栄通記

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2008年 06月 18日

663) 近代美術舘 ①「北海道 立体表現展’08 」 6月14日(土)~6月22日(日)

○ 北海道 立体表現展’08 

 会場:北海道立近代美術館
    中央区北1条西17丁目
    電話(011)644-6881
 会期:2008年6月14日(土)~6月22日(日)
 時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
 休み:月曜日
 料金:一般 500円 学生300円
 
 主催:北海道立体表現委員会 北海道新聞
 協力:辻石材工業㈱

 【参加作家】
 阿地信美智  阿部典英 荒井善則 泉修次 伊藤隆弘 柿崎煕 加藤宏子 国松明日香 小石巧 佐々木けいし 下澤敏也 菅原尚俊 鈴木隆 高橋昭五郎 武田享恵 田村陽子 ダム・ダン・ライ 中江紀洋 楢原武正 韮沢淳一 野又圭司 林弘堯 伴翼 藤井忠行 藤沢レオ 藤本和彦 松井茂樹 森川亮輔 山田吉泰 山本良鷹 渡辺行夫
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(6・15)

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 北海道・立体展が昨日(6・14)から近代美術館で始まりました。個別作品の掲載と感想記を書こうと思いますが、大所帯の展覧会です。まずは、会場風景だけでも載せます。(書き足したら、冒頭に持ってきます。)

 
 今回で、この展覧会は3回目の鑑賞だ。今回が一番面白かった。何がよかったかと言うと、ユーモア精神が全体を包んでいるからだ。この会は、全体の方向性とかテーマに関係なく、「立体作品」をただ並べるだけなのだ。典型的な個人の寄せ集めのグループ展だ。寄せ集めだから悪いなど、僕は全然思っていない。広い会場での自己顕示の場だ。寄せ集めであっても、期せずしてある傾向が際立ったり、時代のムードがにじみ出てきたりするものだ。そういう偶然性を楽しむ心がないと、こういう展覧会は面白くないだろう。
 それで、今展は声を大にして、「この作品を見に行ってよ!」という代表作を見つけるのは難しい。しかし、作品との距離感と言うのか、親しめる作品が多いから、是非見てもらいたい。ここで見た作品を、「あれって、ここがこうだよ、だから、良いんだぜ」とか言って、鑑賞仲間の共通言語になれれば良いなと思う。

 以下、なるべく会場入り口から作品掲載していきます。ほんの一部になると思います。

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 ↑:下澤敏也、「Rebirth-tund’08」・2008年 300×300×160 陶・土。

 入り口を飾る下澤作品。作家と若干の会話をした。彼の言葉を無視して書きます。
 こじんまりとした作品が、この場所に実に良く合っていると思う。円環配列も悪くない。台座の鉄がやけに眩しい。相当に台座の鉄と、その色に作家がこだわったことが分かる。だって、陶作品だもの、わざわざ鉄を使う必要はない。だが彼は鉄を使いたかったのだ。土と陶、鉄と鉄錆・・作家の今後の展開を予感させるものがある。
 下澤ジャブによって、立体展はスタートするのだ。


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 ↑:田村陽子、「64名の記憶する足跡(2000年10月~2008年)」500×190×20 麻・アクリル・金属・他。

 入場して右側の暗闇に目を転じると、沢山のワラジがスポットライトに照らされて、ドーンと目に飛び込んでくる。今展で1・2位に値する展示作品だ。以前、同じ作品を門馬で見たことがある。その時は白を背景にして、歩みながら時の流れに身を任せて、ワラジの世界に暫時入っていくというものであった。今回は、時系列を無視して、空間として64個のワラジが飛び込んでくる。10cmほど浮かせての配列が抜群に成功していると思う。足が空中浮揚しているのだ。過去の亡霊と見るのも良し、静かなる明日への行進と見るのも良し。数がそろい、展示効果が更に作品に力を加えた。いつもいつもこのワラジ達を考えている作家の表白でもある。


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 ↑:阿部典英、「ネエ ダンナサン あるいは生き物」・2008年 430×260×260 木・パルプ・黒鉛・合成樹脂塗料・酢酸ビニール樹脂・他。

 今展のユーモアの第一弾だ。もちろん、阿部典英・作「ダンナサン・シリーズ」でのユーモアは有名である。だが、彼は進化している。いささか定型化しつつあるそのシリーズを、ノーテンキとも思える大きさ・無意味さで提示してきた。もっとも、この変化は最近の宮の森美術館での発表で想像はしていた。それでも、アッパレと言いたい。
 ちなみに阿部典英のキー・ワードは「笑い・性・宗教(生と死)」と理解している。


 ②に続く。

by sakaidoori | 2008-06-18 00:38 | ☆札幌・近代美術館


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