806） 門馬 「佐藤一明（サトウ カズアキ）・彫刻展」 11月7日（金）～11月16日（日）

○　佐藤一明（サトウ　カズアキ）・彫刻展

　会場：ギャラリー・門馬　ＡＮＮＥＸ　
　　　　　中央区旭ヶ丘２丁目３－３８
　　　　　（バス停旭ヶ丘高校前近く）　
　　　　　電話（０１１）５６２ー１０５５
　会期：2008年11月7日（金）～11月16日（日）
　時間：１１：００～１９：００
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　今日見てきました。「ストーブ」とは聞いていましたが、やはり見るものです。滑稽なくらい面白い。作品は小品ばかり。そこそこに作者のこだわりがあるのですが、「リアル」という感覚がほんの少し違うのです。「狂言的面白さ」と、一応は紹介します。

　まずは全体風景です。





　一個一個の作品は本当に小さい。手の平サイズです。
　以下、そのつもりで個別作品を見て下さい。




































　以上は今展用の最新作です。
　以下は少し古い作品です。鉄が沢山登場します。少し凝っています。その辺の変化の事情を、作家は制作環境の違いと言っていました。遅い時間に鉄を叩く「チントン、カントン」という音を出されないので、鉄の使用が減ったそうです。


















　非常に心温まるユーモラスな作品だ。それでは作家が正規の高等美術教育を受けていないマニアックな作家かというと、全然違う。札幌の教育大学を卒業し、更に茨城の筑波大学に造形研究のために進学された方だ。当然、「現代アート（美術）」とは何か？自分及び自作と「現代アート」との関係はどうなっているか？を探求している。その「現代アート」との関係を簡明に語っている文章が会場には用意されている。かなりの文量だが、短文で簡明、潔い文章だ。

　そんな作家の意図に関係なくこれらのストーブは滑稽なくらい面白い。もし、公民館の片隅にこのストーブを見つけたら、単に「可愛いね」で終わるかもしれない。恥ずかしいながら言えば、これらの作品に造形的な魅力を語る能力を僕は持たない。美術ギャラリーの中にこれらを見ているから、美術作品という先入観で見てしまう。現在美術として虚を衝かれたから、虚を衝かれた自分自身が嬉しくて作品一つ一つを愛おしく撫でてあげたくなる。

　さー、これらの作品が作家がこだわっている「現代アート」として、どういう魅力があるのか！語り合いたいものだ！
　そのためにも実物を見てもらいたい。明日の日曜日までです。
















　　　　　↑：今年の全国某懸賞公募作品に応募した作品。残念ながら落選。台座の板にはニスが塗られている。「必要以上に頑張りすぎました」との作家の反省の弁です。