栄通記

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2008年 04月 24日

613)テンポラリー 「佐佐木方斎展 『meta絵画』」  4月23日~5月4日(日)

○ 佐佐木方斎展
     「meta絵画」

 会場:テンポラリー スペース
     北区北16西5 (北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤)
     電話(011)737-5503
 会期:2008年4月23日~5月4日(日)・月曜休廊
 時間:11:00~19:00
ーーーーーーーーーーーーーーーー(4・24)

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 作品はキャンバスの白一色の世界。その白も抜けるような白とか、「あー、この白は綺麗ですね」と色の美を語るものではない。これだけの「白」を見せるのだから、作家が意図的に描いたものであることは間違いない。間違いないが、完結した「白」の世界としては僕には見れない。描かれた時は知らないが、今展の作品の表面はわざとか保管上の問題か汚れているのだ。僕は彼の版画作品を見たことがある。格子状の模様で、輪郭線や色が几帳面とも言えるほどクリアーな仕上げになっていた。そういう人が今展のような作品を最終的作品として提示することに信じ難い思いだ。

 三つのことを思った。
 一つは、「壁の前にも3年」という禅問答のようなこと。そして、見る人は誰かというと、画家自身だ。鑑賞家はこの作品を何年見ても埒があかない。作品を見ている画家の思いを想像することが鑑賞家の楽しみだ。

 一つは、作品は問題があっても展示されたからには最終作品だ。だが、これらは今から何かを描こうという下地のようである。また、描かれた何かに白く塗りつぶしているから、何かを閉じ込めているとも言える。そして、描く意思を棚上げにしている画家がいる。

 最後に、作品の白とキャンバスの枠ラインが展示会場の壁色やいろいろな線と妙に一体感があるのだ。部屋全体が支持体として見えてしまった。この入れ子状の仕上がっていない白の世界を、画家はこれから少しづつではあっても何かを付加しようとしているのではないか。
 タイトルの「メタ絵画」。絵画を超える絵画、あるいは絵画を語る絵画、ということだろう。僕には「メタ佐々木方斎」展であった。過去及び現在を越える(語る)佐々木方斎展だ。


 佐々木方斎といえば、1980年代の札幌現代美術の仕掛け人として有名だ。活動は「美術ノート」という言語活動、国や地域に捉われないグループ展などの企画・展示会活動、ギャラリー運営と話をお伺いすれば実に多彩だ。原点はぶれてはいないのだが、現象としては一つに落ち着くことなく蠢くタイプのようだ。それも激しく情熱的に。そして次から次へと。佐々木氏とは年齢的にはそんなに違いはないが門外漢の僕には彼の過去の活動の多くは語れない。
 知名度高き過去の業績、それは大事なことではあるが、こうして個展をするからには彼は現在進行形の人だ。病気であったが、体調は相当回復したようだ。過去の仕事は「情報」ということが大事な要素のような気がする。現在は体調のこともあり、情報からは一歩はずれた見地から新たな発信源であって欲しい。

613)テンポラリー 「佐佐木方斎展 『meta絵画』」   4月23日~5月4日(日)_f0126829_2205488.jpg 幸い何冊かの「美術ノートを頂いた。読み進んで行けば、時折り紹介したいと思う。「言葉」の利点は時空を超えて検証ができるということだ。だから、誤解や間違いも付随する。であっても、過去を今の目で訪ねるということは、相手が訪ねがいがあればスリリングのものになるだろう。不明なことがあれば、次の機会に問うことにしよう。


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 (佐々木氏は気さくな人だ。若い表現者との交わりを欲しているようだった。不思議な展覧会と同時に、氏との会話も楽しんではいかがでしょうか。)

by sakaidoori | 2008-04-24 22:15 | テンポラリー


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