栄通記

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2007年 10月 30日

381) af 「藤山由香 絵画展」 終了・10月16日(火)~10月27日(土)

○ 藤山由香 絵画展
   ー風の音ー

 会場:アリアンス・フランセーズ
   南2西5 南2西5ビル2F・入り口は西向き
    電話(011)261-2771  
 会期:2007年10月16日(火)~10月27日(土)
 休み:日曜
 時間:11:00~19:00 (土曜日は18:00、最終日は17:00)

【プロフィール】
札幌生まれ
札幌厚別高校・美術コース卒業
武蔵野美術大学短期大学部・通信教育油彩コース卒業

2003年から毎年、ミヤシタにて個展。
「記憶」、「風のしるし」、「まなざし」、「ほしのいろ」、「Unlimited」が各年の総合たいとる。そして今回は「風の音」。


 藤山さんはミヤシタをホームグランドにしている。そこは単なる「発表の場」以上だろう。そういう人が不思議な場所で個展をされた。本を背景にして、座れば自分の作品が一望に出来る。壁一面だけの場所で狭いとはいっても、広さ・高さなどミヤシタとはムードを全く異にする。そこに青を中心にして、それほど劇的変化のない絵が並んでいる。

 F6からF20までの13点。しかも、2002年~今年までのアンソロジー展だ。

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 ↑:2002年。

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 ↑:2003年。

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 ↑:2004年。

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 ↑:2005年。

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 ↑:2006年。

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 ↑:2007年。

 展示風景を無視したわけではないが、制作年代順に載せました。拙い写真ですが、少しでも変遷が分かればと思う。(後で、大きさを書きます。)

 描き始めの作品は刷毛目(はけめ)調の筆跡を残し、丁寧に丁寧に描こうとしている。次の年からは、そういう絵に対する姿勢をかなぐり捨てて、ざっくばらんとも取れる画質感へと変貌した。自分の気持ちとキャンバスがぐっと近づいた感じ。連綿としたその画風を見ていると、絵を描くことを日課とし、おごり高ぶることなく、自分自身の感性を、自然との関係を画布そのものにしたいようだ。本人は自然光が好きだという。日の当たる日中に部屋で絵と向き合い、時間の経過の後で、それを確認し先に進んでいく。だから、モネの水連を感じる絵もある。

 おそらく、藤山さんは絵を描くこと、あるいは自分自身にようやく一つの手応え、自信をもたれたのではないだろうか。今春、白と青のせめぎ合いの作品を見た。今展では、厚塗りの白の世界を描いている。青が基調の人だが、細かな実験を経ながら、大胆に描きたくなり始めたのかもしれない。

 日記のような藤山ワールド。来春、ミヤシタで個展をされるそうです。

by sakaidoori | 2007-10-30 17:00 | af
2007年 10月 29日

380) 資料館 「一期一絵・水彩画展の村松鞠子作品」  終了・10月23日(火)~10月28日(日)

○ 一期一絵・水彩画展

 会場:札幌市資料館2Fミニギャラリー4室
    大通西13 (旧札幌控訴院)
    電話(011)251-0731
 会期:2007年10月23日(火)~10月28日(日)
 時間:9:00~19:00

 「クリスチャンセンターで、木曜日の夜に、国井しゅうめい先生に指導を受けている、水彩画に魅せられた仲間展」

 お気に入りの作品を見つけました。

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 村松鞠子さん。上が、「秋がきて」・F6。下が、「夏の雫」・F4。

 幸いご本人がおられたので、写真掲載が出来ました。水彩画特有の光の捉え方、あでやかに拡がる色の組み合わせ、ちょっと綺麗過ぎる感じもしますが程よく緊張感も伝わってきます。上の作品は引っかき線を入れたり、全体に満遍なくスポットを当てていて、下の作品が中央の葡萄の房に焦点が集約されるのと、一対をなしています。

 ご本人は静物はあまり描かないと仰っていました。隣にもう一点、風景画がありましたが、こちらの方が抜群に良いと思いました。精進されて、来年はこの教室展と同時に資料館で個展をされてはどうでしょうか。大変かもしれませんが、頑張って下さい。(10・28)


村松鞠子さんのH.P.⇒村松鞠子・水彩画集「風と水と彩と」

by sakaidoori | 2007-10-29 20:54 | 資料館
2007年 10月 29日

379) アバウトの写真 6回目  益村信子・作品

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○ 益村信子・個展  PART17
    THE DANCING GALAXY 4 

 会場:大同ギャラリー
    北3西3 大同生命ビル3F・南西角地 駅前通東側
    電話(011)241-8223
 会期:2007年10月4日(木)~10月9日(火)

 上記の個展の時に撮影した作品。(10・6)

 全体は15×20cmほどの大きさ。写真やカタログ、チラシを適当に切り抜いて、貼りあわせたもの。かっこよく言えばコラージュ、有体に言えば貼り絵。これは誰でも出来ます。その日の気分を表現してもいいし、素材を見ていて何か浮かんだことを作っても良いし、アイデアと感性で楽しみ方が拡がりそうです。老人のリハビリにも使えそうです。遊び心と軽いアート気分。

 写真作品は積読本とも地層とも見えて、知性をこそぐられました。

by sakaidoori | 2007-10-29 20:16 | ★アバウトの写真について
2007年 10月 29日

378)  短歌 菱川善夫選「物のある歌」-15・10月14日

 短歌 菱川善夫選「物のある歌」
 (北海道新聞2007年10月14日朝刊、日曜文芸・P31より)

・憂愁と殺戮の都市ふきぬける風になびかぬ逆髪われは(冒頭歌)
・四面虫歌わがもろともに声たてて秋のかぎりを啼き渡らなむ
・北風に真向かふ道に狂気して駆り立てらるる思想を持たず

   前川 節子。
  「揮発逆髪(2007年、砂小屋書房)」。1949年東京生まれ。鎌倉市在住。

 寒々とした歌だ。流れに掉さしてでも自己の信じる道を歩もうというのか。しかも、「思想を持たず」と言い放っている。反逆精神の強い人だ。

 ところで、「四面虫歌」は菱川さんも指摘しているように、「四面楚歌」の故事をもじっているのであろう。孤立無縁な中に哀愁をそそる言葉だ。果たしてこの言葉は「狂気して」、「思想をもたず」と呼応しているのか?


 楚王・項羽が漢の高祖・劉邦と垓下で闘った。最後の闘いである。項羽の耳に故郷の楚の歌が四方八方から聞こえる。自軍からではない。取り囲っている敵軍からだ。「あー、何と多くの部下達が捕虜になったことか」と嘆き、彼の戦闘精神は萎えていった。もちろんこれは漢軍の陽動作戦である。まんまと項羽ははまったわけだが、それほど形勢は傾いていたのだ。その時に名馬・騅と愛妾・虞を伴っての詩が垓下(がいか)の歌。誇り高くとも、女々しい詩だ。

「七言古詩」
垓下歌  項籍

f0126829_18494259.jpg力抜山兮気蓋世
時不利兮騅不逝
騅不逝兮可奈何
虞兮虞兮奈若何

「(私流の)書き下し文」
垓下の歌  項籍(こうせき)

力、山を抜き、気は世を蓋う
時に利あらず、騅逝(ゆ)かず
騅の逝(ゆ)かざる、奈何(いかに)すべき
虞(ぐ)や虞や若(なんじ)を奈何(いかに)せん

(俺の力は最強だ。意思はすべてを覆い支配している。だが、天命は俺から離れた。名馬・騅は動こうとはしない。我が手足である騅が動かずして、俺に何が出来るというのか。いとしい虞よ!許せ、お前をどうすることも出来ない。・・一緒に死んでくれるか)

 その後、闘い敗れて落ち逃れた渡し場で、渡し守に捲土重来を説かれる。多くの若い楚人を死なせた責を述べ、項羽は自害する。

 僕にはこういう流れの「四面楚歌」を置き換えた「四面虫歌」に作者のヒロイズム的甘さ・弱さを感じる。却って、人間臭さがあって信を置きたいが、歌としては徹底不足だと思う。文学の比喩を使う危険性がある。

by sakaidoori | 2007-10-29 18:39 | ◎ 短歌・詩・文芸
2007年 10月 29日

377) タピオ 「自我の形象展6」 10月22日(月)~11月3日(土)

○ 自我の形象展6

 会場:タピオ
    北2西2・中通り東向き・道特会館1F
    電話(011)251-6584
 会期:2007年10月22日(月)~11月3日(土)
 時間:11:00~19:00


 【出品作家】
 阿部啓八、井村郁子、亀井由利、菊池美智子、斉藤邦彦、竹内はるみ、田村佳津子、野口耕太郎、林教司、兵藤いずみ、宮本市子・・・以上11名。DMに記載の加藤弦、神野茜、渡辺英四郎の3名は不参加のようです。

 恒例のグループ展。壁も塗り替えて綺麗になり、メンバーの出入りもあり、おしゃれに変身しつつあるタピオです。
 今回はあまりお喋りせずに、全員の写真紹介をしたいと思います。(10・27)

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 藤谷康晴君とタピオでばったり。許可無く掲載すいません。彼からの宣伝です。「11月10日午後3時から、『ATTIC』南3西6長栄ビル4階でライブ・ドローイングをします。見に来てください。木村環さんの作品もあります」というわけで、会場左回りで紹介します。

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 ↑:左側、竹内はるみ・「ボールベアリング」。以前にお尻の裸婦で紹介した竹内さん。小品です。新しいことに取り組んでいるみたいです。

 右側、野口耕太郎。野口さんはギャラリー・アートマンのオーナーでもあります。この「自我の形象展」には第2回から連続参加とのこと。作品はキンキラキンの帯びようです。


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 ↑:斉藤邦彦。左から、「陽」、「絆」。総合タイトルに正面から向き合った作品。斉藤さんの性格が窺えます。

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 ↑:左側、兵藤いずみ。今夏、門馬で個展をされました。同じような作風。お行儀良くシナプスが手を繋いでいるように見えます。門馬・個展ではやや不満の残ることもあったでしょう。それも個展の成果、無限に部屋中がシナプスで埋め尽くすことが出来るか、次の個展はどうなるのでしょう。

 右側、亀井由利。描かれていない胴体の部分には詩が添えられています。
「○夜半  枕もとの時計よ・少しはじっと・しておくれ、 今を過去に・今を過去に、手鏡で・自分の寝顔を・寝顔に近い表情を・あるいは・男の下にいるときの顔を・映してみてみたい、 うぶ毛のぜんぶで・すずやかななめらかな・風をうけとめていたい、 鏡の中の目が・わたしを離れて・時計の音をききとることに・気をうばわれている、 今は過去・今は過去」

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 ↑:林教司。左側、錆た鉄板をアクリル板で挟んでいます。下の方に描かれているのは「種子」。右側、肉体の膨らみをなぞるようにキャンバス地がエロスを表現。何とも茶色の輝きが目に痛い。

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 ↑:宮本市子。左から、「オリジン・オブ・ラブ」、「静かすぎるムービング」、「レイン」。他の方とは違った、あっけら感さが印象に残りました。

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 ↑:阿部啓八・「軌」。右が部分図です。貼られているのは煙草。人生煙草が目に染みる。心に沁みる。ベテランの味ですね。妙に納得してしまいました。

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 ↑:田村佳津子。壁紙のような作品。今回は帯風にしています。真ん中の作品はキャンバスに一切の処理をしていません。商品番号のような数字がむき出しで刻印されています。

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 ↑:井村郁子。新道展の会友。彼女は完璧な具象水彩画家です。大胆に抽象画にチャレンジしたようです。しかも、画質感も追求しています。日頃見せない作品です。この辺がタピオ効果でしょう。普段出さない自分、他人を意識した自分。

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 ↑:菊池美智子、「ふくろうの詩」。白い部分などはガーゼです。他にもガーゼの質感を利用しています。可愛いですね。

by sakaidoori | 2007-10-29 14:56 |    (たぴお)
2007年 10月 29日

376)時計台 「野本醇・個展」 終了・10月22日(月)~10月27日(土)

○ 野本醇・個展

 会場:時計台ギャラリー 2階A室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:2007年10月22日(月)~10月27日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 全道展ベテラン会員の野本さんの個展。油彩画。

 渋い茶系による光と影、円や四角による抽象的絵画。この「抽象」という言葉に僕は引っ掛っていた。というのは、全道展でこの5年ほど見ているのだが、タイトルがとても具体的なのだ。例えば、「季節の扉」。円は何らかの象徴、ムードの反映と判断していいのだが、絵の画題は「部屋の中」という非常に具体的な世界だ。

 2年前の前回の個展でわかったのだが、野本さんは元々は具象画家だったようだ。時計台の広い2部屋(3部屋?)を利用して、回顧展風の展覧会だった。大きく画題を三度ほど変えていた。シュールなムードの風景画を経て、大胆に変貌した。今日の抽象画的絵画に至ったのだ。(記憶が定かではない。伊達にある、野本私設ギャラリーを訪問して、変遷を具体的に書きたい。)今の作風よりも以前のを好まれている方も多いかもしれない。

 今展は一部屋だが、展示構成が巧みだ。5面の壁ごとにテーマを変えている。
 正面のメイン壁は大判で、現在の表現をスレートに出した作品。仮に、すべてを部屋の風景と見ることができる。そのまま公募展に出品できるだろう。右側は中品。球体を中央上部にそろえて広い空間の中で、絵の動きを確認しているようだ。左は室内の静物画。小品。面白いことに、左右の作品はシュールではあるが具象画になっているのだ。
 作家というものは螺旋階段をぐるぐる回り上っているのがよく分かる。いったんは完全に近いほど具象性を削り取ったが、新たな作風の前に時の流れとともに回帰してくるのだ。鮭が生まれては川を下り、大海を泳ぎきった後に出生地に戻るように。そこで死ぬわけだが、卵を産んで新たな繰り返しが始まる。

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 ↑:「季節の扉」・120号。すべて正面の作品。球体の浮遊感、中央に無いのが特徴。

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 ↑:「不安の天体」。右側の壁の作品。マイナス・イメージをストレートに出したタイトル。全ての作品を「不安」とくくっては誤解を招きかねない。とにかく野本さんは円が好きだ。これが作家根性というものだ。太陽、月、ガラス球、不安、喜び、落ち着きの象徴にと何にでもその姿を変える。(10・27)

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 ↑:左側、「北窓の卓上」。右側、「白い壺」。ともに左側の壁の作品。
緊張感みなぎる具象絵画群。ここのコーナーは小品だが、野本氏の若さ、画欲の旺盛さが溢れている。

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 ↑:左側、第四の壁面の中から、「街ととり」。野本さんは小川原美術館のグループ展に定期的に出品している。この鳥、小川原作品の鳥に似ている。おそらく、小川原氏への鎮魂を踏まえているのだろう。この壁作品群は愛情に包まれている。

 左側、入り口にある水彩作品から、「花とレモン」。描くべきものは描く、省くものは省く、ふっくらとした線がお気に入り。

by sakaidoori | 2007-10-29 11:17 |    (時計台)
2007年 10月 28日

366)キャンバスの規格表

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大丸藤井3階の画材屋さんに行って来ました。号数とcmの実数の関係がよく分からなかったので、規格表のコピーを頂いてきました。画家にとってはあまりにあたりまえのことですから、こんな表は見飽きたものでしょう。絵を見る人にとっては、なにほどかの参加になればと思います。(表の単位は㎜。)

Fサイズ、Pさいず、Mサイズ・・・こういうことになっているのですね。MはマリーンのMと聞いた覚えがあります。海を描くときに会ったサイズなのでしょう。するとPはポートレート?ここにはありませんが「Sサイズ」もあると思います。Sはスクエアーでしたか、真四角という意味だと思います。すると「S10」は「530×530」ということでしょうか?

50号はおよそ1m四方と覚えておきます。


更新が途絶えていました。今夕から本格的に書きます。昨日画を見に行って、書くことが大分たまりました。他にも書かないと、「絵画の場合」を書かないと。

by sakaidoori | 2007-10-28 09:50
2007年 10月 25日

365)①テンポラリー 「石田善彦追悼展」 10月23日(火)~10月28日(日)

○ 石田善彦追悼展

 会場:テンポラリー スペース
     北16西5 北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤
     電話(011)737-5503
 会期:2007年10月23日(火)~10月28日(日)
 時間:11:00~19:00

○同時開催:2階吹き抜けスペース
 森美千代・写真展「時の記憶」

○石田善彦追悼ライブ(終了)
 演奏:ベーカー ストリート・碇昭一郎(tp)、鎌田誠規(gt.)、森井千香子(p.)、鎌鈴徹(b)
 日時:10月23日(火)、19:00~
 料金:1500円


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 翻訳家の石田善彦さんは昨年の10月23日にお亡くなりになりました。享年63歳。

 友人である山内慶さんを中心にした追悼展です。大きな部屋での展示ではありません。展示の中心は「翻訳本を見てください」というものです。推理小説を中心にしたアメリカ英米文学の訳本、文庫・新書・単行本がおよそ100冊ほど表紙を見せて展示されています。本の邪魔にならないように原作者・出版社・出版年・ページ数・価格などのキャプションが綺麗に付き添っています。
 全体の展示量としてはたいしたことはありません。静かに見渡すことができます。各種の資料が黒ファイルにしっかりと収められています。各種雑誌への寄稿文などです。石田さんの人となりに親しもうとするならば、こちらの方が貴重かもしれません。
 他に、追悼展には欠かすことのできない、石田さんの愛用品・・ペン、ギター、娘さんとのトゥー・ショット・・・。

 もし、石田さんの翻訳の仕事を全体の英米文学、他の翻訳家との比較など、本格的な位置づけを求めようとしたら不満が残るかもしれません。
 もし、石田さんの言葉としての翻訳の特徴を知ろうとしたら、やはり不満に思うことでしょう。
 もし、石田さんの文章仲間や交流関係を知りたいと思ったならば、ほとんど知ることはないでしょう。
 もし、もし・・・

 多くのことを求めてはいけません。ただただ石田さんが仕事として訳本を残した。それを見ることです。
 もし僕達の中で、死後、どんな形であれ世の中に紹介される人が何人いるのでしょう?紹介してくれる知人を持っているのでしょう?石田さんの最後は親類、知人に看取られたというものではありません。そういう意味では幸せとはいえないでしょう。ある文豪が「人生とは何か」と問い詰め、「思い出として人の心に残ること」と思い至った。石田さんの人となりは詳しくは知りません。今展で多くの訳本を世に出した人、として記憶に残るでしょう。

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 (↑:山内慶さんが石田さんと知り合うきっかけになったモルフォ蝶のレリーフ。「う~ん、綺麗だね」、この言葉がきっかけになって、交流が始まったそうです。)

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by sakaidoori | 2007-10-25 22:18 | テンポラリー
2007年 10月 24日

364)山の手 「川上勉・彫刻展」 10月18日(木)~11月8日(木)

○ 川上勉・彫刻展
    ーゆっくり月を待つー

 会場:ギャラリー山の手
    西区山の手7条6丁目4-25
    電話(011)614-2918
 会期:2007年10月18日(木)~11月8日(木)
 休み:日曜祝日
 時間:10:00~17:00(最終日16:00)

 いつになく入り口付近が真っ暗。休みかなと思いつつドアを開けると・・・、やはり真っ暗・・・そして暗闇に作品が浮かんでいるのです。しかも作品は漆色ですから、作品が浮遊しているというよりも、照明によるその辺の空気色と影だけが目に飛び込んでくるのです。見事に作品が小道具になり、部屋全体が演劇空間になっているのです。 ーゆっくり月を待つー

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 個々の作品構成は皆同じです。若い女性、女性が身をゆだねる円く大きな造形物。それは大地とも、空(くう)の視覚物・塊ともいえます。その塊には現代の建物とも、古代の遺跡の廃墟ともいえる造形物が張り付いている。女、塊、家。風船のような塊以外は何の誇張も無い。そのシンプルさが川上ワールドの特徴です。建物は子供の積み木遊びともいえる。女性はそれこそ何の誇張も無く、むしろ写実的で、少しロマンが克ち過ぎている、甘ったるいところがあると感じていました。あ~、困ってしまいました。山の手の演劇空間のメルヘン、ロマンに魅入ってしまった。つくづく自分自身が甘いロマンティストだと納得させられた。光と影と漆色の、裸体でもない若肌にくすぐられてしまった。川上さんの作品は強い個性が無い分、公募展やグループ展では見る人に魅力が伝わりにくいのだ。

 女性が見れば「美」を思うでしょう。男性が見れば、「美」と可愛い「エロス」を思うかもしれない。

 写真はたくさん撮りすぎて、何が何だか分からなくなりました。作品とタイトルの関係もそうです。最後にタイトルだけ列記します。(10・24)

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 ↑:僕は川上・顔を甘いと書いた。それは以前の作品の先入観で、これからはその顔の表情にも気を配って見ていかないといけないと思った。この作品、どこか壁仏的厳かさがあります。

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出品作品一覧:すべては薄明かりの中で(2005年)、月に磨く、夢は月明かりの中で、森に夢見る(以上2006年)、森に夢みる、月に夢みる、月を待つ間、MOON-TAN、ゆっくり月を待つ、つきの位置(以上2007年)。

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by sakaidoori | 2007-10-24 21:34 | 山の手
2007年 10月 23日

363) ご近所八景

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 八紘学園敷地内菖蒲園を通って・・・、

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 目指すは札幌ドーム。

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 時間は12時37分。並んで行く少年が、「今日は何人来るの?」

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 日ハムの紅白戦。打つ方は好調を持続しているようだ。森本ヒチョルは絶好調。稲葉も良い。みんなそこそこ良い。投手陣は心配だ。ダルビッシュ、グリーンは出番無し。先発が予想される武田(勝)、まあまあだが大丈夫かしら?吉川も、スウィーニーも頼りがいが無いな。中継ぎの荻原、押本も
凄いって感じはしない。抑えのマイケルはひどかったなー。金子に危険球の死球。武田(久)は調整という感じでの登板。

 紅白戦でルールもファージー。主力の白組はDH無しの8人攻撃。金子は死球で相手チームの選手がそのまま守備。塁審もどういうわけだか二人になったり。

 なんだかんだと言っても面白かった。女房はヒルマンのTシャツを着てご満悦だ。本番、頼むよ。

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 1万数千人の退場。

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by sakaidoori | 2007-10-23 23:44 | ◎ 風景