栄通記

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2008年 12月 22日

859) ②市民ギャラリー 「2009 第2回 道展U21」 12月17日(水)~12月23日(火)

○ 2009 第2回 道展U21
      
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471
 会期:2008年12月17日(水)~12月23日(火)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~17:30
     (初日は 13:00~、最終日は ~16:00まで)

 主催:道展
ーーーーーーーーーーーーーー(12・21)

 好みを中心にして載せていきます。

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  ↑:奨励賞・渡邉ゆきの(札幌平岸高校)・「昔日」。
 全てが縦縞で赤茶けた世界。
 背景処理の一工夫に、画材を垂れ流して心象ムード強める方法があります。この絵の良さはそういう垂れ流し気味の縦線を絵の具象の世界に完全にのめり込ませている点です。あくまでも書かれた物その物に情念を込めている処が良いと思うのです。
 色は骨太でブルーな心象を反映している。暖簾?の不思議な七色、全体の赤茶けた世界。「昔日」を超えて「今、日(いまじつ)」です。


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  ↑:角田美友(岩見沢東高校)・「優しい玉葱」。
 玉葱の皮は剥ぎやすい。薄く透けて見える。その一枚を剥いだ時、玉葱の本体が美しく曝け出される。美しくもゾクッとする存在を大きく描いているのが良い。


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  ↑:姫野やよい(札幌大谷高校)、「立冬」。
 きっと絵としては未完成で未熟な所が多々あると思う。でも、対象に大きく迫ろう、大きく描こうとしている。対象のオーラを見つめる学生の視線
、対象そのものの形を絵として動かそうとしていている感じ。


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  ↑:則峻介(札幌西陵高校)、「to the Forest」。
 以前にこのブログで西陵高校男子の風景画を載せた事があります。名前を載せれなかったので、断定は出来ませんが、断定して間違うと赤恥をかきそうですがおそらくその学生の作品です。よほど彼の作風は僕好みなのでしょう。
 緑中心で優しい。ところが、緑に色にドップリと描き手が漬かりきっていて脂汗をかきかきベッタリと絵筆を運ばせている姿が想像される。その粘着さが僕を魅了するのだろう。異界(森)を感じる独特の嗅覚、いちど会ってみたい学生です。


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  ↑:奨励賞・千葉美香(札幌国際情報高校)・「この街のどこかで・・・」。
 見事な夜景です。原画は写真のようには見えません。写真のような載せ方になりました。千葉さん、ゴメン!現代日本画を見る思いです。


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  ↑:道展U21大賞・堀内萌未(札幌西陵高校)、「metronome」。
 今展の最高賞です。自分好みが選ばれると嬉しいのですが、昨年度の最高賞との傾向の違いに驚きます。昨年は基本がしっかりした作品を選んでいました。今回は見ても分かるように、ドローイングを散るばめた学生の溢れる思い、自由さ、遊び心です。
 サーッ、もっとっもっと自由に大きく行きましょう。


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  ↑:本間美穂(札幌平岸高校)、「犬のきもち」。
 犬のとぼけた普通の顔と、首を絞められて苦しんでいる人の顔のコントラストが愉快。
 「犬は平気な顔をして飼い主を殺せれるのよ!油断しないでね」


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  ↑:左ー浜辺萌(札幌平岸高校)、「溺愛」。
  ↑:右ー奨励賞・高橋和佳奈(札幌平岸高校)、「情報社会」。

 続けて平岸高校の学生作品を載せてしまいました。全くの偶然です。彼女達の表現様式と僕の好みが重なっているのでしょう。
 「溺愛」、全体が淡いピンクの世界。顔がリアルです。反してポーズが苦労というか工夫というか、ぎこちなさが目を惹きました。
 「情報社会」、顔を新聞で包んでいる。人間と社会との関係に着目する作品も見たい!「美術表現」が、どれだけ社会を批判的に捉えられるかは分かりません。若い方は何にでもチャレンジしてもらいたい。そういう姿を見たい。


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  ↑:中山絵美里(札幌西高校)、「夏の日射し」。
 ドーンとこちらに向かってくる表現、こういう普段の目線とは違った感覚が好きなのです。アメリカン的ベタベタした色合い、納豆のような粘着質を発展させてもらいたい。


 受賞者を中心にした作品紹介のほうが、この展覧会の特徴が分かると思います。非常に質の高い写実力だと思います。ですが、高校生を中心にした展覧会を質を中心に述べても仕方が無いと思うのです。彼・彼女達の未熟な表現の中でこそ感じる僕自身との波長の刷合わせをして見ました。

 高校生中心と書きました。専門学校・短大・大学からの学生の参加も沢山あります。そういうところに所属していない人もいます。決して高校生ばかりではないのですが、「高校生中心」と書かせてもらいます。


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  ↑:優秀賞・川島みゆき(札幌大谷短期大学部)「夢想」。
 この夏、セントラルで大谷短大関係の展覧会でこの作品を見ました。輪島進一張りの色や線の流れ、寄り添い合う羊達を優しく表現しています。
 再び会うことができた。

by sakaidoori | 2008-12-22 14:48 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2008-12-23 10:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakaidoori at 2008-12-23 10:43
>非公開さんへ

 聡展示数は666点ですね!本文も訂正しておきました。

 今回の展示スタイル、展示数に圧倒されることなく巧にこなしてますね。似た作品をそれなりに近づけて展示したりと。そのことにも感心しました。

 ご指摘、有難うございました。


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