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栄通記

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2008年 10月 09日

780) きたいちギャラリー 「絵師三戒堂個展 & 高幹雄・展」 終了・10月2日(木)~10月7日(火)

○ 絵師三戒堂個展 & 高幹雄・展
   「やすらぎ絵画展」
     -1枚の絵が怒りを静め、やすらぎの波動をあなたにー 

 会場:きたいちギャラリー
    中央区北1西2・札幌時計台ビルB1 
    電話(011)241-0125
 会期:2008年10月2日(木)~10月7日(火)
 時間:10:00~19:00
ーーーーーーーーーーーー(10・4)

 展示会場は三戒堂さんが中心の展覧会ですが、それなりの一画に高幹雄君の作品が展示されています。彼の紹介記事です。
 展示面積の割りには出品数が少ないので、見応えという意味ではイマイチですが、今までとは傾向の違うさくひんでした。今後の方向性の暗示かもしれませんが、三戒堂さんの画趣に合わせて、気軽に自分の可能性を開いてみたという感じです。

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 ↑:左側の作品が三戒堂さん。
 ↑:右側の赤い腫瘍の塊のような作品が、お馴染みの高幹雄・作です。

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     ↑:高幹雄、「ニルヴァーナ」。
 非常に清々しい絵で、高君もこういう絵を描くのかと、感心してしまった。

 「ニルヴァーナ」は仏教用語で「さとり」です。「涅槃」と呼べば専門的です。ありていに言えば、御釈迦さんが死んだ状態(入滅)を言うのです。御釈迦さんは悟られた人ですが、最後のこの世のくびきである「肉体」を離脱して、無限の心静かな安らぎの世界に行かれたのです。理想郷としてのあの世の世界とも、至高の精神境地としての「ニルヴァーナ」です。
 タイトルは三戒堂さんの個展にあやかってのものでしょうが、自分のもともとの絵画世界を確認する、原点回帰という思いでもあるのでしょう。

 白地の絶壁で修行の為の穴を掘り、日毎に日輪を仰ぎ見て仏教的修行の場、これはタイトルからの絵画印象ですが、白と青が初々しくて、思わず校訓に、「良い絵だね」と言いたくなりました。

 黒の額装がきついので、他の意匠にしたら絵画印象も変わるでしょう。
 ある人は、「窓から外を見ていて、電線のような上にトリが二羽止まっている」と、見えたそうです。僕が想像した絶壁の穴からの景色が、この絵のようなのかもしれません。すると、いつまで行っても同じ景色の永劫回帰です。これも涅槃です。


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     ↑:左側は、高幹雄、「バベルの塔の金の音」。

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          ↑:「ニルヴァーナ」。
 白い絵具の塊や流れは、やはり高幹雄・ふうです。個人的には、この絵にこれは似合わない感じですが、これが高君なのでしょう。


 他に、青色のドラゴンがとぐろを巻いているような絵が2点ありました。

 ところで、ここは旧道新ギャラリーです。

by sakaidoori | 2008-10-09 17:31 | ★その他


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