2008年 08月 31日
○ 黄宇哲・展 会場:CAI現代研究所 中央区北1条西28丁目2-5 (1条通りを走り第一鳥居を抜け、次の広い環状線を横断。直ぐの左側の中小路に入り、50mほど先の右側、コンクリートの一階建て。) 電話(011)643-2404 (13時以降) 会期:2008年8月20日(水)~8月30日(土) 休み:定休日が日曜日 時間:13:00~19:00 主催:CAI現代研究所 協力:コンチネンタルギャラリー(樽野真生子、閔 鎭京) ※ オープニング・パーティー:8月20日(水) 18:20~ (作家本人が来場しますので、お気軽にお越し下さい。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・30) 1963年 韓国・全羅南道 麗水生まれ。 1987年 ソウル大学校美術大学絵画科 卒業。 1989年 ニュー・ヨーク大学校美術大学院 修学。 1991年 PLATT大学校美術大学院 卒業。(Master of Arts学位) 現在 45歳 ![]() ![]() ![]() ![]() 四角い部屋の4つの壁への展示。抽象画、人物画、性描写の3部構成。 欧米の正当美術および現代美術ををしっかりと身につけて、男らしく力強く表現しているという感じです。今の若い日本人にはできそうもない男振りがあります。そういう意味では少し古拙な感じもします。 例えば、抽象絵画は余白美や東洋美を偲ばせるサム・フランシスを思います。もっとも彼は東洋人ですから、西洋人の感じた東洋美を見て、自信を持って自己の美意識を追求していると言った方が良いのでしょう。 性描写はピカソを思います。ピカソの場合は先天的に持っている性への憧憬と、死に近づく自分自身を奮い立たせようということがあったと思う。彼の場合はどこか健康的です。日本人の性は情緒的で、中国人は貴族が愛玩物をもてあそぶような所があります。韓国人の性への認識はどんなものでしょうか? 人物画、これだけ見たら僕には彼の価値は不明だったでしょう。基本的に表現主義的な勢いと、自信に満ちた画家の精神を感じます。若い韓国という国を体現しているような作家です。 ![]() 若々しい健康美、女性への素直な愛情、性への尽きない恋慕を思いました。同時に構築的線描の世界です。 ![]() ![]() 熱き抽象とまでは言えないのでしょう、元気の良い抽象絵画です。 この絵に何を見るか?画家のイメージ?美意識?色と面としての骨格と構成美?僕には正統的西洋画への親和性を感じて距離感を覚えました。要するに、絵画研究の一里塚的作品と理解しています。 彼はまだ若い。どういう形でオリジナルを表現するかが楽しみです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 日本人が過去に西洋絵画で取り組んだ痕跡を感じて、親しみがわきます。 ![]() ![]() ↑:ドローイング的性表現。
by sakaidoori
| 2008-08-31 23:35
| CAI(円山)
|
アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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