人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2008年 08月 18日

733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)

○ アフンルパル(ahun-ru-par)展
    露口啓二・写真展

 会場:中央区北3条東5丁目5・岩佐ビル2F
     (幅広い北3条通りの北側。茶色の建物。道路の反対側にはファクトリーのレンガ館が並んでいます。)
     電話・フレメン写真製作所(011)281-5805
 会期:2008年8月11日(月)~8月18日(月)
 時間:11:00頃~17:00頃 

 問合せ:書肆(しょし)吉成 (080)1860-1085
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・16)

 731)では主会場のことを書きました。展覧会(作品)補遺のような形で1階の作家のスタジオを開放して展示しています。
 会場には露口さんも居られました。開口一番、「分からないことがあれば、何でも聞いて下さい。」写真の空気感とは違って、作品のことは何でも喋りたいという、現代・語り部がそこに居ました。

 見ながら尋ねたのでは全体が見えなくなるので、まずは静かに床に並べられた2点1組をまたぎながら見ていった。絵巻物のようであった。露口さんは琵琶法師のように、質問に応えては写真の原風景を浮かべて語っていた。力強い人だった。

733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)   _f0126829_10164527.jpg

 展示スペースはかなり広い。スタジオ全体は相当にゆったりした開放感がある。もっとも、「写真スタジオ」という関係上、天然光だけだ。窓が無かったような気がする。高い天井、冷ややかな空気、地下室の研究所のような雰囲気だ。
 作品は白い床に並んでいる。普段でもこうやって写真なりを床に並べて仕事をしているのだろう。

 床に物があれば、跪いたりまたいだり、「目の人」から「動き嗅ぎ分ける人」に変身する。作品そのものは2階の「地名」シリーズと同じだと思う。あまり人の来ない展覧会場だ。いつしかアット・ホームな感じで撮影者に何やらかにやら尋ねることになる。松浦武四郎の本が出てくる。山田秀三の名前も登場する。ここは彼のフィールド・ワークだ。
 写真家は地図を見ては、そこに地名があれば今度行く場所を嗅いでいるのだろう。

733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)   _f0126829_10311216.jpg


733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)   _f0126829_1034633.jpg
 会期は今日で終了です。またここで写真展があるかもしれません。その時は是非スタジオでも開いてもらって、見る人も足を運んで欲しい。
 ついでに、この岩佐ビルは大きくて立派なのですが変というか不思議な建物です。散策したくなります。

733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)   _f0126829_103612.jpg733) 岩佐ビル2F ②「アフンルパル展 露口啓二・写真展」 8月11日(月)~8月18日(月)   _f0126829_10364673.jpg










 ↑:「アフンルパル通信 ex.01」、600円。+オリジナル・プリント1枚は1000円。

 これはなかなかのお買い得。表は大きな写真が4枚、裏は4人の本格的露口論。
 残念なのは写真上下が統一されていないことだ。切って一枚一枚見る分にはいいのだが、ポスターのように見開きでは不便なのだ。

by sakaidoori | 2008-08-18 11:04 | ★その他


<< 734) 時計台 「浜口秀樹・...      732) ①市民ギャラリー 「... >>