栄通記

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カテゴリ:札幌グランピスタ( 1 )


2018年 09月 19日

2603)「『木のカタチ』 ~アイヌが生みだす美~」グランピスタ 9月2日(日)~10月31日(水)




木のカタチ

アイヌが生みだす美





 会場:札幌グランピスタ ギャラリー 
    中央区北1条西4丁目札幌グランドホテル1階ロビー内
    ◎地下鉄 南北・東西・東豊 線 大通駅 出口5 徒歩5分
    ◎地下鉄 南北線 さっぽろ駅 出口10 徒歩10分
     電話(011)261-3311

 会期:2018年9月2日(日)~10月31日(水)
 休み:無休
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

 主催:(公益財団法人)アイヌ民族文化財団 
    (株)グランビスタ ホテル&リゾート 札幌グランドホテル

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.16 日)



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「札幌グランピスタ ギャラリー」、札幌グランドホテルのロビーにあるギャラリー。
グランピスタ、「栄通記」初登場です。ここは受付嬢がいつもいます。お断りすれば写真撮影は可能です。今まで一度も断れたことはないです。
今年のここの運営は若干変更しました。昨年までは企画は社外の専門家に依託していたようですが、今年からは完全?自社運営です。

今回はアイヌ民族文化財団との共同での展覧会。丸島的には最初の掲載ですから、普通の個展とかグループ展を載せたかったです。それで、この展覧会はパスしようと思ったのですが、次の作品のタイトルを見て、俄然、感想を書きたくなった。



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   ↑貝澤徹、「アイデンティティー」


上着のジッパーを下げると・・・そこには有名な「アイヌ文様」がある。
アイヌ展だから別に驚くことはない。しかし、タイトルには驚いた、「アイデンティティー」!だ。「オレはアイヌなんだ!」
しかも「服を脱がないとわからない!
それはどういうことか?

北海道でアイヌが差別されたのは事実です。現在はどうか?わからない。
以前は、自分がアイヌであることを隠していた。今はどうか?程度の差はあれ、いまでも間違いなく自分の出自を隠すアイヌもいるだろう。
きっと、そういうことをこの「アイデンティティー」というタイトルは訴えているのだろう。その意味は・・・隠しても隠しても「アイヌ」ということは隠すことはできない、ということ?
自分が自分らしく存在するには「アイヌ」を自覚しないといけない、ということ?
あるいは、いまでにアイヌということを隠す事実があるということを訴えたい?

だれだって、自分をいつも晒しているわけではない。そういう意味では、「自分を隠して生きている」と言えなくもない。しかし、自分の「民族性=日本人」を隠して生きているわけではない。あまりにあたりまえだから自覚はしていないかもしれない。
アイヌの場合、あまりにあたりまえだから、アイヌという事実を隠したい、という人がいるのだろう。


服で隠れた素肌には入れ墨のようなアイヌ文様!
「アイヌ・ネノ・アン・アイヌ」=「人間・らしく・ある・人間」・・・43年前に覚えた言葉だ。



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   ↑:滝口政満、「コタンコロカムイ」。



僕は彫刻は彫りを見るのを楽しんでいる。そういう意味では、今展ではこの作品が一番好きだ。細かく細かく・・シャッシャッと慌てない程度に素早く掘り進んでいく・・・緻密な中での激しさを楽しめる。



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   ↑:床ヌプリ、「ユーカラコル」。


前回の方と彫りが全く違う。全体の形、均整美を前提にした彫り具合だ。丁寧さ、コンパクトさ、それを前提にして彫られた人物像の尊厳さを表現している。





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   ↑:(すいません、メモ漏れです。)




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   ↑:貝澤徹、「ハンクチョッチャ」。



「アイデンティティ」と同じ貝澤徹作品。丁寧で几帳面な彫りです。





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   ↑:藤戸竹喜、「オオカミ」。






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   ↑:藤戸竹喜、「四季・秋」。



昔は北海道のお土産といえばクマの彫り物が定番だった。僕も初めて北海道に来た時、実家へのお土産は上の作品のようなクマだった。もっとも、この作品のように彫りは繊細でなく、ざっくりとした、大量生産的なものだった。後からわかったのだが、そういう土産物はほとんどが日本人の家具職人などがアルバイト的に作っていたようだ。






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   ↑:貝澤徹、「ブックエンド」。


貝澤さんってアイデアマンですね。ただのアイデアマンではないのは、同じブックエンドでも、どこか変なブックエンドにしたことだ。溢れるアイデア、研ぎ澄ますノミの跡、沈思黙考する知性・・・・。












by sakaidoori | 2018-09-19 21:51 | 札幌グランピスタ | Trackback | Comments(0)