栄通記

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2008年 11月 22日

810) たぴお 「福地秀樹・木版画展」 11月17日(月)~11月22日(土)

○ 福地秀樹・木版画展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通り・東向き)
    電話(011)251-6584
 会期:2008年11月17日(月)~11月22日(土)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は ~18:00まで)

※ オープニング・パーティー:11月17日(月) 18:00~
      ライブ演奏有り(無料) 演奏・ダメダメ団 19:00~
ーーーーーーーーーーーーーーーー(11・17)

 初日に見に行ったのに、最終日の報告になりました。

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 福地君は脳性麻痺による障害者だ。彼の勤めているのほほん工房の仲間達だろう、商品の陳列と個展の応援とオープニング・パーティー参加のために賑わいでいた。

 今展の目玉は以下の2点だ。

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          ↑:①「肉と骨 1」・木版(以下同じ) 2007年。

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          ↑:②「肉と骨 2」・2008年。

 肉と骨だけの魚が皿の上に横たわっている。皿、それは卵とも子宮とも見れる。魚、それは死の象徴だろう。「生と死」、死という闇から何かを見つめた作品だろう。
 画家は魚以外をどう表現するかに悩んだようだ。上の①作は、縦横の縞模様を一所懸命に彫り進めている。魚を彫るだけでは自分の中のエネルギーを抑え切れなかったのだろう。残念なことに、白黒木版は彫れば彫るだけ白くなる。結果、魚の凄みが薄らいでしまった。
 ②作はその辺を注意して絵全体のメリハリをつけた。彫らない皿の部分の黒が綺麗だ。だが、①作の藁のような背景が、こちらでは安易というか装飾的な花になってしまった。画題としては「魚=死、花=生命」の象徴化だろうが、それは言葉による説明であって、絵(版画)としては観念的に流れている感じだ。作品全体の緊張度に画家は耐えれなかったのかもしれない。
 丹念に丁寧に彫ってある。彫り具合は深いが、角は丸みを帯びて目に優しい。だから、きついテーマを選びながらも自ずと画家の人間性というのか、どこかに「人間万歳」と叫んでいるようだ。

 是非この連作の精神をシリーズとして、画題を変えてもいいから続けてほしい。
 福地版画は棟方志功から出発したかもしれない。今展には旧作も展示されていて、志功の影響がよくわかる。それと、福地菩薩と言いたくなるような似たような女性像を多く見る。女を見つめるというよりも、願望から発した「型」の強さを思う。
 上の2作、ようやくそれらの画題から開放されている。福地らしさが強くて、僕は好きだ。


 「のほほん工房」、おそらく札幌市の援助を受けている小規模授産所だろう。その施設の機関誌「ハッピーライフ」の表紙を福地君は手がけている。おそらくそれらの作品だと思う、以下載せます。

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 ↑:左から 「サラダメロンの御神木」・2008年7月、「芝刈」・同年7月。


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by sakaidoori | 2008-11-22 14:55 |    (たぴお)


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