栄通記

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2008年 08月 06日

715) 時計台 「竹村祐貴・怪獣展」 8月4日(月)~8月9日(土)

○ 竹村祐貴・怪獣展

 会場:時計台ギャラリー 3階
    中央区北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
    (中通り南向き)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年8月4日(月)~8月9日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・5 火)

 これは面白い。
 怪獣展だ。まずは、作品群の全体像でその一つ一つの大きさを想像して下さい。


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 そうです。マッチ棒位の大きさの怪獣です。お菓子のおまけに付いている消しゴム人形を連想して下さい。収納ケースをそのまま展示棚にしていて、あー、何ケースあったかなー?30個として、一つに人形が20個弱入っていて、何だかんだと500~600個の怪獣だ。
 ウルトラマンや仮面ライダーに登場する怪獣達だ。僕はそれ程真剣に漫画を見ていなかったので、そんなに彼らのことは知らないし、多くを語れないが、何と言っても「ウルトラマン・シリーズ」は国民的キャラクターですから、その道のオタク連中が見たならば泣けてくるのではないでしょうか?

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 ↑:遮光土器怪獣。
 遮光土器に見えたので、中学1年生の作家・竹村君に何なのかを尋ねた。「シャ・コ・ウ・ド・キ・・」、たどたどしく教えてくれた。
 僕はこの怪獣のことは知らない。おそらく、長いシリーズの中で苦し紛れに作った怪獣だろう。人気テレビ番組だったから、怪獣誕生にはだんだんと無理が重なっていた。その安直さが理屈抜きのドタバタ・ワンパターンの勧善懲悪喜劇に華を添えていた。意味も無く楽しんで見ていたのを思い出す。今思えばそれらは理屈や論理を否定した「変身」や「嘘」の始まりだった。大衆漫画だから「倫理観」は否定しなかった。今はああいう単純な話は作れないだろうな。


 ところで、作家・竹村祐貴君は現在中学1年生です。千歳市在住です。障害を持つ少年です。
 以前は紙粘土で同じような物を作っていたそうです。それらは祐樹君が遊んで、壊れてしまって今はありません。4年ほど前に陶芸家の愛澤光司さんとめぐり合い、紙粘土作品が本格的な粘土、焼物作品として変身していったのです。
 祐貴君は倦まず弛まず怪獣を作っていきます。愛澤教室には毎月2回、準備や後片付けを含めて2時間の制作時間です。釉薬にさっと付けて、焼かれた作品はおうちにもって帰ります。お母さんが、収納ケースに引っ付けてお部屋に飾ります。飾るところがなくなったらそのまま袋に包んでしまいます。それらの4年間の祐貴君の全作品を僕らは目の当たりにするのです。

 会場にはお母さんと一緒に祐貴君がいました。粘土で怪獣を作っていました。粘土を細かくちぎっては器用にクルクルと丸めて怪獣本体にくっつけていました。


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 作品は概ね可愛い表情をしています。釉薬の濃淡が作品の精巧さを引き出しています。
 作品の一つ一つは小さいですが、強いエネルギーが伝わってきます。それ以上に、祐貴君が自分の世界に没頭している姿に圧倒されます。それは間違いなく彼の精神世界でしょう。我々が言うところの「変身願望」の王国なのでしょう。
 彼のその王国が可愛く優しく夢見るように溢れている展覧会です。


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715) 時計台 「竹村祐貴・怪獣展」 8月4日(月)~8月9日(土)_f0126829_12291238.jpg 会場にはお母さんが居られました。小柄でとても気さくな方です。きっと子育てにはいろいろとあったことでしょう。そんなことには意を解さないお返事が返ってきます。気持ちの良い会話をしてきました。
 また何年後かに、作品が増えて落書きメモなどと一緒に怪獣達と会えたらと思います。大変でしょうが、よろしくお願いします。

by sakaidoori | 2008-08-06 11:06 |    (時計台)


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