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栄通記

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2008年 08月 27日

743) 門馬 「合田尚美・展 #6」 終了・8月12日(火)~8月20日(水)

○ GODA NAOMI(合田尚美)・展 #6
   ~a report of ISTANBUL~ 

 会場:ギャラリー・門馬 ANNEX 
     中央区旭ヶ丘2丁目3-38
     (バス停旭ヶ丘高校前近く、その辺りに赤い看板あり。) 
     電話(011)562ー1055
 日程:2008年8月12日(火)~8月20日(水)
 時間:13:00~19:30

※ パーティー:8月17日(日) 14:00~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・20)

 合田さんの特徴は小さくてもキラキラと輝くものへの賛歌です。

 それは、「植物」、そして「種」として多く表現されます。当然、「いのち」と云うことが大きなテーマです。作品は良くも悪くも美しくて可愛い、素直です。

 今回は生命を大きなドラマの中で表現しようとしています。
 イメージは宇宙創成を踏まえて、生命誕生の源である「水」、時間は一気に流れて「動物としての魚」へと進みます。生命の誕生と進化、過去・現在・未来です。

 (生命誕生は自然現象の大いなる奇跡の一つです。それが今日まで連綿と続いています。奇跡を通り越して神秘と言いたい。もちろん、宇宙は広い。他にも生命体はいるかもしれない。だが、傲慢なる我等の知見では、まだ彼等を認識出来ない。地球の生命の不思議さは増すばかりです。)

 「生」の裏側には「死」があります。薄気味悪く、人を不安の底に落とす「何か」があります。
 残念ながら、合田・インスタレーションでは、この不可知の闇はあまり表現されていません。そこに不満を抱く人はいると思います。深みにかけている面かもしれない。課題の一つだと思います。

 一方で、素直に明るい部分を強く前面に出す姿勢に、めまいを覚えます。実にサッパリしている。合田作品への不満は、微笑みを伴って返ってきます。

 明るく素直に一点を見詰める目、合田インスタレーションです。

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 ↑:今展は大きなインクジェット・プリンターが主要な脇役です。
 スライムをアメーバー状に滴らして、生命誕生期を表現。
 印刷物を丸めて、命の住みかにしています。中には蝋燭が灯されて夕闇に輝くのを待っています。(案内状には夕方6時半以降がお奨めとありました。)

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 ↑:門馬邸で一端休憩して、暗くなっての再訪です。会場までの道のりが暗く、少しねっとりとした感じです。日本のお盆シーズンそのものです。
 会場は暗がりに色を伴って静かに灯火が点在しています。一瞬「灯篭流し」を連想してしまいました。
 ですが、明るい。前向きです。川の向こうに流れては消える存在ではありません。夕闇の森の中の不ぞろいの樹々です。一つ一つが合田尚美で、心の中の宝物が輝いているのです。日の出を待っているのです。
 「生命の誕生」と大仰に言うよりも、可愛い「うぶ声」です。

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 ↑:驚きです。筒の中には本当に生き物を置いているのです。めだかのような小魚です。この、余りにストレートな正直な表現、これが合田尚美です。


743) 門馬 「合田尚美・展 #6」 終了・8月12日(火)~8月20日(水)_f0126829_10223220.jpg インスタレーション作家はもっともっと社会にアピールしていかねばいけないと思います。場所をいとわず自己宣伝をして、自分の美学・思想を発揮してもらいたいと思う。
 もっともっと、他の場所でも自分を試す姿を見たいものです。

 
※ 参考サイト⇒2007年の個展

by sakaidoori | 2008-08-27 10:54 | 門馬・ANNEX


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