栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

2010年 04月 12日 ( 1 )


2010年 04月 12日

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)

○ 山展

 ・会 場 : 自由空間
     中央区大通東1丁目・中央バス札幌ターミナルB1
     (地下1階は食堂街。その一画の広場。)
     電話
 ・会場:喫茶レ・ノール
     (自由空間と同じく、中央バスターミナル地下食堂街内の喫茶店。)

 会 期 : 2010年3月15日(月)~4月17日(土)
 時 間 : 自由空間 →10:00~20:00
      レ・ノール →10:00~18:00

 【参加作家】
 阿部啓八 佐藤悦實 下田敏泰 西澤宏生 野原賢治 林正重 本田滋

ーーーーーーーーーーーーーー(4・)

 自由空間のみ見てきました。

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_11262848.jpg



 タイトル通りにただただ「山」を描いたグループ展です。なぜだか、同じ山が多い。作家毎ではなくて、山毎に紹介します。幸い、全ての山には登山道があり、登ったことのある山ばかりなので楽しい思い出も浮かんでくるものです。


・ 樽前山

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_1136455.jpg
1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_1136593.jpg
     ↑:左、阿部啓八、「樽前」・F20。
     ↑:右、佐藤悦實、「樽前山」・F20。

 樽前山はだだっ広い頂上部のドームが有名です。
 阿部啓八さんの肩肘張ったシルエットが面白い。りりしくスパッと画面を支配している。白さも大胆だ。季節は・・・?この白は雪なのか、たなびく霞なのか・・・?やはり雪なのだろう。それも雪解け時だろう。手前の青い横線は・・・川だろうか?小品だが山の存在感が際だつ雄渾な風景だ。


・ 手稲山

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_11544893.jpg
1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_1155879.jpg
     ↑:左、西澤宏生、「手稲山晩夏」・F20。
     ↑:右、佐藤悦實、「手稲山」・F20。

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_11554382.jpg
          ↑:本田滋、「手稲おろし」・S15号。

 西澤さんは風の姿と終わろうとしている手稲山の夏を重ねている。おそらく新川だろう、山には川に雲がよく似合う。青さに山と風景の大きさ大らかさを求めているようだ。
 佐藤さん、雪道が山の裾を走っているのだろう。カシワ林の樹幹より手稲の山頂が見える。どこか古さと渋さを湛えた、北海道の姿だ。雪や葉っぱや、全てを円く描く作家だ。風景だが、どこかストーブを前にしているみたい。冬景色だからか?
 本田滋さん、風景を描いているのだが、作家自身の踊る気持ちが画面を覆っている。手稲おろしは冷たく刺すものがあると思う。その風すら絵の中では色をともなって人の心を躍らせる。


・ 斜里岳

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_12245878.jpg
1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_12251429.jpg
     ↑:左、林正重、「夕映えの斜里岳」・P20。
     ↑:右、西澤宏生、「清里の春」・F20。

 林正重さんは特徴ある山を描く。山全体の量塊を面として装飾的に再構成する。だから山の暖かさよりも、山を作っている理知さが伝わるかもしれない。それは冷たさとも見てとれる。重量感という山の存在よりも「絵としての存在感としての山」の追求なのだろう。前頭葉の知性を刺激する絵でもある。


・ 羊蹄山

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_12364811.jpg

1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_1237599.jpg
     ↑:左側、野原賢治、「山は・・・」(ニセコ羊蹄)・F25。
     ↑:右側、本田滋・「羊蹄・きらめき」・F4。

 野原賢治さんは山水画的理想郷としての風景だ。大いなる山は雲に覆われ、大地には川が流れ風が舞う、生きる術の田畑は秋には豊かな稔りをもたらすだろう。民家から笑い声が聞こえてきそうだ。



1262) 自由空間 「山・展」 3月15日(月)~4月17日(土)  _f0126829_12483219.jpg
     ↑:下田敏泰。左から、「厳冬の藻岩山」(旭山公園からの登山道より)、「ラッキーセブン」(台風直後の藻岩33ヵ所7番)

by sakaidoori | 2010-04-12 13:35 |    (自由空間)