2008年 08月 21日
○ 七月展 (北海道教育大学札幌校 岩見沢校・学生展) 会場:札幌市民ギャラリー ・1館全室 中央区南2条東6丁目 (北西角地) 電話(011)271-5471 会期:2008年8月13日(水)~8月17日(日) 時間:10:00~18:00(最終日は、~16:00まで) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・17) ここでは比較的高学年の学生作品を載せます。 ![]() 先日の紀伊國屋・グループ展と同じテーマです。こちらの方が引き締まっていて好きです。そして、前回は自然光にさらされていましたが、今回は光沢のある黒い床での人口光。やはり、自分自身の過去に「さよならをいう」決意は暗い自室での内省から生まれるものです。いたましくも破られた古着が少女への決別の意思でしょう。 皿の中の種子は、乳房の乳首に見えてしまう。当然、エロスよりも生命の誕生を小さくても叫びたいのです。微笑ましい!この辺に僕との年齢差、性差を感じます。可愛らしさもありますが、大きく花開いてもらいたい。 ![]() 写真で見れば緑深き樹林ということが直ぐにわかります。 しかし、原画の瞬間印象は、分かりにくい抽象画でした。大きな画面にいろんな緑色がのた打ち回っているという感じ。けっして、殴り描きではなく、濃いい緑が画面が深い。 中里さんは以前にも見ていて知っています。勢いが過ぎて勇み足のところがあり、それはそれで若さだから良いのですが、どういう具合に深めていくのかが気になっていました。今作は技術的なことは分かりませんが、迫力・凄みがあり、気に入った作品です。 ![]() ![]() ↑:左側、院1年(油彩)・久山春美、「green」。 さわやかな綺麗な絵です。メルヘン調で色のもこもこ感、線路の円と線が印象的でした。 ↑:右側、2年(油彩画)・三戸唯、「そこから」・油彩。 ノスタルジックな色合い。どうして若い人が想い出をノスタルジックに描くのかはわかりません。でも、「フフフッ」と微笑んでしまいました。 ![]() ![]() ↑:4年(油彩画)・白瀬このみ、「やすらぎ」。 この絵には困っています。 というのは、写真をブログに貼る為にファイルを開くのですが、その度にこの若い女性の横顔が真っ先に目に入るのです。頭に焼き付いてしまいました。 自分好みは丸ぽちゃな顔の輪郭の方が好きなのです。見るだけとなると、顎のとがった楚々とした顔に惹かれるのですね。僕の場合は。 絵は少し古風な感じですが、人物顔に惹かれての紹介です。 ![]() ![]() ↑:3年(油彩画)・湯田慶子、「Distilled Green」・油彩。 手前を極端に大きくしているのと、いろんなトリックが関心を呼びました。タイトルは「搾り出された緑」で良いのでしょうか?緑や画面がうねっています。 ![]() ![]() いつも印象的なムードです。ぼやけた世界に裸婦と青。 ![]() 心象風景です。海をピンクとして見る!僕には出来ない。空をピンクに見る。山をピンクに見る。全てをピンクで見る。時々訓練することにしよう。 ![]() ![]() ↑:左側、3年(日本画)・須藤陽子、「montsuki」・日本画 紙本彩色。 教育大学の日本画の伝統は一度は途切れました。関係者が、「これでは遺憾」と思ったのですね。こうして学生の日本画を楽しむことが出来るのです。 日本画指導は単に日本画を描く人を育てるに止まらないと思う。日本画の持つデザイン性、装飾性、輪郭線の強調、空間感覚は彼らが何らかの美術の指導者になった時には有益でしょう。他の分野の表現者にも刺激を与えるでしょう。それに、日本画を描く人の絶対数が減れば、画材の供給の面でも不便をきたすでしょう。 と云うわけで、齊藤陽子さん!期待を一身に背負って下さい。 ↑:右側、3年(油彩画)・高木瑛、「しがらみ」。 ![]() だらだらと、記事と作品を載せました。もっと載せたいのですが、今年はこれまでということで。作品掲載は一応関係者の承諾は得ましたが、クレームは個別対応したいと思います。 それと、目録はしっかりしているのですが、作品のサイズも明記して欲しい。 それでは。
by sakaidoori
| 2008-08-21 14:04
| 市民ギャラリー
|
アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
検索
最新の記事
ファン
カテゴリ
全体 ★ 挨拶・リンク ★ 栄通の案内板 ★アバウトの写真について ★ 目次 (たぴお) (時計台) 市民ギャラリー (写真ライブラリー) さいとう 大丸藤井スカイホール (ユリイカ) ミヤシタ テンポラリー af 北専・アイボリー CAI(円山) CAI02(昭和ビル) (大同) アートマン アートスペース201 大通美術館 STVエントランスホール コンチネンタル 資料館 門馬・ANNEX 百貨店 (カコイ・ミクロ) 4プラ・華アグラ 石の蔵・はやし (シカク) ☆道外公共美術館ギャラリー (アッタ) 奥井理g. ★ 案内&情報 ★ 訪問客数 ◎ 樹 ◎ 花 ◎ 山 ◎ 本 ◎ 旅・飛行機・船 ◎ 温泉 ◎ 個人記 ◎ 風景 ◎ 短歌・詩・文芸 ☆★ ギャラリー巡り 写真)光映堂ウエスト・フォー (いろへや Dr.ツクール) JRタワーARTBOX ポルト 写真)富士フォト・サロン 道新プラザ 紀伊國屋書店 S-AIR ◎ 自宅 (ニュー・スター) 札信ギャラリー (マカシブ) (自由空間) 真駒内滝野霊園 サード・イアー (どらーる) 区民センター ★★ 管理人用 山の手 富樫アトリエ (プラハ2+ディープ) ★ギャラリー情報 ★ パンフより 創(そう) (オリジナル) ATTIC 美容院「EX]内 ADP 粋ふよう エッセ ◎ 雑記 ★「案内版」アバウトの写真 ☆北海道埋蔵文化センター ☆三岸好太郎美術館 ☆本郷新彫刻美術館 ☆芸術の森美術館 ☆函館美術館 ☆札幌・近代美術館 ☆モエレ沼公園 ☆旭川美術館 ☆北海道開拓記念館 ☆帯広美術館 ☆関口雄揮記念美術館 (☆夕張美術館) ☆(倶知安)小川原美術館 ☆(岩見沢)松島正幸記念館 ☆(室蘭)室蘭市民美術館 ☆北武記念絵画館 ★その他 【道外・関西】 ー [石狩] [ニセコ]有島記念館 [岩見沢]キューマル 他 [音威子府] [深川] [苫小牧]博物館 [洞爺] ☆小樽美術館 市民ギャラリー [美唄] [江別] [室蘭] [小樽] [帯広] [恵庭] 夢創館 【北広島・由仁】 [函館] [夕張] [三笠] [赤平・芦別] 【幌加内(政和)】 (くらふと)品品法邑 (茶廊)法邑 (カフェ)れんが (ブックカフェ)開化 (カフェ)アンジュ (カフェ)北都館 (カフェ)エスキス (画廊喫茶)チャオ (カフェ・soso) (カフェ)ト・オン (カフェ)アトリエムラ (カフェ)サーハビー 槌本紘子ストックホルムキ記 (画廊喫茶)仔馬 (ギャラリー&コーヒー)犬養 Plantation CAFE BLANC(ブラン) - コレクション ■ 複数会場 公共空間 ー ◎ 風景 新さっぽろg. ー ○ 栄通日記 学校構内 ー ◎ライブ路上パフォーマンス 道銀・らいらっく (コジカ) ▲個人特集 (風景)サイクリング・ロード (風景)札幌・都心 A.S.T(定山渓) 趣味の郷 公共空間・地下コンコース 六花亭 ◎今日・昨日・最近の風景 500m美術館 Room11 アルテポルト・ART SPACE サテライト 【2010年旅行記】 【2010年 ロシア旅行】 【海外旅行】 【2012年上海旅行】 【震災跡地2回目の旅】 【2013旅行記】 ◎ 川・橋 OYOYO コケティッシュ ・我が家 レタラ カモカモ 北のモンパルナス チチ クロスホテル札幌 黒い森美術館 Caballer ▲原田ミドーモザイク画 SYMBIOSIS (ハルカヤマ藝術要塞) 群青(2016) チカホ space1-105 100枚のスナップを見る会 北海道市民活動センター 群青(2018) HUG(教育大文化施設) 札幌グランピスタ 大洋(大洋ビル) - 未分類 タグ
個展(242)
グループ展(183) 油彩画(183) 企画展(153) インスタレーション(115) その他(98) 学生展(93) 現代美術(74) 写真(71) 公募展(70) 写真展(59) 総合・複合展(43) 温泉・山・旅行・雑記(42) 彫刻・金属・ガラス・陶(40) 日本画(38) 北海道教育大学(37) 版画・イラスト(31) シルクスクリーン(26) 藤谷康晴(25) 卒業展(24) リンク
○ 美術関係以外
古い日記 (サカイ・ヒロシさんのブログ) ○ 美術愛好家のブログ Ryoさんのイートアート (サカモト・キミオさんのH.P.) 散歩日記V3 (SHさんのブログ) ○ 表現者のブロブ(相互リンク?) Photo Foto Blue (コバヤシ・ユカさんのブログ) 水彩の旅 (タケツ・ノボルさんのH.P.) アートダイアリー (マエカワ・ヨシエさんのブログ) 画像一覧
最新のトラックバック
以前の記事
2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2017年 08月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 02月 more... ブログパーツ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||