2008年 07月 22日
○ Vol.3 FIVE ENERGY(ファイブ・エナジー) ~5人の作家によるファイブ・エナジーの名に於ける5つの個展~ 会場:アートスペース201 E室 南2西1-7-8 山口中央ビル・北向き 電話(011)251-1418 会期:2008年7月17日(木)~7月29日(火) 休み:水曜日(定休日) 時間:10:00~19:00(最終日は~18:00まで) 【出品者】 Shelter・Serra 朝日章 横須賀令子 中島弘美 Liberated・Area ※オープニング・パーティー 7月19日(土) 18:00~ 当会場にて ※レクチャー シェルター・セラ 「アートの持つメッセージ、そしてこれから」 7月16日 19:30~21:00 無料 会場:CAI02 中央区大通西5丁目・昭和ビル地下2階(地下鉄出入口1番) 主催:アート・スペース201 ファイブ・エナジー事務局 協力:CAI現代芸術研究所 トータル・ディレクター:ナカジマ・ヨシユキ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・) ![]() オープニング・パーティーに参加した。 仲嶋君の気合の入ったトークと、参加作家の人となりや容姿を垣間見ることができた。 例年同様に展覧会の趣旨や企画者の意気込みのメモが6階のホールに用意されている。 冒頭には「循環・再生から」と記されている。 仮に個の言葉からいままでの展覧会を省みれば、非常に内側にこもった印象が強い。人間存在の負の側面、過去という記憶、混沌とした状況を見詰めるという感じだった。その眼差しが社会に向けば、現代文明の負の在り様を問いただすという立脚点になる。狭義の現代美術の存在理由に社会を見詰める、問いただす、時には糾弾するということがあると思う。そういう意味では現代美術らしい展覧会であった。 だが、「何かを問う」場合に一番に問題になるのは、「問うている自分自身を不問にする、問う姿勢を安易に認めがちになる」ことだと思っている。言葉としての「文明批判、社会批判」がその最たるものであろう。他者を非難するほど表現において最も楽なことはない。井戸端会議の会話を盗み聞きすればいい。他人の噂を生き生きと語り合っている。喧嘩する二人を凝視すればいい。全身全霊を傾けた相手への罵倒ではないか。 だが、そこから出発することは悪いことではない。むしろ、人の性癖の自然な姿かもしれない。若き「理由ある反抗」だ。その姿勢の継続力と、深化・変遷が重要なのだろう。 今展、5階と6階では様子を異にしている。全体では軽い動きのある展覧会だといえる。それはディレクター・仲嶋貴将の変化でもあろう。彼自身のフット・ワークが良くなったのだ。軽く多方面に心配りができる余裕が生まれたのだ。 メモは簡潔である。その分、語りは溢れる思いを抑えがたくて饒舌なところがあるが、表現者はこうでなければならない。「無言の会話、目と目の会話」は恋人同士がすればいい、サッカー選手がすればいい。「分かり合えない、分かってもらいたい気持ち」は多弁を良としたい。だが、日本人の美徳から逸脱した能弁は嫌われるかもしれない。嫌われることを勲章と思えばいいのだ。 美術鑑賞は完成形を問われ、語られるべきだ。だが、最後の一枚の絵、一つの空間、そこに至る過程が想像される作品が「良い」作品だと思っている。過去の時空が詰まった作品が僕は好きなのだ。いろいろな関係性が埋まった作品が好きなのだ。 今展の仲嶋氏は過程や関係にこだわっている感じで好ましい。 挨拶で一番印象に残った言葉、「僕が見たい作家に集まってもらいました」 二週間という開催期間です。 順じ、個展模様を載せます。 ![]() (右の写真は予定表です。クリックして下さい。)
by sakaidoori
| 2008-07-22 12:55
| アートスペース201
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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