栄通記

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2009年 12月 27日 ( 1 )


2009年 12月 27日

1145) ③茶廊法邑 「SAG INTRODUCTION ~小林麻美の場合」 終了・2008年12月20日(土)~12月29日(月)

○ 札幌アーティストギャラリー作品展 (2会場)
     SAG INTRODUCTION

① 会場:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)785-3607
 期間:2008年12月20日(土)~12月29日(月)
 休み:23日(火)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、17:00まで)

② 会場:品品法邑(2階)

 企画:法邑芸術文化振興会

 【出品作家】
 (茶房法邑のみ) 大井敏恭 笠見康大 小林麻美 林亨 山本雄基 LESLEY-TANNAHILL 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(12・27)

 昨年の今頃の展覧会です。
 グループ展です。小林麻美さんも参加しています。彼女のことはなるべく記録に残したいと思っています。このグループ展を含めて、今年も書いていない参加グループ展が二つあります。なるべく年内に書きます。
 (以下、敬称は省略。)


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     (↑:右側の壁面作品群が小林麻美・作。)


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     ↑:「網目の景色(よく似た家)」・1630×1300mm。

 1年前に見た絵です。非常に困惑してしまった。絵の全体印象が強くて、細かいところは忘れてしまった。忘れたというより、見なかった。その時の印象をベースにしながら、今の時点での思いつくままを書いていきます。

 困惑した理由は明快です。絵がとても上手くなっていたことです。
 主に網目のひし形の中央部です。丁寧に丁寧に画いていて、色が強く発色し、こちらの目に飛び込んでくる。画かれた一つ一つもしっかり自己主張している。こんなに細かいところを丁寧に強く描く人だったのかと、困り果てた。

 僕は小林・絵画を「異次元空間を求める作家。絵の中に異次元空間を重ね合わせて、画家自身がその中に強引に突っ込んで行って、その異次元空間が『何なのか?』を探求している画家」と把握している。
 だから、画かれた一つ一つは映画の小道具のようなもので、幾つかの小道具全体の空間・小世界が大事なことで、その小世界が幾つかあり、それを束ねるような中世界、さらに大世界とダブりあっている。それでいて小世界は小世界として独立性を保っていていて、それらをどう絵にするか。その辺の画家の探究心の軌跡も絵に重なっていて、そういう画家の悶々と重層的な空間構造を楽しく見ていたわけなのです。

 ところが、絵が上手くなっていて、空間そのもの意味合いが今までと同じなのだろうか?上手くなったのは若い画家としては当たり前のことだし、褒められるべきなのだが・・・。
 その上手さは、空間それ自体に直接向かうのではなく、一つ一つの画かれた物に対する執着という形をとっている。マクロへの恋慕がミクロへの愛情のように思えた。
 もしかしたら、マクロへの探求をいったんは棚上げし、足元の一つ一つ、記憶の隅々、未来よりも過去の再確認へと画家の心を動かしているのかもしれない。
 異次元空間という外よりも、自分という内を見つめている。その結果が細かい部分の描写の力強さとして見えたのかもしれない。
 
 

by sakaidoori | 2009-12-27 22:39 | (茶廊)法邑 | Trackback | Comments(0)