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栄通記

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2008年 12月 21日

856) 槌本紘子のストックホルム記 ⑥

 こんにちは。雪のないストックホルムからお伝えします。

 スウェーデンといったら、いくら温暖化とはいえ、この時期に雪は積もるだろうと想像していたのですが、未だホワイトクリスマスの気配はなく、少し残念です。皆、小さい頃はもっと雪が沢山あった!とつぶやいています。やはり温暖化の問題は深刻ですね。
しかしながら、スウェーデン人は日照時間の短い薄暗いこの時期、ここぞとばかりに周りをクリスマスモードにさせています。

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 (↑:①・本物のクリスマスツリー。)

 街の中ではクリスマスのイルミネーションはあちらこちらで見られます。一軒家のお庭は勿論ですが、多くのアパートの窓にも、大きな星形のランプが吊り下げられています。私のスウェーデン人の同居人も、12月前から窓のデコレーションを熱心に行っていました。この時期、クリスマスカードが毎日のように届き、日に日に棚に飾られるカードが増えていきます。極めつけはキャンドル!日がなかなか入らないお部屋をロマンチックに演出してくれます。こちらの人はキャンドルの使い方が上手!トイレまでお洒落になってしまいます。

 

856) 槌本紘子のストックホルム記 ⑥_f0126829_10253022.jpg856) 槌本紘子のストックホルム記 ⑥_f0126829_10132696.jpg













 (↑:左② セーゲル広場。)
 (↑:右③ ガレリアン前、14時頃でもこんなに暗いのです。)


 そして欠かせないのが、Glögg(グルッグ)というお酒!
 スパイスと一緒に煮込んだワインで、甘くておいしいお酒です。Glöggと共に食べるのが、アーモンドとレーズン。Glöggの中に入れてもおいしいです。色んな形のジンジャークッキーも、まさにクリスマスのお菓子、といった感じ!最初は、少し癖のある味に戸惑いましたが、今では食べだしたら止まりません!



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               (↑:④ 可愛いアトリエの壁!)


 そして、12月の週末は毎週クリスマスパーティーです。週の真ん中から料理の準備をして、親しい人たちを招きます。私は同居人のクリスマスパーティーを残念ながら逃してしまったのですが、かなり力が入っていたようです。毎日オーブンからいい匂いがしてきました。
暗くて仕事にも精の入らない、(いや、入っている人もいるでしょうが。)スウェーデン人は、今の時期、まさにクリスマス命!といった感じです。


 日本ではクリスマスは恋人たちのもの、といったイメージですが、こちらではほとんどの人が(アジア人留学生以外)実家に帰り、家族と祝います。今週末は、まさに帰省ラッシュといった感じです。日本のお正月のような感覚に近いと思います。


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 (↑:⑤ ⑥ ⑦ Konstfackクリスマスマーケットの様子。)



 11月の末から12月の頭にかけてはクリスマスマーケットが、教会などの至るところで行われていました。陶器で有名なGustavsberg(グスタフスベリ)のギャラリーのクリスマスマーケットでは、スウェーデンのアーティスト、クラフトマンの作品がお手頃な価格で手に入ります。作品も勿論素敵だったのですが、アトリエも可愛らしくて、ひたすらいい感じに汚れた壁ばかりを撮ってしまって、肝心のクリスマスプレゼントを買うのを忘れてしまったのですが。。。


 私の通う大学、Konstfack(コンストファック)でも、12月6、7日に大きなクリスマスマーケットが行われました。入場制限をしていたので、この寒い中、多くの人々が会場の前で行列になっていました。大人から子供まで、絶え間なく人々が行き来し、クリスマスプレゼントの吟味をしていました。私もこの日のためにせっせとスカーフを作っていたのですが、やりだしたらとことん手を入れてしまい、少しクリスマスマーケットにしては高価なものをなってしまいました。なかなか売れず落胆していたのですが、ある人の目に止まり....
856) 槌本紘子のストックホルム記 ⑥_f0126829_1018148.jpg (←:⑧ 今回制作したスカーフ。)

 まだ公には出来ませんが、これをきっかけに少し面白いことに発展しそうです。友達の中にも企業からのコンタクトがあり、商品化の提案をされた、という人もいるので、たかがクリスマスマーケット、とは言ってはいられません!


 クリスマスマーケットが終わって、皆一段落したのか、学校はがらんとしています。そのため、なかなか人がつかまらず、今回の人物紹介シリーズはお休みします。次回面白い人を探してきます!
次回のストックホルム記は年明けになりそうです。日本のお正月が恋しいですが、皆様、よいお年を!

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 オッ、このマフラー!ゴワゴワした野獣感!槌本さんの作品の泥臭さは少し日本人離れしたところがあると思っていました。目の黒い異人さんにはピッタリですね。いくらで売れたのでしょう?いろいろと話しが膨らむと良いですね。

 もうすぐ新年です。クリスチャンにとっては年末が新たな思いを深める時期なのでしょう。キリストの復活を信じている人達ですから。

 貴女にとっても良い年でありますように。来年もよろしく。

by sakaidoori | 2008-12-21 10:19 | 槌本紘子ストックホルムキ記


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