栄通記

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2008年 06月 12日

653) 芸森 ①「屋外作品ー藤沢レオ」

 会場:札幌芸術の森美術館
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090
 会期:2008年6月1日(日)~7月2日(水)
 休み:基本的に定休日は月曜日 
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 芸術の森美術館ではいろいろな作品が展示されています。
 メインの「サッポロ・イズ・ホワイト」は写真も撮れませんし、参加作家も多いので、記すとしたら後日と言うことで。

 美術館の池と中庭で、藤沢レオが大胆な鉄の作品を展示しています。まずはその写真から・・・


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653) 芸森 ①「屋外作品ー藤沢レオ」_f0126829_22343845.jpg653) 芸森 ①「屋外作品ー藤沢レオ」_f0126829_2237913.jpg









 ↑:外からの写真撮影。

 外からのあれやこれやの写真です。タイトルは「パサージュ」、通路とか横断とかいうフランス語です。
 なぜ、フランス語で気取ってつけるのか、日本語にすればいいのにと思うのですが、日本人は相手にしていないのかも知れません。どうせつけるのならば、スワヒリ語だとか、誰も分からないのにすればいいのに。

 タイトルは好きではありませんが、作品は面白い。水中通路に錯覚してしまうし、傍に近づいて見ると、ガラスの通路の向こう側にも作品が続いていて、その作品がガラスに写った虚像に見えるのです。本物と気が付くのに時間がかかります。
 鉄錆が、今日の青空と自然の緑と池の暗色に実に馴染んでいる。鉄の機械的な反復リズムが目に優しく飛び込んできます。
 「通路あるいは横断」というタイトルもトリッキーで知的です。作品をそういっているのでしょうか?ガラスの通路のことを言っているのでしょうか?ガラスの通路の境界的側面を際立たせて、作品がそのことを強める、あるいは飛び越える、繋ぐということを示唆しているのでしょうか?あるいは、見る人間を別の世界に誘(いざな)う装置・演出としでしょうか?実に暗示的な作品です。
 作品の中の形態は舟形です。あるいは鯨などの骨組みにも見えます。
 舟形ならばノアの箱舟が連想されます。選ばれた人達の乗り物ですね。
 骨組みならば、聖書にあったかもしれませんが、魚(クジラ、サメ)に飲み込まれて再び吐き出されるという寓話が思い出されます。
 フランス語と聖書に詳しいドストエフスキーの作品を思い出しました。確か、パサージュのフランス語の語呂合わせでサメとかいう意味を込めた短編小説があった気がします。ドス氏がフランス語使うのは分かるが、藤沢君が市民の集まる場でフランス語を使うことも無いと思うな~。(美術関係者は外来語に頼りすぎる。中央人が使うからと言って、地方人が安易に追従する必要はないと思う。「現代美術は楽しい」などと言う前に、楽しくない外来語の使用を省みる必要があるのでは。)

 擬似自然の中での藤沢レオ・作品。芸森自慢の一品だと思います。


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 ↑:本館通路から、中庭の作品の撮影。

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 ↑:中庭からの撮影。

 中庭には売店の辺りから入れます。
 空間が閉ざされているので、少し蒸し暑い。屋上の空調設備の音だと思うが空間に上から響き渡っていた。設備は目には見えないのですが、その機械音が作品の現代性を伝えついるような錯覚を与えて、不思議な音響効果をもたらせていました。
 何やらここは儀式の場、舞台になっています白装束の巫女に素足で躍らせたい。鉄剣と銅鐸も用意したい。

by sakaidoori | 2008-06-12 23:26 | ☆芸術の森美術館


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