○ 鈴木喜景・油彩展
ー版画 スケッチ・デッサンー
会場:大通美術館
中央区大通西5丁目11 大五ビル(東向き)
電話(011)231-1071
会期:2008年3月25日(火)~3月30日(日)
時間:10:00~19:00
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遊び心一杯の鈴木絵画です。
以前は資料館で個展を開いていたのですが、より街中での個展です。そのせいか、ここの会場の様子伺い的で、少しおとなしい個展になっていました。大きな絵が少なかったのが寂しかったですね。
以前、鈴木さんとの会話で、「絵にいろいろな要素があると思います。技術的なこと、自己表現、色や線や形の絵画的なことなどですね。でも、ほんのわずかな1、2%の味の素、芸術という味の素が難しいんだなー」と、力を込めてぼやいていたのを良く覚えています。
鈴木さんは高齢です。鈴木流の「へたへた」か「へたうま」か分かりませんが、大きな絵で元気印の鈴木絵画をこれからも宜しく頼みます。
↑:「水辺の牛」・F12。
会場外に展示。最新作で、ご本人はあっさり仕上げたとのこと。鈴木さんにしては色も無く、女も無く、力強さをシンプルに表現している。今展の一番のお気に入り。
↑:「ビヤガーデン」・F30。
今展の最大の作品。以前にも見たことはあるのですが、わかりやすすさ、鈴木絵画のオーソッドクスな魅力が伝わると思います。林檎のやヒップの円さのリズム感と人間の生き生きさ、前景の賑々しさ、中景の普通さ、後景も負けずに明快な描き方。画題一つ一つに手を抜かずに描いて、絵全体の中に収めるという手法です。
↑:左から、「道南風景」・F8、「石狩鮭漁」・F15。
↑:木版画、「裸婦」。
↑:大通公園」・変形。