2008年 10月 07日
○ 伊藤隆介 20080801 スリーズ・リアリスティック バーチャル #020 [Lift Off] [Dance Floor] 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX 中央区JR札幌駅構内 (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側) 問合せ・電話(011)209-5075 日程:2008年8月1日(金)~10月30日(木) (会期中無休) 時間:7:00~23:00 次回予告:熊澤啓子 国松明日香 ーーーーーーーーーーーーーーーーー(10・4) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() シリーズ「リアリスティック バーチャル」のことを、さらに今展の作品の概念を次のように説明しています。 「バーチャル・リアリティーという言葉を逆転させた伊藤隆介の造語。現実社会における、メディアの運んでくる仮想的なイメージの大ざっぱさ。 メディア社会におけるリアル/非リアルの感覚について視覚的・詩的批判を試みるビデオ・インスタレーションの試みです。 ・・・社旗風刺だけがテーマではなく反復運動を繰り返す模型と映像に作者のユーモア感覚を見出して、心遊ばせ、日常の視点を少しずらすだけで、どんなインスピレーションを得ることが出来るのか、・・・。」 駅の道を歩む人達に「アート」を楽しんでもらいたいと最後に語り、文を結んでいます。おそらく端聡氏の文章でしょう。 作品は広告ボックスに収まっていて、「広告」あるいは「通路の飾り」といった感じで場に収まっています。道を歩いていて、取り立てて作品に目が止まるというインパクトはありません。映像の特殊撮影の内幕を覗かせるような作品ですから、作品の「仕掛け」に気付かされた人には心地良い刺激をがあるでしょう。ですが、見た目ののインパクトがあまりに無さすぎて、単なる風景に終わってしまいそうです。 作家は作品のインパクト性を否定したいのかもしれません。 それと、今作には映像に写されない小道具が余りに多くて、本当に広告ボックスの一齣のように使われていることです。写真①、②がそうです。映像には全く関係ありません。そういう意味では今作は、この広告ボックス全体が通路(公共空間)において、どのような姿を見せるのかを、作家自身が楽しんでいるようです。 日常と仮想という対立的な視点もさることながら、日常そのもののリアル感のなさ、仮想の裏側を「知らしめるという行為」に、映像作家としての楽しみとエネルギーの源泉のようなものを感じました。 最後になりましたが作品の説明です。 左側の[Lift Off]。 買い物カートではなく、ウルトラマンが飛んでいる作品を見たことがあります。その永久反復運動に笑いを超えて哀しくなったのを覚えています。 右側の[Dance Floor]。 本をコピー中のコピー機は固定されています。それ以外が左右に揺れています。それ以外とは散らかった用紙であり、窓の外のビルディングの風景であり、壁に掛かった展示品であり、カメラ自体です。その結果、映像は地震によりコピー機だけが左右に揺れているように見えます。 コピー機だとか、その中に挟まった本だとか、手作りの好きな「伊藤隆介だ」と言っているようです。コピー中の光が稲妻のようでリアルです。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by sakaidoori
| 2008-10-07 15:13
| JRタワーARTBOX
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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