栄通記

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2008年 06月 08日

648) 部屋に拘った、3つの個展。今泉東子(プラハ2+d)、yura{たぴお)、齋藤周(テンポラリー)

 それぞれの個展は、個別に記事にしたいと思う。

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 ↑:今泉東子

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 ↑:yura

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 ↑:齋藤周


 3者の個展は、狭い部屋に、壁に直描きしたり、照明や外光などを配慮して、展示空間に拘っていた。一回限りという性格の強いものであった。違いは当然沢山あるのだが、たまたま続けて見ると、一まとめにしておきたい気分になった。

 おそらく、会場の準備は相応にしているのだろうが、ライブ的感覚に成っているのが気になったのだろう。

 例えば、ユラの会場では祝いの花が暗がりの隅に置いてあった。僕は花は会場に必要ないと思っているし、彼女も花をどうするかは、深く考えていなかっただろう。成功したかどうかは分からないが、数少ない作品の中で、その花は捨て難い印象を残した。

 今泉は壁にアクリルで絵を描いていた。アクリルだから乾きが早く、一気の仕上げだ。そして、その作品が全てと言ってもいい展覧会に成ってしまった。アクリル体験も初めてなのに、こういう作品を公開するのも初めてだと語っていた。後は、真白き壁の中での作品達を、若干の外光を交えながら、その風景を作家は見続けていくだけだ。作品以上に、この場での作家の眼差し、見るものの眼差しの強い展覧会になっていた。会場は全く動きが無いのだが、眼差しの交差が変に「今」を伝えていた。

 斉藤周は徹夜に近い作業での展示だ。直描きもある。夜は暗い。人口光が全てだ。もし、時間をかけて明るい昼間に作業をしたら、同じものが出来上がっていただろうか?オタク的作品に、オタク的作業が作品の魅力の泉と思いたくなる。

 なぜかしら、部屋の違い、場所の違い、表現方法や表現力の違いに関係なく、3者の共通点を考えてしまった。

 (齋藤周・展以外は終了。彼の個展はテンポラリーで6月22日まで。)

by sakaidoori | 2008-06-08 11:42 | ☆★ ギャラリー巡り | Trackback(1) | Comments(3)
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Tracked from お月さまになりたい。 at 2008-06-17 16:03
タイトル : 「おおらかなリズム」展
一昨日は下の記事(「ばらんす。」)を書いた後、夕方 北16条のテンポラリースペースへ shuさんの個展「おおらかなリズム」を見に行きました。 私の方向音痴もだいぶマシになってきた気がします、すんなり到着しました^^ (といっても、通りかかった窓からshuさんの後頭部が見えたからですけど←) 驚いたのは、ギャラリーの広さがたまらなく心地よいこと。 広すぎてもどう歩いていけばいいのかわからなくなるし、狭くても作品との距離が近くなりすぎる。でも、ここは壁が際を這い、床が私の歩みを支えてい...... more
Commented by sakaidoori at 2008-06-19 11:09
>お月さまになりたい さんへ

トラックバック有難う。コメントも少ないブログですから、こうして度々の通信はうれしくなります。

 本文を読みました。テンポラリーに感激されたみたいですね。あそこの2階、今度行く時は喫茶室から普通の階段を昇って、2階のステージに行ってみてください。違った感じがします。

 齋藤周展の床や壁面の配置が、心地良く人を歩かせる工夫をしていたと思います。会場の心地良さ心地悪さは「作家の意思・強制」と思って僕は見ています。「場」に触発された「会場」作りです。
 齋藤「演出」にお月さまになりたい・さんは心地良く騙されたみたいですね。

 また通信を頂ければ嬉しいです。

Commented by moonpower0723 at 2008-06-20 22:44
TBへのコメント、ありがとうございます。

>あそこの2階、今度行く時は喫茶室から普通の階段を昇って、2階のステージに行ってみてください。違った感じがします。

あの日はキュロットスカートだったので
そのルートを使いました。
なかなか刺激的でした^^

>こうして度々の通信はうれしくなります。

そうですか、ふふふ。
生徒がこんなことして、迷惑じゃないだろうか、と恐れながらも
容赦なくこうして毎回展覧会の感想を書く私です笑。
けれどももう私の中でshuさんは作家なわけで
先生、というのがむしろ最近不思議なくらいの気持ちでいます。
Commented by sakaidoori at 2008-06-21 10:32
> moonpower0723 さんへ

キュロット・スカートですか、なかなか刺激的な単語ですね。

本文の中で、「shuさん」という言葉を目にして、新鮮でした。

美術の個展(展覧会)、会場(空間)やまつわる話、ブログでの記事を楽しいにしています。


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