栄通記

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2008年 04月 07日

590)時計台「奥平千香 折目桃子(大谷短大研究生)・展」 3月31日(月)~4月5日(土)

○ 美術科研究生終了展 (札幌大谷大学短期大学部美術専攻研究生)
     奥平千香(関節人形) 折目桃子(油彩画)

 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1西3 札幌時計台文化会館 (中通り南向き)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年3月31日(月)~4月5日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00迄)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・4)

 今春の大谷短大美術展で関節人形を見た。ピンポイントで紹介できなくて残念な思いをしていたのだが、幸いにもその時の人形に再び合えることができた。制作学生にも会えて、あれこれと雑談ができた。


○ 奥平千香
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 ↑:「メメント・モリ」
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 ↑:「雨過天晴」
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 ↑:「Belphegor」

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 ↑:左側から、「酔生夢死」、「梵天(半熟)」。


 奥平さんは発表慣れしていないと見えて、笑顔も少なく緊張気味だった。それでも、作品を触らせたり抱っこさせたりと、サービス精神豊かな学生だった。多くの時間を割き、精魂込めた作品を見てもらえることを喜んでいるようだった。
 作品の顔が制作者の顔とそっくりなので、思わずこちらが微笑んでしまった。緊張していて、まだ捉えどころの無い人形の表情。技術の拙さだろうが細長い指の表現が目に止まる。人形には衣装や小道具が必要だろう、手作りの服が初々しい。本人がしきりに触ることを薦める、冷たくつるっとした感触。「一生懸命、こするんですよ」言葉に力がこもっている。学生の努力が人形の肌に沁み込んでいると思うと、つい真剣になって比較しながら触っていく。確かに精魂込めて磨いた肌は、一味違った感触が伝わってくる。

 「雨過天晴」は某人形展にも出品したという。本人の制作の方針は、人形道展的な「癒し・なごみ」と、芸術的な自己表現の強い「個性」との接点辺りを考えているようだ。人形を作る若い人は決して少なくないかもしれない。だが、なかなか彼・彼女等の作品を目にする機会が少ない。それはこちらの責任なのかもしれない。
 「奥平千香」、名前を覚えておこう。細く長く彼女の作品を見ていこう。技術の確保、表現力の高まり、その移り変わりを見ていこう。彼女も他人に作品を見せないと向上はおぼつかないだろう、小品でも構わないから機会を作っては積極的に参加して欲しい。


○ 折目桃子
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 ↑:「red space」・F120。
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 ↑:「garden」・F120。
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 ↑:「砂岩の浮かぶ町」・F100。


 絵は何かを描かねば始まらない。折目さんは少なくとも画題からは開放されているようだ。黄色味を帯びた粘土壁をサイコロ仕立てで、空中浮遊させてたくさん描いている。浮遊しているが、崩壊や不安感覚はあまり感じない。サイコロは輪郭もしっかりしていて、角は円みを帯びてむしろ優しく見える。入念に描きこんでいて、画質感の研究おサイコロは担われているようだ。絵という二次元の世界で、サイコロを浮かし重ねらせることによって、立体感や時間・運動を追及しているようだ。

 このサイコロたちが画家のどういうイメージ・メッセージなのかは分からない。今は「サイコロが描きたくて描きたくて、イメージがどんどん膨らむのです」という画家の言葉を聞く思いで見てきた。特徴的な絵で、記憶に残りやすい。丹念に描く姿勢に好感を持った。

by sakaidoori | 2008-04-07 23:26 |    (時計台)


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