○ 渡辺和弘・塗装工芸展
会場:札幌時計台ギャラリー・3階G室
中央区北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
(仲通り南向き)
電話(011)241-1831
会期:2008年8月11日(月)~8月16日(土)
時間:10:00~18:00 (最終日は~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・16)
1975年 札幌生まれ。
1997年 北海道教育大学札幌校卒業
現在、道展会員

↑:2007年度制作の大作。

↑:2008年度制作の大作。

↑:小品群。

↑:「悠」・2006年。

↑:「征」・2008年。
赤が眩しい作家です。当然、黒を魅せたい作家だと思います。「塗り」の特徴である色の艶、それは内に閉じ込められているのですが、グイッグイッと後ろから押し出されるようにして輝いています。作家はまだ35歳です。才長けたシャープさや勢いの代わりに、円やかな華やいだ雰囲気を出しています。
前回紹介した浜口さんは全体の「形」・「量塊」に意を注いでいるみたい。そのボリュームに黒を基調にして少ない色が装飾性を高めているのでは。
渡辺さんは自分自身の内側のな美を、一枚一枚表面を削ぎ落として表に出そうという感じ。華やかですが驕り高ぶらずに、リズミカルに進もうという感じです。
以下、小品。切り絵のようです。

↑:「胡蝶 Ⅰ・Ⅱ」・2007年。

↑:左から、「跳」・2006年。「醒」・2006年。

→:「積」・2006年。