栄通記

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2012年 06月 22日 ( 2 )


2012年 06月 22日

1799) 「藤女子大学写真部 新人展 ~撮る前、ロマン~」 資料館 6月19日(火)~6月24日(日)

  
  
   藤女子大学 写真部 

     新人展
  ~撮る前、ロマン
 

             

 会場:札幌市資料館2階6室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年6月19日(火)~6月24日(日) 
 休み:
 時間: 9:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(6.21)

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 モノトーンで名をなす藤女子大学写真部だ。

 新人展ということもあってか、ちょっと元気不足だ。
 新1年生を含めた、新入部生は写真歴が浅いので、目立ちたがり精神が低いのは当然だろう。だが、1年生は入部も浅いのにそれなりの数を出品していて好感が持てた。
 問題は2年生だ。今展を低調にさせている元凶は彼女等にある。全員とは言わない、誰かがドドーンと元気印を発揮すればいいのに。2年生は新人ではないが、今展の本当の主役はあなた方にあるのに、もっともっと頑張って欲しい。
 3年生、「新人展」ということで遠慮がちの出品だが、それなりに自己表現をしていた。というか、この学校のこの学年は充実していると思う。次回の発表時は主役になって、ドドーーンと「藤女子大学写真部」の存在をアピールして下さい。今しないと直ぐに卒業だ。
 4年生、限りなく控えめに、そして「しっかり、今のわたし」だった。

 会場にはアンケート用紙もあった。今回は当ブログでアンケートに代えよう。
 以下、1年生から順番に作品を載せていきます。最後まで載せるつもりですが、時間が・・・。


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     ↑:1年・煤田未来

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 時間を堅く止める、そういう感覚の写真群だ。おspらくそれは無意識の結果だろう。だが、こうして個性が自然に出ていて良い。堅くて真面目な学生かもしれない。



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     ↑:1年・尾初瀬陸子

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 影を撮ったり、置いてけぼりのボールだとか、ロマンティックでクサイ作品だ。だが、クサクて大いにいい。こういう恥ずかしい作品を撮って見せて表現者は皆な成長していく。
 人が好きなのだろう。ニギニギ場が好きなのだろう。次回は2歩前進した被写体、前向きの顔が見たい。その次は半歩後退した作品だ。


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     ↑:1年・岩田千穂


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 写真が好きで何でも撮っちゃおう、でも、近づくのが恐いな~、そんな声が聞こえる。やっぱり近づいて撮らないと、心が見えない。写真部に入ったからには勇気を学ぼう。
 (しかし、僕も恥ずかしくもクサイ言葉を並べているものだ。その代わりに、彼女達に接近して語っているつもりだ。一期一会の切り捨てゴメンに聞こえるかもしれない。許してくれたまえ。)


 次は問題の2年生だ。


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          ↑:2年・橋本つぐみ

 物語の好きな人だろう。それも、カラーを愛する人のようだ。その色具合が白黒のグラデーションに生きてはいない。チャンと撮ってはいるが、う~ん・・・。
 読書に喩えれば、青春本だ。冒頭を読んだら、「あら、若くておもしろそう」、とつぶやいてページを開いたら真っ白、ディ・エンドだ。そんな不完全燃焼の展開だ。
 何を遠慮しているのだろう。白黒表現の技術不足は仕方がない。なぜ、心の物語大きく拡げて他人に問おうとしないのか?


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 背のの小さい人だ。が、批判がましい言葉にも物怖じせずにバッチリと目が定まっていた。
 「2年生、どうしたの?」「伸び悩みだと思います。皆な、いろいろあって・・」
 伸び悩みは橋本つぐみ本人だろう。
 「次回はタノムヨ」「はい、もっと上手くなります」「いや、上手くならなくってもいい、もっと大きく沢山出そうよ」
 そして約束しあった、「次回は10枚」。合い言葉は「大きく沢山」だ。


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          ↑:2年・熊林美稀


 気分は、「直線、視線、道の先にあるもの」だ。テーマはしっかりしている。撮影者の志向がうかがわれて好感が持てる。だが、あまりにテーマに拘りすぎて、脇を見ていない感じだ。作品から不思議さというか、作家の意思を越えたサムシングが乏しいのが欠点だ。この作品の場合は、ただ単に向こうにあるもので終わっている。向こうに至るまでの悩ましい部分がポッカリと消えている。
 だが、それも徹底して一点を見つめる作品群を発表したから見えたのだ。短所を引き上げる必要はない。長所を生かさない短所を自覚することは大事だ。


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          ↑:2年・竹中春奈

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 もの悲しい心象気分の作品群だ。コンパクトすぎて世界が小さくなった感じだ。



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          ↑:2年・小林紗佑理

 今回は1枚の出品。次回を楽しみにしています。



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     ↑:2年・奥村明日稀


 残念ながら、今回はテンションが低い。それは仕方がない。多人数の部活だ。そういう人がいてもいい。

 問題は、一番目立つ場所に彼女の作品群を展示したことだ。それは、「藤女子大学写真部」のセンスが疑われる。(私見だが、熊林美稀君を正面の目立つ場所に置き、熊林君の置いていたところに橋本つぐみ君、橋本君の場所に奥村君だ。どうでしょうか?)


 とりあえず1、2年生だけは報告できました。できれば3、4年生とも思いますが、②は未定です。


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by sakaidoori | 2012-06-22 14:16 | 資料館
2012年 06月 22日

1798)②「森本めぐみ・展」 テンポラリー 6月6日(水)~6月24日(日)

  

森本めぐみ・展        


 会場:テンポラリー・スペース
      北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2012年6月6日(水)~6月1724日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

 ーーーーーーーーーーーーーー(6.9 6.21)

 公開制作は17日までで、その後は完成作品の個展だ。制作中も見たかったが来れなかった。遅まきながら完成作品だけは見ることができた。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 森本めぐみが変わった、大きくなった、成長した。絵がふてぶてしくなった。

 人間が消えた。いや、厳密には下の方で「森本めぐみっ子」が、小さなお菓子のようにたむろしている。それらは、彼女の中の小さなセンチさやロマンの燃えかすだ。脱皮するための儀式だ。(そうあって欲しい。)
 なんと言っても驚かされるのは、両の翼を拡げたような鳥だ。画面を大きく支配している。翼といっても、右側の白い部分は、人の足にも見えるから、「へんてこりんな鳥」だ。その鳥、頭から水辺に真一文字に突っ込んでいって、そこいらのものを食い尽くす勢いだ。もしかしたら、お菓子のような「めぐみッ子」を食べているのかもしれない。非常に攻撃的だ。
 その鳥の異様さとは裏腹に、作品は透き通っていて綺麗だ。時折日の光が当たると、キラキラ輝いていた。



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1798)②「森本めぐみ・展」 テンポラリー 6月6日(水)~6月24日(日)_f0126829_0275340.jpg 画面の左上を見るように指示された。左の部分写真がそれだ。目が悪くて、その時は意味不明の斑点でしかなかった。今、こうしてみると明らかに「孤舟」だ。

 作家はこの舟に何かの暗示を埋め込んでいるのだろう。それは作家の中の物語が完結するための象徴だろう。舟に向かうのか、舟から出るのか?舟が進むのか、舟がたむろするのか?だが、僕にはこの舟はいらない。
 森本めぐみは物語画家だと思う。過剰な精神が頭に宿っている。時に吐き出し吐き出し、時に飲み込み飲み込み、時には全てを受け入れる菩薩心、時には攻撃的な吶喊(とっかん)精神だ。そこに物語が生まれる。文字がないのが絵だ。サービス精神過多な人だから一艘の舟で、より分かり合いたいのだろう。それは彼女の祈りでもあろう。成長過程の乙女心でもあろう。
 だが、今回は激しい鳥で充分だ。そこには人知れぬ物語がある。その物語の謎解きは僕の任ではない。この攻撃的な鳥、そして綺麗に大きな画面を作りきった、まさしく大きな大きな舟が生まれた。より大きな物語を期待しよう。


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by sakaidoori | 2012-06-22 01:08 | テンポラリー