栄通記

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2010年 04月 15日 ( 2 )


2010年 04月 15日

1266) 時計台 「遠藤厚子・永井唱子 二人展」 4月12日(月)~4月17日(土)

○ 遠藤厚子・永井唱子 二人展

 会場:札幌時計台ギャラリー 2階A室
      中央区北1条西3丁目
       札幌時計台文化会館
      (東西の中通りの北側にあるビル)
     電話(011)241ー1831

 会期:2010年4月12日(月)~4月17日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(4・14)

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 驚いた。久しぶりに見るパワー炸裂展だ。しかもウーマン・パワーだ。今という時代が忘れかけた粘着心、闘争心、あくなき追求心の軌跡だ。しかも2人、まさに「女同志」の爆発展だ。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 永井唱子は新道展会員。いかにも公募展という雰囲気ではあるが、作風が攻撃的で徹底しているから充実している。
 遠藤厚子はモノトーンのコラージュ。無所属との事。

 作家達の帰りしなの鑑賞で、余裕を持って見てはいない。時間に追われて写真だけ撮りきった。細かい考察などはしてはいない。無人の部屋で、バチバチとシャッターを押しまくった。
 特に遠藤厚子の迫力には参った。彼女の作品は写真のコラージュだから、こちらもカメラで時間に追われながら疑似追体験をしていった。本来ならばゆっくり見るべきなのだが、被写体が時代性をねらい打ちしたドキュメンタリータッチだから、気ぜわしく見るこちらのスピード感とも不思議な一致を感じた。
 
 遠藤厚子ワールド、映像的世界で、ある意味では使い古された世界かもしれないが、今という悠長な世界でこんなにキリキリと美術という仕事をしているのには感心した。ありそうでなかなか見れない。だから、彼女を中心に載せます。


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 以下、どの作品からというのではなく、全作品の中からランダムに部分図を載せます。

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 「僕らをどこに連れて行くのだ?」と問いかけたくなるほどの迫力で迫ってくる。
 作品の制作年の問題もあるが、基本的には全体が一つの絵巻物だ。終わる事のない遠藤厚子の告発という闘いの軌跡だ。
 多くの人物が登場する。しかもモノトーンだから時代の相をえぐり出すような写真に思えてくる。ビジネスマンもいる、第三世界の貧困児もいる、坊主もいる。裸の女もいる、それはエロスでもあるがホロ・コーストという事実を訴えたいのだろう。「物」としての人肉の塊、それはセックスの対象として現代もしっかりした市民権を得ている。セックス、スクリーン、スポーツをあざ笑っているようだ。

 ここにある写真は過去の遺物が大半だろう。人の「行為」・「営為」のという過去を、遠藤厚子は日記のように日々切り抜いては貼り合わせていったのだろう。それを絵という「物語」に仕立て上げる。
 見る人は貼られた一つ一つに驚くだろうか?今となっては写真の事実性よりも遠藤厚子の執念に感じ入る。細切れの過去の事実への告発心、それ故の祈りという今の心境が作者の動機だろう。だが、見る僕には作者の真摯な問いかけよりも、あふれるエネルギーに感動を覚える。


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・ 永井唱子(うたこ)の場合

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     ↑:左から、「転化」、「デコレーション Ⅱ」。


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     ↑:左から、「デコレーション Ⅰ」、「N」。


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     ↑:左から、「陰」、「ALONE」。


 魅力は混ぜる色を好まない色攻めと、画布に溢れるパワーにあると思う。色と模様と具体的な形と力で思想を訴えている。ただ、重たいテーマを主張したいのだろうが、余りに「影」やコントラストが無さ過ぎて、力んだ思いと絵自体の魅力が離反している感じ。輪郭の明快さも機械的すぎて面白味に欠ける。
 思うに、輪郭バッチリ&色&パワーで攻めるタイプだと思う。ぐっと引き込む華やかな色の魅力なのだが、テーマの重さと似合わないみたい。色バンバン、輪郭線バンバン、なおかつパワーの強さをむき出しにして、重いテーマを軽い視点で見直したらと思ったりした。

by sakaidoori | 2010-04-15 21:21 |    (時計台)
2010年 04月 15日

1265) ①市民ギャラリー 「’10 第37回 北海道抽象派作家協会展」 4月13日(火)~4月18日(日)


○ ’10 第37回
    北海道抽象派作家協会展


 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月13日(火)~4月18日(日)
 時間:10:30~18:00
   (初日は13:00~、最終日は~17:00まで。)

 【出品作家】
 同人:石川潤(新同人・七飯) 今庄義男(岩見沢) 岩田琿(七飯) 後藤和司(札幌) 佐々木美枝子(札幌) 鈴木悠高(札幌) 外山欽平(函館) 名畑美由紀(新同人・札幌) 林教司(岩見沢) 三浦恭三(小樽)・・・以上、10名。

 一般:甲斐野弘幸(札幌) 甲斐野市子(札幌) 笹岡素子(江別) 鈴木薫(札幌) 能登智子(札幌) 横山隆(札幌) 吉田英子(札幌) 柿崎秀樹(札幌) 風間虹樹(帯広)・・・以上、9名。

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 昨日拝見、見応えのあるグループ展です。
 見応えがあるから、沢山の参加作家を書きたくなって、そして能力不足で書けなくなったのが昨年の栄通記です。これではイカンと思うので、今年は可能な範囲から始めて、少しでも多く紹介していきたいと思います。



 まずは第1弾、会場風景からです。

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          ↑:以上、第1室。





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          ↑:以上、第2室。



 広い壁を我が物顔で振る舞うのは誰か、天高くどこまでも上昇する人はいるのか、どんな作品が床を這い回るのか、ベテランと新人はどんな混じり合いをするのか、際だつ作品はあるのかないのか、今年は何色と呼ぶべき空間になるのか・・・。
 ただただ抽象というだけの作品展だ。抽象という定義もここではあまり問われていない。抽象という言葉の同志であって、強く「抽象運動」を人海戦術的に展開しているとも思えない。だから37回と続ける事ができたのだろう。細かい事は問わない、「抽象という指に止まれ」。そして年に1回、見る僕らは全体のイメージで心の中に「抽象」を蓄積していく。この会場の広さはとても重要だ。広さという物が空気が、作品を大きくもし小さくもする。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


・ 林教司の場合


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          ↑:「種子」、4m×4m。

 やはり見せ方の巧みな作家だ。
 床に並べても可能だろう。それ以上に、天井に張り付けたくもなる。昇天として拝み見るのだ。その横を天窓からの光が四角く薄暗い部屋を横断する。朝な夕なに見上げるのだ。

 巨大にして完璧な球体。中心へは楕円模様という迷宮をかすめながら、完璧な愛と美の中心へ。種子、恥部、子宮、母胎、女体へと吸い込まれる。愛と美の理想郷が作家・林教司氏には見えもし感じもしているのだろうか?作品の前では見る人は作家と孤独者の立場になる。広い部屋に我一人君一人、願望としての永久の時間、永劫回帰。
 巨大だが薄塗りで淡い。その淡さが何かにすがりつきたそうな印象を受ける。紙の薄さが風に揺らぎそうだ。淡さと重なり哀愁感も漂っている。


  ②へ続く

by sakaidoori | 2010-04-15 12:48 | 市民ギャラリー