栄通記

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2008年 05月 29日

634) たぴお 「08’ 抽象8人展」 5月26日(月)~5月31日(土)

○ 08’ 抽象8人展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2西2・道特会館1F (中通り・東向き)
    電話(011)251-6584
 会期:2008年5月26日(月)~5月31日(土)
 時間:11:00~19:00(最終日は18:00)

 【出品作家】
 伊藤みゆき 加我雅恵 上水啓子 甲斐野弘幸 永井健介 名畑美由紀 能登智子 原田勢津子・・・以上8名。
ーーーーーーーーーーーーーーー(5・26)

 作品の講評会も兼ねるということで、オープニング・パーティーに顔を出した。なぜだかワインの説明会をしていて面食らったのだが、オーナー林さんの司会で来賓の美術関係者や、新道展やベテランの画家のトークが始まった。かなりのお客さんの前でのスピーチだ。その後の、酒が入っての作品を交えての個別会話の方が盛り上がっていた。
 今展の参加者の多くが新道展関係者ということもあり、先日の市民ギャラリー・「抽象派協会展」の関係者も多数居られた。

 パーティーはいつものことではあるが、なかなか真剣な話が賑やかな言葉の中に飛び交っていた。僕自身は席に近い一部の作品に注目して全部を真剣に見れなかった。以下個別作品と僕の感想です。
 全体の感想としては、絵の深みや距離感にはまだまだといった感じなのだが、絵に取り組む姿勢と意欲が好ましかった。


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 ↑:加我雅恵
 実は、初日に行ったのは加我さんがどんな作品を出すのかに興味があったからです。彼女は新道展やたぴおの関係者でもないから、ここで彼女の作品が見れることに、個人的に嬉しかった。
 彼女はまだまだ発展途上です。今展の彼女の良さは自由度が高いことです。テーマが抽象画ということで、彼女なりの試みです。リボンのコラージュはともかくとして、赤の描きなぐりや色爛漫なところが、今までの彼女の作品には無かったので、見に来て良かった。本人は他の方の作品との比較でいろいろと刺激を受けたようです。絵の深みの希薄さは指摘されるところでしょうが、元気の良いのがいい。


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 ↑:伊藤みゆき・「EROSION 侵食」。
 席に近い綺麗な女性なので、ついつい話し込んだ。
 僕はツララのような侵食する物体と、そのタイトルに興味がわいた。侵食する妖しげな美しさ、あるいは侵食するおどろおどろさには欠けている感じ。要するに、僕はこういうテーマは極端を欲するのですが、作家は宙ぶらりんなところで矛を収めている。小さな世界に、もっともっと激しさが欲しいな。
 胸痛むような突き刺す風景、それでいて切ないリズム感、激しい心象風景・・・銀色の世界に雪のボリューム感を感じて、なおかつ侵食する世界・・・これは単なる僕の願望です。


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 ↑:能登智子、左から「蒼」、「Bright」。
 能登さんは遠慮したようです。作品構成が他の方と比較すると弱すぎました。おそらく、こういうグループ展には不慣れなのでしょう。そういう意味で、良い経験になっったのではないでしょうか。
 僕は右側の曇った雲の中での線描が面白いと思った。たったの3点では意味を成さないのですが、日記風に沢山の作品を並べたら面白いと思う。そうすれば一点一点の拙さなどは吹っ飛んでしまって、全体で線描の心象世界が誕生すると思うのです。
 線の好きな方だと思う。不得手な技術を高めるよりも、好きな事をグイグイと進んだらいいのになー、と思った。新道展の中年女性の方は真面目だから、欠点を指摘されると素直に取り組みすぎると思う。欠点には目をつぶって、好きな事に邁進したらいいのにと思った。

 (真剣に見たのはこの3人の作品まで。当日は酒が入りすぎました。以下、駄弁です。)


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 ↑:永井健介・「連環」。


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 ↑:原田勢津子、上から「静寂の森へ」、「静寂の森から」。
 同じ図柄を白黒に反転している。展示を含めて日本美を醸し出そうとしているのですが、日本美特有のリズム、間(ま)、空間構成に欠けている感じ。少しムード先行のように思えた。
 一方で、展示の部屋全体から見れば、チョッと異質な空間を生んでいた。

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 ↑:甲斐野弘幸、「(あしおと) ’08」。
 (左側に白い作品もあるのですがピンボケて、失敗しました。すいません。)
 元気な女性とのツーショットです。彼女は先週、ここに出品していた宮本市子さんです。(先週の「たぴお・現代美術展」は後日載せます。その時に彼女のことを書きましょう。)きっと、酒が入って意気投合したのでしょう。良い写真です。二人を見ていると、絵のことをあれやこれやと言う気が萎えてしまいました。


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 ↑:上水啓子、「紋葉」。


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 ↑:名畑美由紀
 名畑さんの絵画表現では、こういのが僕は好きです。画質感の追求もそこそこのところで止めていて、かろやかなリズム感が良いのです。引っかき線もあり遊んでいます。ピンクが若さの象徴です。
 竹田たぴお時代に、現オーナーの林さんは数多くのたぴお企画展に出品して協力していました。今、林たぴお代わって、名畑さんが以前の林さんの役割を演じています。それは協力することによって、自己表現を高める、深めることでもあるでしょう。同時に、たぴおに関心のある画家達にも刺激を与えているのではないでしょうか。
 次回の名畑作品も楽しみにしています。
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by sakaidoori | 2008-05-29 23:42 |    (たぴお)


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