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栄通記

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2008年 05月 29日

633)時計台 「第17回 山崎亮・個展」 終了・5月19日(月)~5月24日(土)

○ 第17回 山崎亮・個展

 会場:時計台ギャラリー  2階A室
    中央区北1西3 札幌時計台文化会館・(中通り南向き)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年5月19日(月)~5月24日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00迄)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(5・24)

 飛行機に乗りたいから絵を描くのか、絵を描きたいから飛行機に乗るのか・・・空と青と飛行機を舞台に、ロマンと想像を羽ばたかせる山崎ワールドです。
 飛行機の羽根が透けていて、ヨーロッパの下界を思わせる田園と都市風景・・・それが僕の山崎体験でした。絵というものは不思議なもので、普通に見ていた個展の作品群が、ふと一枚の絵が気に入った時、他の絵が別人格に見えてくるのです。満足、不満足と激しくこちらの心の中で対話が始まるのです。「何故この絵は良いんだろう?悪いとか良いとかではないが、なぜか気になる。何が心を止めるのだろう?・・・」あれやこれやと、絵との対話の始まりです。

 今回の山崎さんの作品は、雲が鏡になったり海になったり画面の多くを支配しています。翼も透けることは無く、力強くもあります。
 雲の上を飛行機の翼を見ながら、ただただ飽きもせず「空」を見ること。旅とロマンと空想の世界、画題としての「雲」や「空」や「翼」がどれだけ絵としての夢を膨らませることが出来たか・・・そして再び山崎さんは飛行機に乗るのです。絵を描くのです。

 飛行機に乗りたいから絵を描くのか、絵を描きたいから飛行機に乗るのか・・。

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 ↑:左から、「朝日」・S20、「機影」・S100、「夕日」・S20。
 「機影」はブロッケン現象です。ブロッケン現象は画題として面白いのですが、山崎さんは今展で色を多用していました。ピンクが眩しかった。
 青の世界に色を滲ませ、似たような画題にわずかに構成上の工夫を凝らせて、絵としての幅や膨らみを持たせているようです。

 私事ですが僕も山に登って30分ほどブロッケン現象を体験したことがあります。夏の昼間の暑い盛りで、ちょうど影の映る山間に分厚く真白い雲が立ち込めて、眼下に見下ろす感じでの体験です。これは「見た」というよりも「体験」と言いたくなります。なぜなら、自分の影にしか光輪は見えないのです。妻と歩いていたのですが、二人が寄り添うと輪が大きくなって、互いを包む光輪を見ることができるのです。下山中の幸せな出来事でした。(大雪山の愛別岳と永山岳の山あい。)


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 ↑:左から、「雲?を行く」、「降下(9・11)」。
 実に気分の大きくなる絵です。いかにも飛行機が怪物のように飛んでいる感じ。どこの都市だろうとタイトルを見たら・・・ニューヨークでした。


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 ↑:(タイトルが不備ですいません)
 今展は色もあるのですが、絵も大きく感じました。山崎さんが大きく見えました。気分は色気と男らしさです。


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 ↑:上から、「朝焼けの空を往く」・F120、「残照」・F100。

by sakaidoori | 2008-05-29 11:38 | 時計台


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