栄通記

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2008年 03月 30日

579)NiCoビル ハナアグラ「森本めぐみ・展」 3月24日(月)~3月31日(月)

○ 森本めぐみ・展
       
 会場:Hanaagura Gallery(ハナアグラ・ギャラリー)
     札幌狸小路マーケットNiCoビル2階 hanaagura
     中央区南3西2(狸小路2丁目)ニコービル2F
     電話(06)6311-3322
 会期:2008年3月24日(月)~3月31日(月)
 休み:定休・水曜日
 時間:平日→12:00~21:0020:00
     土日祝→11:00~21:0020:00
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・29)

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 ↑:左側の大きい作品は「ひみつしかない Gyaraxy」。
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 ↑:「HZを想う I imagine Habitable zone.」<Habitable zoneは恒星(太陽)の周りに同心球状に拡がっている生物(人間)の生存可能領域のことです。ー作家の説明より>


 今年、森本さんは札幌高専を卒業、そして岩見沢の教育大学に2年次で編入入学。

 非常に印象的な絵を描く人です。目、口のきつい描写、赤の多様さと黒の配置などが見る人に強烈な印象を与えるのだと思います。
 それと、漫画的絵画あるいは落書き的絵画という特徴が、こちら側にいろんな物語を生みます。決して彼女の絵は説明的というのではありません。彼女自身がノートの片隅にびっしりと落書きをして、その絵が自分自身の分身として遊び悩み始める。その一齣に色付けし、絵として立ち上げていった、そんな感じで森本・ワールドを見ました。一枚の絵の裏側に幾多の彼女の想念・妄想を想像してしまうのです。しかも、風船が弾けて爆発しそうなエネルギーが絵の裏側に見えて、圧倒されそうです。それは、多感な若さと言ってしまえば簡単ですが、画家自身の普段の表に出さない心の葛藤と思うと、絵の中の人の心の二面性や絵の可能性を考えてしまいます。

 ところでアニメ的絵画として奈良美智の睨みつけるような少女絵があります。森本さんとの違いで言えば、奈良の少女にも奈良自身の分身的要素が在るとは思うが、少女自身が自立した存在として自動運動しているように見える。それは奈良の情念というよりも、「視覚的思想」と言った方が近い。その点、森本さんの主人公は画家・森本を抜きにしては独り立ちできない絵画としての弱さも感じる。この弱さは、人間・森本が心の裏と表を見透かせれるようになった時に、画家・森本の中でどう成長するか。

 今展は見せる展覧会というよりも、画家自身が一歩引いてエネルギーを溜め込むといった感じが強い。これからの学生3年間の静かなスタートでもある。いつもは目のように見える花は、この絵では主人公の口に見える。それは口を塞ぐ役割しか与えられなかった。直に、部屋一杯、花で狂おしく覆われる展覧会を見ることが出来るだろう。


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 ↑:「マザーマザーマザー Mother.Mother,Mother.」


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 ↑:左から、「しずかにもっとしずかに Silent more and more」、「かれではなくとも I'm not him but...」、「こぐまウーマン A little bear woman」。



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 ↑:「インプレッシブ・フライト Inpressive flight」



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 ↑:「あのこはわたし」

 (森本めぐみさんからタイトルと作品の関係、タイトルの説明を頂きました。有難うございます。)

by sakaidoori | 2008-03-30 20:52 | 4プラ・華アグラ | Trackback | Comments(3)
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Commented at 2008-03-31 21:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-03-31 21:42 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakaidoori at 2008-03-31 23:43
>非公開さんへ

 コメント有難うございます。
 「弱さ」も「強さ」も大きく表現して下さい。その目が好きなのです。期待を込めて見続けたいと思っています。


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