○ 前田育子・陶展
会場:ギャラリー・門馬ANNEX
中央区旭ヶ丘2丁目3-38
(バス停旭ヶ丘高校前近く)
電話(011)562ー1055
日程:2008年9月2日(火)~9月8日(月)
休み:無休
時間:11:00~19:00
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9・4)
昨年に引き続いて、同じ場所での個展です。
随分と様子を変えています。昨年は「崩れる、さらす、それでも美しく」。今回は「静かに美しくそこにいる」。昨年は表現様式に大胆な拡がりがありましたが、一つに絞っています。「白色、昔の生活用品、小さな生き物、そしてひび割れ」です。
それでも気脈は通じています。過去への眼差しとそれらを閉じ込めようとする愛情、願望。ですが、過去は崩れ去るかもしれないという美意識、両者を「いのち」で繋ごうとする意思です。この怪しげな平衡感覚が僕には魅力的です。
具象にこだわる美しい作品には動物達が付き添っています。可愛くもあり微笑ましい。作品の「哀愁」というイメージを一層高めています。それらは確かに女性特有の包容力にもなっています。一方で、「生き物=生命」に頼りすぎる安易さ弱さも思う。
その日は蒸し暑い日だった。乳白色の通路が更に白かった。蚊取り線香の臭いが昔をどうしても思い出させる。額に汗を滲ませて、過去と現在を緩やかに散歩した。
↑:文化鍋。手作りの作品。DMはこれですが、実物の方が大きく見えます。
![749) 門馬 「前田育子・陶展」 9月2日(火)~9月8日(月)_f0126829_2337477.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200809/05/29/f0126829_2337477.jpg)
![749) 門馬 「前田育子・陶展」 9月2日(火)~9月8日(月)_f0126829_23402117.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200809/05/29/f0126829_23402117.jpg)
↑:「アイロンを 見つめる蛙(かわず) 陶になる」
![749) 門馬 「前田育子・陶展」 9月2日(火)~9月8日(月)_f0126829_23464634.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200809/05/29/f0126829_23464634.jpg)
↑:ベランダに置かれていた「本」。