栄通記

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2010年 01月 03日 ( 1 )


2010年 01月 03日

1148) ①写真ライブラリー 「札幌・いま・写真・これから [Part 1]」 終了・11月18日(月)~11月29日(日)

○ 札幌・いま・写真・これから

◎ [Part 1]  Then & Now

 会場:札幌市写真ライブラリー
    中央区北2条東4丁目 サッポロファクトリー・レンガ館3階
    電話(011)207-4445  

 会期:2009年11月18日(月)~11月29日(日)
 時間:10:00~19:00
     (最終日は~17:00まで)

 【参加写真家】
 ウリュウ ユウキ kensyo 白崎弘幸 竹本英樹 鳴海伸一 藤倉翼 メタ佐藤 山岸せいじ

 主催:さっぽろフォトステージ実行委員会
 共催:札幌市写真ライブラリー

ーーーーーーーーーーーーーーーー(11・28)

 (先に言い訳です。今回は実に撮影に失敗。誠にすいません。かなり画像調整をしています。
 思うに、この頃はあまり写真を撮っていなくて、緊張感を欠いていたようです。)


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 8名の男性撮影家による写真展。(以下、敬称は省略。)

 テーマは「札幌の街、今と昔」。
 かなり忠実にテーマに沿った写真展だった。おそらく、当館がこの1月で閉館になるので、それを意識したテーマだろう。撮影家も男ばかりなのが気になる所で、武骨で生真面目で、一本勝負的だ。「かるみ、冗談、ユーモア」に欠けるが、こういうメンバーを選択された方の好みだろう。

 昨年も同時期に同様な写真展が開かれた。その時は、入り口から順番に半分位を紹介した。同じ方法だと今回も最後の展示の鳴海伸一が載せれなくなるので、彼を初めに、後もランダムに進めていきます。


・ 鳴海伸一の場合

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     ↑:「ある夫婦」。

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     ↑:「遺伝子の定点観測 祖父と孫」。


 鳴海伸一の札幌の定点観測は大友亀次郎の創世川。それではありふれていると思ったのだろう、「自身のご両親?の過去と今」、そして「鳴海伸一の祖父と自分」を用意した。
 特に、祖父を真似た写真の組み合わせは面白い。
 鳴海伸一は軍国主義者どころか、徹底した平和主義者だと思う。ここに、かつての日本の姿への批判があるのかどうか?自分自身への自戒を込めているのかどうか?「チョッと遊んではみたものの、遊び以上になってしまった」、そんな撮影家の声も聞こえそうだ。
 僕自身はもっとユーモラスにアプローチして欲しいと思うが、鏡が祖父ならばそれも限界があるのだろう。筋の通った真面目さに、どこか悲しみの伝わる組作品だ。


・ kensyoの場合

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 ケンショー・写真といえば若い女性のセクシャルさ、その皮膚の表面と写真の表面とのせめぎ合いを連想してしまう。初めて見る別の世界にビックリしてしまった。

 今展のテーマを「今と過去」と書いてきたが、厳密には「nowとthen」で、その「then」は「その時、あの時」であって、過去にも未来にも使えるようだ。(日本人なのに、英語を駆使してのテーマに、僕はとてもついてはいけない。テーマとはほとほと難しいものだ。)
 そしてケンショーは二組の連続写真で、「過去ー現在ー未来」を横断しているようだ。
 ダイレクトに訴えるのが下の燃える写真群だ。札幌の崩壊の近未来像という誤解イメージを見る人に植え付ける。実際は「札幌大火」の現実写真をケンショー得意の画像処理で別の物にしたのかもしれない。
 「赤と黒」に対比しての「白と具象世界」だ。いずれにせよ象徴的アプローチで、見る人の知性に訴える。
 武骨で知的、活きの良さは圧巻であった。


・ 竹本英樹の場合

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 「自己表現の写真」というよりも、あまりに忠実にオーソドックスに「写真の記録性」を披露してくれたのが竹本英樹。

 北海道草創期の写真家といったら田本研三がいるが、彼を「北海道の写真の父」と撮影家は尊敬している。
 田本研三氏撮影の札幌風景写真が当ライブラリーにガラス乾版4枚収蔵されている。現住所・中央区北4条東1丁目あたりだ。写真で見ると、創世川の向こう側の「貯木場」風景のようだ。
 その4枚の写真を忠実にトレースして、田村研三氏と抱き合わせたのが展示作品の4組。
 プリントは写真店の橋口義大氏によるもの。札幌の「写真屋さん」の仕事ぶりも見せたいという配慮だ。どこまでも優しい人だ。
 ということです。僕らも「北4条東1丁目」あたりを、創世川越に見に行きましょう。


 (もっと書きたいので②に続くと言い切りたいのですが、書かないかもしれません。)

by sakaidoori | 2010-01-03 12:59 |    (写真ライブラリー) | Trackback | Comments(0)