○ 上條陽子・熊谷悠子
「明日展」
会場:ギャラリー・門馬
中央区旭ヶ丘2丁目3-38・(バス停旭ヶ丘高校前近く)
電話(011)562ー1055
日程:2008年6月2日(月)~6月10日(火)・会期中無休
時間:11:00~19:00
主催:当館(ギャラリー門馬)
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「
熊谷悠子の場合」
①・②と意図的に熊谷作品を載せませんでした。失礼しました。

↑:「母へのオマージュ」・’08
熊谷さんの母である故・門馬よ宇子さんは、晩年は黄色い土をコラージュとして多用していたと思います。それは、大地への一体感の表現でしょうが、旅たちの色でもあったのでは。黄泉との往還だと思っています。黄土に草鞋(ワラジ)を組み合わせた作品もありました。僕は勝手に、「もんまワラジ」と言って、よ宇子さんと語り合ったことがあります。「このワラジを履いて、芭蕉のように日本行脚をしているのですね。旅は土を離れて空まで歩いているようだ」、そんなことを語った時、「空は宇宙なのですよ。宇宙は死者の世界だと思うのよ。その世界を、このワラジで旅するのね。すてきだわー」・・・僕は死者の世界までは、彼女の年齢を考えて語り継ぐのを遠慮した。彼女が一回り大きく見えた。笑う姿が爛漫だった。
そういう母・よ宇子さんへの思いの作品であろう。

↑:左から、「色いろ・冬」、「色いろ」。

作品は小品ばかりが玄関に並んでいた。小さくはあるが、自由闊達さが伝わってくる。タイトルは殆んど「色いろ」。色に託した四季折々、こころ模様、人生色いろだろう。
来年も是非作品にお会いしたいものだ。