本最古の化石は35万年頃前で、道内は忠類の12万年前頃。

 なぜ100万年前と判断したのだろう?
 実は発見現場が北広島市の砂利採掘現場で、地層の中からの出土ではないからだ。採掘後の処理過程での発見だからだ。そこは下野幌層(120万年~70万年前)の地層を掘り進んでいる。おそらく、より上層の新しい地層も掘っているのでそこからの出土なのだろう。(砂利採掘場の地図が無いのが残念!調べてあたりをウロウロしに行こう。)

 そういうわけで最新の考古学情報の一端も教えてくれる。考古技術の進歩は著しい。教科書の書き換えの現場がここにはある。


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 忠類村の発掘現場の様子がビデオに流れている。
 道路工事現場の親父のスコップにカタンと固いものが当たった。
 どれどれと掘って眺めていると、好奇心旺盛な一青年がシャベリ始めた。
 「これはゾウの化石だ。教科書に載っちょッた」
 興奮顔の青年を中心に作業のおっちゃん達は仕事を止めて群がっている。
 (こんなリアルな写真がよく撮れたものだ。作業現場だから関係者がカメラを持ってはいると思うが、こんな瞬間をよくも収めたものだ。誰かが新聞記者を直ぐに呼んだのだろうか?)
 偶然が偶然を呼んだ。たまたま来道していた考古関係者の目に止まり、発見から半月後に詳しい緊急発掘ができた。お盆の時期で道路工事現場はお休みだったのだ。この辺の流れはドラマだ。素晴らしい編集ではあるが、事実の流れに圧倒される。
 そして早くも1年後に本格的発掘になった。忠類村上げての大歓迎行事にも発展した。


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    (↑:過去50万年間の寒暖変化表。上はナウマンゾウ化石の推定年代。
  下の赤印はマンモスゾウゾウ化石の推定年代。)


 古代の温度変化について。
 今の北海道は巨大な離島だ。その島に大型動物である象がサハリン(樺太)や本州からくるには宗谷海峡や津軽海峡が陸続きでなければいけない。曰く、寒冷期に海が後退して陸続きになった時に彼等はきたのだ。

 ここでナウマンとマンモスの生態分布を整理しておきます。
 ナウマンは南の巨象、マンモスは北の巨象。
 だからナウマンは北海道には南から来る、マンモスは北から来る。
 北海道は彼等の生活圏の北限、南限であって、ある時期共生した可能性が高い。

 ナウマンゾウは温暖な天候を好み、草を食べながら適地を移動するわけだ。
 43万年前の寒冷期に朝鮮半島と九州が陸続きになった。その後は離れ離れで現在でもそうだ。本州と北海道もそのご陸続きになることはなかった。その時に西からナウマンゾウは日本にきたのだろう。大陸から離れた彼らはだんだんと北上して行った。その北端は津軽海峡か下北半島かだろう。
 そこに海がある。そして、寒冷期には少しは狭まって泳ぎやすいかもしれない。だが、基本的に暖かい所を好むナウマンゾウだ。何が悲しくて寒冷期の北海道に海を泳いで来たのだろうか?ゾウは海を泳ぐか?泳がなければ来れないのだから、彼らは泳いできたのだ。
 おそらく、寒冷期の緩む中で植生を回復しナウマンゾウの人口膨張が起こったのだろう。溢れた一群が意を決して津軽海峡を泳いだのだ。日本での長い暮らしの間に、かなりの寒冷地適応の体に変身したのだろう。
 それは14万年前頃ではと温度変化表をみながら勝手に想像してしまった。

 マンモスゾウ、寒冷期に寒くなればより暖かい所を求める。陸続きの宗谷海峡を歩いて北海道にきたのだろう。
 北海道の出土例は4万5000年前~3万9000年前、2万5000年前~1万9000年前。この二つのピーク間は寒暖変化表を見ても違いがわからない。分からないが、当時が相当の寒冷期であることは間違いない。


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 忠類村ナウマンゾウ遺跡はどうやらゾウ化石の宝庫のようだ。
 写真は遺跡地層から2m下で発見されたナウマンゾウの足跡地層。足跡を石膏取りしたもの。


f0126829_14481886.jpg やはり忠類の現場。
 かつてゾウの歯の化石は4個見つかっていた。近年、詳しく調べたところ、一つはマンモスゾウで4万3000年前だと推定された。しかもその歯は発掘近辺からの出土だった。
 現場はやや崖になったところで、道路工事のために崖を削り、その時の表土に近いところにあった歯が下の方にころがり、日の目をみたのだろう。

 作業員がビデオで語っていた。「この崖をけずったら化石が一杯あると思うな・・・」間違いないだろう。今は人目に触れられずにそぐ近くの土中に眠っている。
 





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 添田雄二学芸員です。今展のチーフディレクターです。専門は「第四紀」。第四紀、それは人類の時代と言われている。いつからだったか・・・。およそ200万年前から現在までの地質・考古学の探求をされている方でしょう。

 こうして何かと便宜を計っていただきました。有難うございます。
 僕は博物館学芸員はもっともっと社会に発言すべきだと思っています。考古に対するものの見方考え方、時に自説として仮説なりなんなりを発表してもらいたいと思っています。ミクロやマクロの見えない事柄を言葉として表に出させる。それができる人達だ。目立たない日頃の研究と、発言した時とのギャップ。よろしく!!





 
 

by sakaidoori | 2009-09-08 15:46 | ☆北海道開拓記念館 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 08日

1094) ①開拓記念館 「第65回特別展 北海道象化石展!」 7月3日(金)~2009年10月4日(日)

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○ 第65回特別展  
   北海道象化石展! 


 会場:北海道開拓記念館・2階
      (公称2階ですが、実質3階)
     札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
     電話(011)898-0456
     ファクス(011)898-2657

 会期:2009年7月3日(金)~2009年10月4日(日)
f0126829_15474722.jpg 時間:9:30~16:30
 料金:一般 500円 高大生 170円 小中生 80円(教職員に引率された小中学生は無料。)


※ 各種イベントあり(パンフ参照)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(9・2)



 (会場は写真撮影不可です。以下の写真は特別に許可を頂いてのものです。それでもお伝えできないところが多々あり、残念な処です。)


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 以下の4章の構成で進む。

  1.北海道最古の象化石
  2.ナウマンゾウ
  3.マンモスゾウ
  4、絶滅の謎

 前半の歯の化石やそれらの年代測定の技術的進歩、忠類村の発掘現場の物語はワクワクして見た。
 後半は大きな複製の「象」などが並んでいる。化石ばかりを見た目には息にぬきになる。つながりが少し平凡すぎたようだ。


 パンフレットの表看板には「象」のみの記述だ。その化石展をするわけだから、ご存知「ナウマンゾウ」や「マンモスゾウ」の化石がないかというと、そんなことはない。忠類村出土のナウマンゾウ化石とその物語が会場構成の重要な案内役だ。

 では、何故それらの名前が無いのだろう?
 おそらく企画者は「地球史」の中で、限られた空間での「北海道」と、そこでのナウマンゾウやマンモスゾウなどの象を含めた「生物史」という認識が強かったのだろう。
 展示にその広大な構想が生かされたか?充分、化石愛好者達に伝わったか?
 思いが強く大きすぎたようだ。そこが僕には「つながりが少し平凡すぎたようだ」という印象になったのだろう。強調したい事の連続性に難点があったようだ。

 例えば、ナウマンとマンモスが北海道の同時期に共に生息した可能性を指摘している。興味津々の知見だ。が、強い主張ではない。
 忠類村ナウマンゾウ遺跡から新たな発見が続いている。一エピソード的な展示になりがちだったのが残念だ。

 新たな情報が一杯ある。結論以前のナウマン時代だから、その情報を利用してあれこれ考えてしまう。
 企画者は生物共存という理念を訴えたいのだろう。
 新事実のピンポイントの情報に基づく新たな太古像、知識の組み換えに今展の魅力があると思う。生きている考古学の現状が少しは見れて、現代学のようだ。



 ②で、気になる個別情報を書きます。

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     (↑:ナウマンゾウ。キバは本物。頭骨は千葉の化石を基にして作成。臼歯が見える。)

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     (上の写真のナウマンゾウの臼歯。)    
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     (↑:象の歯の物語。象には歯が4本しかない。草を噛み砕いていて、いずれ磨耗する。代わりの歯が奥で作られていて、適当な時期に今までの歯を押し出して新しく登場する。5回ほど入れ替わるそうだ。)


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     (↑:前半の部屋から後半部の空間を覗いたところ。後半の雰囲気をこの写真で想像して下さい。)

by sakaidoori | 2009-09-08 13:37 | ☆北海道開拓記念館 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 07日

1093)  槌本紘子のストックホルム記  ⑫-2

 (⑫のインタビューの記事の続きです。)

 最後に最近の私事を少し。


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     ↑:新作「wear-able」。 写真:Magnus Johnson(マグナス ヨンソン

 先日、ストックホルムでのグループ展を終えました。
 前回、ちらりとお話しましたが、今回の作品は自分の 中では新しい試みでした。自分の作った作品自体も、 いわゆる”テキスタイル”ではなくて、他の素材にも 積極的に挑戦してみました。

 また、パフォーマンス・アーティストのLotta Melin (ロッタ・メリン)、オー ディオアーティストの大倉尚志さん、ビデオ・アーティ ストのMartin Söderblom(マーティン・ソーデルブルー ム)、フォトグラファーのMagnus Johnson(マグナス・ヨン ソン)とコラボレートし、ドキュメンタリー映像/写 真の制作も行いました。

 このプロジェクトを通して、 自分のフィルター以外のものを通して、作品が出来上 がっていくという、新しい経験をすることが出来まし た。この感覚はやみつきになりそうです。展示でも多 くの方々から、作品に対するメッセージもいただき、 今後に向けてのモチベーションにも繋がっていきそうです。


ーーーーーーーーーーーーーー

 (編集者から)

 栄通記に載せるには、格調高く怪しくも高貴な香が漂う写真ですね。

 モデルの女性がロッタ・メリン嬢ですか?
 パフォーマンス、テキスタイル、写真、映像、音楽と留学1年目で随分と交際が拡がっているのですね。

 槌本作品、古代ローマの闘士を演劇用にアレンジさせて登場させたような意匠ですね。奇想天外な発想で、いろんなことにチャレンジしているみたい。
 問題がなければ、作品写真の投稿を待っています。じっくりと沢山みたいですね。


 次はインタビューの続編です、待っています。「顔」もよろしく。

by sakaidoori | 2009-09-07 20:32 | 槌本紘子ストックホルムキ記 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 07日

1092) ②市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 終了・8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

 (①の続き。)

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     ↑:会員・亀井由利、「生命の樹」・F100 アクリル。

 作家は黒を背景にして水しぶきを纏(まと)う裸婦を画く。今回も様式は同じだが、裸婦にみえない。一見、暗闇の水面に写る風景に見えるが、何を画いているのかは分かりにくい。分かりにくいが、白が黒から浮かぶボリューム感が良い。暗い絵だが華がある。
 美しき女性、哀しき女性を描きたい人だと思う。それ以上に生命力を感じる。


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     ↑:会員・佐藤萬寿夫、「風の路」・P120 油彩。

 脳溢血で相当にお体を不自由にされた方だ。リハビリ途上だと思う。今まで使っていた右手が自由自在でないはずだ。だのに、この絵は・・・。
 以前は四季折々の自然を賛歌して綺麗に丁寧に画いていた。再起なってのこの大作、自然を謳いあげる以上のものだ。世間を圧倒する風が画家の体内を走っている。
 体が不自由ということは画家の精神を萎えさせないのだ。むしろ、過去の実績から開放されて、新たな「目」を「感性」を確保されたようだ。


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     ↑:(遺作) 会員・渡辺恵子、「春夏秋冬ふわふわ」・F50 油彩。

 渡辺恵子さんが亡くなられた。突っ張っていて愛すべき女性たちが、もう見れなくなる。他人を関知せず、我が道を行くという無手勝流の自由さがある。去年58歳。
 合掌。


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     ↑:会員・高橋芳子、「無意識」・S100 油彩。

 絵とは難しいものだ。充分に上手いし、表現力もある作家だ。だが、見る方は更なる絵を期待してしまう。
 絵に画家なりの型があるのは当然だろう。だが、その型だけには収まりきれないものが画業の継続の中で生まれてくると思う。それが時に絵に微妙な破綻なりアンバランスを生んだりする。アンバランスの影すら避ける画風のようだ。
 作家は形式美の追求に余念がない。それと画質感も。
 大きさは正方形、上下の鏡面構造、闇夜の背景に浮かぶもう一つの女性像。
 具象と型から入っていく作家だろう。


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     ↑:会員・細木博子、「時の流れの中で」・F120 油彩。

f0126829_11345991.jpg 何にも無い中で樹のバランスが好きだ。樹の葉っぱ部分は何やらゴチャゴチャ画かれている。木片のような積み木のような三角や四角だ。ゴチャゴチャだが人の心なり時の負の部分を蓄積させたものではない。過ぎ去りし日々をいとおしんでいるようだ。樹のシルエットのように躓(つまず)きそうで、躓かなさそうで・・・。
 右の部分図の鳥はヤマガラ?




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     ↑:会員・林教司、「News Paper」・180×540cm インスタレーション。
 
f0126829_11475814.jpg メッセージ性の強い作品だ。今や希少価値と言ってもいいかもしれない。実力作家の面目躍如たるものがある。
 もっとも、この縛りや集積や拡散は、作家自身のドロドロした心の反映だけかもしれない。だが、見るものは反社会性や今の社会の気分の象徴とも捉えるだろう。どんな見方をしてもいいのだ。刺激的な作品とは作家の意図を離れるものだ。
 僕は素材の安っぽさ古さと、作家の強い情念・エネルギーに惹かれる。



 今回は会員中心に載せました。次回は一般中心にということで、③に続く
 
 
 

by sakaidoori | 2009-09-07 12:03 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)